レストランへ行くかのように

今年も山形交響楽団による「ドラゴンクエスト・コンサート」がやまぎん県民ホールで開催されました。

椙山先生が生前、コンサートのはじめにお客様へ語りかけていたお話に「お家で食べる洋食も良いもの。一方で、レストランへ行きコックさんが作る洋食を食べるのも味覚や心に良い経験となるのです。」といった内容でした。

家庭で体験するゲーム（今では様々な端末でプレイできますが）で時に手に汗を握りながらストーリーを進める、そうしたなか多くの場面で雰囲気を盛り立ててくれている付随音楽。

そうして深く親しんだゲームの音楽を、音響に特化したコンサートホールへ足を運んでいただき、私たちプロによる生演奏で体感していただくことが特別な体験になることを、椙山先生は願っておられました。

そして先生の願いはさらにその先、ドラゴンクエスト・コンサートで生の演奏を体験したお客様が他の一品（クラシックなど他ジャンルの音楽）も味わってみたくなること。

コンサートホールの敷居は決して高くなく、音楽はもっと身近で親しみやすく日々の人生に寄り添ってくれるものだ、と伝えたかったのだと感じています。

今回も非常に多くのお客様からお越しいただきました。

コンサートホールでの生演奏の魅力が、ひとりでも多くのお客様の心に届いたことを願っております。。。