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雀庵の「常在戦場/60 銭ゲバ亡者が世界を壊す」

2021-07-31 07:21:45 | 日記
雀庵の「常在戦場/60 銭ゲバ亡者が世界を壊す」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/345(2021/7/31/水】敗戦から17年の1962年頃は戦後復興が終わり、イケイケドンドンの高度成長が幕開けした頃だ。かつての皇軍兵士は企業戦士となり、銃の代わりに商品見本をもって世界中を駆けずり回っていた。先輩たちは偉かった!


元近衛兵の父は1960年に始めた商売が軌道に乗り、株式投資を始めた。「溜まってきた金を眠らしておくより株式投資で蓄財しよう」と思ったのだろう。株屋がよく出入りするようになったが、「株屋の言いなりになると儲からん、有望株がある程度上がると“売れ”としつこい。有望株を他の客に回して儲けさせ、自分の顧客にしようという訳さ」と言っていた。


株屋は売買などで口銭(手数料)を稼ぐ商売だから、顧客には広く浅く儲けてもらえばいいのであって、市井の小口客を優遇するわけではないのだろう。父はやがて優良株だけを寝かして、チマチマした売買は止めてしまった。高度経済成長期だったから「株より自分の商売の方が儲かるし面白い」ということだったろう。今でも現役の金持ち連中はそういう人が多いようだ。「修ちゃんみたいに夢中になって一喜一憂するタイプは株取引には向かないね」と金持ち2人から言われたことがある。


株式や通貨、ゴールドなど金融商品のみならず多くのモノが毎日「売ります・買います」の市場取引で売買されている。日本での起源は江戸時代初期の1620年代に大坂の堂島で始まった米(換金作物≒通貨)市場の先物取引だったという。現物のやり取りがなくても書類上で取引できるし、米の在庫量から今年の新米価格が幾らかが分かれば生産調整もできる。


合理的だが、これがリスク軽減や利益拡大の必要からマネーゲーム(売り惜しみ、買い占め、投げ売り)になり、今のような投資家、株屋、相場師、銭ゲバが跋扈するまでになったのだろう。


そう言えば小豆市場の壮絶な仕手戦を描いた梶山季之の「赤いダイヤ」は1962年刊だった。その梶山の座右の銘が「裸にて生まれてきたに何不足」。小生のそれは「欲少なく足るを知る、足るを知りて分に安んずる」・・・お釈迦様の最後の言葉は「欲に振り回されたところで諸行無常、儚いものである。悟りを求めて日々怠ることなく修行、学問、考察に努めよ。さすれば有意義な人生を送ることができよう」(元始仏典「大パリニッパーナ経」の小生の解釈)。


栄耀栄華は一場の夢、物欲を追い求めても虚しいものだ、理(ことわり)を学び、悟って、有意義な日々を送りなさい、ということだろう。良い教えである。


その影響もあるのだろう、日本人にはカネ儲けより、清く正しく美しくの「清貧」を是とする価値観があり、だからマネーゲームの貪欲銭ゲバ連中や媚中派経営者など、カネカネカネ教信者を“異星人”“野蛮人”と心のどこかで蔑んでいるように見える。


「ウォール街を知る国際金融アナリスト・大井幸子が語る、国際金融市場の仕組みと動向」(キャリタス就活2017.2.8)から。


<市民社会を支える基盤としての経済には、「公共の富」(common wealth)という概念があります。市民は一定の倫理道徳心(common sense)を共通認識しており、社会全体の福祉向上に向けて「公共の富」を共有します。そして麻薬など「公共に反する富」(wealth against common wealth)には断固反対します。


一方、資本主義が国民経済となり、やがてグローバル化し、国際貿易や金融取引が活発化し、さらに一国の経済的繁栄に対して周辺国が競争を挑むようになるにつれ、資本主義が域内の「良心の自由」を超えて、「エゴイズムの自由(野獣的自由)」と解釈されるようになりました。そうしないと過酷な競争に勝利し、生き残れないという理由もあります。


特に金融市場では、自己の欲望を満たすためにはどんな過激な行動も辞さないという「アニマルスピリット」が蔓延し、特権的な大手投資銀行や金融資本家が自分たちは「強欲資本主義」のゲームで自分の欲望を満たすためには何をしてもかまわないという傲慢な考え(野獣的自由)であくなき利益を追求していきます。


これが度を過ぎると(怪しい金融商品で破綻した)リーマンショック(2008年)のような金融危機が引き起こされることになり、体制そのものに大きなほころびが生じます。


また、資本主義の原型である株式会社の発生には「互いにリスクを取る」という発想があります。大航海時代に英国やオランダが東インド会社に乗り出しとき、リスクマネー(資本)を出資し、その割合に応じてリターンを分けるという発想です。


この場合、リスクをどこまで取るのかについて自己資本であれば、それなりに合理的なコントロールが効くはずです。しかし、他人資本であれば、リスクを取って損しても人のカネ、儲かれば自分のカネとなり、モラルハザードが生じます。「エゴイズムの自由」が拡大する理由はここにあるのです。


このように、資本主義の本質には、果敢にリスクを取りに行くことと、「公共の富」を守るという、相反するような二つの規範が内在しています。


「エゴイズムの自由」に歯止めをかけるのが「良心の自由」です。21世紀の政治体制が「公共の富、公共の福祉」を見失えば、経済も金融も300年前までさかのぼって、資本主義の原点を見直す必要がありそうです>


資本主義経済の発展は基本的に「人間の幸福」が目的だろうが、今の銭ゲバが夢中になっている金融資本主義は「カネの亡者のエゴの暴走」。ユダヤ人シャイロックからの借金を踏み倒したどころか悪人に仕立てた「ベニスの商人」アントーニオそのもの。商道もクソもない金銭亡者、魑魅魍魎。


その手の輩が偉そうに「物言う株主」だと。笑止千万。企業の長期的な成長なんて後回し、株価を上げて売り逃げする強欲資本主義そのもの、米国企業の多くが弱体化した責任の大半は「物言う株主」の横暴、暴走ではなかったか。ウォールストリートジャーナルはそれを煽りに煽っている。


小生が禄を食んだ旅行業界では、日経がHIS澤田秀雄の価格破壊を煽りに煽った。旅行業界は価格競争で疲弊し、正社員は激減、夢を売る“悪夢の産業”になってしまった。「好きじゃないととてもやっていられない」と現場は諦観の様相、まるで善意のボランティア。


銭ゲバ功成りて万骨枯る、まさしく金融資本主義は強欲強奪強権資本主義であり、資本主義経済を破壊しかねない強烈な悪性ウイルスではないか。経済の安定+民の幸福+自由民主人権法治・・・特に資本主義先進国は知恵を絞って「21世紀の資本主義ビジョン」を提示すべきではないか。


初級簿記で挫折した小生にはその能力がない。桐野利秋の「おいが頭ん良ければとっくの昔に天下を取っちょる」の気分、何となく分かるなあ。まあ、コピーライターでもあったから進軍ラッパを吹き続けるのが小生の天職なのだろう。同志諸君、前進しようぜ、一点突破、全面展開へ!
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雀庵の「常在戦場/59 日本沈没の嫌な予感」

2021-07-28 16:46:01 | 日記
雀庵の「常在戦場/59 日本沈没の嫌な予感」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/344(2021/7/28/水】「なんやねん、カネ、カネ、カネ・・・カネの亡者になったんか!?」
ちゃうがな、キン、キン、キン。キンメダルや。
「あっ? ああ、キンメダイか、金目鯛の煮付け、好きやで。わしはメンタマのところは苦手やが・・・晩飯は金目鯛でいこっ!」


「戦争は血を流す外交、外交は血を流さない戦争」と南洲翁や毛沢東は言った。「戦時にあっては敵、平時にあっては友。過去はさっぱり忘れて仲良くしようぜ、ノーサイド!」とヤンキーは言う。「嫌だね」と小生はそっとつぶやく。「スポーツは血を流さない戦争、戦争は血を流すスポーツ、五輪は世界大戦だ!」とも言えそうな・・・


ホイジンガ著「ホモ・ルーデンス」、カイヨワ著「遊びと人間」。♪探したけれど見つからないのに・・・探すのをやめた時見つかることもよくある話で・・・井上陽水は哲学的だなあ。で、小児科医・小坂和輝氏のブログ「遊びとは何か?」が要領良くまとめているので引用する。


<◆ホイジンガ「遊びとは、定められた時間、空間の範囲内で行われる自発的な行為や活動である。それは自発的に受け入れた規則に従っている。規則はいったん受け入れられた以上は絶対的拘束力をもっている。遊びの目的は行為そのもののなかにある。それは緊張と歓びの感情を伴い、またこれは『日常生活』とは『別のもの』をという意識に裏づけられている」


◆カイヨワ「遊びには以下の6点の特徴がある。
1)自由な活動;すなわち、遊戯者が強制されないこと。もし強制されれば、遊びはたちまち魅力的な愉快な楽しみという性質を失ってしまう。
2)隔離された活動;あらかじめ決められた明確な空間と時間の範囲内に制限されていること。
3)未確定の活動;ゲーム展開が決定されていたり、先に結果がわかっていたりしてはならない。創意の必要があるのだから、ある種の自由が必ず遊戯者側に残されていなくてはならない。


4)非生産的活動;財産も富も、いかなる種類の新要素も作り出さないこと。遊戯者間での所有権の移動をのぞいて、勝負開始時と同じ状態に帰着する。
5)規則のある活動;約束事に従う活動。この約束事は通常法規を停止し、一時的に新しい法を確立する。そしてこの法だけが通用する。
6)虚構の活動;日常生活と対比した場合、二次的な現実、または明白に非現実であるという特殊な意識を伴っていること」


カイヨワは、遊びの構造や質から4種類の遊びに分類し「遊戯性から競技性が強まる」順を、こう列挙している。1:アゴン(競争)、2:アレア(運)、3:ミミクリ(模擬)、4:イリンクス(めまい)>


スポーツは戦争・戦闘と違って殺し合いにならないのがいいが、スポーツという概念やルールができるまでは戦闘、決闘は人気の「興行、見世物」になった歴史がある。WIKIから。


<剣闘士は、古代ローマにおいて見世物として闘技会で戦った剣士。共和政ローマやローマ帝国の多くの都市には円形闘技場が存在しており、そこで剣闘士同士、あるいは剣闘士と猛獣などとの戦いが繰り広げられた。闘技会に批判的なキリスト教の影響によって衰退し、404年に西ローマ皇帝ホノリウスの命令で闘技場が閉鎖されたが、その後も各地で続けられていたようであり、681年に公式に禁止されて消滅した>


闘技場の観客は大興奮して「殺せ!」「とどめを刺せ!」と叫び、倒れた剣士が絶命し、勝者が誇らしげに剣を高々とかざすと大絶頂、エクスタシー状態になったとか。プロボクシングはその名残を今に伝えているよう。1970/8/12の牛若丸原田と清水精(くわし)の対決は文字通りの死闘で、19歳の小生は「これぞ男の死に方、吶喊小僧でいくべし」と大感動した。戦いは男の血を沸かせる・・・


「人権」といった概念がない頃は「残虐な公開処刑」は王様の戦勝祝賀イベントであり、民衆の大娯楽だった。モンテーニュはこう書いている。


「死刑以上のものは純然たる残酷である。(王の復讐心や見せしめのためになされる残虐な処刑はいろいろあるが)見る目に最も忌まわしい刑が必ずしも受刑者が最も苦しむ刑ではない。(残虐な処刑で知られている)マホメットがエピルスの諸侯たちに加えたという刑罰の方がずっと惨いものだと思う。彼は意地悪くも少しずつ小刻みに彼らの皮膚を剥(む)かせたのである。彼らの命は、かくて、この苦悶の中に15日も続いたという」


現在は一応(表向き)は戦時でも捕虜を虐待したり、後遺症が甚大な生物化学兵器は使ってはいけないとはなっているが、スポーツと違って審判が監視しているわけではないから怪しいものである。人間の本性とか野生は変わっていないのかもしれない。


小生は今週、中共武漢製バイオ兵器攻撃に耐え得る肉体改造のため予防接種を受けるので、朝一で書類に取り組んだ。が、好事魔多し、「クーポンを貼りなさい」とあるが、そのクーポンがない、書類の入っていた封筒を見てもない、頭に来たのでスーパーの「30円割引クーポン」を添付することにした。人格の劣化・・・


公務員には優秀な人がいるのだろうが、民の視線で公文書をチェックするプロの編集者がいないとミスが増えたり、やたらと(苦情に対応するための法律文書のような)分かりにくい文書になる。行政の劣化・・・


スポーツの記録や技は向上するが、政治家の質は年々軽薄短小になっている気がする。日本のみならず長期スパンで思考する重厚長大の政治家(や実業家)は少なくなっているのではないか。選挙に落選しない(株主から叩かれない)ために徒に大衆迎合志向で「哲学」がない。知性の劣化・・・


政治家は本来は国家のリーダーである。有象無象の国民をその気にさせて一歩でも二歩でも良き国家、良き世界を創っていくのが天命だろう。


第2次大戦が終わっても、唯一の戦勝国である米国以外は戦場になったから、いずこの国でも為政者は国家国土の復興に追われた。


日本が植民地解放に火をつけたため、宗主国はドル箱の植民地を手放さざるを得なかったから、戦後復興はまるで敗戦国のように大変だった。在米オランダの外交官は毎日、生ゴミを海洋投棄する運搬船が港から出て行くのを眺めながら、「この残飯があれば我が国はひもじい思いをしなくて済むのだが・・・」と嘆いたという。


1945年の終戦から間もなく冷戦が始まり、政治リーダーは国内復興と並行して再軍備にも迫られた。一息つけるようになったのは前回の東京五輪の1964年頃ではなかったか。1990年にはソ連崩壊、それ以後は低成長時代になったが、2017年前後からの中共による経済的かつ軍事的な脅威が露骨になり、今はいつ熱戦になってもおかしくない。


第2次世界大戦は1939年9月、準備万端整えたナチス・ドイツのポーランド侵攻で始まった。翌年にはフランスの対ドイツ防衛線「マジノ線」は一気に突破されてパリが陥落した。緒戦は開戦時期を選べる方が有利で最初は連戦連勝になる。が、長引くと戦線が拡大して戦力が薄くなるとか、包囲網により備蓄物資が底をつき始めるから、一気呵成に敵を屈服させないと不利になるようだ。


中共は短期決戦で敵を降伏させる戦略ではないか。圧倒的な数の通常ミサイルによる「飽和攻撃」で一都市を破壊する。それでも屈服しなければ核兵器でもう一都市を壊滅する・・・例えば千葉市、さいたま市、川崎市が消滅し、「次は京都府と神戸市だ」と恫喝されたら、抑止力も報復手段もない日本は屈服するしかない。日本の惨状を目の当たりにした米国は「次はシアトルかポートランドだ」と中共に脅されたら、「名誉ある孤立」を選び、米軍はさっさと母国に撤収するだろう。


日本がなす術もなく敗戦、占領されたら、アジア諸国は不戦敗を選ぶしかない。半年か1年で核兵器を持たない“非武装”のアジア諸国はすべて中共の属国になるだろう。


この見立ては小生にとっては悪夢だが、勝者に迎合するコラボレーショニスト(売国奴)、即ち朝日、毎日、東京(中日)、共同、立民、ナンミョウなどは「80年も待ち望んできた解放軍が来た、日本の、そしてアジアの夜明けだ! 中共万歳、習近平主席万歳!」と大喜び。


長生きしてもどうもあまりいいことはなさそうな・・・雑文をまとめた遺稿集のタイトルは「“立つんだ、ジョー!”と言われても」になりそうな・・・ナンカナーの気分だ。あちらのジョーは怪しいし・・・持病の鬱が始まったか?
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雀庵の「常在戦場/58 中共とは共に天を戴かず」

2021-07-25 19:32:08 | 日記
雀庵の「常在戦場/58 中共とは共に天を戴かず」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/343(2021/7/25/日】1953年に“鋼鉄の男”スターリンが死ぬと、1956年にフルシチョフがスターリン批判を始めた。世界中の共産党が大ショックを受けたが、1940年にスターリンによって暗殺されたトロツキーがにわかに墓場から甦り、「スターリンは悪、トロツキーは正義」という分派が生まれた。


既成の共産党で美味しい思いをしなかった、出世コースから外れたような共産党員がトロツキーを担ぎ出し、新左翼(New Left)を立ち上げたのは1960年前後だった。日本では1960年に日米安保条約の改定を控えていたため、「腐敗した日共では改定を阻止できない」として、1958年に「反日共」「暴力革命」を掲げる共産主義者同盟(共産同、ブント)が設立された。


なぜ選挙選ではなくて暴力革命を目指したのか。旧左翼同様に新左翼も少数派だから選挙では権力を握れない、それは日共を見れば明らかだ、革命的内乱、騒擾、テロで権力を握るしかない、レーニンも毛沢東もカストロも暴力革命で権力を握った、我々もそれを踏襲する、♪立て飢えたる者よ、今ぞ日は近し、いざ戦わん、奮い立て!と。


世界でも日本でも新左翼による革命運動は1960年代で基本的に終わった。日本では1970年の安保条約継続反対運動以降は急速に退潮し、1972年の「連合赤軍事件」とその後に判明した凄惨なリンチ事件で大顰蹙を買い、ほぼ壊滅した。


小生は東大の安田講堂事件で入学試験が中止された1969年に某大学に拾ってもらったが、71年にマルクス主義経済学ゼミを専攻したのがどうも・・・失敗とは言えないが、除染にようやく成功したのはこの10年ほどだった。一度アカ中、一生アカ中、アカからの除染は本当に難しい。触らぬアカに祟りなし、ワクチンとマスクで予防し、距離を置くべし。


1970年頃に大学で反共を唱える「国際勝共連合」の人々を見た。“洗脳された異様な宗教信者”という印象で、まったく興味を覚えなかったが、在米の友達が米国の勝共連合系「ワシントンタイムズ」にバイトで寄稿していたこと、小生も除染の過程で勝共連合系「世界日報」を“何となく宗教臭いが、参考になる反共新聞”として目を通していたこともあって勝共連合は気になる存在だった。


国際勝共連合は1968年に韓国と日本で設立された。新左翼がまだ元気だった時で、彼らは本気で「日本赤色革命は間近だ!」と思っていたようだ。日韓の反共主義の人々にとってそれは悪夢であり、勝共連合結成の最大の動機になったろう。


勝共連合のサイトを初めてチェックすると、機関誌「世界思想」7月号2021/7/6「バイデン米新政権の100日『大きな政府』が奪う米国の強み」があった。バイデン民主党政権の共産主義的な危うさ、臭さを懸念している小生は大いに納得した。以下、転載する。

<☆「家族支援」と「家族の弱体化」
4月28日の施政方針演説では、成長戦略として約200兆円規模の「米国家族計画」が打ち出された。


「家族」という、保守派も好む単語を冠してはいるが、実質は富裕層への増税で貧困層への支援、減税を行う、典型的な「福祉国家」「大きな政府」の発想である。


共和党系のシンクタンク『ヘリテージ財団』が同計画に反対するレポートを発表。家族支援を掲げる同計画が、逆に家族の弱体化を招くと警告した。
 
納税者の家庭からは増税によって自由と機会を奪い、政府がより多くの資金を管理する。一方、分配された福祉に依存する家庭は自立への意欲を削がれる。その結果、米国の家庭と国力の衰退を招くとの主張だ。「自由」と「平等」の対立構図は変わらない。 


☆迷走する移民政策
新政権の寛容政策を期待して、多数の中米人が米・メキシコ国境に集結。危機的な状況が生まれた。特に保護者が同伴していない未成年の入国希望者が殺到。3月には、これまでの最多1万2000人(2019年5月)を大きく上回る1万9000人が押し寄せた。収容施設は許容量を超え、劣悪な生活環境が問題となった。


その結果、3月16日にはバイデン氏がABCのインタビューで移民に対し「来ないでほしい」と訴えている。このように同政権の移民政策は迷走気味であり、世論の支持も決して高くない。


これに対し、トランプ前大統領は「バイデン政権が不法移民に寛容な姿勢を示し犯罪者や違法薬物の流入を許している」と述べた。 また、米税関・国境取締局によると、3月以降メキシコとの国境で拘束された不法移民の数は過去20年間で最多水準となっている。


☆「平等法」により左右の分断が激化
就任早々に連発された大統領令の中に性的少数者の人権に関するものがあった。そこでは、トランスジェンダーの生徒たちについて、自分自身の性自認に基づくトイレや更衣室の使用、スポーツ競技への参加を認めることなどが謳われた。


この政策に対しては保守派のみならず、リベラルなフェミニストからも「女性の権利を危険にさらす」と非難が殺到した。特に女子スポーツへの元男性の参加については、同性愛者のアスリートからも懸念の声が上がったほどだ。


民主党主導の議会では、さらにリベラルな法案が下院を通過している。通称「平等法」と呼ばれるこの法案は、「人種、性別、出身国」による差別を禁じた公民権法(1964年)を修正し、新たに「性的指向、性自認」による差別禁止を加えようとするものだ。特に問題視されているのは、これが一切の宗教的例外を認めないことだ。


これまで、キリスト教徒が性的少数者への「差別」で訴えられた際には、憲法修正第一条で認められる「宗教の自由」を盾にして戦ってきた。しかし、その最後の武器すら否定されようとしている。保守派の抵抗はすさまじい。


☆社会の変化で繫栄持続は不透明
米国では4月26日に発表された統計で、歴史上はじめて白人人口が減少に転じた。キリスト教会の礼拝参加人数も減少の一途をたどる。


白人、プロテスタントが圧倒的優位を誇った時代には、伝統的な米国社会への「同化」を謳うことが可能だったが、今後は彼らも多様な人種・文化の一構成要素に過ぎなくなり、「統合」の対象となっていくだろう。


バイデン政権の社会政策は、米国社会の変化を反映している。しかし、それは同時に従来の米国の強みを失わせるリスクを孕む。この方向性が米国の持続的な繁栄をもたらすかは不透明だ>


世界中で共産主義を退潮させた大きな要因の一つは資本主義国における「福祉政策」だ。誰も表向けには言わないが、「革命、騒擾の起爆剤になりかねない貧困層、危険分子をそこそこ満足させて手懐けておく」というのが狙いだろう。福祉政策は資本主義と共産主義の対立を和らげる緩衝材で、「富の再分配」とも言われる。下層階級は貧困化する、それを断ち切るためには革命しかない、と説いたマルクスもこの「福祉政策」は想定外だったに違いない。


福祉政策は塩梅が難しい。やり過ぎると中流以上は増税もあって「何で俺たちが汗水流して稼いだ金を怠け者の貧乏人に回さなくてはならないのか、人気取りのバラマキ政策には断固反対する!」となる。一方で下流層は「格差はどんどん拡大している、もっと福祉を充実せよ!」となる。政治家は支持層の期待に応えるしかないから、選挙は税収の奪い合いのようなエゲツナイ様相を呈す。


米国の民主党は「米国版プロレタリア文化大革命」を進めているように見える。福祉依存症のような現代版プロレタリアートを決起させて中共のような独裁政権を目指しているのではないか。経済界は苦々しく思っているだろうが、それを表に出せば不買運動とかになりかねないから冷や冷やしながら様子見のよう。


白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき ・・・濁っているかどうかはともかく、米国はトランプ・共和党の「米国経済を元気にさせてみんなで美味しい思いをしようぜ」"Make America Great Again" に戻るのではないか。


トランプの米国第一主義は同盟国にとっては国防費の負担増もあって不評だったが正論だった。米国だけに負担を強いるな、ということだが、実際に今、欧州列強はホットスポットになったインド太平洋へ軍事力を進めるようになった。


習近平・中共が今、唯一恐れているのはトランプ政権の復活だろう。習近平が嫌うこと、恐れることをどんどん進める、それは我ら民主主義陣営にとって正義だ。「中共とは共に天を戴かず」、西風が東風を征す・・・対中包囲戦は日本独立のチャンスでもある。
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雀庵の「常在戦場/57 中国製品に“NO”を!」

2021-07-24 09:30:42 | 日記
雀庵の「常在戦場/57 中国製品に“NO”を!」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/342(2021/7/24/土】凄まじい猛暑が続く。室内は36度になったりするから散歩に出かけた方がマシ。都市部ではクーラーがないとヂヂババはとても生きていけない。ヤワになってしまった。文明の発展=人間の劣化、気候変動=文明の消滅は繰り返されてきたのだろう。満つれば欠ける、栄枯盛衰、諸行無常・・・


中国は雨期に入ったが、河南省では「3日で1年の降雨量」を観測、北京でも道路や地下鉄に水が溢れた。習近平皇帝もさぞやご宸襟を悩まされたことであろう・・・とはならないね、抗日ドラマを見ていた可能性がある。温厚な読売新聞も頭に来たようだ。


<中国・河南省の豪雨死者33人に、地下鉄浸水で12人死亡 地元TV局は抗日ドラマ放送:読売2021/7/22
中国国営新華社通信は22日、中国中部の河南省で起きた記録的豪雨による水害の死者が33人、行方不明者が8人になったと伝えた。被災者は約300万人に及ぶという。当局などの対応が遅れて被害が広がったという批判も相次いでいる。


省都・鄭州市では20日夜、地下鉄の車内に水が流れ込み、12人が死亡した。新京報によれば、午後5時頃から一部の地下鉄駅が浸水したとの情報があったが、運営企業が全線の運行を停止したのは午後6時過ぎだった。新京報は「準備が一定の水準に達していなかった」と運営企業を批判した。


香港紙・明報などによれば、当局傘下の地元テレビ局は20日夜、予定通り抗日ドラマを放送した。SNSなどでは、「少しでも人間性があるなら、被災者の助けとなる情報を放送してほしい」と不満が広がった>


エポックタイムス2021/7/20はこう伝えている。
<中国北部で連日豪雨 内モンゴルでダム決壊 北京で地下鉄駅が冠水
中国北部の内モンゴル自治区では18日、連日の暴雨の影響で、ダム2基が決壊し、橋や国道は洪水によって破壊され、1万人以上が被災した。普段は降水量の少ない北京市でも豪雨に見舞われた。


同自治区のフルンボイル市では17日から大雨に見舞われ、一部の地域で洪水が発生した。中国国内のソーシャルメディア上に投稿された動画では、18日午後、モリンダワ・ダウール族自治旗にある永安ダムと新発ダムが相次いで決壊し、大量の水がダムの外に流れる様子が映された。


一方、北京日報などによれば、北京市でも18日豪雨に見舞われた。市気象台は同日、4段階の洪水警報のうち2番目に危険度が高い「オレンジ警報」を発令した。


北京市の昌平、海淀、延慶などの地区の道路は冠水した。金安橋駅を含む地下鉄の一部の駅は、構内が冠水したために閉鎖された。市内の2つの国際空港では、計350の航空便がキャンセルされた。また同日、北京行きの電車77本も運休となった。


中国は今、増水期に入っている。今シーズンの増水期において北京市の平均降水量は過去のデータと比べて9割増加したという>


天災地変は「易姓革命」の予兆とも言われる。「易姓革命は古代中国において起こった孟子らの儒教に基づく五行思想などから王朝の交代を正当化する理論。周の武王が殷の紂王を滅ぼした頃から唱えられ、天は己に成り代わって王朝に地上を治めさせるが、徳を失った現在の王朝に天が見切りをつけたとき、「革命(天命を革める)」が起きるとされた。それを悟って、君主(天子、即ち天の子)が自ら位を譲るのを「禅譲」、武力によって追放されることを「放伐」といった」(WIKI)


習近平は中共王朝の最後の皇帝になるか、ならぬか・・・一日長らえば百日の禍、ラストエンペラーとして「放伐」「処刑」したいと小生は願っているが・・・「中国の台湾侵攻防ぐには米政府の姿勢が肝心 『明確かつ強力なメッセージを』=豪亡命の中国外交官」(大紀元2021/7/22)から。


<中共の挑発により台湾海峡の緊張が高まるなか、豪州在住の元中国外交官、陳用林氏はこのほど大紀元のインタビューで、中共による台湾侵攻を阻止するために、米国は台湾を守る姿勢を明確かつ強力に打ち出すべきだと語った。


2005年5月、在シドニー中国領事館の一等書記官だった陳氏は、領事館を離れ、妻子とともに豪州に政治亡命した。(以下は陳氏の発言)


習近平は紅二代として中国の最高権力を手に入れ、党内での権威を高めたいのであれば、台湾統一の道を選ぶに違いない。中共は、台湾統一は「歴史的任務」と位置付けている。長期目標としては、中共政権樹立100年の2049年までに、中国が米国を抜いて世界の覇権国になることを目指している。


中共は海外で、金銭外交により台湾の国際社会における活動空間を圧迫し続けている。遅かれ早かれ、中共は台湾に対して全面戦争を起こさなければならないだろう。


この30年間、中共は軍事研究開発に巨額の資金を投入しており、台湾の安全を脅かしている。中共にとって、香港は台湾統一の実験場であり、香港が暴力で抑えることができるなら、台湾も本土化できると考えている。


米国の態度は非常に重要になってきた。台湾に対する米国の『戦略的曖昧さ』は、中共にとっては何の脅威にもならない。米国は今、中共を牽制するために、台湾防衛に協力する意思を明確にすべきだ。米国は世界最大の軍事大国であり、中共と戦えば、中国軍は間違いなく負けるだろう。


現在、中共は台湾を侵攻する意図を持っているが、唯一の懸念は、米国をはじめとする西側諸国が台湾防衛にどこまで協力するかということである。また、中共は、台湾侵攻に伴う国際からの制裁にどう対応するかも検討している。


中共はその誕生から秘密組織であり、破壊活動に特化した政党である。中共は香港を実験場にして欧米の反応を観察していた。中共は大量の工作員や秘密部隊を香港に送り込み、容赦ない弾圧を行った。しかし欧米諸国の反応が悪かった。


中共はあらゆる手段を尽くして台湾侵攻を準備していると考えている。中共は金銭外交攻勢や対外浸透に長けている。中共は間違いなく、台湾とのつながりを利用し、役人や有力者を買収するなど、できることなら何でもするだろう。


習近平の結党100年式典演説には、「権力の維持」「軍の強化」「闘争」という3つの要点が含まれている。「権力の維持」は、民心離反や権力闘争などに対する党内の危機感を表し、「軍の強化」は中共の軍事的野心を示している。「闘争」は、習近平が国内で抑圧政策を、海外では戦狼外交を続けることを物語っている。


西側諸国は、関与政策で中共の政策に影響を与え、中国を民主化へと導くことができると信じていた。しかし、中共は逆に、関与政策を利用して軍事力や経済力を獲得し、中国国民を抑圧する力を強めてきた。


したがって、中共の目下の最大の懸念は、西側諸国による中国経済とのデカップリング(切り離し)、技術封鎖、軍事的・外交的な同盟関係の構築による対中包囲網である。


国際環境の悪化、党内の権力闘争の激化、経済の低迷などにより、習近平にとって状況はさらに厳しくなる。中共崩壊は遠くない>


冒頭に紹介した中共の豪雨によるダム(堰)決壊の映像を見ると、小さなヒビができるとあれよあれよという間に大決壊する。熱海の土砂崩れも、手抜き+想定外の大雨が原因だったろう。まことに「千里の堤も蟻の一穴から」。対中包囲戦は即効性はなくとも、やがて堤を崩すだろう。「虚仮の一念、岩をも通す」、中国製品に“NO”を!
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雀庵の「常在戦場/56 桀紂・習近平を排除せよ」

2021-07-23 08:48:35 | 日記
雀庵の「常在戦場/56 桀紂・習近平を排除せよ」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/341(2021/7/23/金】中共御用達メディアのサイト「中国軍網」は習近平の60分の「結党100年」大演説を5分ビデオにまとめて紹介していたから、カットされた55分は「無意味、時間の無駄」と判断したのだろう。


時が時なら「不敬罪」になりそうだが、毛沢東と違って戦争経験のない習近平は軍からタニマチとは思われても「偉大な指導者、21世紀の中国の紅い星」と尊敬されているかどうか、何だか怪しい感じがする。習はこのところ軍人の待遇を良くする法律を創っており、それは軍に対する一種の「媚び」かもしれない。


毛沢東曰く「政権は銃口から生まれる」。トップダウンの独裁国家においては強力な軍は政権の土台である。軍の質量を高めて対外的かつ対内的な安全を確保するのが常套だろう。一方で「政権は選挙から生まれる」ボトムアップの自由民主人権法治の国は選挙民に媚びる。


独裁者は民から恐れられるが、裏では反乱、暗殺、失脚を恐れる。自由民主主義国の宰相は民を訓導したりするが、裏では落選を恐れている。暗殺か、落選か・・・殺されたらオシマイ、それよりは「落ちたところが上り坂、敗者復活は珍しくない」から落選の方がいい。


それ故に独裁者は民生よりも軍事優先になりやすく、強硬路線で地域の、あるいは世界の覇者を志向するのだろう。成功すれば人民の支持も高まる。ナポレオン、ヒトラー、スターリンはその傾向が顕著で、毛沢東もその志向はあったが内政を固めるのに忙しくて本格的な対外軍事攻略には手が出せなかった。習近平が「建国の父」毛沢東と並ぶ「興国の父」になるためには「対外攻略で実績を創るしかない」だろう。習は軍拡を急いでいる。


中国軍網2021/7/20「国防総省徴兵局 2021年下半期に徴兵を本格的に展開」から。
<国防省徴兵局は「2021年下半期の徴兵に関する通知」を発令した。上半期の徴兵の良好な状況を維持し、年間採用業務を高いレベルで完了させるよう各地域に要請した。


「通知」は、大卒者の募集、採用を優先している。高等専門学校・専門学校の卒業生では18~22歳までの男性を募集している。すべての徴兵事務所、武装部門、大学は徴兵任務を遂行し、世界クラスの軍隊を構築するために、より質の高い兵士を養成することに集中する必要がある。


下半期の徴兵は8月15日に始まり、9月16日から9月末までにすべての新兵が部隊に配属される。 現在、全国徴兵ネットワーク「国防オンライン」(ウェブサイト:http://www.gfbzb.gov.cn)が開設され、応募登録を受け付けており、幅広い年齢の若者の登録が望まれる。


人民解放軍は、メディアとの融合による革新的なコミュニケーションを通じて、強い軍隊の思想をより良く広報し、強い軍隊の物語を語り、強い軍隊の姿を披露し、国防の概念を強化し、国防知識を理解する良き教師になろう>


中共には建国以来、徴兵制があるが、志願兵で足りていたのではないか。「軍隊へ行けば飯が食える、仕事は楽だし、上手くいけばカネが儲かる」というので毛沢東の孫も入隊して、栄養が良過ぎたのか仕事が楽だったのか、デブになっていたが、今さら大卒を対象に徴兵を復活させるのは将校・下士官の質を向上させるためのようだ。裏の事情はどうなっているのだろう。


北村 豊/中国鑑測家・中央大学政策文化総合研究所客員研究員の「人民解放軍、徴兵検査『不合格率57%』の影 忍び寄る一人っ子政策と急成長の“後遺症”」(日経ビジネス2017.9.1)から。
<中国の『兵役法』によれば、中国は徴兵制を敷いているが、志願者だけで新兵枠が満たされることから、1949年に中華人民共和国が成立してから今日まで強制的な徴兵は行われておらず、実質的には「募兵制」と変わりない。


徴兵に応じた若者たちは身体検査に合格することによって人民解放軍の兵士になることができる。人民解放軍は「国防を強固にし、侵略に抵抗し、祖国を守り、国民の心安らかな労働を守り、国家の建設事業に参加する」ことを任務としている。


2017年4月時点における人民解放軍の兵員数は約230万人で、その内訳は、陸軍:160万人、海軍:23万人、空軍:40万⼈など。陸軍は大幅な兵員削減が予定されており、近い将来に100万人を切るという。


しかし、国の要と言える重要な任務を担う兵士になるための徴兵検査で志願者の合格率が大幅に低下しているという。中国のSNS“微信(Wechat)”の公式アカウント「中国民兵」は2017年8月18日付で、「今年の徴兵検査の不合格率は計測不能、その十大問題を暴露する」と題する記事を掲載した。同記事は中国政府“国防部”のウェブサイトにも掲載されたことから、事態の深刻さが見て取れる。その概要は以下の通り。


【1】今日、軍人は精神、能力、気概、人徳を持っていなければならない。未来の戦場では風に吹き飛ばされるくらいひ弱な“小鮮肉(かっこいい若者)”は必要ない。必要なのは戦えば必勝し、体力・気力ともに頑強な不屈の硬骨漢であり、彼らがその使命を全うして初めて家を守り、国を守ることができる。各地で行われている徴兵検査が終わりに近付いているが、そこでは安閑としていられない状況が出現している。


【2】今年は徴兵検査を受ける⼈数が各地の検査所で平均して増⼤したが、困ったことに徴兵検査の不合格率が上昇している。調査によれば、某市では徴兵検査の不合格率が56.9%に達し、人々を驚かせた。18~19歳の若者が徴兵検査で次々と不合格になっている現実を見ると、その理由を考えざるを得ない。その問題は何なのか、また、その病根は一体どこにあるのか。


【3】某「地級市(二級行政単位)」で行われた徴兵検査のデータからは10項目の問題点が見て取れる。不合格となった理由の詳細は以下の通り。


(1)血液検査、尿検査による不合格:(不健全な食生活などで)厳しい訓練の下では、容易に肝臓を損傷し、甚だしい場合は急性肝不全や急性肝昏睡を誘発する。(2)視力による不合格:基準値は右目=0.4、左目=0.3だが不合格者全体の46%を占めた。原因は長時間スマホなど。


(3)体重による不合格:体重が基準値に達せず不合格になった人は不合格者全体の20%。主要な原因は、不規則な生活、偏った飲食、身体鍛錬に対する非積極性などだが、肥満は高血脂、高血圧などをもたらし、余病の併発率を高める。肥満者は軍人になれない。青年が一度入隊すれば、祖国を守る重い任務を担い、軍人は任務を執行せねばならず、高い塀を乗り越えられない、走れない、武器を担げない、敵の急襲に耐えられないでは、どうやって戦いに勝利できようか。


(以下、小見出しだけ紹介)(4)男性の精索静脈瘤、(5)心臓、血圧、(6)文身(入れ墨)、(7)耳鼻咽喉の炎症、(8)腋臭(わきが)、偏平足、(9)心理テスト(精神疾患)、(10)風土病(=地方病)


かつて解放軍兵士と言えば、苦しい環境で育った農村部出身者で構成されていたが、今やその主体となっているのは“90后(1990年代生まれ)”の都市部出身者であり、その多くが一人っ子である。今年、徴兵検査を受けたのは、昨年(2016年)12月31日までに満18歳になっていた1998年生まれの“90后”である。


“90后”の若者は、中国が経済の躍進を遂げ、富裕化する中で成長した。彼らの大多数が“一人っ子政策”の子であり、両親のみならず、父方と母方の祖父母からも可愛がられ、甘やかされて育った。衣食に不自由はなく、何か欲しい物があれば買ってもらえる。そんな環境の下で育てられた彼らが人民解放軍の兵士を志願して、徴兵検査を受けた結果が不合格率56.9%につながったのだ。これは某市で行われた徴兵検査の結果であって、全国を総合した結果ではないが、恐らく各地の結果は似たり寄ったりではないだろうか。


親のすねをかじって怠惰な生活を送り、毎日パソコンやスマホでゲームに熱中し、好き嫌いが激しくて偏食し、大量の炭酸飲料を飲み、就寝は深夜で起床は昼前。こうした日々が続けば、自ずと肥満になって脂肪肝や高血圧になり、近視の度が進み、やることがないからオナニーにふける。流行だからと身体に入れ墨をいれる輩(やから)も出てくる。そんな彼らが徴兵検査を受けたところで、合格する可能性は高いはずがない。某市で合格した43.1%の若者たちにしても、全員が立派な人民解放軍の兵士になれるという保証はないのだ>


まあ「衣食住足りて体力劣化を知る」のは世界共通だろうが、支那の場合は日本のような「文武両道」を良しとする思想はなく、インテリは「竹林の清談」志向が強くて昔から「良い鉄は釘にならない」と軍人、兵士の「武」は軽侮されていた。(軍のトップに就いた朱徳や林彪は毛沢東に人生を翻弄された印象を小生は持っているが、それはまたの機会に報告したい)


習近平が今さら「強軍を目指せ!」とハッパをかけたり、将兵の待遇を良くしても、怠惰な生活で衰えた体力、視力、気力が短期間で改善するはずはないし、「勇武」の伝統がないのだから強軍になるには10年、20年はかかるだろう。大体、中共は国内での陸戦の経験はあるが、空戦、海戦の実戦はほとんどないのではないか。大量のミサイル攻撃で敵を攻撃する戦略らしいが、敵もミサイル攻撃するから必勝というわけにはいかない。


2014年の環太平洋合同演習(リムパック、ハワイ沖での米軍主導の訓練)に初参加した中共軍には貧血で倒れる兵がいたという。習近平が「世界クラスの軍隊」を目指しても、「上に政策あれば下に対策あり」の4000年の民族性(清濁を問わない越後屋的な拝金商人主義?)を思うと、「習近平の夢」は儚いままに終わりそうだ。


トウ小平の「稼げるヤツからどんどん稼げ!」という「改革開放」で中国は経済大国になった。それは“人民の夢”に大いに沿ったものだった。習近平はジャック・マー(馬雲)を殺し、香港を殺し、カネなし、夢なし、餌もなしの毛沢東時代への回帰を目指している。平和ではなく戦乱を目指している。現代版の「桀紂(けっちゅう)」そのものだ。桀紂・習近平の排除は支那の民と世界の喫緊の課題である。日本が日本らしくあるためにも、日本は同志国と連携して習近平一派掃討戦に努めていこう。皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ!
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