昨日は、秋田魁新報社が主催する政経懇話会が大仙市で行われ
聴講してきました。
今月の講師は、国際大学教授で東京財団上席研究員の
加藤創太さんで「アベノミクスと日本の政治経済、地方経済の
課題と展望」と題して、主に今後の経済見通しについての講演でした。
経済見通しは不確定要素が多く、予想はなかなか当たらないが、
ただ一つ、人口動態だけは確実に見通せるとして、今後3%の経済
成長はかなり無理があるとの見解でした。
その中で、今はアベノミクスの経済政策が期待感を持って迎えられて
いるが、実体経済が上向くには難しさがあるようです。
そして、基本的な問題として、日本は先進国中最悪の大幅な財政赤字
を抱えており、いつ財政破たんしてもおかしくない水準です。
ただ、なぜ財政破たんしないかといえば、国債の9割以上を国内で買って
いるからです。
わかりやすくいえば、年収500万円の家で、主人が1000万円を妻から
借りている状態で、500万円を銀行から借りているほかの家とどちらが
危ないか、ということだということです。
今後、家庭内で賄いきれなくなれば、日本は危機を迎えると言われました。
それはいつか?といえば今後10年内外でその時を迎える、との意見でした。
今後、地方が活性化するためには、海外などからの観光誘客を図ったり
国際教養大のように人材を育成して、海外とビジネスできることが重要
だとの結びでした。
経済には楽観論と悲観論があり、素人にはわかりませんが、経済成長に過大な
期待はもてないことは確かなようです。