gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

雀庵の「大戦序章/3 核兵器で脅し始めたプーチン」

2022-02-28 14:58:43 | 日記
雀庵の「大戦序章/3 核兵器で脅し始めたプーチン」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/436 2022/2/28/月】先週末のWSJ/ウォールストリートジャーナル「ウィークエンド特集」(今週のトップニュースやおすすめ記事)は凄かった。WSJは「経済発展幸福教」だから、それを阻害する者は完全な「敵」扱い。WSJ天誅砲で撃ちまくっていること以下の如し。


★【プーチン氏の「標的No1」 戦時下で再び変身】ロシア軍のウクライナ侵攻はゼレンスキー政権打倒が目的だが、ウクライナ大統領は徹底抗戦の姿勢を崩していない。
★【読み誤った習氏、ロシア侵攻でまさかの不意打ち】習主席は25日に行ったプーチン大統領との電話協議で、ウクライナと協議するよう促した。ロシアとの距離感に腐心する中国がみせた微妙な軌道修正だった。


★【ウクライナ危機は台湾への警鐘、中国SNSで激論】中共党機関紙「人民日報」の一面にも国際面にも、世界を今大きく揺るがしているウクライナの軍事衝突に関する記事は見当たらない。
★【「ロシアを友人に」 親ロ派と共に消えた欧州の夢】ロシアはいつか欧州のパートナーになれる――30年越しのこの期待は、ロシアのウクライナ侵攻で最初に犠牲になったものの一つだ。


★【プーチン氏最大の賭け、ロシア復活に執念】ロシアを国際舞台の中心へと押し戻し、ソ連崩壊の屈辱を晴らすことを狙ってきたプーチンは、今回のウクライナ侵攻で最も大胆な手に打って出た。
★【米中ロが争う新時代突入、ウクライナ危機が号砲】西側に対抗する中国とロシアは冷戦期より優位な立場に立っている。


★【バイデン外交に再び試練、対ロ姿勢に割れる意見】バイデンは混迷を極めた昨年のアフガニスタンからの米軍撤収以降、コロナ禍やインフレを中心とする国内問題の対応へと軸足を移してきた。
★【ロシアの秘密兵器:ウクライナ当局に潜むスパイ網】ロシアがウクライナの全面侵攻に踏み切った場合、強力な武器の一つはすでにキエフにあると言えるだろう。


「オピニオン・社説」も“燃えよ!ドラゴン”、★ロシアと中国の攻勢、確実な抑止方法は、★ブダペスト覚書に裏切られたウクライナ、★プーチンが西側指導者を出し抜ける訳・・・


こんな記事を世界中の影響力のある政財界人やインテリが目にしていれば、プーチン・ロシアはますます孤立して政治経済社会は激しく動揺、内憂と冷戦=外患でプーチンは排除されかねない。彼の基盤を永久に固めるための侵略戦争は、逆にロシアを三流国に陥れることになるはずだ。シリア、ミャンマー、アフガンは明日のプーチン・ロシアである。BBC2022/2/25「『ショックを受けた』ウクライナ侵攻、ロシア国民の反応を取材 モスクワで取材に応じた2人の男性は、何が起きているか把握できていないと話した」から。


<ショック、恐怖、戸惑い・・・24日のロシア軍のウクライナ侵攻を受け、ロシアの首都モスクワと南部ロストフの大勢の人々が漏らした言葉だ。一方で、プーチン大統領の決断を糾弾するか称賛するかは二分した。


モスクワでBBCの取材に応じた、きれいな身なりの若い男性は、ウクライナ侵攻について落ち着いた意見を述べた。「何かあったとは聞きましたが、状況を理解するところまではいっていません」。しかし、すぐに一緒にいた友人が、罵倒の言葉を口にしながら彼の言葉をさえぎった。「ショックを受けています」とこの友人は話した。「戦争を目の当たりにしたことなどないのに、今まさにそうなろうとしています。ロシア政府の行動を恥ずかしく思う」と述べた。


鮮やかな青いコートを着た男性は、焦燥しているようだった。「何をすればいいか分からないし、とても怖いです」とこの男性は語った。「でも恐怖とは別に、自国当局がやっていることが恐ろしいし、恥ずかしいといった感情があります。周りの友人たちも同じ気持ちです」


「今の権力者たちに投票したことはありません。ロシアに住む人間が政治活動としてできる限りのことはしましたし、抗議にも参加しました。でも今はできないと思います。みんな、あまりにおびえ切っている」


1人の女性は、戦争には反対だが、ウクライナ侵攻のニュースをどう捉えればいいか分からないと話した。「政治家たちが自分たちの問題をどうにかしようとして、一般の人々が苦しんでいます。私の家族にも良い影響はないでしょう」


モスクワ中心部のプーシキン広場には、ウクライナ侵攻に抗議する人々が集まった。BBCロシア語のアナスタシア・ゴルベワ記者によると、警察が解散を命じる前には200人以上が集まっていたという。「戦争反対!」と叫んだ人はみな、拘束された。


ある若い男性はBBCの取材に、「1日中泣いていました。ウクライナの人々が死んでいきます。子供たちも、戦っている男たちも死んでいきます。それからどうなるんです? 私たちのような、ロシアの19歳や20歳の男も戦場に送られるんですか?」と話した。


抗議に参加するのは怖くなかったのかと質問すると、「いいえ、怖くはなかったです。ウクライナや国境で起きていることこそ恐ろしい。私たちがここでしていることなど、何でもない」と答えた。


抗議活動から離れた場所で取材に応じた水色と紺色の服の男性は、ウクライナもロシアも支持しているが、プーチン大統領は支持していないと話した。ロシアでこれほどはっきりとした批判の声を上げる人は、昨今では珍しい。「(ウクライナ侵攻は)我々の指導者が地政学的な野心を満たすためにやっていることだ」とこの男性は語った>


戦争は長期戦になると軍事力ではなく忍耐力が勝敗を決するようだ。ベトナム戦争で米国は負け、アフガン戦争ではソ連が負けて、ソ連は結局、軍事費負担と鉄のカーテンによる封鎖で金欠になり亡国になった。米国もアフガンとイラクの戦争で事実上負けて、冷戦でソ連を崩壊させた以外は“またも負けたか”の連続のよう。


プーチンは、アフガンでのバイデン民主党のダメさ振りを見てウクライナ侵攻を決断したのだろう。2014年のクリミア強奪の際は米欧は“プーチン・マジック”に呆然となり、プーチンは今回も上手く行くと思ったに違いない。ロシアの軍事同盟国であるベラルーシがウクライナの西側を圧迫しているから尚更だ。ロシア政府系サイト「Russia Beyond」2019/1/21によると――


<ロシアが法的に拘束力のある相互防衛協定を結んでいる国と言えば、まず第一に「集団安全保障条約機構」(CSTO:Collective Security Treaty Organization)の加盟国だ。これはソ連邦崩壊後の1992年に創設された政府間同盟で、ロシア、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタンの6か国を統合する。いずれも旧ソ連構成共和国だ。


CSTO憲章によれば、その目的の一つは、加盟国の「安全、安定、領土保全、および主権が脅かされた場合に集団的防衛を提供する」ことだ。憲章の強調するところによれば、加盟国は、CSTOの目標を達成するうえで「政治的手段」を優先するが、それでも約2万5000人の兵力からなる軍事力を有している。CSTO部隊が実戦に投入されたことは一度もないが、定期的に軍事演習を行っている。2018年にロシアのペスコフ大統領報道官は、ロシアの同盟国は?と聞かれて、真っ先にCSTO加盟国を挙げた>


このCSTO集団安全保障条約第4条では、「締約国の1つへの攻撃を全締約国への攻撃とみなし、他の締約国はすべての手段を用いて軍事を含む必要な援助を提供する」と規定している。「すべての手段」には、ロシアが保有する核戦力も当然含まれる。ベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領はプーチンの代わりに核兵器でウクライナを屈服させる準備をしている。


<核配備容認の改憲案で国民投票 ロシア同盟国のベラルーシ:【モスクワ時事2022/2/27】ロシアの同盟国ベラルーシで27日、憲法改正案への賛否を問う国民投票が行われた。改憲案では現行憲法の「自国領を非核地帯とし、中立国を目指す」という条文が削除されており、ロシアの核兵器がベラルーシに配備される恐れが強まっている。ベラルーシはルカシェンコ大統領の強権支配下にあり、成立は確実だ>


プーチンは核兵器使用を辞さないということだ。中共もそうだが、共産主義者は己の命を守るために軍隊、武力は大事にするが、国民の命なんぞまったく意に介さない。正直者の毛沢東は「核戦争で人口が半分の3億になってもどうってことない。大体、我が国は人口が多過ぎる」と豪語した。プーチンもルカシェンコも習近平もそういう価値観であり、自由民主陣営の人々とはまったく違う動物だと思っていた方が良い。


文革時代に親を反革命だと訴えた子供が英雄視された。中核派の兵隊だった小生は「革命のためなら親でも殺す」と思っていた。洗脳されると人間は何をするか分からない動物なのだ。一度アカ、一生アカ、共産主義者は概ねそういうものだ。人類が穏やかに暮らしたいのなら地球から共産主義者=悪政ウイルスを絶滅、根絶させなくてはならない。これは21世紀の人類の最大の課題である。禍根を次代に残してはならない。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」


雀庵の「大戦序章/2 ウクライナは日台の明日」

2022-02-27 05:18:10 | 日記
雀庵の「大戦序章/2 ウクライナは日台の明日」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/435 2022/2/27/日】人を疑うのも、人から疑われるのも嫌なものだ。逆に騙したり、騙されたりすることもある。多少はともかくも、そういう経験は誰しもあるだろう。人は概ね聖人君子ではないから、苦い思い出と無縁ではない。「良い思い出は忘れる、嫌な思い出は末永く覚えている」・・・


加齢のせいか、このところ昔のことを思い出して「ああ、穴があったら入りたい」と悔やむことが多くなった。悔恨というやつ。今さら悔いてもしょうがないのに吹っ切れない。自己観察によると、脳みそが疲れてくると症状が現れ、チャリ散歩するとスッキリする・・・なーんだ、定期的に訪れる鬱病だな、これは。鬱病は、小生の場合は「敵を叩く」と改善する。嫌な性格、「リンダ、困っちゃうなー」だが、大阪メンタルクリニックによると鬱病治療になるらしい。


<人間は、すべての人といつも仲良くできるわけではありません。 相性のあう人、あわない人、いろいろいます。仲のいい人とでも、ときには喧嘩をします。大事なことは、そうした問題が起きたときにどのように解決するかなのです。


問題を一つ一つ解決して、それをその後の人間関係に生かせばいいのです。 困らなければ問題は見えてきませんし、困る中に解決のヒントが隠されていることも少なくありません。 困ることを恐れず、自分を信じ、相手の人を信じて辛抱強く付き合ううちに、また新しい人間関係ができあがってきます>


「自分を信じ、相手の人を信じて辛抱強く付き合う」・・・うーん、再発狂しかねない自分を信じられない、ましてや相手の人=敵もなおさら信じられない小生には難しいが、「敵を叩く」という“罵倒療法”は「王様の耳はロバの耳」みたいで鬱屈は改善される。ま、嗤って許して、と言うことで・・・


このところの国際ニュースの常連3傑はバイデン、プーチン、習近平あたりか。「悪い奴ほどよく眠る」というが、「汚い仕事は全て部下にやらせるので、手を汚さず罪の意識に苦しむこともなく平和で穏やかな安眠を貪れる」の意だという。プーチンは「してやったり」か? 読売2022/2/25「バイデン氏『プーチン氏は侵略者』『米軍はウクライナで戦わない』」から。


<米国のバイデン大統領は24日、ホワイトハウスで記者会見し、バルト3国とポーランド、ルーマニアを挙げ、「NATO加盟国を守り、支援するため新たな動きに備える」と述べた。ウクライナはNATO加盟国でなく、「米軍はウクライナでの紛争に関与しない。ウクライナでは戦わない」とも強調した>


完全に壊れている! 世界中の自称「リベラル」は自由民主を標榜するが、概ね容共の左巻き、ピンクが多い。米国民主党はほとんどアカ、日本の共産党や立憲民主党とそっくりに見える。一皮むけば親露、親中だ。米国民主党は痴呆老人のようなバイデンを神輿に担いだが、神輿が勝手に動き出して暴走老人にヘンシーン、ほとんど制御できないみたいだ。プーチンは大喜びして堂々とウクライナ併呑を断行している。WEB chichi 2022/2/25「国を侵略されたウクライナ人からの警告」から抜粋(原文は月刊『致知』2021年5月号)。


<著者:アンドリー・ナザレンコ(Andrii Igorovich Nazarenko)1995年ウクライナ東部のハリコフ市生まれ。ハリコフ・ラヂオ・エンジニアリング高等専門学校で準学士学位取得。2013年11月~2014年2月、新欧米側学生集団による国民運動に参加。その後、ウクライナ軍をサポートするボランティア活動にも参加し、2014年8月に来日。日本の大学を卒業し、日本企業勤務の傍ら言論活動を展開。著書に『自由を守る戦い 日本よ、ウクライナの轍を踏むな!』(明成社)がある――


国の防衛を他国に委ねる危険性:侵略という恐ろしい体験をしてきた私は、日本の方が次のような発言をするのを聞いて非常に驚きました。


「軍隊をなくして隣国の脅威にならなければ攻められない」「どんな争いも、平和を訴え、話し合いさえすれば解決できる」「集団的自衛権を認めたら、他国の争いに巻き込まれるから危険だ」


こうした主張をする方々には、ぜひウクライナの辿った道を学んでいただきたいと私は思います。


ウクライナは核兵器を放棄し、100万人の軍隊を5分の1の20万人に縮小し、大国の対立に巻き込まれないよう軍事同盟にも一切加盟しませんでした。


さらに、兵器をロシアに譲る代わりにブダペスト協定書という国際条約を結び、ロシア、アメリカ、イギリス、フランスがウクライナを守るという約束を交わしました。ところが、その当事者であるロシアによって侵略されたのです(2014年のクリミア半島強奪)。


他国との条約がいかに当てにならないものであるか、そして国の防衛を他国に委ねることがいかに危険であるか。ウクライナの失敗が、このことをハッキリと物語っています。


条約が破られたら国際社会が何とかしてくれる、と期待している日本の方は多いようです。しかし、ウクライナが侵略を受けた時に、一緒に戦い、守ってくれる国は一切ありませんでした。当時のアメリカはオバマ政権でしたが、ロシアの侵略を口先で批判するばかりで、具体的な行動は何も起こしませんでした。


ウクライナばかりではありません。チベットもウイグルも香港も、侵略や弾圧によって人々の自由が理不尽に奪われていることに対して、国連は批判こそしますが、行動は起こしません。


尖閣諸島はアメリカが守ってくれるから大丈夫、というのも危険な考え方です。アメリカが追求しているのはあくまでも自国の国益であり、いくら同盟国の領土であっても、自国の国益に合致しない限り行動を起こすことはありません。


以前出会ったある日本の方は、自分の息子が戦争で亡くなるのは嫌だから、アメリカ人が戦えばいいとおっしゃっていました。しかし、戦いもしない日本人の代わりに、アメリカ人が血を流して戦わなければならない道理がどこにあるのでしょうか。


米兵にも家族があり、故郷があります。他国のために死にたいと思っている人など一人もいません。日本を守る主役はあくまでも日本人であり、アメリカはその支援をする立場であることを忘れてはなりません>


小生の精神病は無害、一方、バイデン&米民主党の精神病は殺人鬼のプーチンとコラボして世界秩序を破壊する地球規模的なコロナウィルス級の大災害! 大喜びしているのは習近平・中共! こんな体たらくでは日台は速攻で中共の侵略を免れない。


そこそこのセンサーとオツムがあれば、誰が考えても「次の一手を誤れば投了」の場面だ。政治家でも2割の議員はそれを分かっているが、その半分は亡国の危機と思い、残りの半分は赤化のチャンスと期待している。危機意識がなければ日本も台湾も消滅する。


槇智雄・防衛大学校初代校長は第二期生の入校式でこう語った(「防衛の務め」所収)。氏は<1891(明治24)年、宮城県仙台市生まれ。慶應義塾大学理財科を卒業後、英国に留学、オックスフォード大学を卒業。慶應義塾大学法学部教授として政治学、英国憲法史等を担当。1952(昭和27)年、保安大学校(のち防衛大学校)の創設に際し初代校長に就任。1965(昭和40)年、防衛大学校長を退職し、白梅短期大学学長に就任。1968(昭和43)年、逝去> 曰く――


「国に独立なければ、国民の生活は隷属の日々であり、活動の自主性は全く奪われて、その働きには何の感激もなく、かかる社会には全く生命が見出せないのであります。国民としての希望の何物もあり得ぬことは言うまでもありません。


もしかかる侵略および破壊が行われたたとしたならば、わが国民はこれをただ手をつかねて見守るでありましょうか。何ら抵抗することなく、侵略者をして、その思うがままに、我が海岸線を通過せしむるでありましょうか。わが国民の誇りと、その知性並びに感情は、国土を蹂躙に任すものではないことを固く信じてよかろうと考えます。


もし抵抗の無益なることを説き、抵抗の準備を怠るをもって平和の福音であるがごとく論ずる者があるならば、それは敗北主義と呼ぶべきもので、戦わずして降伏を申し入れ、門を開いて敵を迎えんとするに異なりません。そのいずこに人としての知性が見受けられ、文明人としての気魄(きはく)と尊厳があるのでしょうか」(杉井敦・星野了俊著「防衛大学校で戦争と安全保障をどう学んだか」から引用)


戦わずして降伏を申し入れ、門を開いて敵を迎える・・・たとえ民と国土が残っても、その国家は永遠に再起三起することはないだろう。完全なる亡国、そこにいるのはただの「先住民」、絶滅危惧種である。


ウクライナの危機は日本、台湾の明日だ。敵は中露と半島人。山本五十六曰く「国大なりといえども闘いを好めば必ず亡ぶ。 天下安らかなりしといえども戦いを忘なば必ず危ふし」。生きて虜囚の辱めを受けず。ご先祖さまに笑われぬ戦いをすべし。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」


雀庵の「大戦序章/1 第3次世界大戦が始まった?」

2022-02-25 10:40:24 | 日記
雀庵の「大戦序章/1 第3次世界大戦が始まった?」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/434 2022/2/25金】先日、孫5人、子供3人が集まって小生の71歳誕生日を祝ってくれた。孫は4月から中2、小5年、4年、3年、1年になるが、先が長いから大変だ、と小生は思うけれど、本人も親も大変さが分かっていないから明るいものである。知らぬが仏、怖いもの知らず・・・何よりも「若さ」という勢いがあるからこそできることで、素晴らしいこと、それでいいのだ!


2月23日は第126代天皇徳仁(なるひと)陛下(令和天皇)の誕生日である。1960/昭和35年生まれで62歳。共産主義を目指す激動の60年安保騒動の最中だった。


第125代天皇明仁(あきひと、平成天皇、上皇)様は1933年12月23日生まれで88歳。明仁様が15歳になられた1948年12月23日、GHQは極東国際軍事裁判で死刑判決を受けたA級戦犯7名の絞首刑を実行した。マッカーサー、GHQは日本人を蛮族、ガキとバカにしていたから、大いに愉快だったろう。報復のタネをばら蒔いたのはまずかった・・・恨みはらさでおくものか、となるわな。


GHQ、アメリカの占領政策は日本を「100年間戦争できない国にする」のが最大のキモで、占領下で国家主権がない日本は、GHQが1週間ほどで作った日本国憲法を押し付けられ、1946年(昭和21年)11月3日公布、1947年(昭和22年)5月3日に施行された。


マンガみたいな“なんちゃって”憲法だが、日本の狡猾な政治家やエリートは「軍事はアメリカさんにお任せだから莫大な経費節約になる、戦後復興急ぐべし」と歓迎したようだ。この憲法は事実上「改憲できない」ことを軽視したツケが今まわって、いささか“老大国”気味になったアメリカさんは大丈夫だろうか、と何となく心配するようになった。旦那が老いるに従って妾が不安を覚えるのと似ている。


私見だが、国難を迎えた時は、クーデターで暫定憲法を創るか、「想定外の緊急事態だから超法規で対処する」とかのアクロバットで対処することになるかもしれない。憲法のために国民があるのではない、国民ために憲法があるのだ、米国製憲法より国民の命の方が大事だ、とか大声を上げれば、正義が大好きな日本人は「確かにそうだ」と了解するだろう。


大きな危険を避けるためには自由民主や法律、人道、人権、共生などは一時的に規制されるものだろう。強盗に襲われたら、強盗の人権云々よりもまず迎撃する――当たり前だ。「テクマクマヤコン、超法規でヘンシーン!」、便利で怪しいオマジナイ。やってみなはれ。


迎撃、排除、駆除・・・「孤立を恐れず」の小生はいささか「される」側だが、餌を求めて山から出て人間を襲ったり不安にする熊が殺処分されるニュースを知ると、「そこまですることはあるまいに・・・」と思っていた。例えば北海道新聞2021/12/3「400キロのヒグマ1頭、羅臼で駆除 11月被害続出」。


<【羅臼】2日午後7時20分ごろ、根室管内羅臼町北浜の海岸で、ヒグマ1頭が北海道猟友会中標津支部羅臼部会のハンターに駆除された。


中標津署によると、駆除されたのは雄の成獣で体重約400キロ、体長2.1メートル。午後4時すぎから近くに住宅がある海岸をクマがうろつき、倉庫に侵入したため町職員や中標津署員らが警戒していた。夜間発砲は鳥獣保護法で禁止されているため、ハンターは署員から警察官職務執行法4条(緊急避難)に基づく指示を受け、計3発を発砲した>


熊が森から出てきたら容赦なく殺処分、他の熊に対する警告でもあり、二度と人間の暮らす里に出てきませんようにというオマジナイのようでもある。過酷な制裁・・・


今、枕頭で周(しゅう)はじめ著「原野の四季 牧場の四季」(合冊本、1966年)を読んでいる。周氏(後に吉田元と改名)は、「大学卒業後の1953年、知人を頼って最果ての地、北海道根室原野に移り住んだ。ランプの下で日々を送る開拓地の牧場で、野鳥や原野の四季、原野で暮らす人々の生活をカメラと文章で記録し続けた。足かけ3年を過ごしたのである。1955年に帰京後1971年までの間に、根室原野での体験をもとに写真と文章による一連の著書を刊行した。後に映像作家として政府公式の『昭和天皇大喪の礼写真集』監修の大役を全うした」(バードフォトアーカイブス 塚本洋三氏「山階鳥研ニュース」2021年5月号)。小中生向けの「原野の四季 牧場の四季」にはこんな記述もある。


<昭和28/1953年4月5日、上野駅を出発しました。3日の後、根室原野の西別(にしべつ)という小さな駅に降り立ち、原野への第一歩を踏みしめたのでした。牧場まで四里(16km)の道のりがあり、白樺林を伐り開いてつけた開拓道路がまっすぐにのびていました・・・>


一帯は根釧台地(こんせんだいち or 根釧原野)、百科事典マイペディアによると「北海道東部,根室,釧路両地域にまたがる標高200m以下の台地。火山灰土の低湿地や泥炭地が多く,海岸部は濃霧がかかり作物生育は困難であるが,1954年から世界銀行の融資でパイロットファーム(試験農場)がつくられた。内陸部では主畜農業経営が行われる。湿原の一部はラムサール条約の登録地」。


上記のパイロットファームは、米国式の大規模農業・牧畜を推進して米国製農機を売るのが狙いだったらしいが、米国の農場に比べれば狭いという現地事情に合わず頓挫したよう。それはさておき、周氏が野鳥や自然観察を始めた頃の根室原野は、人間と相棒の馬(小柄だがタフでパワーがあり、乗り心地が良い道産子など)と乳牛などの家畜がコラボして必死で自然はもとよりカラス、そして時々ヒグマなどと戦う日々だった。


<時々炭焼きに来る甚平さんに初めて会った時、その顔を見た途端、ゾオッとしました。片目がつぶれ、顔中が押しつぶされたように歪んでいたのです。それは3年前の春の事件にさかのぼります。


甚平さんが入植したばかりの丸木小屋の近くの森に大熊が現れて、放牧していた馬を倒しました。困難な開拓には杖とも頼む馬ですから、熊に対する激しい憎悪が燃えあがりました。早速、馬の死体の周りにワナを仕掛け、町のハンターから借りてきた銃を持って、木に登って熊が出てくるのを待ち構えていたのです。


幸か不幸か、大グマは闇に紛れて忍び寄ってきました。甚平さんが樹上で夢中でぶっ放した一発は、見事に熊の心臓に命中しました。甚平さんは嬉しさのあまり、宙を飛んで森を駆け抜け、部落に着くと「クマをやっつけたぞーっ!」と大声をあげたものだから、夜中だというのに人々は大騒ぎして大グマ見物に出かけました・・・


次の年の雪解けの頃、近くの森をクマが歩いているとの知らせがあり、甚平さんを隊長に五人がクマ狩りに向かいました・・・ナラの大木の側を通りかかったその時です、ギャーッ!という絶叫が起こりました。後から歩いてきた四人の若者が見たものは、木陰から立ち現れ、すっくと後足で立ちはだかった巨大なクマが、甚平さんを殴り倒し、自分たちに向かって行くぞ!とばかりに構えた姿でした。


二番目に歩いていた若者が無我夢中で向けた鉄砲は、熊の力強い一撃によって、あっけなく飛ばされ、次の瞬間には気を失って倒れてしまいました。残る三人は辛うじてクマの攻撃から逃れることができたものの、今やクマに立ち向かう気力は全く消え失せていました。


一人が部落に急を知らせに走り、二人は百メートルも離れた木の上にのぼって、どうなることかとハラハラしながら様子を見守っていました。


クマは倒れている甚平さんに近寄って、じいっと上から見下ろします。甚平さんは死んだふりをしていましたが、そおっと眼を細く開いてみたそうです。ところがクマの大きな顔がのしかかるようにのぞき込んでいるのを見て、ギョッとしたとたん、クマの手で思い切りどやしつけられました。甚平さんが呼吸を吹き返すたびに顔や胸を殴りつけ、かきむしるのでした。こんな状態がもう少し続いていたら、いかに気丈夫な甚平さんとはいえ、ついにはお陀仏してしまったにちがいありません。


ところが幸運にも、少し離れて伸びていた若者が、やっと我に返ったのです。あたりを見回した途端、甚平さんを見下ろしているクマのどえらく大きな背中を間近に見て、声にもならぬような妙チキリンの唸り声をあげたのです。


若者の驚きもさることながら、さらに驚いたのはクマの方でした。背後に時ならぬ唸り声を聞くや、脱兎のごとくクマザサをかき分けて森の奥に逃げ去ったのです。


木の上の二人が駆け寄り、血だらけの甚平さんを助け起こし、森を出かかった時、部落の人々が駆けつけてくるのに出会いました。


甚平さんは四里離れた町の病院にかつぎこまれ、1か月後に森の丸太小屋に帰って来た時には、もはや昔日の面影はどこにも残っていませんでした。「これからのクマ狩りには鉄砲も槍もいらん。この俺の顔を見たらクマの方でお辞儀する」と、しごくほがらかだったそうです>


すごい話だ。地球という限られた地は、熊や狼、徒党を組んだ野犬など先住動物と、やたらと木を倒し縄張りを広げる開拓民=人間との激烈な生存競争の場だ。人間だけがこの60年で75億に大増殖、倍増し、他の動物は概ね駆逐され続けている。熊に駆除された人間は少なく、人間に駆除された熊は圧倒的に多いだろう。シドニー水族館などによると、サメに殺される人間は年間10~20人、人間に殺されるサメは年間数千万匹(80万トン)とか。蒲鉾、はんぺん、ふかひれスープ、小生が毎日摂取するコンドロイチンもサメ・・・さめざめ、絶滅危惧種になっている種も増えているようだ。


人間は人間同士でも激しく縄張り争いをする。人口増→ 食糧不足→ 開墾・乱獲して増産→ 人口増を繰り返し、さらには戦争で他民族の命と土地を奪う・・・人類史はこの繰り返し。人間の繁殖は地球を破壊しかねないのではないか。開墾して砂漠化してしまう。繁殖力もすさまじい。60年前の30億人台の頃、「人口が少な過ぎる」なんぞ誰も言わなかったのに、あれよあれよの間に倍増してしまった。貧困をなくそうという美名のもとに生活支援を行い、結局、生態系を乱したのだ。


限られた広さのところに密集すると動物はタフな個体だけが生き残るようだ。前述した道産子はもともと本土から北海道に渡り、厳しい環境の中でタフな個体が生き残り、パワフルになっていったという。


いろいろな面で激烈な環境を乗り越えて来た北方のロシア人、東北の支那人は、比較的温暖な地の北米人や欧州人、水田耕作のアジア人などと比べると、肉体的、精神的にタフな印象がある。気候風土のみならず為政者による統治の厳しさが、強い者には従うという事大主義や、仲間、一族で固まる相互扶助的なコネ体制を育んできたようである。有史以来現在まで、ロシアと支那という大国は一度たりとも自由民主人権法治を体験してこなかった。ロシア・支那は「力治国家」だ。「法や道義よりも力を優先させる国」(櫻井よしこ氏)である。


ソルジェニーツィンの作品は随分読んだが、5回ほど愛読した「イワン・デニーソヴィチの一日」に一貫している思想は「諦観」だと思う。厳冬の中で「いつか春になるだろう」と耐え抜くのだが、春を自分で引き寄せるという「能動的意識」がまったくないのは不思議だった。ロシア人も中国人も皇帝か共産主義の専制独裁政治しか知らず、自分たちで自由民主人権法治の国を創ろうという発想さえないのだ。


米国に亡命していたソルジェニーツィン曰く「民主主義は高潔な美徳でなく、圧政を避けるためのもの。一人の暴君が、多数の暴君になることがある。選挙では内容なき量が、内容ある質に勝利する時があり、多数が間違うことがあり、道徳的なものは敗北し易い。政党間の争いは理念なき権力の獲得となり、国民の利害は、政党の影に隠れてしまう」と、西側の自由主義体制にも批判的であり、ロシア正教を基盤としたロシア独自の社会の構築が彼の願い、希望だったという(久恒啓一・多摩大学特任教授)。自由民主人権法治の「ろくでもない面」ばかりでなく「いい面」も学べば良かったのに。


ロシア正教を含めてロシアの主要宗教の坊主たちは己の存続のためにレーニンに屈服し、レーニンは独裁統治のために主要宗教を利用した。宗教と独裁のWinWin コラボ、ソルジェニーツィン、ロシア人の限界だ。自由民主の経験がないのだから仕方がないのだろうが、実に残念、気の毒なことである。


プーチンは2008年のソルジェニーツィンの葬儀に際して、「氏の逝去は全ロシアにとって大きな損失だ。彼の著述と社会活動、長く困難だった人生の歩みは、人々と祖国、自由の理想、公正、人道主義に対する真の献身的行為の見本であり続けるだろう」と遺族への弔電で述べたという(久恒教授)。プーチンは「イワン・デニーソヴィチの一日」さえ読んでいないだろう。


共産主義者は平気で嘘をつく。露中の民は保身のために騙された振りをするが、残虐な国家体制を変えようという意識も知恵もない。良き人々は殺されるか収容所行きだから、露中を外野の我々が非難したところで効果はない。隔靴搔痒、イライラしてくる。


小生は去年の元旦にはこう書いていた。「米国依存ズブズブ日本の周りにブスブスと煙が立ち始め、やがて火の粉が上がり出すだろう。降りかかる火の粉は払わねばならぬ。2021年、激動の時代が始まった」。


悪い予感はよく当たる。小生は習近平・中共が冬季五輪後に火をつけると思っていたが、プーチンが戦端を開くとは予想外だった。プーさんではなく巨大な人食い熊、プーチンはすこぶる付きの戦争巧者である。策士策に溺れる可能性はないとは言えないが、難敵である。米欧は犠牲を恐れずにプーチンを潰せるか。


一方で習近平はこれをチャンスとして台湾侵攻を始めるかもしれない。欧米にとって対露戦争は己の縄張りに関わる重大事で、極東の台湾にまでは手が出ないから、習にとってはチャンスのはずである。台湾、日本、アジアを守るためには日豪印米加などが結束して戦わねばならない。第3次世界大戦が始まったようである。小生の妄想であればいいのだが・・・
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」


雀庵の「開戦前夜/24 “悪の三傑”露中+ベラルーシに制裁を」

2022-02-21 20:03:59 | 日記
雀庵の「開戦前夜/24 “悪の三傑”露中+ベラルーシに制裁を」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/433 2022/2/21月】マッチョがウリのプーチンもすっかりヂヂ臭い体形になってきた。この頃では権力から離れても訴追されないという「免責法案」成立を狙っているようだが、上手く行くかどうか。


2014年のウクライナ領クリミア半島侵略以来の国際社会による経済包囲網にコロナ禍も加わってロシア経済は減速気味、これではプーチンは“有終の美”を飾って引退というわけにはいかない。これぞという国史に残るような華々しい実績を創らなければ、という焦りがありそうで、プーチンは今度はウクライナ東部を侵略するつもりである。軍事力で世界秩序を突破し、ロシア・ソ連帝国再生の名君になりたいのだろう。


ロシア国民は日々の生活が多少なりとも上向けば着いて来るだろうが、上手く行くかどうか、かなり怪しいのではないか。国際通貨としてドル、ユーロ、ポンド、円は信用があるが、ロシアのルーブルは脆弱で、「ロシアがウクライナに侵攻すれば米欧は大規模な経済制裁に踏み切る構えで、通貨安やインフレ、成長鈍化への懸念が強まっている」(日経10/21)。


そもそもロシア経済はかなり脆弱だ。「服部倫卓ブログ ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪2021/5/17 非原料・非エネルギー輸出が増えたと言ってもゴールド頼みでは・・・」から。


<私はロシアの通商政策を研究しているが、現時点(2021年5月)でプーチン政権が最重要視していることになっているのが「非原料・非エネルギー商品」の輸出を拡大するという目標である。石油・ガスをはじめとする原燃料に偏重した輸出構造を脱し、商品の多角化・高度化を遂げようというわけだ。


2020年の非原料・非エネルギー輸出の動向をまとめたロシア輸出センターの資料によると、2020年のロシアの非原料・非エネルギー輸出は1613億ドル(18兆5495億円)に上り、コロナにもかかわらず、過去最高を達成した。


ただ、その中身が問題であり、2020年の非原料・非エネルギー輸出の主要品目をまとめると、次のようになる。


金(ゴールド):185.4億ドル、小麦:81.9億ドル、プラチナ族:78.4億ドル、鉄鋼半製品:48.6億ドル、精錬銅:46.4億ドル、木材:43.1億ドル、アルミニウム・同合金:42.2億ドル、冷凍魚:28.3億ドル、ひまわり油:28.1億ドル、複合肥料:27.4億ドル、鉄鋼鋼板:25.5億ドル、窒素肥料:24.9億ドル、ターボエンジン・ガスタービン:20.7億ドル、ニッケル:18.6億ドル、カリ肥料:17.8億ドル


このように「非原料」と称しながら、現実には限りなく天然資源に近いようなプリミティブ(初歩的)な商品が多い。2020年にはゴールドが高騰したため、その輸出が221.6%も急増、それによって非原料・非エネルギー輸出全体も押し上げられた形である。


ロシアは資源の国際価格に翻弄されないためにも非原料・非エネルギー輸出を伸ばしたいのだが、現実には一部商品の高騰に助けられて2020年にその輸出増を達成したという逆説がある>


ゴールドとプラチナ輸出で263.8億ドル(3兆円)! 何となく“お宝”まで売る「タケノコ生活」、そのうち「売り家と 唐様で書く 三代目」となりそうな・・・ハイテク産業への突破口が開けないこんな状態を「中進国の罠」と言うが、プーチン・ロシアも罠にはまるのか。


プーチンはコロナ禍による経済後退をワクチンではなく、効き目抜群のウォッカでいち早く乗り切ったようだが、それをチャンスと見てウクライナ侵攻を決断したのかも知れない。しかし昨年から高インフレが始まり、今はかなり怪しい気配がする。ブルームバーグ2022/2/19「ロシア経済、2021年は4.7%拡大――08年以来の高成長」から。


<世界最大級のエネルギー輸出国であるロシアは、2021年の経済が過去10年余りで最高の成長率を記録した。原油高と個人消費の伸びが後押しし、新型コロナウイルスの感染拡大による前年のリセッション(景気後退)から回復した。


ロシア連邦統計局によると、昨年の国内総生産(GDP)は前年比4.7%増加した。ブルームバーグが調査した市場予想は4.5%増。政府の景気刺激策や世界的な景気回復、原油高が成長を押し上げた。20年は新型コロナ対策の行動制限などが響き、ロシア経済は2.7%縮小していた。


ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は先週、コロナ禍からの回復期は終わり、今や経済は過熱しつつあると警告した。中銀は過去1年間に政策金利を合計5.25ポイント引き上げたが、それでもインフレ率は中銀目標の2倍を超えて推移している。同総裁は今年の成長率が2-3%に鈍化する可能性が高いとし、来年はさらに減速するとみている。


ウクライナを巡り緊張が高まる中、西側諸国がロシアに新たな制裁を科す恐れがあることも見通しを曇らせている>


日本外務省の「ロシア連邦基礎データ」はちょっと古いが、おおよその状況は分かる。それによると――


<◆貿易(2017年)(1)輸出:3519億ドル(燃料等鉱物製品,鉄鋼,貴金属等)(2)輸入:2285億ドル(機械類,医薬品,衣類)(3)主な貿易相手国:輸出上位から中国,オランダ,ドイツ,ベラルーシ,トルコ,イタリア、輸入上位から中国,ドイツ,米国,ベラルーシ,イタリア


◆総兵力:現役約90万人(準軍事組織「国境軍,国内軍他」約55万人を除く)、予備役約200万人。国防費は2010年以降増加の一途をたどり、2016年は3兆7750億ルーブルと前年比増>


プーチンはウクライナ侵略に際して、インフレ率の上昇、ルーブルの下落、西側先進国の猛反発は「想定外」だったのではないか。2014年のクリミア半島強奪の際は狡猾なハイブリッド戦で成功したが、今のウクライナ東部侵略はそれと似ており、自由陣営は「同じ手は食わぬ」と警戒しているはずだ。


zakzak 2022/2/16「日本復喝! 台湾が警戒する中国“ハイブリッド戦”情報戦やサイバー攻撃で相手を攪乱し、無血併合を画策か 日本国内でも不可解な事案発生の危険性」から。


<ロシア軍はウクライナ国境付近の兵力増強を続けている。この様子を、中国の習近平国家主席や、台湾の蔡英文総統はじっと見ている。ロシアは2014年、ウクライナ南部クリミア半島を併合した際、情報戦やサイバー攻撃を組み合わせて戦略目標を達成する「ハイブリッド戦」を展開した。ウクライナと台湾の連動が懸念されるなか、産経新聞論説副委員長の佐々木類氏は、中国による「台湾有事」でも警戒される軍事戦略に迫った――


北京冬季五輪開幕直前の1月24日、台湾国防部は、中国軍の最新鋭電子戦機「殲16D」が初めて台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したことを確認した。同機は、レーダーや通信システムなどを攪乱・無力化する能力を持つ。


警戒すべきは、殲16Dの進入が、これまでの戦闘機や爆撃機による軍事的威圧や牽制で終わらず、本格的な台湾侵攻につながる兆候かもしれないということだ。本格的な侵攻といっても、中国軍による着上陸作戦など正規軍による攻撃ではない。「ハイブリッド戦」である。


「ハイブリッド戦」とは、戦闘機、艦船などの軍事力だけに頼らない作戦だ。例えば、軍艦ではない船舶による領海侵入や上陸、正規軍ではない武装兵の動員、電力や通信網といったインフラ破壊、サイバー攻撃によるフェイクニュースの拡散などで相手を攪乱し、知らぬ間に優位な状況をつくり出すことを狙いとする。


ロシアが2014年2~3月にかけ、ウクライナのクリミア半島を占拠し、自国領土に組み込んだ際に用いた戦術だ。ロシア・ソチで開催された冬季五輪の閉幕直後、サイバー攻撃などによるインターネット通信やテレビ、ラジオなどへ電波妨害を行い、正体不明の武装組織(=高度に訓練されたロシア特殊部隊とされる)が議会や空港、行政施設を瞬く間に占領した、あれだ。


ソチ・パラリンピックの直前であり、世界中がまさかこのタイミングでクリミア半島に手を出すまいと油断していたその隙だ。わずか2週間で、人口250万人、九州の7割の面積を持つクリミア半島が、ロシア主導の透明性を欠く住民投票の後、ほぼ無血でロシアに併合されてしまった。


中国が「台湾統一」で狙うのは、まさにこうした戦術とみられている。もともと「孫子の兵法」の国である。戦わずして勝つことを考えるのは必然だ>


戦国の武将曰く「戦争は5勝1敗とか5勝2敗がいい。勝ち過ぎると“勝ちパターン”に捉われ、敵に作戦を読まれて大敗するからだ。時々敗けることで新たな作戦が生まれるから、敗戦は悪いことではない」。


プーチン・ロシアの「クリミア式ハイブリッド作戦」。策士、策に溺れるというが、いくら自由陣営が寛大、お人好し、ボンクラでも「二匹目のドジョウ」はムリだろう。騙された方は「その手は桑名の焼き蛤」と警戒するのは当然だ。プーチン・ロシア、習近平・中共、ルカシェンコ・ベラルーシともども“アカの三バカ”に国際社会はさらなる制裁を課すべし。買わない、売らない、付き合わない。包囲戦は効き目がある。「独裁者 みんなでなくす 地球の輪」、同志諸君、頑張ろうぜ!
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」


雀庵の「開戦前夜/23 習近平の擬態に騙されるな」

2022-02-19 16:37:30 | 日記
雀庵の「開戦前夜/23 習近平の擬態に騙されるな」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/432 2022/2/19/土】ええいっ、控えおろう、このお方をなんと心得る、天下の皇帝、習近平様なるぞ! 御政道に異議を唱えるは許されざる大逆、罪九族に及ぶを承知の上の法度破り、臓器切り取りの上、見せしめにすべし!・・・実際「人体の不思議展」というのもあった。


<「人体標本展を中止、拷問死した中国人の可能性」【2018/10/17 AFP】スイスのローザンヌで予定されていた人体標本などの展覧会で、中国で拷問され処刑された受刑者らの遺体が含まれている可能性があるとして、同市当局は16日、展覧会を中止する決定を下した。キリスト教団体「拷問に反対するキリスト教徒行動(ACAT)」から苦情の申し立てがあったことを明らかにした。


ACATは「同展で出展されている人体標本は、中国国内で非合法化されている気功集団、法輪功のメンバーで拷問死した人々のものである可能性が高い」と発表した>


支那には焚書坑儒の大昔から「人権意識」がない。支那人が言論・思想の自由をほとんど理解できないのは、上からの指示、命令、圧力を面従腹背で適当にやり過ごす処世術が身についており、そもそも「自由」の必要性を痛切に感じないのではないか。


習近平ら中共為政者は、邪魔者は殺処分したり廃人にする。立派な法律はあっても、立法・行政・司法の三権分立の上に、それを統治する共産党が君臨しているから「ただの紙っ切れ」に過ぎない。人民だろうが外国人だろうが、為政者は絶対的な生殺与奪の権力を握っているから好きなように処分できる。「中国のウイグル族弾圧は『地獄のような光景』=アムネスティ報告書」BBC 2021/6/11から。


<アムネスティは、新疆地区で収容所に入れられた人が「止まることのない洗脳と、身体的かつ心理的拷問を受けているとみられる」と報告した。


拷問の方法は「殴打、電気ショック、負荷が強い姿勢を取らせる、違法な身体拘束(タイガーチェアと呼ばれる鉄製のいすに座らせ手足をロックして動けなくするなど)、睡眠妨害、身体を壁のフックにかける、極めて低温の環境に置く、独房に入れる」などがあるという。


タイガーチェアを使った拷問は、数時間~数日にわたることもあり、その様子を強制的に見せられたと証言した人もいたという>


14億の巨大な国家でも「井の中の蛙 大海を知らず」、自国の異常さが分からないどころか「正義」だと思っているから暴走する一方だ。ラージャオ(中国人風刺漫画家)とトウガラシ(コラムニスト)の「中国女性の価値は『カエル20匹』と同等? 女性誘拐が続発する残酷すぎる実状」ニューズウィーク 2022/2/16から。


<2022年の春節、中国では官製メディアが盛大な「北京冬季五輪」の開幕式を伝える一方で、江蘇省徐州市の村で小屋に監禁されていた女性の映像がネットで炎上した。女性は冬の寒さの中、薄着で首に鎖を巻かれてゴミだらけの小屋に閉じ込められていた。彼女は来歴も名前も不明。20年以上前から監禁され、8人の子供を産まされた。誘拐されたのではないかと疑われている。


中国には女性誘拐の伝統がある。そしてそれは貧しい農村部であればあるほど多発する。農民たちは跡継ぎを残すため、一生分の貯金を使って人さらいから女性を買い取る。誘拐された女性の中には未成年もいるし、大都会の女子大学生もいる。かつて上海の女子大学院生が社会調査をしていた時に誘拐され、2480元(約4万5000円)で農民に売られたこともある。


1989年に出版されたノンフィクションによると、86~89年の3年間だけで、徐州に誘拐された女性は4万8100人以上。「法制日報」も2014年の1年間だけで、誘拐された後、救助された女性は中国全土で3万人以上いたと報じている。


旧態依然とした意識だけでなく、法の不備も原因だ。希少動物の違法売買に対する刑罰は、例えばパンダは懲役10年以上、インコは5年以下、20匹のヒキガエルの場合は3年以下。女性誘拐の罪は20匹のヒキガエルと同じだ。


地方政府の不作為もある。今回の徐州で起きた女性監禁事件について、地元政府は今も「合法的な婚姻だ」「違法性はない」と公言している>


ひどい話だが、こんな報道をされても習近平一派には「蛙の面に○○」、ひたすらしらばっくれているが、時々「困った時は相見互い、古い友人を助けるのは当然です」などという“素振り”を見せ、無知蒙昧なパンダハガーをくすぐったりする。実に老獪だ。石平氏「北京大報告書に見る米中格差」産経2022/2/17から。


<1月31日、北京大学国際戦略研究院は自らの公式サイトで「技術領域における米中競争、分析と展望」と題する報告書を発表した。IT技術、AI技術、宇宙開発、航空技術などの先端技術諸領域における米中競争と米中デカップリング(切り離し)の現状を分析し、今後の趨勢を展望したものである。


報告書はまず、上述の諸領域における米中の技術レベルの現状を概観し、全体的に見れば米国の先端技術が世界をリードしており、多くの領域において、中国よりかなり進んでいる、との結論を出している。


こうした上で報告書は、中国の先端技術はごく限られた一部の領域で先頭を走るケースもあるが、大半の領域ではアメリカより立ち遅れており、全く空白の領域もあると素直に認めている。米中デカップリングは双方に損失を与えているが、中国が蒙った損失の方が遥かに大きいと指摘する。


先端技術領域における中国からの人材流出の問題を取り上げ、中国人エリート技術者や留学生の大半が生活の場、安住の地として本国ではなくアメリカを選んでいることに注目しているのも実に興味深い。これについて報告書は一切立ち入らないが、政治的に微妙な問題であるゆえに避けているのだろう。よく考えてみれば、この「不思議な現象」の背後には、技術領域を超えた、米中の国家間の「全体的格差」があるのではないか。


米中のどちらが個人の自由や権利が保護されているか。どちらにより健全な政治制度と社会制度と教育制度があるのか。自分と子供の将来を考える時、米中のどちらを選ぶのか。答えはほぼ決まっている。


米国が中国より優れているのは先端技術だけではない。国家全体の文明度における米中の格差は余りにも大きい。自国のエリートたちからも敬遠される中国は永遠にアメリカに勝つことができないのではないか>


「北京大報告書」はなぜ北京冬季五輪で習近平・中共が浮かれている時に公開されたのか。習近平に「俺に逆らうな」と恫喝され、首根っこを掴まれキン〇マを握られた社会科学院の学者が書いたのだろうが、普通なら習近平・中共は公開を許すはずはない。


この論稿はアンチ習近平の江沢民派か李克強の共青団派が創ったのか、あるいは習近平派が、毛沢東の政敵浮かび上がらせ策「百花斉放」の罠に倣ったのか、いずれかだろう。やはり毛沢東崇拝の激しい習近平の「文革2.0」の一つと考えるべきではないか。即ち、政敵を浮かび上がらせ、叩き潰すのが狙いだろう。NEWSポストセブン2022/2/11も上記の「北京大報告書」を論評しているが、しっかり警戒している。


<「北京大学が米中の先端技術開発競争を評価 米中対立で中国は不利に」:この研究報告は「中国が今後『技術立国』から『技術大国』になるには、まだまだ長い道のりを歩まなければならない。その点、 米国は依然として技術力において世界をリードしている」と結論付けている。


米国ではトランプ政権時代、ペンス副大統領が「近い将来、中国が経済力や技術力などで米国を上回り、経済安全保障上、大きな脅威となる」などと見方を明らかにしていたが、北京大学の研究報告はこれとは全く逆だけに、ネット上では「米国内での『中国は脅威』とする見方を否定しようとの策略の一環」との指摘も出ている>


竹内久美子先生著「ウエストがくびれた女は、男心をお見通し」、櫻井よしこ先生も絶賛したタイトルだが、「猫なで声で鳴いたところで、戦狼の狙いはお見通し」、擬態に騙されることなく習近平一派を駆除すべし。ダーティペアのプーチンも大人しくなるか?
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」