皇国の興廃この一戦にあり
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」48/通算480 2022/5/30/月】先週28日の土曜日は朝の7時半にチャリ散歩へ出かけた。多摩川の土手は土日祭日になると凄いスピードのスポーツサイクリストがウジャウジャいて怖いので、それを避けるために早朝に出掛けたのに、どういうわけか「わざと衝突させたらどうなるんだろう」と思う自分がいて怖くなった。
「俺は倒れる、左腕とか頭蓋骨を骨折するかもしれない、気絶するだろうか? サイクリストは周囲を見て、目撃者がいないなら逃げるか、それとも介抱したり、救急車を呼ぶだろうか? ここが彼の人生の分かれ目だな。一寸先は闇、逃げたら一生悔やむかもしれない。
『多摩川土手で老人が不審死』なんてニュースになったり、『ここで老人が不審死していました。目撃した方は多摩警察署(地域防犯課)にご連絡ください』なんて看板が立てられたり・・・俺には耐えられないな、すぐに救急車と警察を呼ぶだろう。
『この人が急に寄って来たんです』と彼は言う。警察は小生の前科や強制入院の記録を知る。で、彼は加害者から被害者になる。俺はその逆、被害者から加害者になる・・・な、なんだ、これ? 全然、面白くないじゃん、バカバカしい・・・ダメだ、ダメだ、こんなドラマは駄作だ、まるでプーチンや習近平じゃないか!」
かくして、それなりに理性を取り戻したのだが、「理性」とは何ぞや。「道理によって物事を判断する心の働き。論理的、概念的に思考する能力」「善悪・真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力」。 理性の対義語・反対語は「本能」「感情」「感性」とか。人間(動物も?)は概ね「理性と感性を併せ持つ」のだろうが、そのバランスを上手くコントロールできるのが「できる人」、できないのが「ダメな人」のようだ。
夏彦翁の言う「ダメの人」は人間、世間のダメなところを見て「ダメ出し」ばかりするけれど、「まあ、それが人間、ここは笑うしかない」と諦観する人だろう。小生は諦観せずに「いつか青空、きっと世界は居心地良くなる」と信じて前進するのみなのだが、ゴールまではまだまだ遠い。一進一退だが、コケの一念、諦めたらそこで終わりだから・・・
それにしても「日本は大丈夫か」という憂国の思いはちっとも晴れない。例えば少子高齢化。危機感がほとんど浸透していないようだ。頭のいい女とか「できる女」はそもそも結婚しないとか、離婚も多いようである。たとえ結婚してもあまり子供をもうけないみたいだ。「できる女」こそいっぱい子供を産んでもらいたいなあと思うが、今どきそんなことを言うとポリコレ病者から非難されそうだから誰も言わない。言ったところで子供が増えるわけではないし・・・残念だ。
昔は「福祉」という制度があまりなかったから、家・家庭・家族が基本的なセイフティネット、シェルター、生きるためのベースだった。子供を3人4人、時には小生の父方の祖母のように10人も産んで、一所懸命に育て、老いたら長男夫婦に家督(家長)を譲り、やがては看取ってもらい成仏するのが普通で、それが大いに推奨された。家長になった長男は弟や妹を支援し、独立させたり嫁がせたりもした。その基盤である「家督相続」は日本弱体化を進めるGHQに廃棄されたままである。
<家督相続は戸主(家長)の身分と財産とを1人が受け継ぐ形の相続をいう(単独相続)。主として武士階級の相続法に範をとって、1898年(明治31)に制定された民法(旧民法)で採用された。第二次世界大戦後、現行民法(1947)が制定されるまで、家の制度の中心をなすものであった。戦後、家の制度が新憲法の理念に反するものとして廃止されたのに伴い、家督相続も廃止された>(日本大百科全書)
江戸時代にこの家督制度は庶民の間でも定着したようだ。花のお江戸では明治の末頃まで天保老人が珍しくなかったが、家督以前のモラルとして「結婚して所帯を持って初めて一人前」という価値観があった。正論だと思う。こんな落語を創ってみた。
<おお、熊さん、湯屋帰りかい、今あんたのこと話していたんだよ、まあ、お座りな。おーい、婆さん、酒を・・・熊さん、幾つになられた、そうかい、数えで二十二、年季が開けて御礼奉公ももうすぐ終わり、年明けには一本立ちだね・・・
と、なりゃあ、いつまでも一人暮らしってわけにはいかんだろう、世間体も悪いし、第一、病気や怪我したらどうするんだい、仕事はできない、カネも底をつく・・・どうだね、熊さん、そろそろ所帯を持ったら。
先立つものがない? なーに、職人はみんなそんなものさ、カネは道具と酒とお女郎に消えちまう。だけどね、カミサンをもらえばどうにかなる、二人ならどうにかやっていけるものさ。熊さんがその気になれば気立てのいい働き者の娘さんを紹介できるって、婆さんが今言っていたとこなんだよ・・・
おっ、酒が来た。もらいもんだけどね、まあ、一杯・・・井戸で冷やしておいたから・・・うーん、旨いね。なあ、婆さん、手習い所の先生のところで働いている娘さん、お千代さんって言ったっけ、今度何かの折に熊さんに見てもらったらいい・・・そうよ、神田明神の祭りがもうすぐだから、お参りした後にうなぎ屋で会わせるというはどうだい、なあ、婆さん・・・>
そう言えば我が母は小生が知っているだけで5組を娶わせた・・・小生もその一人だが、母は入院先の看護婦を連れてきた。そういう「縁結びの取りもち婆さん」、1980年頃までは結構いたんだが・・・
「ワンマン亭主」「亭主関白」・・・「他者の意見や批判に耳を貸さず、自分の思いどおりに支配する人。独裁的な人」(コトバンク)。今では死語になった。「ワンマン社長」なんてほとんど犯罪者扱いだ。向田邦子の「父の詫び状」は良かったなあ。本の腰巻にはこう紹介されている。
「宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞・・・だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち"と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い」
「亭主関白」と言ったって、給料袋を開封することもなく「おい、給料」、奥さんにそっくり渡し、奥さんも「ご苦労様でした」。旦那はもじもじしながら「小遣なあ、もうちょっと増やしてくれんか」・・・これのどこが「独裁」「ワンマン」なんだよ!と言いたい。奥さんの手のひらで偉そうにしているだけの働きバチ、働きアリじゃないか。
日本の亭主関白は「名ばかり独裁」「恋の奴隷」みたいなものだ。その美しくもちょっぴり哀しい国風は今では消えてしまったようだが、プーチンや習近平が暴れ回れば日本も「国家、国民として何が大事なのか」を思い出し、やむにやまれぬ大和魂、正気・狂気入り混じりの勇武に戻る、と信じたい。ロシア人でも少数ながらプーチンにNO!を叫ぶ人がいるのは力強い。「ロシア外交官、抗議の辞職 プーチン氏の『無分別な』戦争を理由に」(BBC 2022/5/24)から。
<ロシアの外交官が、「血まみれで、無分別の」戦争に抗議するとして辞職したことが23日、明らかになった。戦争は「プーチンがウクライナに対して吹っかけた」と述べた。
外交官はボリス・ボンダレフ氏。同氏のリンクトインによると、スイス・ジュネーヴの国連機関のロシア代表部に勤務していた。同氏はBBCに、自らの考えを表明することで、ロシア政府から裏切り者とみなされる可能性があると述べた。しかし、今回の戦争をウクライナ人とロシア人に対する「犯罪」だとした自らの発言は変えないとした。ロシア政府はまだコメントしていない。
ロシアは、戦争をめぐる政府の公式説明に批判的な人々や、そこから距離を取る人々を取り締まっている。政府は今回の戦争を「特別軍事作戦」とだけ呼んでいる。
ボンダレフ氏は、ソーシャルメディアに文書を投稿し、同僚外交官と共有した。その中で、「この血まみれで、分別がなく、まったく不必要な屈辱をこれ以上共有できない」とし、20年にわたった外交官のキャリアを終えることにしたと説明した。
また、「この戦争を思いついた人たちの望みはただ一つ。永遠に権力の座に居座り続けることだ」とし、「それを達成するためなら、彼らは人命をどれだけ犠牲にしてもいいと思っている」と主張。「ただそれだけの理由で、すでに何千人ものロシア人とウクライナ人が死んでいる。ロシア外務省は外交よりも『うそと憎悪』に関心がある」と非難した>
プーチンとタダレタ関係を結ぶ習近平・・・脳動脈瘤を患っているというが本当か。看中国2022/5/16「習近平氏、健康への不安か 脳動脈瘤の『漢方治療』を望む」から。
<中国の習近平総書記は昨年末、脳動脈瘤で入院し、「治療にメスを入れず、伝統医学の漢方治療を望んだ」ことが、英紙「ザ・サン」15日の報道で分かった。
「ザ・サン」の報道によると、習氏が「脳動脈瘤」に苦しんでおり、2021年末に入院しなければならなかったという。彼は手術ではなく、血管を柔らかくして動脈瘤を縮小させる漢方薬による治療を希望しているという。
習氏の健康状態の問題については以前から憶測があり、2019年3月に習氏がイタリアを訪問した際、明らかに足を引きずる異常な歩行が確認され、その後のフランス訪問でも、座ろうとして助けを求める姿が見られた。
昨年10月、習氏は深セン市特別行政区設立40周年記念会議で演説中、話すスピードが遅くて、咳も絶えず、水を頻繁に飲んだ。同年12月には習氏が頭蓋内動脈瘤の手術を受けたという噂が流れ、彼の健康状態が疑問視されている。
中国共産党幹部の健康状態は往々にして国家の最高機密であり、この情報の大量流出は、中共内部の誰かが故意に漏らした可能性が高いと分析する人がいる。
分析によると、中共は7月末から8月初めにかけて、北戴河会議が行われる予定で、ブラックボックスの操作により、第20回党大会の前に最高権力の配分や再編を完了させるのではないかという。さまざまの兆候により、中共の内紛は依然として激しく、腹背に敵を受けている習氏が今秋に無事再任を果たすかどうか、注目されている>
小長谷正明著「ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀」によると、ヒトラーはパーキンソン病、レーニンは一過性脳虚血発作(脳梗塞、動脈硬化)、スターリンは高血圧(脳溢血、脳卒中)、ブレジネフはパーキンソン病(動脈硬化、多発性脳梗塞)、毛沢東は筋萎縮性側索硬化症(ALS、高血圧、パーキンソン病)。医療チームが付いていても病気、加齢には勝てない。
60代、70代で持病のない人は稀だから、プーチン、習近平の病気も普通だが、この2人は完璧な独裁者であり、かつ領土的野心が強く、さらに激しい「私は正義病」であり、最悪なのは独裁者をストップさせるブレーキを露中いずれも持っていないことだ。小さなミスがやがて大暴走になりやすく、その後遺症はずーっと長く続いてしまう。
相変わらずドイツ、ロシアとも共産主義独裁志向が強く、独露は当然ながら中共とも相性がいい。ドイツはマルクス式共産主義の故郷みたいなもので、今でも本質的に露中が好きなようだ。ドイツのユング・ヴェルト紙2022/5/19は「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は、欧州の安全を脅かす致命的な一歩となる可能性がある。NATO軍事ブロックのさらなる拡大は、欧州の安全性を高めるのではなく、低めることを意味し、大規模な武力紛争のリスクを増加させる」と報じた。ロシアと対決する気概なんてありゃしない。
中露&半島が核恫喝あるいは核攻撃しながら日本・台湾侵略を始めたら米国は参戦するか? 参戦してアンカレッジかシアトルに核ミサイル攻撃されても米国は戦い続けるか?・・・あり得ない! 多大な犠牲を払って米国が日台を守るために中露&半島と対決する気概なんてありゃしない。当たり前だ。ウクライナの痛恨の失敗は、米英の甘言に騙されて核兵器を放棄したことだ。座して無策なら日本はウクライナになる。
歴史を学ぶ、過去から学ぶとはそういうこと。古人曰く「学びて思わざれば則ちくらし」「バカにつける薬なし」、正論だ。しかし、だ、憂国の同志諸君、「天は自ら助くる者を助く」、今ならまだ間に合う、核ミサイルを1000発、1.4億人を収容できる核シェルターをつくるべし。考えることは皆同じで、世界の軍需産業は忙しくなってきたという。日経5/19と同5/15によると――
<ロシアのウクライナ侵攻を受けて、各国が相次ぎ軍事・防衛力の強化を打ち出した。軍事関連企業の株価は堅調に推移している。特に東欧各国が防衛装備の更新を急いでいる。保有していた旧ソ連製の戦車などをウクライナ支援として供与する代わりに、米国や西欧諸国の協力を得て新型兵器などの配備を進めている。米欧各国はウクライナへの武器供与も続ける方針で、軍事関連企業は増産体制に入った>
戦争の時代だ。座して中露北に蹂躙されるか、外交・核武装などで軍事・防衛力を高めるか、日本は決断しなければならない。「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」48/通算480 2022/5/30/月】先週28日の土曜日は朝の7時半にチャリ散歩へ出かけた。多摩川の土手は土日祭日になると凄いスピードのスポーツサイクリストがウジャウジャいて怖いので、それを避けるために早朝に出掛けたのに、どういうわけか「わざと衝突させたらどうなるんだろう」と思う自分がいて怖くなった。
「俺は倒れる、左腕とか頭蓋骨を骨折するかもしれない、気絶するだろうか? サイクリストは周囲を見て、目撃者がいないなら逃げるか、それとも介抱したり、救急車を呼ぶだろうか? ここが彼の人生の分かれ目だな。一寸先は闇、逃げたら一生悔やむかもしれない。
『多摩川土手で老人が不審死』なんてニュースになったり、『ここで老人が不審死していました。目撃した方は多摩警察署(地域防犯課)にご連絡ください』なんて看板が立てられたり・・・俺には耐えられないな、すぐに救急車と警察を呼ぶだろう。
『この人が急に寄って来たんです』と彼は言う。警察は小生の前科や強制入院の記録を知る。で、彼は加害者から被害者になる。俺はその逆、被害者から加害者になる・・・な、なんだ、これ? 全然、面白くないじゃん、バカバカしい・・・ダメだ、ダメだ、こんなドラマは駄作だ、まるでプーチンや習近平じゃないか!」
かくして、それなりに理性を取り戻したのだが、「理性」とは何ぞや。「道理によって物事を判断する心の働き。論理的、概念的に思考する能力」「善悪・真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力」。 理性の対義語・反対語は「本能」「感情」「感性」とか。人間(動物も?)は概ね「理性と感性を併せ持つ」のだろうが、そのバランスを上手くコントロールできるのが「できる人」、できないのが「ダメな人」のようだ。
夏彦翁の言う「ダメの人」は人間、世間のダメなところを見て「ダメ出し」ばかりするけれど、「まあ、それが人間、ここは笑うしかない」と諦観する人だろう。小生は諦観せずに「いつか青空、きっと世界は居心地良くなる」と信じて前進するのみなのだが、ゴールまではまだまだ遠い。一進一退だが、コケの一念、諦めたらそこで終わりだから・・・
それにしても「日本は大丈夫か」という憂国の思いはちっとも晴れない。例えば少子高齢化。危機感がほとんど浸透していないようだ。頭のいい女とか「できる女」はそもそも結婚しないとか、離婚も多いようである。たとえ結婚してもあまり子供をもうけないみたいだ。「できる女」こそいっぱい子供を産んでもらいたいなあと思うが、今どきそんなことを言うとポリコレ病者から非難されそうだから誰も言わない。言ったところで子供が増えるわけではないし・・・残念だ。
昔は「福祉」という制度があまりなかったから、家・家庭・家族が基本的なセイフティネット、シェルター、生きるためのベースだった。子供を3人4人、時には小生の父方の祖母のように10人も産んで、一所懸命に育て、老いたら長男夫婦に家督(家長)を譲り、やがては看取ってもらい成仏するのが普通で、それが大いに推奨された。家長になった長男は弟や妹を支援し、独立させたり嫁がせたりもした。その基盤である「家督相続」は日本弱体化を進めるGHQに廃棄されたままである。
<家督相続は戸主(家長)の身分と財産とを1人が受け継ぐ形の相続をいう(単独相続)。主として武士階級の相続法に範をとって、1898年(明治31)に制定された民法(旧民法)で採用された。第二次世界大戦後、現行民法(1947)が制定されるまで、家の制度の中心をなすものであった。戦後、家の制度が新憲法の理念に反するものとして廃止されたのに伴い、家督相続も廃止された>(日本大百科全書)
江戸時代にこの家督制度は庶民の間でも定着したようだ。花のお江戸では明治の末頃まで天保老人が珍しくなかったが、家督以前のモラルとして「結婚して所帯を持って初めて一人前」という価値観があった。正論だと思う。こんな落語を創ってみた。
<おお、熊さん、湯屋帰りかい、今あんたのこと話していたんだよ、まあ、お座りな。おーい、婆さん、酒を・・・熊さん、幾つになられた、そうかい、数えで二十二、年季が開けて御礼奉公ももうすぐ終わり、年明けには一本立ちだね・・・
と、なりゃあ、いつまでも一人暮らしってわけにはいかんだろう、世間体も悪いし、第一、病気や怪我したらどうするんだい、仕事はできない、カネも底をつく・・・どうだね、熊さん、そろそろ所帯を持ったら。
先立つものがない? なーに、職人はみんなそんなものさ、カネは道具と酒とお女郎に消えちまう。だけどね、カミサンをもらえばどうにかなる、二人ならどうにかやっていけるものさ。熊さんがその気になれば気立てのいい働き者の娘さんを紹介できるって、婆さんが今言っていたとこなんだよ・・・
おっ、酒が来た。もらいもんだけどね、まあ、一杯・・・井戸で冷やしておいたから・・・うーん、旨いね。なあ、婆さん、手習い所の先生のところで働いている娘さん、お千代さんって言ったっけ、今度何かの折に熊さんに見てもらったらいい・・・そうよ、神田明神の祭りがもうすぐだから、お参りした後にうなぎ屋で会わせるというはどうだい、なあ、婆さん・・・>
そう言えば我が母は小生が知っているだけで5組を娶わせた・・・小生もその一人だが、母は入院先の看護婦を連れてきた。そういう「縁結びの取りもち婆さん」、1980年頃までは結構いたんだが・・・
「ワンマン亭主」「亭主関白」・・・「他者の意見や批判に耳を貸さず、自分の思いどおりに支配する人。独裁的な人」(コトバンク)。今では死語になった。「ワンマン社長」なんてほとんど犯罪者扱いだ。向田邦子の「父の詫び状」は良かったなあ。本の腰巻にはこう紹介されている。
「宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞・・・だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち"と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い」
「亭主関白」と言ったって、給料袋を開封することもなく「おい、給料」、奥さんにそっくり渡し、奥さんも「ご苦労様でした」。旦那はもじもじしながら「小遣なあ、もうちょっと増やしてくれんか」・・・これのどこが「独裁」「ワンマン」なんだよ!と言いたい。奥さんの手のひらで偉そうにしているだけの働きバチ、働きアリじゃないか。
日本の亭主関白は「名ばかり独裁」「恋の奴隷」みたいなものだ。その美しくもちょっぴり哀しい国風は今では消えてしまったようだが、プーチンや習近平が暴れ回れば日本も「国家、国民として何が大事なのか」を思い出し、やむにやまれぬ大和魂、正気・狂気入り混じりの勇武に戻る、と信じたい。ロシア人でも少数ながらプーチンにNO!を叫ぶ人がいるのは力強い。「ロシア外交官、抗議の辞職 プーチン氏の『無分別な』戦争を理由に」(BBC 2022/5/24)から。
<ロシアの外交官が、「血まみれで、無分別の」戦争に抗議するとして辞職したことが23日、明らかになった。戦争は「プーチンがウクライナに対して吹っかけた」と述べた。
外交官はボリス・ボンダレフ氏。同氏のリンクトインによると、スイス・ジュネーヴの国連機関のロシア代表部に勤務していた。同氏はBBCに、自らの考えを表明することで、ロシア政府から裏切り者とみなされる可能性があると述べた。しかし、今回の戦争をウクライナ人とロシア人に対する「犯罪」だとした自らの発言は変えないとした。ロシア政府はまだコメントしていない。
ロシアは、戦争をめぐる政府の公式説明に批判的な人々や、そこから距離を取る人々を取り締まっている。政府は今回の戦争を「特別軍事作戦」とだけ呼んでいる。
ボンダレフ氏は、ソーシャルメディアに文書を投稿し、同僚外交官と共有した。その中で、「この血まみれで、分別がなく、まったく不必要な屈辱をこれ以上共有できない」とし、20年にわたった外交官のキャリアを終えることにしたと説明した。
また、「この戦争を思いついた人たちの望みはただ一つ。永遠に権力の座に居座り続けることだ」とし、「それを達成するためなら、彼らは人命をどれだけ犠牲にしてもいいと思っている」と主張。「ただそれだけの理由で、すでに何千人ものロシア人とウクライナ人が死んでいる。ロシア外務省は外交よりも『うそと憎悪』に関心がある」と非難した>
プーチンとタダレタ関係を結ぶ習近平・・・脳動脈瘤を患っているというが本当か。看中国2022/5/16「習近平氏、健康への不安か 脳動脈瘤の『漢方治療』を望む」から。
<中国の習近平総書記は昨年末、脳動脈瘤で入院し、「治療にメスを入れず、伝統医学の漢方治療を望んだ」ことが、英紙「ザ・サン」15日の報道で分かった。
「ザ・サン」の報道によると、習氏が「脳動脈瘤」に苦しんでおり、2021年末に入院しなければならなかったという。彼は手術ではなく、血管を柔らかくして動脈瘤を縮小させる漢方薬による治療を希望しているという。
習氏の健康状態の問題については以前から憶測があり、2019年3月に習氏がイタリアを訪問した際、明らかに足を引きずる異常な歩行が確認され、その後のフランス訪問でも、座ろうとして助けを求める姿が見られた。
昨年10月、習氏は深セン市特別行政区設立40周年記念会議で演説中、話すスピードが遅くて、咳も絶えず、水を頻繁に飲んだ。同年12月には習氏が頭蓋内動脈瘤の手術を受けたという噂が流れ、彼の健康状態が疑問視されている。
中国共産党幹部の健康状態は往々にして国家の最高機密であり、この情報の大量流出は、中共内部の誰かが故意に漏らした可能性が高いと分析する人がいる。
分析によると、中共は7月末から8月初めにかけて、北戴河会議が行われる予定で、ブラックボックスの操作により、第20回党大会の前に最高権力の配分や再編を完了させるのではないかという。さまざまの兆候により、中共の内紛は依然として激しく、腹背に敵を受けている習氏が今秋に無事再任を果たすかどうか、注目されている>
小長谷正明著「ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀」によると、ヒトラーはパーキンソン病、レーニンは一過性脳虚血発作(脳梗塞、動脈硬化)、スターリンは高血圧(脳溢血、脳卒中)、ブレジネフはパーキンソン病(動脈硬化、多発性脳梗塞)、毛沢東は筋萎縮性側索硬化症(ALS、高血圧、パーキンソン病)。医療チームが付いていても病気、加齢には勝てない。
60代、70代で持病のない人は稀だから、プーチン、習近平の病気も普通だが、この2人は完璧な独裁者であり、かつ領土的野心が強く、さらに激しい「私は正義病」であり、最悪なのは独裁者をストップさせるブレーキを露中いずれも持っていないことだ。小さなミスがやがて大暴走になりやすく、その後遺症はずーっと長く続いてしまう。
相変わらずドイツ、ロシアとも共産主義独裁志向が強く、独露は当然ながら中共とも相性がいい。ドイツはマルクス式共産主義の故郷みたいなもので、今でも本質的に露中が好きなようだ。ドイツのユング・ヴェルト紙2022/5/19は「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は、欧州の安全を脅かす致命的な一歩となる可能性がある。NATO軍事ブロックのさらなる拡大は、欧州の安全性を高めるのではなく、低めることを意味し、大規模な武力紛争のリスクを増加させる」と報じた。ロシアと対決する気概なんてありゃしない。
中露&半島が核恫喝あるいは核攻撃しながら日本・台湾侵略を始めたら米国は参戦するか? 参戦してアンカレッジかシアトルに核ミサイル攻撃されても米国は戦い続けるか?・・・あり得ない! 多大な犠牲を払って米国が日台を守るために中露&半島と対決する気概なんてありゃしない。当たり前だ。ウクライナの痛恨の失敗は、米英の甘言に騙されて核兵器を放棄したことだ。座して無策なら日本はウクライナになる。
歴史を学ぶ、過去から学ぶとはそういうこと。古人曰く「学びて思わざれば則ちくらし」「バカにつける薬なし」、正論だ。しかし、だ、憂国の同志諸君、「天は自ら助くる者を助く」、今ならまだ間に合う、核ミサイルを1000発、1.4億人を収容できる核シェルターをつくるべし。考えることは皆同じで、世界の軍需産業は忙しくなってきたという。日経5/19と同5/15によると――
<ロシアのウクライナ侵攻を受けて、各国が相次ぎ軍事・防衛力の強化を打ち出した。軍事関連企業の株価は堅調に推移している。特に東欧各国が防衛装備の更新を急いでいる。保有していた旧ソ連製の戦車などをウクライナ支援として供与する代わりに、米国や西欧諸国の協力を得て新型兵器などの配備を進めている。米欧各国はウクライナへの武器供与も続ける方針で、軍事関連企業は増産体制に入った>
戦争の時代だ。座して中露北に蹂躙されるか、外交・核武装などで軍事・防衛力を高めるか、日本は決断しなければならない。「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」