先頃、新属新種として発表された「ウゴイルカ」について、化石展を行っている歴史民俗資料館で報道発表を行いました。
今回、新属新種特定にご尽力いただいた筑波大学大学院のGUO ZIXUAN(カク シセン)氏においでいただき、専門的見地から解説いただきました。
(写真、解説を行う左側がカク氏、隣は県立博物館の渡部学芸主事。)
ウゴイルカの脳頭蓋化石は、1992年(平成4年)に農道工事中の田代突茂沢地区の地層の中から発見され、1600万年前頃の海洋生物とされています。
学術名は「Platysvercus ugonis(プラティスヴェルクス ウゴニス)」と名付けられ、頭蓋後部の特徴と産地の羽後町に因んだラテン語だそうです。
日本列島は、地殻変動などによって大陸から切り離され、隆起などで徐々に列島になったことは知られていますが、羽後町も昔は海の中だった事が明らかです。
古代の状況を探ることはロマンにあふれますね。