雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(66」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/176(2020/8/30/日】早くも「第3次安倍政権」が話題になりつつあるようだ。
「安倍首相よりも現状の日本を任せたいと思えるリーダーはいるのでしょうか。首相後継候補者リストを見れば、安倍首相が日本の政界にとって余人を持って代えがたい貴重な人材であることがよく分かります」(内藤忍・資産デザイン研究所代表)
確かに後継候補を見ると多くの国民は「帯に短し・・・」と嘆息したのではないか。安倍氏はまだ65歳で、政界では“働き盛り”だ。
BBC 2020年8月29日 「安倍晋三氏とそのレガシーとは ナショナリストか現実主義者か」から。
<批判する人たちにとって安倍氏とは、第2次世界大戦中の日本の行動をともかくそれほど深刻なものではなかったことにしたい高齢保守層の態度を象徴しつつ、トラブルの要素をはらんだ過剰に強気の外交を展開しようとする存在だった。
一方で支持者にとって安倍氏は、世界における日本の地位を向上させた総理大臣だった。国として当然の正当な意欲と、世界3位の経済大国としての影響力を上手に調和させ、国益を実現しようとした人ということになる。
実際には、この両方の「安倍晋三」像はどちらも正確だ。
国内外で日本の誇りを取り戻そうとする、本能的に保守派な政治家として、安倍氏は約8年の在任期間中、一貫して日本の国としてのアイデンティティと歴史的伝統の強化に取り組んできた>(ジョン・ニルソン=ライト博士、ケンブリッジ大学および英王立国際問題研究所/チャタム・ハウス)
1年ほど体を休めて治療に専念すれば三度目のお勤めは十分可能ではないか。本人が「もう十分だ」というのなら仕方がないが、爺さん(岸信介)、叔父さん(佐藤栄作)、親父(晋太郎)の「血」が「引退は早すぎる、あと5年10年はやれ、それが天命だ」と促すだろう。
世界は平時から戦時へと大きく転換しつつある。これからがクライマックス、ハイライト、歴史劇の大舞台になる。それなりの名優でないと主役は務まらないだろうが。
後継候補を思い浮かべると小生は萎えるばかり。石破の口真似でカミサン相手に、
「そもそも政治は、経世済民をいかにするかと、それが基本でありまして、我が国においても聖徳太子、今では厩戸皇子とも言うようですが、十七条の憲法におきまして、夫れ事独り断(さだ)むべからず、必ず衆とともに宜しく論(あげつら)ふべし、とあり、これが政治の要諦であるとされてきたのは広く知られるところであり、私も政治家として常に心掛けているのですが、そもそも議会制民主主義は・・・」
「もう止めて、なに言いたいのかわかりゃしない、とにかく石破以外なら誰でもいい!」。カミサンは石破を嫌うが、女はキャッシュ、ケーキといった明確に目視可能なものが好きで、訳が分からないヌエみたいなのはダメみたいだ。
企業なら創業者が引退すれば息子を社長にし、海千山千の古だぬきみたいな幹部が若社長を支えるというのはあるが、政治家の場合は同僚、部下、手下、子分は「次は俺だ!」と思っているだろうから、それなりに暗闘はあるだろう。
中国共産党のトップは基本的に独裁者である。最高決定機関である政治局常務委員7人(チャイナセブン、各派閥から選ばれる)のトップは中央委員会総書記/中央軍事委員会主席の習近平で、本来は7人による合議制なのだが、力関係/利害関係で今は習近平独裁になっている。習近平独裁を止める手立てはない。
ブレーキ機能を持つのは各派閥長老からなる北戴河会議くらいのようだが、せいぜい「厳重注意」で、習近平の暴走を多少抑えるくらいだろう。派閥は自派の利益が損なわれなければいいのであって、「人民のために善政を」「友好的な外交を」などとは絶対に言わない。
漢族は「利」で動く。勝ち馬に乗れとばかりにある日、君子は豹変するのだ。米国人アグネス・スメドレーは紅軍の生みの親である朱徳将軍を取材して「偉大なる道 朱徳の生涯とその時代」を書いたが、ある日、朱徳が急に毛沢東路線を礼賛するようになったのでびっくりしたという。
「利」により朱徳は年下の毛沢東の忠実な部下に豹変し、副首席にまで出世した。貧しい朱徳を支援してくれた一族に、出世して恩返しするのが漢族のモラルなのだ。
スメドレー(1892年2月23日 - 1950年5月6日)はソ連のスパイであり、ゾルゲや尾崎秀実とも親しかった。
<彼女が死去して41年後のソ連崩壊後に「ロシア現代史文書保存・研究センター」によって公開された「アメリカ共産党とコミンテルンの関係機密文書」によって、「スメドレーがコミンテルンから資金援助を受けて欧米向けの対外宣伝活動に従事していたこと」が判明した>(WIKI)
海千山千の優秀なスパイ、つまりソ連=コミンテルンに忠実なアカであったスメドレーも、朱徳の君子豹変には驚かされたというのが面白い。「思想、信条でメシが食えるか」、それよりも「利」、「利」こそ漢族の最高の価値観なのだ。
それは数千年昔からのモラルであり、永遠に変わらないだろう。
そういう国と日本は米国などとともに多分「包囲戦」で戦うことになる。日本の次期リーダーは、内なるアカや銭ゲバどもとも戦いながら中共を窒息させなければならない。よほどの根性、忍耐力、悪知恵、おとぼけ、狡猾、冷静、打算、冷酷、理性、理論、外交力、求心力、人心掌握力が求められる。
まるで好々爺を装って改革開放を進めた非情なトウ小平、ソ連崩壊の混乱を飴と鞭で収束させた非情なプーチン、世界制覇のために日本を踏み台にした非情なFDRルーズベルトみたいなキャラ・・・
戦国時代に終止符を打った徳川家康、戊辰戦争時の大久保利通、西郷隆盛のような、目的のためには「非情」をためらわないリーダーが今、求められているのではないか。
安倍氏を越えるほどの時期宰相にふさわしい候補者はいるのか。ここは安倍氏に健康を取り戻してもらい、戦時宰相として戦時内閣で奮闘してもらうしかないだろう。前線からの援軍要請にどうしても応えられない大村益次郎曰く「お前らそこで死ね!」、非情の人が非常の時代には必要だ。
同志諸君、靖国で会おう! 大村先生も出迎えてくれる。
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/176(2020/8/30/日】早くも「第3次安倍政権」が話題になりつつあるようだ。
「安倍首相よりも現状の日本を任せたいと思えるリーダーはいるのでしょうか。首相後継候補者リストを見れば、安倍首相が日本の政界にとって余人を持って代えがたい貴重な人材であることがよく分かります」(内藤忍・資産デザイン研究所代表)
確かに後継候補を見ると多くの国民は「帯に短し・・・」と嘆息したのではないか。安倍氏はまだ65歳で、政界では“働き盛り”だ。
BBC 2020年8月29日 「安倍晋三氏とそのレガシーとは ナショナリストか現実主義者か」から。
<批判する人たちにとって安倍氏とは、第2次世界大戦中の日本の行動をともかくそれほど深刻なものではなかったことにしたい高齢保守層の態度を象徴しつつ、トラブルの要素をはらんだ過剰に強気の外交を展開しようとする存在だった。
一方で支持者にとって安倍氏は、世界における日本の地位を向上させた総理大臣だった。国として当然の正当な意欲と、世界3位の経済大国としての影響力を上手に調和させ、国益を実現しようとした人ということになる。
実際には、この両方の「安倍晋三」像はどちらも正確だ。
国内外で日本の誇りを取り戻そうとする、本能的に保守派な政治家として、安倍氏は約8年の在任期間中、一貫して日本の国としてのアイデンティティと歴史的伝統の強化に取り組んできた>(ジョン・ニルソン=ライト博士、ケンブリッジ大学および英王立国際問題研究所/チャタム・ハウス)
1年ほど体を休めて治療に専念すれば三度目のお勤めは十分可能ではないか。本人が「もう十分だ」というのなら仕方がないが、爺さん(岸信介)、叔父さん(佐藤栄作)、親父(晋太郎)の「血」が「引退は早すぎる、あと5年10年はやれ、それが天命だ」と促すだろう。
世界は平時から戦時へと大きく転換しつつある。これからがクライマックス、ハイライト、歴史劇の大舞台になる。それなりの名優でないと主役は務まらないだろうが。
後継候補を思い浮かべると小生は萎えるばかり。石破の口真似でカミサン相手に、
「そもそも政治は、経世済民をいかにするかと、それが基本でありまして、我が国においても聖徳太子、今では厩戸皇子とも言うようですが、十七条の憲法におきまして、夫れ事独り断(さだ)むべからず、必ず衆とともに宜しく論(あげつら)ふべし、とあり、これが政治の要諦であるとされてきたのは広く知られるところであり、私も政治家として常に心掛けているのですが、そもそも議会制民主主義は・・・」
「もう止めて、なに言いたいのかわかりゃしない、とにかく石破以外なら誰でもいい!」。カミサンは石破を嫌うが、女はキャッシュ、ケーキといった明確に目視可能なものが好きで、訳が分からないヌエみたいなのはダメみたいだ。
企業なら創業者が引退すれば息子を社長にし、海千山千の古だぬきみたいな幹部が若社長を支えるというのはあるが、政治家の場合は同僚、部下、手下、子分は「次は俺だ!」と思っているだろうから、それなりに暗闘はあるだろう。
中国共産党のトップは基本的に独裁者である。最高決定機関である政治局常務委員7人(チャイナセブン、各派閥から選ばれる)のトップは中央委員会総書記/中央軍事委員会主席の習近平で、本来は7人による合議制なのだが、力関係/利害関係で今は習近平独裁になっている。習近平独裁を止める手立てはない。
ブレーキ機能を持つのは各派閥長老からなる北戴河会議くらいのようだが、せいぜい「厳重注意」で、習近平の暴走を多少抑えるくらいだろう。派閥は自派の利益が損なわれなければいいのであって、「人民のために善政を」「友好的な外交を」などとは絶対に言わない。
漢族は「利」で動く。勝ち馬に乗れとばかりにある日、君子は豹変するのだ。米国人アグネス・スメドレーは紅軍の生みの親である朱徳将軍を取材して「偉大なる道 朱徳の生涯とその時代」を書いたが、ある日、朱徳が急に毛沢東路線を礼賛するようになったのでびっくりしたという。
「利」により朱徳は年下の毛沢東の忠実な部下に豹変し、副首席にまで出世した。貧しい朱徳を支援してくれた一族に、出世して恩返しするのが漢族のモラルなのだ。
スメドレー(1892年2月23日 - 1950年5月6日)はソ連のスパイであり、ゾルゲや尾崎秀実とも親しかった。
<彼女が死去して41年後のソ連崩壊後に「ロシア現代史文書保存・研究センター」によって公開された「アメリカ共産党とコミンテルンの関係機密文書」によって、「スメドレーがコミンテルンから資金援助を受けて欧米向けの対外宣伝活動に従事していたこと」が判明した>(WIKI)
海千山千の優秀なスパイ、つまりソ連=コミンテルンに忠実なアカであったスメドレーも、朱徳の君子豹変には驚かされたというのが面白い。「思想、信条でメシが食えるか」、それよりも「利」、「利」こそ漢族の最高の価値観なのだ。
それは数千年昔からのモラルであり、永遠に変わらないだろう。
そういう国と日本は米国などとともに多分「包囲戦」で戦うことになる。日本の次期リーダーは、内なるアカや銭ゲバどもとも戦いながら中共を窒息させなければならない。よほどの根性、忍耐力、悪知恵、おとぼけ、狡猾、冷静、打算、冷酷、理性、理論、外交力、求心力、人心掌握力が求められる。
まるで好々爺を装って改革開放を進めた非情なトウ小平、ソ連崩壊の混乱を飴と鞭で収束させた非情なプーチン、世界制覇のために日本を踏み台にした非情なFDRルーズベルトみたいなキャラ・・・
戦国時代に終止符を打った徳川家康、戊辰戦争時の大久保利通、西郷隆盛のような、目的のためには「非情」をためらわないリーダーが今、求められているのではないか。
安倍氏を越えるほどの時期宰相にふさわしい候補者はいるのか。ここは安倍氏に健康を取り戻してもらい、戦時宰相として戦時内閣で奮闘してもらうしかないだろう。前線からの援軍要請にどうしても応えられない大村益次郎曰く「お前らそこで死ね!」、非情の人が非常の時代には必要だ。
同志諸君、靖国で会おう! 大村先生も出迎えてくれる。