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雀庵の「常在戦場/24 戦争の時代に備えよ」

2021-05-31 06:59:22 | 日記
雀庵の「常在戦場/24 戦争の時代に備えよ」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/310(2021/5/30/日】「期待は往々にして外れ、嫌な予感はよく当たる」・・・夢と現実の落差に嘆くヂイサンは多いだろう。「あんなに可愛かったのに・・・クソババアめ」と恨みつつ、もはや戦意は枯れ果てて隅っこの部屋で妄想世界に耽溺し、「ごはんよー」の声を大人しく待っている。「あっ、刺身だぁ、美味しそう、ワンワン!」、老犬は死なず、逼塞するのみ、自嘲するしかない、それでいいのだ! 居直ったりして・・・


虞や虞や若(なんぢ)をいかんせん、平和な時代の小者の小生は進退窮まるような深刻な目に遭ったことはないが、独ソ不可侵条約が破られた時、あの冷血非道なスターリンが腰を抜かしたという話は、逆から見ればヒトラーがいかに空前絶後的天才級アジテーターだったかを示している。2021/5/27「朝雲」に興味深い記事があった。


鎌田昭良氏(元防衛省大臣官房長)「独ソ不可侵条約 ヒトラーとスターリンが“死の抱擁”」から。


<チャーチルは回想録で「正直こそ最善の政策である」と述べた上で、「悪賢い人間や政治家は念入りな計算のためにかえって道を誤る例を見る。この(条約の)場合は特に著しい例であり、わずか22カ月の後、スターリンと数百万人のロシア国民は恐るべき罰金を支払わなければならなかった」とスターリンを道義面から批判しています。


一方、キッシンジャーは、共通の地政学的利益はイデオロギーを超える強力な絆であるとした上で、「(第2次大戦後)ソ連が超大国になったのはバザールの商人(のごとく狡猾で計算高い)スターリンの冷酷な駆け引きにその起源がある」と冷徹な分析をしています。どちらの評価にも一理あると私は思います>


戦後のソ連はサナダムシ工作がばれて大スポンサーの米国に三行半を食らい瓦解してしまったのだからキッシンジャーは「共産主義の脅威、危険性」に甘かった。同様に中共にも甘々で、イデオロギーを無視した「色眼鏡とソロバン」という銭ゲバ的利益で見ていたからどじって、それが今の世界の危機を招いた、と言える。戦後リベラルは多くが容共≒アカだから、今や化け物になった中共を見てうろたえるだけ、ほとんど思考停止のよう。「河豚は食いたし命は惜しし、今さら別れる切れるなんて・・・」、ズブズブのタダレタ関係。警戒心、危機感、緊張感がないと墓穴を掘ることになる。


同じ「朝雲」で外交評論家・草野徹氏が「中国 vs 台湾 冬季五輪後の侵攻説も」で警鐘を鳴らしている。


<米国は長年、台湾への兵器売却や合同演習実施などで、中国に向け“手を出すな”の明確なメッセージを送ってきた。時に小規模の緊張が生じても、この戦略は機能してきた。しかし米国の政権交代で、形勢一変の兆しが明白になってきた。


中国は4月、台湾の東方と西方で同時に大規模な軍事演習を実施。米代表団が訪台した際には沿岸で実弾演習を行い、通常よりはるかに攻撃的な姿勢を示した。


中国による台湾侵攻の脅威に関し「大げさだ」と言う専門家は多い。中国は台湾に多方面から圧力を強めるだろうが、本格的な上陸作戦の侵攻はありそうもないと見る。南シナ海の台湾が領有する小さな諸島の一つを奪取して、それに対する台湾の決意と国際社会の出方を試すことは考えられる。だが、少なくともごく近い時期に中国指導部が全面的侵攻による政治、経済、国際世論の悪化というコストを正当化できるとみなすとは想像し難いという。


いささか“耳にたこ”の類で、第一、新疆ウイグル自治区での過酷なウイグル族弾圧、香港民主化の徹底弾圧などを前にして、今さら「国際的評判を気にして云々」と、一体どこの国の話をしているのかという気もする。


米インド太平洋軍のデービッドソン司令官が退任前、上院軍事委の公聴会に出席し、中国の台湾侵攻について、「2020年代のうちなのは明らかで、実際には今後6年以内」と警告したのはごく最近(3月9日)のことだ。同氏の後任の新司令官に就任(4月30日)したアクイリノ海軍大将も3月末、同委公聴会で「中国軍の攻撃はそれよりもっと早い可能性がある」と証言していた。


両氏とも、地域の軍事情勢を天井桟敷から眺めている評論家ではない。米国が持つあらゆる種類の情報、分析にアクセスしており、証言は重大に受け止めるべきだろう。


台湾を奪えば、中国にとって政治的に大きな強みになる。同地域および世界的規模で米国の威信を粉砕し、世界に向けて「米軍も核兵器も経済制裁の威嚇も中国を阻止できなかった」という強烈なメッセージになる。


複数の米軍事筋の「推測」の一つとして一部で評判になっているのは、台湾侵攻は2022年2月、中国冬季五輪(4~20日)のすぐ後の可能性という観測だ。


類似の前例がある。ロシアは14年、ソチで開かれた冬季五輪の閉幕後、すぐにウクライナのクリミアに侵攻した。「伝統的にロシアの領土を奪還」というのがプーチンの主張だった。当時、北大西洋条約機構(NATO)は軍事的に何ら対応せず、この事実に中国軍は強く印象付けられたという。


台湾侵攻が現実化した時、米政府はどうするか。中国の「ワイルドカード(万能の手)」は「米政権の弱さ」で、(中米の)広範な財政的つながりを見れば当然。「空虚な脅し」と決まり文句の声明を出す程度ではなかろうが>


この切れ味の良い優れた論稿を書いた草野徹氏はネットで検索してもヒットしなかった。読んでいて高山正之氏と高坂正尭氏(初期の自衛隊「朝雲」と近い平和・安全保障研究所発起人の一人)を思い出したが、草野氏は防衛庁系の現役高官かもしれない。


「世界の警察官」を辞めたすこぶる怪しい民主党・米国は、国内で警察叩きを盛んに行っているが、これは民主党自体の出自が下層・労働者階級とそれを利用して「既成秩序転覆を目指す過激派」が原点だからだろう。エスタブリッシュメントや社会秩序、それを守る警察を憎悪し、革命というガラガラポンを目指す。オバマが大統領選に勝利した際、夫人はこう言ったものである。「人生で初めて自分の国を誇りに思います」


小生はビックリしたが、彼女はそれまでは米国を呪っていたのだろう、亭主と一緒にトリニティ・ユナイテッド教会のメンバーだった。その恩師であるジェレマイア・ライト牧師曰く「黒人を人間以下に扱っている(白人の)アメリカに神よ断罪を!」。


憎き白人の手先である警官が札付きのゴロツキ黒人を逮捕する際、締め付け過ぎたのかゴロツキが死ぬと、民主党はそれをトランプ・共和党叩きに政治利用した。共産主義独裁国家を目指しているような民主党は、自分たちの利益(党利党略)次第で中共叩きをするか、しないかを決めるだろう。


かつては「地政学的利益」でソ連と手を握った米国民主党は「党利党略と国益」、つまり「利益」で動く。正道、非道、邪道を問わず、勝つことが正義だから何でもやる。中共と手を組んで「太平洋を二分する」ことも辞さないだろう。「信じてはいけない相手」であり、ヒトラー・ナチスみたいにサプライズで「同盟国を平気で裏切りかねない相手」と、用心していないとひどい目に遭うだろう。日本は「進退ここに窮まれり」、また繰り返す気か。


米国のメディアは圧倒的多数の民主党≒アカ=バラマキ支持と、少数派の共和党=自立自尊=保守支持に明瞭に分かれている。日本で言えば、前者は朝毎東(中日)西+共同、後者は産読+時事あたりか。米国民主党系メディアも表向きはジャーナリズムを謳っているが、中立報道とは程遠い政治宣伝のプロパガンダメディアだ。


マーク・R・レヴィン氏(司会者・弁護士)「“トランプ批判”終始する米メディアが残念な訳 不都合な事実に目をつぶり、偏った報道を展開」東洋経済2020/10/7から。


<2002年から2018年までCBSニュースのジャーナリストで従軍記者だったララ・ローガンは、2019年2月15日、あるインタビューをポッドキャスト(動画サイト)にアップした。


そのなかで、メディアの職業倫理が崩壊しつつあること、メディアが民主党を優遇し、プログレッシブ(進歩系)寄りの意見を擁護していること、報道において独自で多様なものの見方が失われていることについて率直にこう語った。


「イスラエルの『嘆きの壁』に行ったことがある人ならわかると思う。壁の前で祈りを捧げることができる女性用スペースはかなり狭く、それ以外はすべて男性用のスペース。これはアメリカのメディアの現状と同じだ。


つまり、女性が祈るその狭い場所に保守派のブライトバートやフォックスニュースなどのいくつかの報道機関があり、男性側にはCBS、ABC、NBC、ハフィントン・ポストやポリティコといったあらゆるリベラル派の報道機関がいる。これは大きな問題だ。たとえスペースの広さが逆だったとしても、こんなにはっきり分かれていること自体がおかしい」


ローガンは「自分にとってこの問題は、政治や政党支持に関することではない」と述べ、次のように続ける。


「ニューヨークタイムズ紙の元編集長、ジル・エイブラムソンは、最近の著書のなかでこう書いている。『私たちは毎日トランプについて何十本もの記事を書いているが、すべて否定的な記事だ。反トランプ派の主張を記録する新聞になってしまった』。本来、それは私たちの仕事ではない。


報道と政治的な立場は別もののはずだ。それなのに、私たちはまるで政治活動家になってしまった。プロパガンダを宣伝するツールになってしまったと言ってもいい。


もちろん、メディアには優れた点もあり、ルールとまでは言えないが、何かを伝える際には少なくとも二つの情報源から直接情報を入手するという慣習がある。そうすることで、一定の基準を満たす報道になる。ところが、こうした基準はもはや重視されない。


みなさんはたった一人の匿名の政府関係者や元政府関係者の証言に基づく報道を読んだり聞いたりしている。それはジャーナリズムではない」


しかし、ジャーナリストが同業者の仲間と手を切ってわが道を行くことはめったにない。そんなことをすれば、通常、そのジャーナリストのキャリアは台無しになるか、ほかの同業者から脅かされてしまうからだ。事実、このインタビューが広まったことで、ローガンはジャーナリスト仲間から追放され、個人攻撃を受けるようになった>


こうした確信犯的な偏向報道は日本のマスコミにも多大な悪影響をもたらしている。まともなはずの産経でさえ、異常なほどの民主党支持、トランプ叩きの記事(黒瀬悦成記者)が目立っていた。米国では偏向報道による黒人擁護、白人叩きも目立ち、在米の日本人ジャーナリストのベテランも嘆いている。


日高義樹氏「日本の古い武芸者が言ったように『人は最も自分の得意な技で敗れる』。米国でもそのことが起きている。米国マスメディアは民主主義の象徴であり、米国人が最も得意とする分野である。しかし今やそのマスメディアが米国の人々に大きな損害を与えている。米国の報道が日本のマスメディアに与える影響について、客観的な研究が行われたわけではないが、今もって米国からの報道をそのまま鵜吞みにして伝えているところがほとんどである」(PHP新書「米中時代の終焉」)


古森義久氏「ニューヨークタイムズ的なリベラルのメディアはとにかく白人悪者説を滲ませる。黒人の負や悪の行動には甘いのである。この傾向は政治的な意味をさらに発揮して共和党や保守派への攻撃につながっていく場合が多い。アメリカの政治構造では共和党や保守派は白人が多く、黒人が少ないという実態を反映しての、メディアの党派性偏向だとも言えよう。


日本にとって危険なのはアメリカの民主党系メディアのこうした偏向を意識するにせよ、しないにせよ、その偏りをそのまま反映してしまう傾向である。その結果、現代のアメリカでは白人側に人種偏見が多く、黒人はその種の偏見はなく、とにかく犠牲者、被害者となっている、という構図が描かれる。


だが実際には白人の間でも人種差別に反対し、黒人の側でも人種偏見に走る傾向が存在するのだが、その実態は無視されがちとなる。こうした傾向は民主党リベラル派のバイデン政権下のアメリカではさらに一段と強くなっているようなのだ。


アメリカの社会や政治を考察するときの注意点だと言えよう。さらに具体的にはアメリカのニュースメディアの報道や評論を読むときの指針でもあろう」(日本戦略研究フォーラム「アメリカのメディアの人種報道偏向」)


小生のような前科者でかつ精神科急性期閉鎖病棟帰りの“怪老”は、何を書いても読者は割り引いて読んでくれるから罪はないが、マスコミの「正義を装った偏向報道」は戦前の朝日のように国政、国民を誤誘導しかねない。朝日は戦前どころか戦後も今も誤誘導・・・まったく反省せずに一貫しているのはスゴイが、読者離れに歯止めがかからないのではないか。時事2021/5/26「朝日新聞、過去最大の赤字 コロナで苦戦―21年3月期」から。


<朝日新聞社は26日、2021年3月期の連結純損益が441億円の赤字(前期は106億円の黒字)に転落したと発表した。赤字は11年ぶりで、1879年の創刊以来、過去最大の赤字幅。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新聞などのメディア・コンテンツ事業、不動産事業がともに苦戦した>


もっとも新聞は朝日に限らず部数減に歯止めがかからず悪戦苦闘。いずこの国でも戦争すると新聞はビジネスチャンスとばかり煽りまくり、政府も国民の士気高揚でそれを促するから、国家の結束は固くなる。しかし負ければ悲惨、勝てば天国・・・バクチ的な要素はある。


さわさりながら降りかかる火の粉は払わねばならない。犠牲は大きくても、戦わずして白旗を揚げたら国家、民族は消滅する。戦わなかった国、あるいは自らは戦わずに棚ボタであてがわれたような国家は脆弱だろう。そういうことを考えざるを得ない時代になってきたことは確かだ。備えあれば患いなし、戦争の時代への備えと覚悟は万全か? 国民イケナイ、憲法ゲンキ・・・妾の嘆きを繰り返すのか?
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雀庵の「常在戦場/23 外来種に気を付けるべし」

2021-05-29 06:58:44 | 日記
雀庵の「常在戦場/23 外来種に気を付けるべし」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/309(2021/5/29/土】子供の頃、二か領用水でアメリカザリガニを釣って遊んでいたが、5年ほど前から「自然環境にとってよろしくない」となり、「釣ったら川に戻さない」がルールになった。環境省によると、


<アメリカザリガニはとても身近な生き物ですが、近年は水辺の生態系に対して非常に大きな影響を与えていることが明らかになっています。外来生物法の特定外来生物には指定されていませんが、付き合い方には注意が必要です。「入れない!捨てない!拡げない!」外来種被害予防三原則にご協力ください>


昨日の友は今日の敵、諸行無常、そのうち小生も「特定妄想老害種」として駆除されかねない・・・ま、そこまで行けば大したものだが今は雑魚だな。何となくオオカミ少年、当てにならない火災報知器。魚類生態学が専門の科学ジャーナリスト長辻象平先生「ブラックバスの黒雲再び コクチバスの脅威が増大中」産経5/26から。


<外来生物法ではオオクチバスの放流を禁じているのに対し、漁業法では河川や湖沼での漁業権を認められた漁協は、その対象魚の増殖義務を負わされるのだ。つまり、放流や産卵床造成の手段でオオクチバスを増やさなければならない。


そうした状況の中で2024年の漁業権の更新に向けた諸手続きの開始時期が近づいている。オオクチバスの漁業権にまつわる課題を多くの人が考えることで、バスの密放流がなくなっていくことが理想の展開だ。


近年、日本の河川の生物相の「壊変」が危惧されている。密放流以外に説明のつかないコクチバスの出現が続いているためだ。オオクチバスが苦手な低水温や流れの速い河川にも適応できるので中・上流域の在来魚なども食害され、水中生態系は不可逆的な崩壊へと進む>


類は友を呼ぶ、Birds of a feather flock together、同じ羽の鳥は群れる。攻撃力の弱い草食動物は肉食動物の餌食にならないよう大体群れる。雑食のニホンザルは天敵のオオカミが絶滅したが、人間に圧迫されて20~80頭程の群れをつくっている。


人間も数万年間、集団の中で生活してきたから、そこから離れては暮らせない。今では家族や親戚という枠組み、学校や居住地の枠組み、仕事関係の枠組み、趣味、宗教・・・さらに村民、町民、市民、県民、国民、民族、国家という枠組みもある。


大体「国家」と言うのは、大小の色々な部族が戦争、紛争、婚姻、交易などでミックス、シャッフル、ガラガラポンを重ねてまとまっていくのだろうが、「一民族一国家」に収れんされるのが理想かもしれない。さらに「一言語」ならもっと良い。人種が同じでも言葉が違うとしっくりまとまりにくいからだ。


日本の標準語、正確に言えば「話し言葉」がほぼ100%普及したのは明治維新から100年後の1980年あたりで、奄美出身のカミサンによると小学校時代(1964年のTV=NHK普及、五輪頃まで)は奄美方言(島口=しまぐち)を使うと罰せられたそうだ。今は逆に方言を守るために必死である。


<標準語とは全く掛け離れ、まるで外国語のような言語である奄美の「島口」。挨拶や頻度の高い表現は今でも多くの人に使われていますが、流暢に話せるのは、今やお年寄りやごく限られた人たちとなっているのが現状です。


学校で方言を話すことを禁じられた時代を生きた50~60代は、聞き取りのみでしゃべれない人も多くいます。40代以下となると、なんとか一部聞きとれるけれど喋れない、さらにはそれ以下の若者や子どもたちは、聞き取ることも難しい、といったレベルがほとんど。


そこで、奄美地域の大切な方言である「島口」を保存・伝承・普及しようと作られたのが、誰もが知っているラジオ体操のかけ声を「島口」で表現した「奄美島口ラジオ体操」です>(あまみじかん)


小生の庭を訪れる鳥は現在、スズメ(60羽)、ムクドリ(6羽)、ハト(4羽)が常連。時々カラスが2羽来るが、みな恐れて隠れる。昨日はドスン!と大きな音がしたので何だろうと見たらハトがカラスに襲われて近くの平屋の屋根に墜落、その羽毛がいっぱい舞い上がっていた。カラスは4羽で徒党を組み、誇らしげに鳴いていたが、「やったー、やったー、やっつけてやったー!」の感じ。


そんな光景は見たことがないので何故だろうと考えると、今は鳥のひなが孵る時期だから、襲われたハトはカラスのひなを食うか殺すか脅してしまい、その報復で襲撃されたようである。捕食ではなくて報復目的。


<カラスは4~6月の卵から孵ったヒナを育てている間は外敵から子どもを守るためにとくにピリピリとしています。巣を中心に半径50~100メートルがカラスの縄張り。気づかぬうちに縄張りに入ってしまったり、巣の近くを通ったり、何気なく巣を見上げただけで不審者とみなされ、威嚇、攻撃されることもあるので、木が多い公園などではかなり慎重にならないといけません>(生活110番ニュース)


カラスは人間が苦手だが、繁殖期には人間も襲うそうだ。個々の人間を識別できるという。頭がいい、強い、根性がある、雑食。日本のカラスは黒だが、スペインのカラスは大地に合わせたのか白っぽかった記憶がある。日本の森の中や大地で黒は目立たないから猟には便利なのだろう。


日本は「一民族一国家」が長く続いた、良い国である。敗戦後、日本は外貨を稼ぐために外国人旅行を誘致したが、その際の売り言葉は「芸者、富士山、寿司、刺身」だった。外貨も貯まったので五輪の1964年には海外旅行(ドルが外国に流れるから輸入)を解禁するまでになった。海外旅行ブームの始まりだった。


1985年のプラザ合意で急激な円高(一時期は1ドル70円台!)になって海外旅行は半額になったから日本人は猫も杓子も海外へ。一方で中東・アジア諸国は「日本へ出稼ぎして円を稼げば母国で左団扇だ、黄金の国ジパングを目指せ!」となった。かくして日本への出稼ぎ、長期滞在が一気に加速した。サイト「グローバルパワーユニバーシティ」から。


<出入国在留管理庁によると、2020年6月末の在留外国人数は288万5904人となりました。2013年以降、外国人登録者数は(基本的に)増加基調で、日本の人口の約2%が外国籍人材です。


現在、無国籍を含む197ヶ国の外国人が日本に住んでおり、アジア出身者が全体の84%を占め、国籍ランキングの1位が中国(786,830人)、2位が韓国(435,459人)、3位がベトナム(420,415人)、次いでフィリピン、ブラジルが続きます。全体の3割弱が中国(台湾59,934人は別)で不動の1位です。


外国人の約4割が1都3県に集中して居住しています。もっとも少ないのは秋田県ですが、それでも4,366人で、前年よりも136名ほどの増。もはや日本において外国人が住んでいない都道府県はありません。


日本で働く外国人労働者数は1,724,328 人で、フルタイム、パートタイムなど雇用形態は様々です。


全体の23.3%(402,356人)を占める「技能実習生」とは、日本で培った技能・技術・知識を母国にもちかえり技術移転をするという国際貢献を趣旨とし来日している外国人が得ている在留資格です。


本来は労働が目的ではありませんが、実態は労働力の需給調整の手段として活用されている印象は否定できず、厚生労働省の調査では「働く外国人」としてカウントされている様です。技能実習生は主に、農林水産業や建築現場、製造業などの現場で活躍しています。


21.5 %(370,346人)を占める「資格外活動」とは、在留資格が「留学生」や「家族滞在」の方々が、週28時間以内で就労するパート・アルバイト等を指します。飲食店やコンビニ等でアルバイトをする外国人は資格外活動に該当する方が多いのではないでしょうか。


20.8%(359,520人)を占めている「専門的・技術的分野の在留資格」とは、語学力や技術を活用しながら働く外国人が得ている在留資格です>


日本人も外国で働いているし、同様に外国人に日本で働いてもらうのは結構だが、そこには当然、ルールがあり、被雇用者も雇用者もそれを遵守するのが当然だろう。現実は不法行為が急増している。出入国在留管理庁によると、


<令和2(2020)年1月1日現在の不法残留者数は8万2892人であり,平成31(2019)年の7万4167人に比べ,8725人(11.8%)増加しました。
男女別では,男性が4万9098人(構成比59.2%),女性が3万3794人(同40.8%)となり,前年比で男性が6466人(15.2%),女性が2259人(7.2%)増加しました。


国籍・地域別不法残留者数は、平成31年1月1日現在では第10位であったブラジルが外れ,新たにスリランカが第9位になりました。また,ベトナムが韓国を抜き第1位となり,インドネシアが台湾を抜き第6位になりました。7か国・地域で増加しましたが,特にベトナムが4430人(39.8%)増,タイが1392人(18.6%)増,インドネシアが857人(25.8%)増と高い増加数及び増加率となっています>


法務省の「令和2年(2020)版 犯罪白書」によると、「元年(2021)における刑法犯検挙人員総数(19万2607人)に占める外国人の比率は5.0%。窃盗及び傷害・暴行の検挙件数を国籍別に見ると,窃盗はベトナムが2499件(検挙人員787人)と最も多く,次いで,中国1052件(724人),ブラジル320件(122人)の順。傷害・暴行は,中国が297件(323人)と最も多く,次いでブラジル119件(130人),フィリピン104件(128人)の順であった」。


2%の外国籍住民が刑法犯検挙者の5%(20人に1人)・・・上位はベトナム人と中国人という共産主義の国民。ベトナムはケチな窃盗、中国人は窃盗に加えて傷害・暴行もヘッチャラのよう。「殺人 犯人は中国人」で検索したら、


・中国人の男「八王子で強殺」 知人に告白、所在捜査―スーパー3人射殺・警視庁(時事通信2020年7月29日)
・福岡一家4人殺害事件:2003年(平成15)6月20日に福岡県福岡市東区で発生した中国人留学生3名による強盗殺人、死体遺棄などの事件(WIKI)
・2019年10月に愛知県で中国人女性の遺体が見つかった事件で、中国人の男が逮捕された(Record China 2020年6月15日)
・2019年、社員寮で同僚の男性を殺害したとして殺人の罪に問われている中国人技能実習生の裁判員裁判が富山地裁で始まりました(チューリップTV2021年5月27日)
・中国人の男が中国人留学生の女性を殺害する事件が2016年11月に東京で起きた(野嶋剛 2017年12月23日)


異邦人が信用を得るには10年20年以上かかるが、信用を落とすのには1年もかからない。そういうことが分からないのは「不都合なことは隠蔽すればなかったことになる」という共産主義者だから。習近平は台湾のコロナワクチン調達を妨害して「してやったり」の気分だったろうが、世界は「中共、習近平は心底からキッタネー野郎だ、バカにつける薬なし」と思っていることが分からない。毛沢東は無謀な大躍進政策で4000万の餓死者を出したが、「旱魃」のせいにしてヘッチャラ。


米国民主党は「キッタネー手を使っても勝てばいい」、歴史の真実なんてどうでもいい、不都合なことは書き直す・・・そういう人々で、中共そっくり、同じ穴の狢(むじな)。そんな民主党を頼りにする政治家が多い日本は、ほとんど思考停止、自殺一歩手前、絶滅危惧種。


日本原住民の「壊変」が危惧され、無為無策だと不可逆的な崩壊へと進む。中共国民は世界のどこにいようが中共政府の指示に従うことが義務付けられている。80万に近い在日中国人は習近平の命令があればお得意の“反日暴動”でも何でもする。そうしなければ同胞から懲罰を受け、放逐されかねないからだ。


日本は有志国とともに中共包囲戦を進め、中共からの新たな移民を停止する、同時に現在の移民を減らしていく。雇用しなければ彼らは本国へ戻るしかない。外来種、特に悪性新生物レッドチャイナに気を付けるべし。
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雀庵の「常在戦場/22 戦争の始まり」

2021-05-27 11:35:55 | 日記
雀庵の「常在戦場/22 戦争の始まり」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/308(2021/5/27/木】「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」と言うけれど、「いかに生きるべきか」、この道は人それぞれで、「これ」という道を探すだけでも大変、実践するとなればなおさらだ。


<伊能忠敬(1745ー1818年、73歳没)は家業や村政に励むかたわら、好きな学問を学び続け、50才から江戸に出て本格的に勉学に励み、55才の老齢の身から17年間(72歳)にわたり全国測量を行いました。ロマンと情熱を持ち続け、生涯現役で生きた忠敬に、多くの人々が勇気づけられています>(千葉県佐原市「伊能忠敬記念館」)


当時は40歳辺りで「初老」、50歳なら立派な老人、ご隠居。55歳から測量隊を率いて全国津々浦々を巡るなんて・・・気力体力、真実を極めたいという強烈な知的好奇心、マニアック、オタク的で執拗な研究心、うーん、凄いなあ、敬服する。老人の智慧知性と少年の好奇心、青年の行動力、「心技体+教養・学問」、そういう生き方をしたいものだ。


スポーツジャーナリスト・増田明美氏の「思ふことあり それぞれの引き際」産経2021.5.25にも力づけられた。


<5月3日、日本陸上競技選手権の女子1万メートルに福士加代子さんが出場した。これまで福士さんはこの大会で7回チャンピオンになっている。五輪にはアテネから四大会連続で出場。リオデジャネイロはマラソンで出場した。今回は5度目の五輪出場をかけた挑戦だった。


ところが、広中璃梨佳(りりか)さんや安藤友香さんがトップ争いをするなか、福士さんは2周抜かれて最下位でフィニッシュ。競技場で見ていた私は悲しかった。「女王」福士さんのまさに、「盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」風景だったのだ。


レース後、「こんなに走れないとはね…。応援してくれたのに、ごめんなさいね」と明るく福士さんが話しかけてくれたので、「なんで走ったの?」と聞いてみた。足の状態が良くないことを知っていたからだ。すると、「だって挑戦するチャンスがあったでしょ。しないのはもったいないもん」と福士さん。


いろいろ話していたら、練習の過程でも疲労はとれにくくなっているようだ。「以前は自分でムチを入れたら走れていたけど、最近はムチの跡だけ残って走れない」と笑って言った。何と返していいかわからなかったけど、彼女の目に浮かぶ涙をみながら、カッコいい人だなと心から思った。


家に帰ってNHKBSで放送された女子1万メートルを録画で見たら、かなり長く最後尾の福士さんを映していた。見る人の中には自分と彼女を重ね合わせながら、いろいろと考える人もいるだろう。美しいまま終わるか、ボロボロになるまでやって終わるか、引き際は人それぞれだと思う。どちらもステキだ。


私は競技者としての引き際は、駅伝がきっかけだった。ごぼう抜きするなど活躍した駅伝もあったが、そのときの全日本実業団女子駅伝では一人も抜けなかった。でも、その事実よりも襷(たすき)が受け渡されるのを待っている間、全然興奮しない自分に気がついた。体から身を焦がすような情熱が湧いてこなかったのだ。それで「もうダメだ」と心底思い、その日の夜に引退を決意した>


「体から身を焦がすような情熱」・・・小生には気力はまだ残っているが、体力の劣化は如何ともしがたい、情けない。文章を書くのがこんなに体力を消耗するなんて・・・先輩たちがある日突然「筆を折る」気持ちが分かった。愚痴ったところで一歩も前進しないのだから、精魂尽き果てるまで少しでも、這ってでも前へ進みたい、ゴールへ向かいたいものだが・・・


伊能忠敬はいかにしてパワーを維持していたか。豆腐や豆類などを中心とした食事だったらしい。1960年頃まで日本の庶民は大体そんなもので、時々肉か魚が付いた。健康食そのもの。伊能忠敬が特別だったわけではないだろう。


豆腐と言えば父方の祖父の弟(おおおじ)、通称「武蔵小山のおじさん」は手焼き煎餅屋で、大村益次郎みたいに主菜が豆腐で、同居人はうんざりしていたが長寿だった。小生は豆腐はあまり好まないが・・・“健康食”とかベジタリアンで長生きするかどうかは知らないが、夕食は肉とか魚がないとつまらないね。(生野菜の植物繊維は牛でも消化できないから糞詰まりになりそう、大丈夫なのかなあ)


おじさんの趣味は質素倹約蓄財で、株式投資なども上手くいって5億円くらい貯め込んだようだ。奥さんに先立たれ(逃げられ?)、子供はなく、晩年は下僕のような弟子にオシンみたいな嫁さんをめあわせて養子縁組、面倒を見させていた。それなりにおじさんらしい質素倹約蓄財道のゴールだった、が、ナンカナーの感じ。


小生の目指す「ゴール」は何なのか、実はよく分からない。漠然と「皆がそこそこ穏やかに暮らせる国とか世界になればいいなあ」とは思っているが、粗衣粗食で満足する人もいれば、蓄財蓄妾美酒美食を目指す人もいる。価値観は人それぞれで、テンデンバラバラ、能力も千差万別、それなのに集団を組まないと人間は生きていけない。


人間は原始時代から縄張り争い、部族間抗争があり、合従連衡や併合で大きくて強い部族(連合)を目指す。そうしないと駆逐されて辺境に追いやられてしまう。強い部族、強い民族、強い国家でないと生きづらい、生き残れない。強くて賢明なリーダーが強い兵士、タフな国民を率いて、勝てないまでも負けない国家にしなければならない。


「皆がそこそこ穏やかに暮らせる国とか世界」にするために、多くの場合、戦争によって新たな秩序が創られた。強くなければ駆逐されるか併呑されてしまう。


自国の安全、平和のためには戦争で「勝てないまでも負けない」備えは最低限必要になる。自衛力とか反撃力。穏やかな国だけれど備えは強靭で、しかも国民は勇武を貴ぶ。それなら周辺国は手を出しにくい。


今は「八方美人でニコニコしていれば安泰だ」という時代ではない。戦雲立ち込め、いつ火の手が上がるやも知れぬという危機感、それを感知するカナリア的な仕事、警鐘を鳴らすような記事を書くというのは意味があるかもしれない。ないよりはマシ、か。


ソ連が劇的な崩壊をした時、すなわち1990年前後、ソ連国民は食うや食わずで大変だったが、小生ら都市部の企業経営者はバブル経済で浮かれていたからまったく痛痒を感じなかった。円高で海外旅行者は急増し、小生は「そろそろソ連旅行を促進してもいいか、ルーブルも随分下がったから、とりあえずエルミタージュ美術館を視察してみよう」などと思っていたものである。西側諸国は10年前、1980年前後の中共の改革開放に次ぐソ連共産主義帝国崩壊を大いに歓迎していた。岩田温著「日本人の歴史哲学」から。


<1989年のベルリンの壁崩壊後、引き続いてのソ連の崩壊は、長い冷戦の終結を告げるとともに、共産主義の終焉と捉えられ、自由主義国家はこれを歓声とともに迎えた。F.フクヤマは『歴史の終わり』を著し、将来に自由民主主義体制という政治システムを根本から否定するような事件は起こり得ないと説いた。


これに対してイギリスのジャーナリスト、イグナティエフは『民族はなぜ殺し合うのか』においてこう述べる。


「我々は将来に関して、とんでもない見当違いをしていたと思い知る。帝国主義最後の時代にとって代わって現れたのは、新たな暴力の時代であった。新世界秩序の基本となる筋書きは、民族紛争による国家分裂、主な担い手は軍司令官、そして時代の合言葉は『民族ナショナリズム』である」


米ソ角逐時代後に現れたのは平和な世界ではなかった。冷戦終結は共産主義の脆弱さ、実現不可能性を明らかにしたものの、それは平和な自由民主主義体制下のユートピア的世界の到来を告げるものではなかったのである。ユーゴスラヴィア崩壊後の大混乱などは、局地的な事件とするだけではとどまらない大きな問題がある。


ユーゴの独裁者チトーは主要6民族の統一を成し遂げた(1943年)。彼は連邦体制をとることによって、各民族の独立への憧れを平和裏に満たしうると考えた。イデオロギーによる支配により、民族を越えるユーゴスラヴィア国民としての意識が国民に芽生えることを望んだ。しかし、彼の死後(1980年以降)には急速に(民族)ナショナリズムが勃興してくる。


「1980年代、ユーゴの政治がナショナリズムに傾いたのは、民族間の差異そのものが原因ではない。セルビアを先頭に、生き残りの共産党エリートたちが権力を維持しようと民族意識を繰り出したためである。民族間の差異の意識はここで初めて憎悪へと転化した」(イグナティエフ)


「純粋さへの意志」に基づいたナショナリズム、原理主義である。それは先進国にも浸透している。2002年、フランスにおいて民族主義政党「国民戦線」を支持している若者の声に耳を傾けてみよう。山本賢蔵著「右傾化に魅せられた人々―自虐史観からの解放」から。


「貧困に苦しむ人々が豊かさを求めて移民となってやってくるのは、当然のことで、それは理解できる。しかし、それをそのまま放置しておいていいわけはない。大量の移民たちのせいで、フランス人が生活に困っている。この国は誰のものなのか・・・


『町の市場や一部の地域に行ってみればわかる。フランス語が一言も聞こえてこない。彼ら(アラブ人)はこっち(フランス人)を侵入者のように見る。
本当に変な気持ちになる。何と言えばいいのだろう? 本当に奇妙な感じ。不安感、怯え。そういう状態が、どんどんひどくなっている』」


ここでのフランス人は、自民族のものであるべき国家が、ある民族によって奪われようとしているとの危機感を抱き、アイデンティティが失われようとしていることを畏れている。この恐怖の感情が、何らかの契機を得て、暴力的、排外的なナショナリズムへと繋がっていくのである>(以上)


共産主義は執拗なボディブローを食らって跪きテクニカルノックアウトで敗者になったが、死んだわけではなく、リングネームを変えて20年、30年で復活してきたのではないか。新たな技は革マル式「国家乗っ取りサナダムシ移民パンチ」か? じっくりじわじわと敵を消耗させ、気付いたときは脳みそから爪先までサナダムシだらけだったり。


友あり遠方より来たる、また楽しからずや、と新大陸の住民は欧州からの白人を歓迎し、そしてあっという間に白人に乗っ取られ、絶滅危惧種になった。今の北米は新移民に白人が圧迫されている印象だ。欧州の白人国家も旧植民地からの移民もどきの侵入に苦しめられている。


欧州における共産主義者は、その名称を捨てただけで、多くは今でも特権階級として君臨している。弱体する自由民主主義国家、強靭化する旧共産主義の独裁国家。中共はパンダの着ぐるみを捨てて餓狼、戦狼、まるでナチスみたい。


外からの脅威・外圧に、移民による内からの内圧・対立・・・「戦争の始まり」を強く意識し、十分に準備した国家、勢力が勝ち、新しい国際秩序を創ることになる。危機感を持たない国、根性のない国はまず落ちこぼれになる。「天は自ら助くる者を助く」、ボーっとしていたり、他国を頼りにしているような国はまず消えるだろう。自業自得と言う。
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雀庵の「常在戦場/21 立民と日共の人民戦線?」

2021-05-25 18:14:48 | 日記
雀庵の「常在戦場/21 立民と日共の人民戦線?」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/307(2021/5/25/火】革マル派教祖のクロカン(黒田寛一)は「サナダムシ戦略」を唱えた。官公庁、企業、団体などの既存組織にソーッと侵入、深く静かに潜行して「やがては乗っ取っちゃう」という、実に衝撃的な理論だった。


神マルクスも預言者レーニンも思いつかなかった、それこそ革命的な理論だった。クロカンは当時、革共同(武装蜂起しない日共に反発して設立された「革命的共産主義者同盟」)の幹部で、1963年早々には党内論争が表面化した。機関紙「前進」から見出しを拾うと(山本はクロカンのペンネーム、略してY)、


1963.2.11「同志Yへの手紙 レーニン的組織原則とは何か 組織問題は思想問題であり理論闘争は組織的に行わねばならぬ(青山到)」
2.18「思想闘争の組織化と前進のために(山本勝彦)」
3.11「同盟日和見主義との闘争のために 驚くべき事実の露呈(武井健人)」


4月には「山本派の反階級的行為を粉砕せよ」となって、以後は中核派と革マル派に分裂し、つい最近まで、つまり半世紀も鉄パイプで殺し合った。今や大規模デモのできなくなった中核派は衰退し、革マル派も色々な組織に潜入し牛耳ったものの、チンケな待遇改善の労働運動ばかりで「革命はまだか、俺の寿命はつきそうだ」、末端から不満が高まっていった・・・


同志諸君、ここからは小生の妄想的な、あるいは本質を穿った解釈かも知れない。革マルはサナダムシで深く静かに潜行し、特に幹部はまるで秘密結社、フリーメーソンみたいに表に出てこないから、彼らのオツムと言動、行動がよく分からないのだ。「そういう見方もありだな」と読んでくれるといい。


革マルの兵隊はIQ100、可もなく不可もなし。幹部は良い家柄の出で、IQ125前後は珍しくないだろう。小生がノンセクト時代に交流があった革マルは良家のお嬢様、お坊ちゃまだった。穏やかで気品がある、知性的である、しかし人情が感じられなかった。一種の貴種。義を見てせざるは勇無きなり、という面がなく、己の利にならないことはしないという風情。陰険なお利口さん、キツネみたい。


中核派は兵隊も幹部もIQ90からせいぜい110くらい。大体普通の庶民の出。知性ではなく度胸と吶喊、猪突猛進、連帯が推奨される、何となく「俺の目を見ろ何にも言うな、赤い血潮の義兄弟」の世界。良い人、人情家は多いが、狡猾さがない。すこぶる単純、まあ「ほんとにお前バカだね、足洗って堅気になればいいのに」と言われても、「俺一人が抜けるわけにはいかないんですよ、俺が誘った奴もいますし・・・それにもう前科がいっぱいありますんで、堅気になるったって、なかなか・・・」、ほとんどこういう世界。普段は人の好い雑種のワン公。


どっちが勝つか・・・両派の幹部連中は権力による圧迫ではなくて加齢による戦意喪失で数年前に手打ちしたが、革マルによるとケルンパ(ケルン cairn=核、土台がないからケルン・パー)の中核派は死に体、再起不能のホスピス状態、一方、サナダムシは・・・怪僧ラスプーチンに救われたのである(と小生は思っている)。


“ラスプーチン”佐藤優。悪魔のように細心に、天使のように大胆に人心を惑わす、カメレオンのようなキャラである。頭が切れる。小生の見る限り御託宣、予言が外れることも多いが、言い逃れをしないという根性がある、蛙の面に小便、屁の河童。相手にうまく合わせる話術は天才的。無節操、詐話師のよう。強面を装っているが、それが分かるようにしているのは、相手の警戒心を解く効果を狙ったものだろう。深謀遠慮。何となく愛嬌があるから結構人気がありそうだ。


佐藤優は「サナダムシ戦略」元祖クロカンの2代目ではないか。小生がラスプーチンなら“盆栽”枝野やJR総連の“ボンクラ”隠れ革マル幹部を前にこう説教するね。


「100年前じゃあるまいし、プロレタリアートとブルジョワジーの階級対立なんてない日本でレーニン式の暴力革命なんてあり得ない。政権を取りたいのなら、国民から顰蹙を買うようなコワモテ風秘密主義的アカ戦術ではなく、リベラルを装ってじわじわと支持者を増やせばいい。サナダムシ戦略で国会を乗っ取ればいいじゃないか。今さら日共だ、反日共だ、スターリニストだ、トロツキストだなんて罵倒し合って反発しても、少しも前進しない。敵が同じなら人民戦線戦術で連携して、とりあえず政権を取るのが先決だ。


60年安保から60年たったというのに諸君らのオツムはちっとも成長していない。日共も革マルも、組織の中にいる時代錯誤の原理主義者、ハネッカエリ予備軍を片付けて、先進国における先進国的なやり方で革命すべきだ。ただ言っておくが、中共やロシア風では国民の支持を得られない。福祉国家とか地球に優しい国家とか口当たりのいいスローガンを掲げること。野党が合併して「緑の党」とかにするのもいい。悪魔のように細心に、天使のように大胆に。未来は君たちのものだ!」


スタンディングオベーション、「マサル、マサル!」の歓呼は10分も続いたのであった。会場を見渡すラスプーチン、それを緞帳の陰でうっとり見つめるリトルポンド・リリー・・・


産経2021/5/23「政権交代『共闘』目指す立民・共産のコラボ本、急遽発売延期に」から。


<立憲民主党と共産党の国会議員の対談集が、発売1カ月前に急遽、刊行延期となったことが分かった。出版社はホームページ上で延期理由を「諸般の事情」と説明している。秋までに行われる衆院選を前に持ち上がった立民と共産の接近を印象付ける出版計画は、立民の支持母体の連合内に波紋を呼んでいた。


発売延期になった書籍のタイトルは「政権交代で日本をアップデートする」。法政大の山口二郎教授が聞き手となり、立民の小川淳也衆院議員、共産の田村智子政策委員長ら両党国会議員4組が対談した内容をまとめた。「マルクス=エンゲルス全集」の出版などで知られる大月書店が6月18日の発売を予定していた。


前宣伝は「野党共闘の主力である立憲民主党、日本共産党の国会議員が政権構想にむけて熱く対論する。新しい日本を選択するための必読の書!」だったが、大月書店は5月19日に発売延期を発表。同社HPは「刊行時期は改めてご案内申し上げます」としている。


同書の刊行は、共産と対立してきた連合内で物議をかもしていた。関係者によると、産業別労働組合(産別)からは「共産と一緒に本を出す立民を支援するのはおかしい」といった声が上がったという。ある産別の幹部は「共産の政権構想に巻き込まれるのは非常に迷惑だ」とした上で「出版自体をとやかく言わないが、立民の4人は選挙で支援できない」と語った。


次期衆院選を控え「発売を延期しては意味がない。選挙前に有権者に読んでもらって、投票の判断材料にしてもらうべきではないか」(野党関係者)との声もある>


ナンカナーの感じ。「政権交代で日本をアップアップさせる」とかタイトルを変えたほうがいいかも。それにしても大月書店刊、同社は暴力革命を煽る専門アカ出版社の印象が強いが、これではなおさら警戒されるだけではないか。佐藤優センセー、教育的指導を!


もっともセンセーが寄稿している「プレジデント」、25年ほど前だが小生が取材で訪れたら編集部に大学同期の革マルがいてお互いにビックリ、彼は小生に撃沈されるのではないかとビビっていたようだ。現在の「プレジデント」はセンセーの指導なのか、革マルとは縁をきったようである。その辺の事情は分からないが、同期の自宅は小生の散歩コースにあるから、そのうち出会うこともあるだろう、その際には聞いてみよう。逃げられたりして・・・
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雀庵の「常在戦場/20 外国人材受け入れの是非」

2021-05-24 17:28:17 | 日記
雀庵の「常在戦場/20 外国人材受け入れの是非」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/306(2021/5/24/月】1年に1、2回、雀が小生のいないときに部屋に進入する。臆病で警戒心旺盛なのに、好奇心なのか、偶然迷い込んだのか、進入するのは構わないが、出口が分からなくなってバタバタ、チュンチュンのパニック状態になる。窓を開け放しても出て行かないのは、小生からできるだけ離れようと天井の方に飛ぶからで、「こっちだ、こっち!」なんて言っても効き目なし。


仕方がないから孫の虫取り網で捕獲を試みたが、必死で逃げ回るだけ。こちらが疲れてベッドで本を読んでいたら、床上1mの観葉植物の棚まで降りてきたので、そばの窓を開けてやり、ようやく退散して「いただいた」。


進入、侵入したものに出て行ってもらう、撤収してもらう・・・これはイタチごっこで実に悩ましい。国家経営がまずいと国民は逃げ出して、美味しそうな国を目指す。目指された国は災難で、熊やイノシシのように駆除するわけにはいかないから、とりあえずは受け入れるが、そうなるとどんどん難民モドキが押し寄せる。


良い人材が来るのならまだしも、そういう人は稀で、ほとんどは肉体労働系、手に職がない人だろう。余程のことがなければ高度人材は母国から逃げ出すことはしない。JETROは、


<日本の企業活動を支えているのはもはや日本人だけではありません。特に「高度人材」といわれるような高度な知識や技能を有している人材は、国境を越えた獲得競争が行われています。高度外国人材には海外とのビジネスのさらなる拡大や、研究開発を通じたイノベーションの創発など、さまざまな分野での活躍が期待されており、日本政府も歓迎しています>


と言っているが、小生が見聞している外国人材は弁当工場、舗装現場、農業の単純労働出稼ぎ労働者ばかり。フィリピンパブのような店で働く人もいそうだ。小生が尊敬する“突破モン”的ルポライター安田峰俊氏の「『低度』外国人材 移民焼き畑国家、日本」はそのうち読んでみようと思っているが、アマゾンではこう紹介されている。


<日本政府をはじめ公的機関が使用している言葉「高度外国人材」。「高度」な人材がいるということは、真逆の属性を持つ人材も存在するはずだ。それは「学歴・年収が低く、日本語はろくに喋れず専門知識もない、非熟練労働に従事している」人たちといえる。しかし日本社会は彼らにこそ強く依存しており、必要としているではないか。


生身の“低度”外国人材は、紋切り型の報道のなかで語られるような、絶対的な弱者や被害者の群ではない。ましてや陰謀をたくらむ存在でもない。中国は経済成長をとげ、稼げない日本に見切りをつける中国人は多く、在日外国人問題の主役はベトナム人に移行している。


われわれは記号としての弱者や敵を想定していたのに、いたのは人間だった。3年にわたって中国、ベトナム、日本各地を回り、生身の姿に迫ったディープルポ!


第一章 コロナ、タリバン、群馬県――隣人は平和な「イスラム原理主義者」 第二章 「兵士」たちの逃亡と犯罪――主役は中国人からベトナム人へ 第三章 頼りなき弱者――ベトナム「送り出し」業者に突撃してみれば 第四章 「低度」人材の村――ウソと搾取の「破綻した制度」 第五章 「現代の奴隷」になれない中国人――稼げない日本に見切りをつけるとき 第六章 高度人材、低度人材――「日本語だけは上手い」元技能実習生 第七章 「群馬の兄貴」の罪と罰――北関東家畜窃盗疑惑の黒い霧


カスタマーレビュー:「中国ルポライターとして実績のある著者の新境地。ベトナムからの外国人技能実習生を中心とし、近年急増する「低度外国人材(著者の造語)」が題材。とかく「可哀そう」もしくは「出ていけ」と単純に二極化した反応になりやすい技能実習生に対し、丁寧な取材と活き活きとした文体により彼らの実情についてリアルに描写されており、読み応えがある。事実上の「移民社会」となりつつある日本の今後を議論する上でのベースとなる良書」


「本書にはろくでもない人物や団体ばっかり登場する。あるレビューでは「救いがない」と書かれていた。確かに読後感は爽快ではいが(そもそもそういう本じゃない)、希望を感じる部分もあった。


イスラム街化した群馬県の古い宿場町を紹介した後の安田氏の思いは正直だった。「多文化共生の重要性は、頭ではよくわかっているつもりではあっても、自分の生まれ育った街が荒廃し、イスラムシティに変わっていたとすれば、私はそれを心の底から歓迎できるだろうか」


今以上の多文化社会になることは避けられない日本。新時代の日本はどうすればマシになるのか? あわよくばどうすればより良い国になるのか? 本書を考える糧にしたい>


小生の散歩コースにはペルシャ絨毯のクリーニング工場がある。4年ほど前にイラン人数人が起業したようで、最近は店舗もモスクのような外観にしてオシャレな感じ。先日は高級そうな車が2台並んでいたから商売は上向いてきたのだろう。さらに細いズボン姿の美女がいて(ヒジャブをしていたが顔は見える)、のびのび背を伸ばしていた。ホメイニ革命以後にヒジャブは義務化されたが、それによって「女は顔で勝負」となり、美顔競争に拍車がかかったようだ。昨日は3歳ほどの子供を連れたアジア系ヒジャブの人を見た。


事業に成功した人が故国から妻子や親戚を呼び寄せる・・・自然と言えば自然だが、我が街にはやがてペルシャタウンができるのか、複雑な気持ちだ。「国際化」って本当に日本のためになるのかどうか・・・多民族国家でそれなりに成功しているのは“強権開発独裁的監視罰金主義”のシンガポールくらいのようだが・・・


習近平・中共はそれを手本にしているかもしれないが、ウイグルなど少数民族への強制的矯正でごり押しして世界から顰蹙を買ってしまった。一方で広州に定住したアフリカ人(バックに母国政府=国連での“票”がついているから強気)には恐れをなして「触らぬ神に祟りなし」。弱者には強く出るが、強者には媚びる、支那人のDNAのよう。


司馬遼太郎は「米国は人種の溶け合う坩堝(るつぼ)ではない、それぞれが個性を発揮、自己主張するサラダボール、あるいは具だくさんのおでん鍋だ」と言っていた。アフリカ産のタコとアジア産のジャガイモと南米産の昆布巻きなどなどが「俺たちは俺たち、好きなように生きる、邪魔するな」と競争的共存というか恒常的縄張り争いをしているみたい。その上に赤いガンモドキと白いチクワがボスの座を巡って喧嘩、そのうち東西戦争になったりして。


シンガポール支社長を務めていたS先輩が「夏の東京はシンガポールより暑い、たまらん」とこぼしていたが、都市整備で公園をそっくり移動させたりするのは珍しくないそうだから、酷暑を避けるために風通しの良くなる工夫をしているのだろう、「ガーデンシティ」の合言葉で涼風が流れて日陰の多い都市づくりに成功した。強力な独裁政治でないとできないだろうが・・・涼しくても息苦しかったり。


小生は荷風流に陋巷が好きで、特に自転車1台通るのがやっとという幅1メートルほどの道“ムジナの通り道”は大好きだ。整理整頓した街より迷路のような裏道のある街が人間臭くて面白い。だらだら汗をかいても冒険的な怪しい道を行きたい、挑戦したい、男の子はそうやって大人になる。失敗しながら学ぶ、転んでも立ち上がる、その繰り返しの中で心技体や、さらに教学(教養・学問)を身につける。


身体髪膚がそこそこ機能しているうちは一歩でも前進すべし、学ぶべし、ということで先日は図書館で久松文雄作「子どものためのまんがで読む古事記」を借り、第2巻を読み始めた(第1巻は順番待ち)。「子供向けだから1日2日で読めるだろう、もったいないから少しずつ読もう」・・・


ところがとんでもない、神様がウジャウジャ登場して、数ページ戻って読み直したり、まったく一歩前進二歩後退。産経の桑原聡先生が久松氏と同書を紹介していたので(4/30「流星号と古事記をあリがとう」)漫画ならすんなり読めると思っていたのが大誤算。「いい予感はすべて外れる」、まったく太宰の言う通りだ。


この「子どものための」本を70翁がギブアップしたら・・・もう「恥」どころか人生ゲームからの落伍、笑うしかない落語。漫画という表現方法を甘く見ていたということだ。その驕り、油断を突かれて「お突きー!」、見事な一本で尻もちをついてしまった。こうなったら全巻読んで、さらにオリジナルの漢文と、その読み下しも読んで、汚名をそそぐしかない。ブックレビューから。


<古事記の本は持っていましたが読みづらくて何度も途中で挫折しました。伊勢神宮、出雲大社を参拝したのをきっかけに、もう一度勉強し直そうと思い、レビューを参考にしてこちらを6巻までまとめて購入。とてもわかりやすくて大筋を理解するには良かったです。他の方のレビューにもある通り、たくさん登場する神様のお名前のフリガナが最初の一回しかふってなくて読みながら何度も前のページに戻り確認し直さなければならないのが手間に感じましたが(^^;; 子供はもちろん大人の為にも役立つ物だと思います>


ははーん、みんな苦しんだのだ、小生だけじゃなかった! ここで安堵せずに読破せにゃならぬ。それくらいのことができなければ「中共殲滅、支那解放」なんて、ただの妄言になってしまう。決断したら間髪おかず速攻、全7巻を発注した。「まんがで読む中共(1)皇帝になれなかった習近平」なんて売れそうだな。
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