今月のさきがけ県南政経懇話会はノンフィクション作家の小松成美(なるみ)さんの講演でした。
「東京五輪2020~挑戦するアスリートたち」との演題で、自ら取材した日本を代表するアスリートたちのチャレンジ精神をお聞きしました。
登場したのは、体操の内村航平選手、卓球の石川佳純選手、テニスの錦織圭選手、レスリングの伊調馨選手、そしてロンドン五輪で銀メダルを獲得した水泳男子混合メドレーリレーチーム(藤井、松田、北島、入江)でした。
各選手それぞれ座右の銘のような言葉を持っているそうです。
内村選手は「伝統を受け継ぎ、不可能という概念を払拭する」。伝統とはもちろん美しい体操のこと。
石川選手は「学び、身につけることの努力こそ楽しさ」。いかにも練習の虫らしい石川選手。
錦織選手は「不可能を可能にする強靭な意思と想像力」。ソニーの創業者盛田昭夫の弟、盛田正昭テニスファンドの奨学生で、前述の言葉はソニーの企業理念だそうです。
伊調選手はコーチのパワハラ事件でマスコミをにぎわしましたが、「自分の強さの証明は金メダルではなく諦めない心」。諦めないことは母トシさんの教えだそうです。
水泳メドレーリレーチームは、「(メダルゼロに終わった)康介さんを手ぶらで帰すわけには行かない」という名言で有名になりましたが「他者のために力を尽くす」という言葉で見事な記録を打ち立てました。
話を聞くうち、様々な名場面がよみがえって、感動的なお話でした。