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皇国の興廃この一戦にあり

2022-05-30 08:33:55 | 日記
皇国の興廃この一戦にあり
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」48/通算480 2022/5/30/月】先週28日の土曜日は朝の7時半にチャリ散歩へ出かけた。多摩川の土手は土日祭日になると凄いスピードのスポーツサイクリストがウジャウジャいて怖いので、それを避けるために早朝に出掛けたのに、どういうわけか「わざと衝突させたらどうなるんだろう」と思う自分がいて怖くなった。


「俺は倒れる、左腕とか頭蓋骨を骨折するかもしれない、気絶するだろうか? サイクリストは周囲を見て、目撃者がいないなら逃げるか、それとも介抱したり、救急車を呼ぶだろうか? ここが彼の人生の分かれ目だな。一寸先は闇、逃げたら一生悔やむかもしれない。


『多摩川土手で老人が不審死』なんてニュースになったり、『ここで老人が不審死していました。目撃した方は多摩警察署(地域防犯課)にご連絡ください』なんて看板が立てられたり・・・俺には耐えられないな、すぐに救急車と警察を呼ぶだろう。


『この人が急に寄って来たんです』と彼は言う。警察は小生の前科や強制入院の記録を知る。で、彼は加害者から被害者になる。俺はその逆、被害者から加害者になる・・・な、なんだ、これ? 全然、面白くないじゃん、バカバカしい・・・ダメだ、ダメだ、こんなドラマは駄作だ、まるでプーチンや習近平じゃないか!」 


かくして、それなりに理性を取り戻したのだが、「理性」とは何ぞや。「道理によって物事を判断する心の働き。論理的、概念的に思考する能力」「善悪・真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力」。 理性の対義語・反対語は「本能」「感情」「感性」とか。人間(動物も?)は概ね「理性と感性を併せ持つ」のだろうが、そのバランスを上手くコントロールできるのが「できる人」、できないのが「ダメな人」のようだ。


夏彦翁の言う「ダメの人」は人間、世間のダメなところを見て「ダメ出し」ばかりするけれど、「まあ、それが人間、ここは笑うしかない」と諦観する人だろう。小生は諦観せずに「いつか青空、きっと世界は居心地良くなる」と信じて前進するのみなのだが、ゴールまではまだまだ遠い。一進一退だが、コケの一念、諦めたらそこで終わりだから・・・


それにしても「日本は大丈夫か」という憂国の思いはちっとも晴れない。例えば少子高齢化。危機感がほとんど浸透していないようだ。頭のいい女とか「できる女」はそもそも結婚しないとか、離婚も多いようである。たとえ結婚してもあまり子供をもうけないみたいだ。「できる女」こそいっぱい子供を産んでもらいたいなあと思うが、今どきそんなことを言うとポリコレ病者から非難されそうだから誰も言わない。言ったところで子供が増えるわけではないし・・・残念だ。


昔は「福祉」という制度があまりなかったから、家・家庭・家族が基本的なセイフティネット、シェルター、生きるためのベースだった。子供を3人4人、時には小生の父方の祖母のように10人も産んで、一所懸命に育て、老いたら長男夫婦に家督(家長)を譲り、やがては看取ってもらい成仏するのが普通で、それが大いに推奨された。家長になった長男は弟や妹を支援し、独立させたり嫁がせたりもした。その基盤である「家督相続」は日本弱体化を進めるGHQに廃棄されたままである。


<家督相続は戸主(家長)の身分と財産とを1人が受け継ぐ形の相続をいう(単独相続)。主として武士階級の相続法に範をとって、1898年(明治31)に制定された民法(旧民法)で採用された。第二次世界大戦後、現行民法(1947)が制定されるまで、家の制度の中心をなすものであった。戦後、家の制度が新憲法の理念に反するものとして廃止されたのに伴い、家督相続も廃止された>(日本大百科全書)


江戸時代にこの家督制度は庶民の間でも定着したようだ。花のお江戸では明治の末頃まで天保老人が珍しくなかったが、家督以前のモラルとして「結婚して所帯を持って初めて一人前」という価値観があった。正論だと思う。こんな落語を創ってみた。


<おお、熊さん、湯屋帰りかい、今あんたのこと話していたんだよ、まあ、お座りな。おーい、婆さん、酒を・・・熊さん、幾つになられた、そうかい、数えで二十二、年季が開けて御礼奉公ももうすぐ終わり、年明けには一本立ちだね・・・


と、なりゃあ、いつまでも一人暮らしってわけにはいかんだろう、世間体も悪いし、第一、病気や怪我したらどうするんだい、仕事はできない、カネも底をつく・・・どうだね、熊さん、そろそろ所帯を持ったら。


先立つものがない? なーに、職人はみんなそんなものさ、カネは道具と酒とお女郎に消えちまう。だけどね、カミサンをもらえばどうにかなる、二人ならどうにかやっていけるものさ。熊さんがその気になれば気立てのいい働き者の娘さんを紹介できるって、婆さんが今言っていたとこなんだよ・・・


おっ、酒が来た。もらいもんだけどね、まあ、一杯・・・井戸で冷やしておいたから・・・うーん、旨いね。なあ、婆さん、手習い所の先生のところで働いている娘さん、お千代さんって言ったっけ、今度何かの折に熊さんに見てもらったらいい・・・そうよ、神田明神の祭りがもうすぐだから、お参りした後にうなぎ屋で会わせるというはどうだい、なあ、婆さん・・・>


そう言えば我が母は小生が知っているだけで5組を娶わせた・・・小生もその一人だが、母は入院先の看護婦を連れてきた。そういう「縁結びの取りもち婆さん」、1980年頃までは結構いたんだが・・・


「ワンマン亭主」「亭主関白」・・・「他者の意見や批判に耳を貸さず、自分の思いどおりに支配する人。独裁的な人」(コトバンク)。今では死語になった。「ワンマン社長」なんてほとんど犯罪者扱いだ。向田邦子の「父の詫び状」は良かったなあ。本の腰巻にはこう紹介されている。


「宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞・・・だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち"と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い」


「亭主関白」と言ったって、給料袋を開封することもなく「おい、給料」、奥さんにそっくり渡し、奥さんも「ご苦労様でした」。旦那はもじもじしながら「小遣なあ、もうちょっと増やしてくれんか」・・・これのどこが「独裁」「ワンマン」なんだよ!と言いたい。奥さんの手のひらで偉そうにしているだけの働きバチ、働きアリじゃないか。


日本の亭主関白は「名ばかり独裁」「恋の奴隷」みたいなものだ。その美しくもちょっぴり哀しい国風は今では消えてしまったようだが、プーチンや習近平が暴れ回れば日本も「国家、国民として何が大事なのか」を思い出し、やむにやまれぬ大和魂、正気・狂気入り混じりの勇武に戻る、と信じたい。ロシア人でも少数ながらプーチンにNO!を叫ぶ人がいるのは力強い。「ロシア外交官、抗議の辞職 プーチン氏の『無分別な』戦争を理由に」(BBC 2022/5/24)から。


<ロシアの外交官が、「血まみれで、無分別の」戦争に抗議するとして辞職したことが23日、明らかになった。戦争は「プーチンがウクライナに対して吹っかけた」と述べた。


外交官はボリス・ボンダレフ氏。同氏のリンクトインによると、スイス・ジュネーヴの国連機関のロシア代表部に勤務していた。同氏はBBCに、自らの考えを表明することで、ロシア政府から裏切り者とみなされる可能性があると述べた。しかし、今回の戦争をウクライナ人とロシア人に対する「犯罪」だとした自らの発言は変えないとした。ロシア政府はまだコメントしていない。


ロシアは、戦争をめぐる政府の公式説明に批判的な人々や、そこから距離を取る人々を取り締まっている。政府は今回の戦争を「特別軍事作戦」とだけ呼んでいる。


ボンダレフ氏は、ソーシャルメディアに文書を投稿し、同僚外交官と共有した。その中で、「この血まみれで、分別がなく、まったく不必要な屈辱をこれ以上共有できない」とし、20年にわたった外交官のキャリアを終えることにしたと説明した。


また、「この戦争を思いついた人たちの望みはただ一つ。永遠に権力の座に居座り続けることだ」とし、「それを達成するためなら、彼らは人命をどれだけ犠牲にしてもいいと思っている」と主張。「ただそれだけの理由で、すでに何千人ものロシア人とウクライナ人が死んでいる。ロシア外務省は外交よりも『うそと憎悪』に関心がある」と非難した>


プーチンとタダレタ関係を結ぶ習近平・・・脳動脈瘤を患っているというが本当か。看中国2022/5/16「習近平氏、健康への不安か 脳動脈瘤の『漢方治療』を望む」から。


<中国の習近平総書記は昨年末、脳動脈瘤で入院し、「治療にメスを入れず、伝統医学の漢方治療を望んだ」ことが、英紙「ザ・サン」15日の報道で分かった。


「ザ・サン」の報道によると、習氏が「脳動脈瘤」に苦しんでおり、2021年末に入院しなければならなかったという。彼は手術ではなく、血管を柔らかくして動脈瘤を縮小させる漢方薬による治療を希望しているという。


習氏の健康状態の問題については以前から憶測があり、2019年3月に習氏がイタリアを訪問した際、明らかに足を引きずる異常な歩行が確認され、その後のフランス訪問でも、座ろうとして助けを求める姿が見られた。


昨年10月、習氏は深セン市特別行政区設立40周年記念会議で演説中、話すスピードが遅くて、咳も絶えず、水を頻繁に飲んだ。同年12月には習氏が頭蓋内動脈瘤の手術を受けたという噂が流れ、彼の健康状態が疑問視されている。


中国共産党幹部の健康状態は往々にして国家の最高機密であり、この情報の大量流出は、中共内部の誰かが故意に漏らした可能性が高いと分析する人がいる。


分析によると、中共は7月末から8月初めにかけて、北戴河会議が行われる予定で、ブラックボックスの操作により、第20回党大会の前に最高権力の配分や再編を完了させるのではないかという。さまざまの兆候により、中共の内紛は依然として激しく、腹背に敵を受けている習氏が今秋に無事再任を果たすかどうか、注目されている>


小長谷正明著「ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀」によると、ヒトラーはパーキンソン病、レーニンは一過性脳虚血発作(脳梗塞、動脈硬化)、スターリンは高血圧(脳溢血、脳卒中)、ブレジネフはパーキンソン病(動脈硬化、多発性脳梗塞)、毛沢東は筋萎縮性側索硬化症(ALS、高血圧、パーキンソン病)。医療チームが付いていても病気、加齢には勝てない。


60代、70代で持病のない人は稀だから、プーチン、習近平の病気も普通だが、この2人は完璧な独裁者であり、かつ領土的野心が強く、さらに激しい「私は正義病」であり、最悪なのは独裁者をストップさせるブレーキを露中いずれも持っていないことだ。小さなミスがやがて大暴走になりやすく、その後遺症はずーっと長く続いてしまう。


相変わらずドイツ、ロシアとも共産主義独裁志向が強く、独露は当然ながら中共とも相性がいい。ドイツはマルクス式共産主義の故郷みたいなもので、今でも本質的に露中が好きなようだ。ドイツのユング・ヴェルト紙2022/5/19は「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は、欧州の安全を脅かす致命的な一歩となる可能性がある。NATO軍事ブロックのさらなる拡大は、欧州の安全性を高めるのではなく、低めることを意味し、大規模な武力紛争のリスクを増加させる」と報じた。ロシアと対決する気概なんてありゃしない。


中露&半島が核恫喝あるいは核攻撃しながら日本・台湾侵略を始めたら米国は参戦するか? 参戦してアンカレッジかシアトルに核ミサイル攻撃されても米国は戦い続けるか?・・・あり得ない! 多大な犠牲を払って米国が日台を守るために中露&半島と対決する気概なんてありゃしない。当たり前だ。ウクライナの痛恨の失敗は、米英の甘言に騙されて核兵器を放棄したことだ。座して無策なら日本はウクライナになる。


歴史を学ぶ、過去から学ぶとはそういうこと。古人曰く「学びて思わざれば則ちくらし」「バカにつける薬なし」、正論だ。しかし、だ、憂国の同志諸君、「天は自ら助くる者を助く」、今ならまだ間に合う、核ミサイルを1000発、1.4億人を収容できる核シェルターをつくるべし。考えることは皆同じで、世界の軍需産業は忙しくなってきたという。日経5/19と同5/15によると――


<ロシアのウクライナ侵攻を受けて、各国が相次ぎ軍事・防衛力の強化を打ち出した。軍事関連企業の株価は堅調に推移している。特に東欧各国が防衛装備の更新を急いでいる。保有していた旧ソ連製の戦車などをウクライナ支援として供与する代わりに、米国や西欧諸国の協力を得て新型兵器などの配備を進めている。米欧各国はウクライナへの武器供与も続ける方針で、軍事関連企業は増産体制に入った>


戦争の時代だ。座して中露北に蹂躙されるか、外交・核武装などで軍事・防衛力を高めるか、日本は決断しなければならない。「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」
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共産主義後の世界を描くときだ

2022-05-27 11:19:04 | 日記
共産主義後の世界を描くときだ
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」47/通算479 2022/5/27/金】今朝は台風みたいな風雨、春の嵐というのか、雨降って地固まる?か・・・運を天に任すのではなく、固める努力をしないと何事も進まないということだ。這ってでも前進、死ぬまで前進、なかなかヨサゲである。


保守派論客の西尾幹二先生は、小生がアカの残滓をきれいに掃除する上でとてもお世話になった。先生は1935年生まれ、御年86歳だが、久し振りに産経「正論」に寄稿、切れ味は相変わらず抜群だった。その全文が「西尾幹二のインターネット日録」にあったのでキモを転載する。「領土欲の露骨なロシアの時代遅れ」(令和4/2022/5/24)から。


<ロシアのウクライナ侵攻から日本人が得た最大の教訓は何だろうか。重要な教訓は単純な形をしているのが常だ。もし日本が侵攻されたら、日本人はウクライナ人のように勇猛果敢に戦えるだろうか。そのような疑問が私の心を離れない。


【「平和主義」を振りかざすだけ】5月1日のNHK朝の各党党首出演の政治討論会を聴いていて驚いた。自民党から共産党までまったく同じ論調なのである。日本列島がウクライナのようになったらどうしようという国民が抱いたに違いない不安を予感させる言葉はだれの口からも出てこない。


それどころか日本は輝かしい平和主義の国、平和主義を振りかざしていれば無敵、不安なし、平和主義こそが強さの根拠、と居並ぶ各党党首が口を揃えてそう語っているのだ。


私は心底たまげた。ここまで口裏を合わせたかのような一本調子の同一論調、ロシアが再び北海道侵攻を言い出している時代だというのに、首相以下我が国を代表する政治家たちのこんな無防備、不用意な討論会を公共放送が放映する必要があるのだろうか。


雑誌や新聞にロシアに好意的な見方が予想外に数多く見られることにも驚いている。北大西洋条約機構(NATO)が壁をつくったことにも責任があり、ロシアの反発もやむを得ないという同情論である。たしかに孤立したロシアを一方的に追い込むのは危険だという指摘はジョージ・ケナンやキッシンジャーの警告でもあり、人類が歴史に学ぶことがいかに少ないかの例証の一つではある。


けれども現在のロシアが旧ソ連とどれほど違った新しい国に生まれ変わったかにはむしろ大きな疑問がある。スターリンとヒトラーは気脈を通じ合った同時代人であった。ネオナチは今のロシアを指す言葉だと言った方がいい。


【19世紀型植民地帝国主義】今度の侵略で目立つのはロシアの領土欲である。クリミアを手始めに露骨だった。同じことは公海に囲いをつくった中国にも言える。この両国は体制の転換期(1990年前後)に何も学習していない。


世界の覇権には軍事力と経済力以外に独自の文明の力を必要とする。科学技術や人文社会系の学問に秀で、映画など娯楽やスポーツ、農業生産力でも世界をリードすることが求められる。アメリカはそれをやってのけた。戦後世界を支配したのは当然である。


今、覇権の交替を求めている中国には世界を納得させる新しい文明の型を打ち出す力はない。核大国・為替の支配・宇宙進出などアメリカの模倣である。ロシアはそれにさえ及ばない。かくて共産主義の過去に呪われた両国は今では「領土」にこだわる。19世紀型植民地帝国主義を再び演出する以外に手はないようだ。


勿論アメリカの独自路線も少しずつ後退し、誇らしかった月面初到達も今や昔話だ。そして地球の問題を決めるのに少しずつ国際的民主化が進んでいる。


【いわれのない妄想捨てよ】民主化は良いことのようにみえるが、それは自由の幅を広げ、その分だけ不決断ないし無秩序が広がることを意味する。だからバイデン大統領はプーチン大統領が核に一寸でも手をつけたら、アメリカは断固モスクワを核攻撃しますよ、とは決して明言しない。ただ独裁国家の悪を道徳的に非難するばかりで、ロシアへの経済制裁とウクライナへの追加支援を積み重ねていくばかりである。


誰しもが全体の状況を読み切れず一般的不安の中にいる。もし大戦争に拡大したら「貴方がこうすれば私もこうします」とはっきり言わないアメリカ大統領に半ば以上の責任がある。世界の政治はだんだん日本の政治に似てきている。「バイデン」は「岸田」に似てきている。


日本は被爆国であるからこそ同じ体験を二度と味わわないためにハリネズミのように外敵が手を出したら直ちに同程度の報復をする準備体制を完備することがノーモア・ヒロシマの意味ではないか。今のままでいけば日本が3度目の被爆をする可能性は決して小さくはない>
・・・・・・・・・・・


「人気次第で任期が決まる」政治家はTV視聴者に嫌われないように当たり障りのないことを言わざるを得ない、それは西尾先生も承知していながらあえて「こいつらバカか」と嘆いてみせたのは、「すでに有事、危機の時代だ、国民にきちんと説明し、覚悟を促せ」と政治家のケツを蹴飛ばしたということだ。


この論稿が掲載された産経に最新の産経・FNN合同世論調査(そこそこ信頼できそうなRDD方式)があったが、国民は「落選」を恐れるボンクラ政治家よりも「戦争」に危機感を持っているようだ。「敵基地攻撃能力『必要』64% 防衛費6割が増額要求」(2022/5/24)から。


<産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)は21、22両日に合同世論調査を実施した。政府が検討を進める敵基地攻撃能力の保有の是非を尋ねたところ「必要」とする回答が64.7%に上った。自民党が提言する防衛費の国内総生産(GDP)比2%以上への引き上げに関しては「2%以上に増やすべきだ」(15.1%)と「2%以上でなくてよいが増やすべきだ」(46.9%)の増額を求める回答が6割以上となった。


ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の相次ぐミサイル発射による安全保障環境の深刻さが背景にあるとみられる。


岸田文雄内閣の支持率は、前回調査(4月16、17両日)比3.0ポイント増の68.9%で昨年10月の政権発足後最高となった。60%台の支持率は政権発足後8カ月連続。政府の新型コロナウイルス対策やウクライナ危機への対応についていずれも6割以上が評価していることが要因に挙げられる。


対露制裁について日本経済や国民の生活に影響が出る場合も行うべきかを聞いたところ、「行うべきだ」が73.6%に上り、「行わなくてよい」は20.0%だった。


夏の参院選比例代表の投票先を尋ねたところ、自民党39.2%▽立憲民主党7.1%▽日本維新の会5.7%▽公明党3.2%▽国民民主党2.0%▽共産党3.2%-などが続いた。「わからない・言えない」は35.4%だった>


小生の偏見では、立民=革マル中心の新左翼系と日共を合わせると有権者の10%ほどがリベラルを装うアカ≒共産主義独裁の「露中北支持派」である。Japan In-depth 2022/5/25に「清谷信一(防衛ジャーナリスト)安倍元総理の軍拡に対する反論」があり、以下の冒頭を読んでがっかりした。


<・自衛隊の継戦能力の欠如は自衛隊、安倍元首相、自民党政権の当事者意識の欠如が招いたもの。・高コスト組織の予算を増やしても濫費するだけ。NATO諸国、中国は経済成長にあわせ、国防費を増額している。・「借金による軍拡」は自ら危機を招く自殺行為。アベノミクスの失敗を糊塗して国民の目をそらすためではないか>


アベノミクス云々以前に「アベニクシ」、読む気が失せた。調べたら「清谷信一(きよたに しんいち、1962年 - )はジャーナリスト、仮想戦記作家。日本ペンクラブ会員」とあった。日本ペンクラブと言えば似非リベラル≒アカモドキのようだが、まだ生きていたのか!? 日本ペンクラブ2022/4/4から。


<3月20日に行われた日本ペンクラブ主催のシンポジウムに副会長の沼野充義さん(ロシア・スラブ文化専門家/日本ペンクラブ副会長)から貴重なメッセージが寄せられた。沼野氏は現在、病気療養中のためメッセージ「ウクライナで、ロシアで、何が起きているのか?」はロシア文学者の沼野恭子さんに(以下)代読いただいた。
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人間を虐殺することは恐ろしいことだが、私にとってもっと恐ろしく思えるのは、今回の戦争を正当化しようとするためにプーチンの発している言葉が最初から最後までほとんどすべてウソだということだ。


相手に批判されるとそれを相手に返す、相手の責任になすりつける。つまり言葉そのものが虐殺されているということである。これは「ロシア文学が大事にしてきた言葉」を殺すということであり、ロシア文学に長らくたずさわってきた者として私はとても悲しい。


ウソの言葉の中でもひどいのは、ウクライナのことを執拗に「ファシスト政権」だの「ネオナチ」だのといった言葉で呼んでいること、ネオナチから解放してやるんだというとんでもないウソをつき続けていることだ。


なぜこうした言葉が繰り返されるのかというと、歴史的な背景があるので、私たちはそれを知っておくべきである。


ソ連は、第二次世界大戦で甚大な被害をこうむり、大変な犠牲を払って戦争を勝利に導いたが、そのことを、歴史的な貢献であり人類の救済であるとして非常に誇りに思っている。だから「ファシスト」「ナチ」というのは最大級の罵り言葉であり、他の国には見られない特別な罵詈雑言である。


そうした言葉を執拗に持ち出してウクライナを攻撃しているのである。ウクライナにもネオナチがまったくいないわけではないが、プーチンは自分のやっていることを棚に上げて、ありもしない罪を人になすりつけている。・・・・


今回の侵攻はプーチンが悪いのは明らかであるが、これはロシアのすべてが悪いということを意味するものではないということを強調しておきたい。ロシア文学は、こういった逆境のなかで、圧政にもかかわらず書かれてきたものである。


プーチンを一つの極端な「極」であるとするなら、本当のロシアというのはロシアの文化や文学であり、こういう機会だからこそ、そうした本当のよき文化・文学を深く理解するべきではないだろうか。ロシア語を学び、ロシア芸術の素晴らしさを認識すべきである。


ここは議論の分かれるところだが、ひょっとしたら、プーチンはロシアではないのではないか。ロシアが生みだした怪物にすぎないのではなかろうか。ロシアのまともな人の中にはプーチン批判をする人がたくさんいる。


選挙でプーチンを選び長く独裁を許してきたのはロシアの国民ではないかという人もいるし、ウクライナ人の中にもそう考える人がいることはたしかだ。しかしこれは簡単に判断できる問題ではないし、日本も選挙で選んだ政権がずっと長く続いていることに国民の責任があると考えられる。


プーチン個人がどの範囲まで悪いのかはここでは深入りして詮索するのを控えるが、少なくとも、そうしたプーチンの蛮行を見れば見るほど、その対極にある文化・芸術・文学の素晴らしさが浮き彫りになってくる。ロシア文学はずっと、野蛮なロシア・暴虐のロシアのもとにあるにもかかわらず生まれ書かれてきたのである>
・・・・・・・・・・・


ロシア文学、芸術、ボリショイサーカス、ロシア人は素晴らしい、悪いのはプーチン一派だ、彼らは自民党と一緒だ、プーチン、安倍晋三、それを支持した両方の国民にも責任がある・・・ということか?


小生は共産主義独裁が諸悪の根源と思っているし、ソ連とヒトラー・ナチスの独ソ不可侵条約(秘密協定)が第二次世界大戦を招いたと解釈しているが・・・自由のないソ連がなぜ「ロシア文学、芸術、ボリショイサーカス」を世界で広めたか、ソ連の宣伝に有効だからだ。「沼野先生、あなたもスターリン・ソ連、プーチン・ロシアのプロパガンダに利用されてきたんですよ」と言いたい。


2000年にプーチンがなぜ、ソ連独裁下で収容所送りとなったソルジェニーツィンに会いに行ったのか? 小生はソルジェニーツィンの代表作「イワン・デニーソヴィチの一日」をしばしば読むのだが、どんな逆境にあっても抵抗しないという「諦観」だけは理解できなかった。


最近、小生が分かったのは、「1940年代に入ると、独ソ戦におけるドイツの侵攻に対して国民の士気を鼓舞する必要に駆られたスターリンは、それまでの物理的破壊を伴った正教会への迫害を方向転換して教会活動の一定の復興を認めた」(WIKI)ということ。


スターリン・ソ連は「運命を従容として受け入れる」ロシア正教会を人民統治に利用してきた。だからソルジェニーツィンも“祖国”の過酷な仕打ちを憎み、恨むことがなかったわけだ。


ロシア人の多くは洗脳されてズブズブ、あるいは普段は羊を装い、戦場では強盗殺人強姦魔。文学の中のロシア人、戦場でのロシア人・・・あまりにもの乖離に世界中の人々は「ロシア人とは距離を置くべし」となったのではないか。“蜃気楼”森喜朗、“アベノミス”安倍晋三・・・プーチンに寄り添って皆裏切られた。


ソ連帝国復興を目指しているプーチンもロシア正教会を大いに利用している。独裁者と邪教のタダレタ関係・・・自由民主圏ではあり得ないが、ロシアではそれが常態だ。WSJ2022/5/26「戦争支持するロシア正教会、プーチン氏と深い絆 キリル総主教は元KGB工作員とみられている」から。


<4月初めの日曜日、モスクワ郊外のロシア軍大聖堂内にロシア正教会の最高指導者が立ち、プーチン大統領の戦争を支持する講話を行った。ロシア軍がウクライナの首都キーウ(キエフ)郊外の町ブチャでウクライナ市民を大量虐殺したとの報道を受け、西側の指導者らが非難したのと同じ日だった。


「ファシズムを打ち破ったのはわれわれだ。もしロシアがいなければ、世界を征服していただろう」。モスクワ総主教キリル1世(75)は、第2次世界大戦でナチスの侵攻にロシアが勝利したことを記念する壮大な建物の中でこう語った。その脇で軍服を着た多くのロシア兵が聴き入っていた。「神は今回もわれわれを助けてくださるだろう」・・・>


BS-TBS「報道1930」2022/4/22もこう報じている。
<ソ連時代弾圧され資産も奪われ崩壊寸前だったロシア正教は、ソ連崩壊の後、息を吹き返す。一方、2000年に大統領に就任したプーチン氏は、共産党の代わりに人心を掌握するために宗教は有効であると考え、ロシア正教をバックアップした。


2010年、プーチン政権はソ連が没収していた正教会の資産を教会に返還。教会はこれで膨大な不動産を所有する。その前年に総主教に就いていたキリル氏は、いうなれば突然大富豪になったことになる。さらにロシアの大富豪たちオリガルヒの資金も教会に入ることになるが、教会の資産の内容に関しては専門家でも、触れることのできない闇となっているという。


その頃から正教会の政治色が強まり、キリル総主教とプーチン大統領の蜜月が始まる。アメリカとの関係が悪くなる中で、国内をまとめる宗教の重要性を高めるプーチン大統領。政権の意向に沿うことで、知的なブレーンがいくら離れようが地位を絶対的なものとしたキリル総主教。


政治と宗教の深いつながりを象徴する建物がある、と小泉悠・東京大学先端科学技術研究センター専任講師は言う。


「(第2次世界大戦の勝利を記念して)2020年にできたロシア軍主聖堂は象徴的だと思う。これはドイツ軍からぶん捕った武器や勲章を溶かして作った鉄骨で建てられている。場所もロシア軍が所有する“愛国者公園”の中に建てた。ここでロシア軍のための祈りをささげる。


正教会はもともと政治色があったが、それが政治の領域だけでなく軍事や安全保障の領域まで全面的に関与するようになった。つまりこれ以降、教会がプーチン政権の軍事政策のバックアップに回ったといってよい」


“侵攻”を推し進めるプーチン大統領と“信仰”の象徴であるキリル総主教のウインウインの関係。一説には、キリル総主教の腕には200万円の腕時計が光り、ヨットも所有するという・・・>


キリルは2009年、英紙「タイムズ」が「ミハイロフというコードネームを持つKGBのエージェントだった」と報じている(Tony Halpin,The Times, 2009/1/26.“Russian Orthodox Church choses between‘ex KGB candidates’as Patriarch”Kirill, 62, was alleged to be an agent codenamed Mikhailov)。


プーチンもKGB出身だが、職業に貴賎なし、職業選択の自由とは言え、宗教のトップや幹部が諜報、謀略、暗殺のプロだった、しかも権力者とベッタリというのは・・・ま、ロシア、中共など共産主義国は「政治と距離を置く」ことを許さないから、宗教も経済も、さらに文学、芸術、スポーツも、何から何まで「アカ」に染まっているか、あるいは「アカ」に有効か、という価値観で政策が決まるということだ。


それは露中北など共産主義独裁国のジョーシキだろうが、国民の忍耐を越えるような圧政、階級格差、食糧不足、戦争などが続けば、国民や軍隊による政権転覆の革命、内戦、紛争、騒擾は免れないのではないか。ロシアがこければドミノで中共、北なども統治が大きく揺らぐ。


西側諸国が露中北への包囲網を敷き、反体制派に武器などを支援すれば独裁政権転覆の可能性は高まることをウクライナ・ロシア戦争は教えてくれた。今年から来年あたりに世界史は大転換を迎えるだろうが、その波にうまく乗った者、つまり勝者が、21世紀の
覇権国家になる。日本のビジョン、西側諸国のビジョンを構築すべきだろう。
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華麗なる加齢は無理だけれど

2022-05-25 12:35:02 | 日記
華麗なる加齢は無理だけれど
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」46/通算478 2022/5/25/水】庭の雀は3月中旬から賑やかになる。前年生まれの青年が恋の季節を迎え、雄が雌を追いかけ回り、雌もそのゲームを楽しんでいる。この頃になると世代交代で旧世代は静かに消えて行く。


小生とコミュニケーションをとっていた、というか、「ヂイサン、メシまだ? おれら腹減ってるんだけど」と催促する、おでこに白いぽっちのある「シロ」。常連の雀は50羽ほどだが、2年に1羽は“親・人間雀”がいる。しかし「シロ」は4月下旬に姿を消した。野生の雀の寿命は1年ちょっとだ。


4月中旬から5月中は雛がかえり、親鳥(雌?)は口いっぱいに餌を含んで必死に巣に運ぶ。それを何回も繰り返す。大変な作業だ。5月には親鳥が黄色いくちばしのひな鳥を連れて餌場にやってきて、口移しで餌をやる。雛は概ね1羽だが、2羽もある。いずれも「もっとちょうだい」と体をブルブルさせてねだる。2週間くらいで雛の口ばしから黄色が消え、見様見真似で食べ方を覚える頃になると、親はどこかへ消えてしまう。寿命が尽きたのだ、「もうお前は自立して一人前になる時なのだ」と雛に訓示することもなく。


小雀は急に親鳥が消えてしまったのだから、親を探しながらチッチと泣きまくる。子別れの場面で、ちょっとかわいそうな感じがするが、一人前になるための通過儀礼だ。


やがて成人(成鳥)になり、夏、秋、冬を過ごし、春には子孫を生み育て、役目を終えたら静かに消えるというのが雀の一生だ。1年ちょっとの寿命、人間から見れば短いが、雀は短いなんて思うわけがないし、大体、生き物はそれぞれの都合で寿命があるのだから、異種で比較する意味はない。


人間は概ね不老長寿を願うが、「長生きは何かをなすための手段で、長生きそれ自体に意味があるとは思えない」のだが・・・どうなんだろう。医療ジャーナリスト・宇山恵子氏「不老不死と狂気から始まったアンチエイジング」(Webナショジオ)から。


<アンチエイジングの原点は「不老不死」への憧れ。紀元前2000年頃の古代メソポタミア作品「ギルガメッシュ叙事詩」に登場する「不老不死の薬草」が(登場する)最古の文献。主人公が不老不死の秘薬を求めて旅をするが、あと一歩のところで手に入れることができず、最後は普通に死んでいく。


ほかにもギリシャ、北欧、インドなどに不老不死伝説は残っている。例えば16世紀のドイツの画家、クラナハによる『青春の泉』には、老人たちが泉に入ると若返っていく様子が描かれている。ヨーロッパの伝説が題材になっているのだが、現在でも若さと健康のために温泉は世界中で人気だ。最近では「温泉療法」という医学的に効果が実証されている治療法も保険適用され、リウマチなどの患者を中心に広まっている。


不老不死への憧れは、人を狂気の世界へと誘う。日本の不老不死にも多大な影響を与えたのが紀元前3世紀の秦の始皇帝。幼少から病弱だった始皇帝は死を恐れ、永遠の命を手に入れることに執着して、最後は水銀を不老不死の仙薬と信じて飲み、中毒死したとされる。


始皇帝は日本を不老不死の国「蓬莱」だと信じて、徐福という使者を日本に派遣し、仙人や仙薬を探させた。これが、今でも日本各地に残る「徐福伝説」。徐福が日本中を探し回った時に見つかったといわれる不老不死の水や薬草、食物などが、全国30ヵ所以上の場所で語り継がれている。


正倉院には奈良時代に60種類以上の薬物が収められ、1300年以上のときを経て、今でも38種類が現存する。その中には、マンモスやサイ、ゾウといった動物の歯・角・化石、さらに現在では使われなくなった鉱物性の生薬が8種類もあり、ヒ素を含んだ「雄黄」も残っている。使い道は不明だが、始皇帝の不老不死思想を思い起こさせる。


奈良時代は日本でも道教をベースにした不老不死の研究がさかんで、鉱物や化石の生薬が実験に用いられた可能性も高い。


不老不死、永遠の命への探究心は、過激になれば人の命を奪うが、一方で漢方薬、フィトセラピー(植物療法)、アロマテラピー、香道など、マイルドな形に変化して、貴族社会を中心に広く社会に受け入れられ、定着していった。


その後、永遠の命を求める思想よりも、社会に蔓延する伝染病をはじめとする病気の治療に関心が高まり、医学がめざましいスピードで進歩していった・・・>


日本NMN研究会によると「アンチエイジング(anti-aging)」とは、体の老化を抑え、可能な限り若々しい体を維持する取り組みで、「抗加齢」や「抗老化」を意味する、とある。


気持ちは分かるけれど、あまり長生きすると後進に大きな負担を課すから70歳の古希以降は「オマケ」、いつくたばっても悔いないように毎日をボーっとではなく「それなりに」充実して過ごした方がいいのではないか。


「それなりに」の中身は千差万別だが、サイトを見ると――温泉旅行、音楽鑑賞、スポーツ、ボードゲーム、シニア割引での映画/博物館/航空機利用での旅行、ジムでのスポーツ、庭いじり、ボランティア活動、余裕があれば海外旅行・・・「暇な時間を作らない」「お金を使わずに時間を消費する」のがキモとか。


人は好き好きだから本人が楽しめるのなら結構だが、18歳頃から50年ほど生きてきたのだから、その経験、ノウハウを活かして社会や後進に貢献する方が充実感があるのではないか。定年退職して毎日が日曜日・・・多摩川河川敷ではローンゴルフや釣り、スポーツサイクリングが人気だが、現役時代に蓄積したノウハウを「社会とのかかわり」で活かす方が絶対に面白い、価値があると思う。


散歩コースの生田緑地や森林公園、地元の二か領用水桜堤保存会などではボランティアがずいぶん活動している。小生も参加したいなあと思わないでもないが、性格が悪いから上手くいかないだろう。


俺には俺のやり方があるという頑迷固陋、トップでないと我慢できないという異常なプライド、当然、協調性がない。集団行動には向かない嫌われるタイプで、結局誰も相手にしてくれないので孤立、集団から離れる=捨てられるが、反省するどころか「バカとは一緒に仕事はできん」なんて思っている。我が身を見れば「嫌な性格だなあ、絶対嫌われる」タイプ。


もしかしたら、こういうヂイサン、好々爺でなく“頑固ヂヂイ”、例外ではなくてむしろ多数派で、加齢とともにますます頑固になったりして。小生のような頑迷固陋のヂヂイが高齢化でどんどん増えていく・・・おお、嫌だ! 脳内科医・加藤俊徳先生の話(tayorini 2021/8/11)。


<なぜ頑固になるかというと、人は年を取るにつれてその分の経験が増えるため、若い人よりも知識と体験が多いという自負があるからです。自分の経験に照らし合わせてみて、違うと思ったら譲れない。


ただ「年を取ると頑固になる」とは一概には言えない。頑固になるか否かは、加齢そのものより、本人の経験や思考が影響しています。「年を取って丸くなった」という話もあります。


「頑固」と「怒り」はまた別で、なぜ高齢になると怒りっぽくなるのかというと、言われたことに対して自分の過去の記憶と相違がある場合と、難聴により聞こえが悪くなる場合が考えられます。


難聴により、目の前のコミュニケーションがうまくいかずにイライラすることもあれば、周囲とのコミュニケーションそのものが億劫になり、認知機能が低下して認知症になることもあります>


小生は難聴だし頑固だし・・・できるだけ意識的に寛容を心掛け、好々爺を目指した方がいいかな? しかし好々爺、「やさしくて気のいい老人」って現実にいるのか?


小生にとっては優しい“座間のお爺ちゃん”は、小生の父母(両養子)にとっては厳しく過酷な舅(しゅうと)で、小生が4歳の時に父母は爺さんと別居した。その後、爺さんは加齢による穏やかさや、戦意喪失、損得勘定などで父母に対しても好々爺になっていったようだが、「若い時から成仏するまで穏やかで優しい人格だった」などというのはまずあり得ないのではないか。


外面と内面は違う、世間では人格者と言われているが家族から見ればとんでもない暴君だった、なんていう話は珍しくない。プーチンも習近平も夫婦仲は破綻した。知性も良心もない自己肥大、頑固、残虐、欲望、猜疑心の「俺は正義」病、狂犬独裁・・・人類の敵、地球の汚染源だ。クーデターの出番だが、将軍たちにはキン〇マがないのか? 怖くて勃起、蜂起もできないか? 命惜しむな、名こそ惜しめ! 大和魂の古人は偉かった。勇武の精神が世界を救う、日本を救う。 


小生は好々爺=天使みたいなヂイヂになるのは絶対に無理だが、頑固でボケが疑われていても「それなりに言論の筋が一貫している、主義主張が明白だ、論拠もそこそこ確かである、精神疾患も近年では安定し、喜怒哀楽が強いものの他罰、自罰傾向は抑制されている、閉鎖病棟に隔離する必要はない」あたりの“クソヂヂイ”ならいいか。バイアグラほどの効用は望むべくもないが、ちょっと愛して、長ーく愛してと読んでいただければ幸甚だ。
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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ロシアの次は中共自壊促すべし

2022-05-21 18:04:55 | 日記
ロシアの次は中共自壊促すべし
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」45/通算477 2022/5/21/土】小5の1962年頃に日本国憲法前文を読んだ。多分、愛読していた週刊新潮の記事にあったのだろうが、余りにもばかばかしいので興味を失った。それにもかかわらず未だに「平和憲法」だと後生大事にしている国民が結構多いのにはいつものことながらあきれる。


「後生大事」は仏教用語で「来世の安楽を願ってひたすら善行を積んで仏道に励むこと」(goo辞書)。日本は敗戦直後で国民は辛い思いをしていただろうから「後生大事」になるのは分からないではないが、70年もそれを墨守するというのはどういう脳ミソなのだろう。憲法の賞味期限はとっくに過ぎているというのに。


日本国憲法は占領下で日本に国家主権がない時代の1946/昭和21年11月3日公布、1947/昭和22年5月3日施行だから、米国による占領下で押し付けられた占領憲法である。家の家訓をよそ者が武力で押し付けたようなものだ。それにもかかわらず改憲しようとか新憲法を創ろうという動きが鈍いのは、憲法改正のために「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」が必要だとハードルを高めているためである。


なぜ「3分の2」なのか? 「2分の1」なら改正しやすい、「4分の3」なら無理筋だ、「3分の2」ならマッカーサー元帥がニンマリしたように「これで日本は100年は復活できない」からである。米国、特に民主党は狡猾だが、やりすぎると信用を欠く、嫌われる。「米国は軍事力があるから、敵にはしたくないし・・・」というのが自由民主圏の対米スタンスで、日本もそうだろう。


敗戦後の日本はこれ幸いと国防・外交は米国に依存し、経済力強化にいそしんできたが、米国に促されたこともあってようやく「ウクライナの今は日本の明日」と、“らしゃめん”オンリーさんから卒業し、自立的な外交=戦争=軍事力を高める方向へ舵を切ったようである。


プーチン・ロシアの侵略に対して必死で戦うウクライナは多くの国に衝撃を与え、集団的防衛の重要性とともに「自立的な国防の必要性」を思い知らせており、中国もまた外交・安全保障戦略の見直しを考え始めたようである。


チャイナウォッチャー近藤大介氏の論稿「衝撃の『ロシア敗北論』全文和訳 元駐ウクライナ中国大使は何を語ったのか ロシアの最終的な敗北は時間の問題」(現代ビジネス2022/5/17)から。小生には「中国エリートがここまで言うか!習近平に抹殺されるのではないか」とかなり衝撃的だった。以下、一部略したが転載する。
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<中国社会科学院は中国国務院(中央政府)傘下のシンクタンク、いわば「中国政府の頭脳」である。また、中国国際金融30人論壇は清華大学、北京外国語大学、上海発展研究基金会が共同発起人となって設立し、活発な活動を展開している。


こうした「中国の中枢機関」で、高玉生・元駐ウクライナ大使が、講演を行ったのだ。その内容の一部を、5月10日に『鳳凰網』(香港の鳳凰衛視が中国国内で流しているニュースサイト)が報じたところ、大騒ぎになった。それは「プーチン政権ベッタリ」の習近平政権に泥を塗るような内容だったからだ。


この記事は、当局によって「秒□」(ミアオシャン=1秒で削除される)に遭い、たちまち消えてしまった。いまは、高玉生元大使の発言も、シンポジウム自体もなかったことにされている。


【「発言録」に滲む元外交官の矜持】そんな中、高玉生が自らの発言を査読した「発言録全文」を入手した。全体は4部構成で、第1部がウクライナ侵攻の戦況分析、第2部が近未来の戦況予測、第3部が戦争終結後のロシア、第4部が戦争終結後の新たな国際秩序について、虚心坦懐に述べている。


以下「発言録全文」を訳す。少々長いが、中国のロシアとウクライナを専門とする元外交官の矜持を感じ取ってもらえればと思う。
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★(1)今回の戦争では、ロシアの態勢が日増しに受け身になり、不利になってきている:すでにロシアの敗勢が顕著だ。ロシアが失敗に向かった主要な原因は、以下の通りである。


第一に、(1991年12月の)ソ連解体後、ロシアは終始、衰退していく過程が続いていた。その衰退は、まず解体前のソ連の衰退の持続であり、ロシアの統治グループの内外政策上の失策とも関係している。西側の制裁もまた、衰退の進展を加速化させた。


プーチンの指導下で行われたいわゆるロシアの復興、振興は、もともと存在していない架空の出来事だったのだ。ロシアの衰退の芽は、経済・軍事・科学技術・政治・社会など各分野において、またロシア軍及びその戦力にも、深刻なマイナスの影響を与えたのである。


第二に、ロシアの電撃作戦の失敗。速度戦によって(戦争を)即決できなかったことは、ロシアが失敗に向かって進み始めたことの予兆となった。いわゆる軍事超大国の地位とは不釣り合いな経済力と財政力は、実際、日々数億ドルずつ消耗していく先端科学技術戦争を支えきれなかった。ロシア軍が窮して敗れていく状況は、いまや戦場の随所で見られる。戦争を一日引き延ばすごとに、ロシアには負担が重くのしかかっていくのだ。


第三に、軍事的、経済的実力などの面でのウクライナに対する(ロシアの)優位性は、すでにウクライナの決然とした頑強な抵抗反撃と、西側国家のウクライナへの巨大で持続的かつ有効的な援助によって、抹消されてしまった。そしてロシアと、アメリカなどNATO(北大西洋条約機構)国家との武器技術装備、軍事理念、作戦モデルなどの分野での実力差が、双方の優劣の勢いの違いをさらに突出させている。


第四に、現代戦争はすべて、必然的に総合戦である。軍事・経済・政治・外交・世論・宣伝・諜報・情報など各分野を包括したものだ。ロシアは戦場で苦境に立たされているだけでなく、これらその他の分野でもすべて打ち負けている。このことが、ロシアの最終的な敗北を決定づけている。もはや時間の問題である。


第五に、今回の戦争をいつどんな形で終結させるかという決定権は、すでにロシアの手中から離れてしまっている。主要な既得の成果を得た条件下で、一刻も早く戦争を終結させようというロシアの意図、希望は、もはや無に帰したのだ。そうした意味で、ロシアはすでに戦略的なリードと主導権を失ってしまったと言える。


★(2)今回の戦争では次の段階で(ウクライナの)対抗するパワーと強度がおそらく一歩上がる:(戦争が)この先、拡大し、エスカレートしていく可能性を排除しない。その原因は、双方の目標が大きく相反し、向き合うべき方向と走っている方向が逆のためだ。


ロシア側のボトムラインは、クリミア半島の帰属を確保しつつ、ウクライナ東部を占領することだ。一方のウクライナ側は、主権と領土保全の問題で、ロシアに譲歩するつもりはない。そのため、ロシアとの戦争によってウクライナ東部とクリミア半島を取り返そうと決めている。


アメリカ、NATO及びEU(欧州連合)は、プーチンを敗北させるという決意を明白にしている。サリバン米大統領安保担当補佐官は最近、ロシアとウクライナの戦争でアメリカが達成すべき目標を3つ掲げた。第一に、ウクライナを独立した自由な国家にとどめること。第二に、ロシアの力を削ぎ、孤立させること。第三に、西側諸国が団結し、確固たる関係を築くことだ。


これらの目標を実現するため、アメリカとNATO、EU加盟国は、ウクライナへの支援を公然と増やすだけでなく、アメリカは(5月9日に)第2次世界大戦後、初めてウクライナ支援のための「武器貸与法案」を通過させた。アメリカはすでに、41ヵ国国防相会議で、ウクライナに対する援助を国際化、制度化させた。


さらに重要なことは、アメリカ、イギリスなどの国が直接、戦争に参画する程度が深まり、範囲も拡大しつつあることだ。これらすべてが、今回の戦争でロシアを敗戦に追い込み、懲罰を与えて終わらせるということを示している。


★(3)ロシア・ウクライナ戦争と新たな国際秩序:ロシア・ウクライナ戦争は(1945年2月の)ヤルタ会談のシステムと(東西)冷戦の残滓を、完全に終結させた。そして世界は、新たな国際関係のパラダイムと秩序に向かって進み始めた。


(1991年に)ソ連が解体した後、ソ連が保持していた国連安保理常任理事国のポストと、軍事超大国としての地位は、ロシアが引き継いだ。ロシアは、国内政治・経済・社会・文化及びイデオロギーなどの方面で、非常に多くのソ連時代の遺産と影響力を継承した。そのためロシアの外交政策は、旧ソ連とロシア帝国時代の混合体となった。


プーチン政権の外交政策の核心であり主要な方向性は、まさに旧ソ連圏を(ロシアの)独占的な勢力範囲と認識し、ロシアが主導する形で各地域を一体化させ、ロシア帝国の機構制度を復活させることにある。そのため、ロシアは発言と心意が異なっており、食言を尽くしている。


(ロシアは)旧ソ連圏の国の独立、主権、及び領土の保全をいまだに真に承認したことがなく、頻繁にそれらの国々の領土と主権を侵犯している。そのことは、ユーラシア大陸の平和と安全、安定に対する最大の脅威となっている。


ロシア・ウクライナ戦争は、こうした状況を極めて大きく変化させることとなった。ウクライナは(1991年8月に)独立後、特に2000年から、西側派(親欧米派)と東側派(親ロ派)の勢力がほぼ均衡し、選挙を通じて交代で執政するようになった。


だが、2014年にロシアがクリミア半島を併合し、ウクライナ東部地方を占領した後、ウクライナ国内では反ロ感情が高まり、親ロ派勢力は委縮し始めた。大部分のウクライナ人は、西部地域だけでなく東部地域においても、EUとNATOへの加入を支持するようになった。


今回の戦争が勃発した後、ウクライナを巡る状況は、根本的な変化が起こった。ウクライナ国内の党派や地域、階層によらず、国民が一致団結して救国抗ロを目指すようになったのだ。


ロシア(の信頼)は、ウクライナで完全に失墜してしまったと言ってよい。同時に、ベラルーシを除く旧ソ連圏の国々は、CSTO(集団安全保障条約機構=旧ソ連圏の6ヵ国加盟)とEAEU(ユーラシア経済連合=旧ソ連圏の5カ国加盟)の加盟国を含めて、すべての国がロシア側につくことを拒絶している。


ロシアは敗戦後、過去の栄光の山河を取り戻すことや、帝国として復活する機会を、徹底的に喪失するだろう。(ウクライナ侵攻によって)ロシアは、かつてのロシア帝国や旧ソ連時代の国際的地位と影響力を再び得ようとした。既存の国際秩序を打破し、ユーラシア大陸と世界の地政学的な政治版図を塗り換えようとした。旧ソ連圏の国々を再び糾合し、連盟や帝国復活の追求に執着したのだ。


だがそれによって、アメリカ及び西側諸国との根本的な対立と衝突を起こしてしまった。それがロシアと、アメリカ及び西側諸国との関係の主要な矛盾点となり、障害物となってしまった。


こうした問題における双方の角逐と闘争の大部分は、米ソ冷戦時代の継続であり余韻である。同時にイデオロギー的な色彩も帯びていると言える。


今回の戦争を通じて、ロシアとアメリカ及び西側諸国との対峙と争奪戦は、ロシア側の完敗となって終わりを告げることになるだろう。換言すれば、ポスト冷戦時代、もしくは冷戦時代の延長が、最終的に終了することになるのだ。


★(4)ロシア・ウクライナ戦争後の国際秩序の変化として起こりうるいくつかの要点:1)ロシアは政治・経済・外交などの面で、目に見えて弱体化と孤立、懲罰を余儀なくされる。ロシアの国力はさらに衰退していくだろう。おそらく一部の重要な国際組織から放逐され、国際的な地位は明確に低下するに違いない。


2)ウクライナは、ロシアの軌道と勢力範囲(ロシアにもしも勢力範囲というものがあればの話だが)から離脱し、ヨーロッパの大家族のメンバーとなる。すなわち西側諸国の一員となるだろう。


3)その他の旧ソ連圏の国々は、おそらく程度の違いこそあれ、ロシアから遠ざかっていく。そのような新たな趨勢が出現するだろう。一部の国は、より積極的に西側諸国に寄りかかろうとするに違いない。


4)日本とドイツは、完全に第二次世界大戦の敗戦国としての約束に別れを告げる。軍備拡張を加速化させ、より積極的に政治大国としての地位を掴もうとする。ただし(日独が)西側陣営から離脱することはない。また、完全に平和的発展の方針に背くわけでもない。


5)アメリカとその他の西側諸国は、国連とその他の重要な国際組織の実質的な改革を、本気になって進めるだろう。たとえ改革が暗礁に乗り上げようとも、別な手段を模索していく。アメリカと西側諸国は、いわゆる自由民主のイデオロギーで線引きをし、ロシアなど一部の国を排斥するだろう>
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近藤氏の解説:【ウクライナ戦争がもたらす「地殻変動」】以上である。高玉生元駐ウクライナ大使は、極めてまっとうな発言をしていることが、お分かりいただけただろう。外交官として長年、旧ソ連及びロシアと対峙してきた経験に基づいているわけで、もしかしたら中国外交部の現役外交官たちのホンネを代弁しているのかもしれない。


だが、重ねて言うが、「プーチン政権ベッタリ」で、この9年余り押し通してきた習近平政権としては、看過できない発言だったのだろう。今年後半には、習近平総書記の3選を賭けた第20回中国共産党大会を控えており、どんな「不穏の芽」も摘み取っておきたいだろうからだ。


特に「ゼロコロナ政策批判」と「プーチン政権批判」は現在、それぞれ内政と外交のタブーとなっている。毎日当局が「不穏な発言」に目を光らせているのだ。


その点、高玉生は「ロシアのことはいくらでも話すが、中国の対ロシア外交については言及しない」という態度を貫いている。そのため、発言の最後で「アメリカと西側諸国は、いわゆる自由民主のイデオロギーで線引きをし、ロシアなど一部の国を排斥するだろう」と述べているが、「一部の国」の国名は挙げていない。


中国が含まれることは一目瞭然なのだが、そこは「寸止め」したのだろう。だが「プーチン政権批判」も御法度なので、結局、発言は消されてしまった。


おしまいのくだりで、日本について言及しているのも興味深い。日本では、「ロシアによるウクライナ侵攻は遠いヨーロッパの惨事」と見る向きが多い。だが、中国の老獪な外交官は、「ロシアが日本という『パンドラの箱』を開けてしまった」と見切っているのだ。


確かに、バイデン米大統領が来週22日に来日し、24日には日本でQUAD(日米豪印)の首脳会合が開かれる予定だ。中国は、QUADやAUKUS(米英豪)は、近い将来、アメリカが「アジア版NATO」を構築し、中国包囲網を築くための一過程と捉えている。そうした動きが、今回のロシアのウクライナ侵攻によって加速化していくと見ているのだ。


実際、日本では今月11日、中国を実質上のターゲットとした経済安全保障推進法が成立した。また「防衛費GDP2%論」から「反撃能力(敵基地攻撃能力)容認論」まで俎上に上っており、岸田政権が進める「防衛3文書」の改定では、こうした要素が組み入れられていくものと思われる。


ロシアによるウクライナ侵攻が東アジアにもたらす「地殻変動」は、巨大なマグニチュードになるように思えてならない。(以上)
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産経2022/5/18「露軍事同盟CSTO 侵攻終結促す発言も 首脳会合 露批判、足並み乱れ」は記事もさることながらAP通信の写真が衝撃的だった。太鼓持ちのようにはしゃいでいるのがベラルーシのルカシェンコだけで、他の首脳は皆、憮然としている。CSTO(集団安全保障条約機構)は本来「兄弟仁義」、♪親の血をひく兄弟よりも かたいちぎりの義兄弟・・・そのはずだったのが「プーチン兄い、アンタにはがっかりだ」と首脳陣の顔に書いてある。


<各国はロシアと米欧の対立に巻き込まれる事態を警戒しているとみられる。実際、CSTO事務局によると、プーチン氏は作戦の進捗を各首脳に説明したが、CSTO軍の参戦は議題にすら上らなかった>(産経)


写真は会議前のもので、プーチンは弟分が集まったので安心したのか好々爺の顔つきをしていたが、会議後はどんなだったろう。四面楚歌・・・


力は山を抜き 気は世を蓋(おほ)う 時 利あらずして 騅(すい) 逝(ゆ)かず 騅の逝かざるを如何にすべき 虞や虞や 汝を如何にせん


プーチンの時代は終わり、残る極左独裁軍事大国は“戦狼”習近平・中共だけになる。習近平は建国の父・毛沢東に並ぶ、あるいは毛を凌駕する世界覇者を目指しており、プーチンが脱落したところで「夢」は微塵も揺るがない。


一方で彼の忠実な子分であっても漢族は「利」で動く。「上に政策あれば下に対策あり」は4000年の歴史の中で培われた処世術で、今までは習近平を恐れて韜光養晦(とうこうようかい)で大人しくしていた幹部たちも、プーチン・ロシアの落剝の末期を見れば「習近平を排除しなければロシアの二の舞になる」と危機意識を募らせつつあるだろう。


レーニン曰く「帝国主義戦争を内乱へ転化せよ!」。ロシアに続いて中国が共産圏から離脱すれば、21世紀版「ドミノ理論」で自由民主人権法治が一気に世界の標準になるかも知れない。中共包囲網はそれを促すだろう。
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ウクライナは明日の日本

2022-05-20 07:12:21 | 日記
ウクライナは明日の日本
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」44/通算476 2022/5/20/金】人生、生き方、思想、感性に決定的な「プラス」を与えた本。「本との出会い、本当の出会い」・・・小生にも5~10回ほど読み返した本が何冊かあるが、中核派の吶喊小僧から抜け出る契機になったのは20歳のときに千葉刑務所独房で読んだヴォーリン著「知られざる革命 クロンシュタット反乱とマフノ運動 」(1966年)だった。房で3回、シャバで2回ほど読んだろう。


同書はレーニン、トロツキー、スターリンらが進めた一党独裁的、異見を許さない暴力的な統治に対し、「こんなのは我々の目指す共産主義ではない」とクロンシュタット軍港の水兵が反旗を翻して蜂起したものの、徹底的に潰され、容赦なく殺されたロシア革命の裏面史を伝えている。


保釈後の1972年2月に「人民を解放すべき共産主義が、異を唱えた人民を情け容赦なく殺す、解放どころかツァーリ(ロマノフ王朝)以上の圧政じゃないか」と中核派幹部(全学連三里塚現地闘争本部長の前田さん)にレポートを出したところ、反論されるのではなく「お前は消耗どころじゃない、腐っている」と背を向けられた。惨めな感じで、夕方の雪が残る農道をとぼとぼと天神峰のバス停に向かったことを覚えている。


夕べ、久し振りに同書を読んでみたら、後半にウクライナのことが書かれていた。ウクライナ人は数百年間、周辺列強に支配され、奴隷化、あるいは圧迫され続け、1991年のソ連崩壊でようやく独立できた、だからこそ今必死で独立を守ろうとしているのだ。以下、同書からざっと「ウクライナ人の歴史」を振り返る。(*)は小生の補足。
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1918年のブレスト・リトフスク条約(*1)の締結により、ロシア・ボリシェビキの後退したウクライナへオーストリア、ドイツが自由に接近するようになった。


<*1)ロシア革命翌年の1918年3月3日、ベラルーシのブレスト・リトフスクでソビエト政府がドイツ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国、ブルガリア王国、オスマン帝国の同盟国側と結んだ講和条約。


ロシア革命後、ソビエト政府は、すべての交戦国に無併合、無償金、民族自決を原則とする講和を訴えた。しかし、協商国側はこれに応ぜず、ドイツ側だけが応じた。1917年12月22日に開始された交渉は、ドイツ側の過大な領土要求のために難航した。1918年1月、レーニンはロシア革命の「息継ぎ」のために即時講和を主張。この交渉引き伸ばしの間に、ドイツ側の態度を非難しソビエトを支持する気運が、東・中欧および西欧に広がったが、2月18日ドイツ側は対ソ攻撃を再開した。


3月3日に調印された講和により、ロシアはポーランド、バルト海沿岸、ベラルーシの一部、ザカフカスの一部を放棄、ウクライナの独立を承認し、有力な穀倉地帯や工業中心地を失った(日本大百科全書)>


戦勝国のドイツらは軍事的行動だけにとどまらず、ウクライナの政治経済にまで侵入してきた。彼らの目的は収穫物を自分のものにすることだった。この目的を容易に遂げるために、彼らは、かつて民衆によって転覆された貴族と地主階級の権力を復活させ、(元ポーランド軍司令官)ヘトマン・スコロパッキーの独裁政府を設けた。


オーストリア、ドイツの軍隊は将校たちによって計画的に誤った方向へ導かれ、ウクライナ国民への敵愾心を育て、国内秩序は破壊され、労働者、農民を恐怖に陥れた。オーストリア、ドイツによる経済的略奪は莫大なもので、輸送方法に困るほど小麦、家畜、卵、肉などを何百、何千という貨車で運び去った。農民が抵抗したりすれば鞭打ち、報復、銃殺が待っていた。


侵略者の乱暴狼藉は「ペトルーラ」(占領支配に抵抗する民主共和国志向の非正規軍)の運動を活発化させ、1918年6月から8月には農民は地主を襲撃した。しかし、ヘトマンと地主、ドイツの報復を受け、反乱した村々の農民は鞭打たれ、処刑され、財産は焼かれた。


あくまで反乱を持ちこたえた農民は自然発生的にパルチザン部隊を形成し、20騎、50騎、100騎の武装騎兵隊で、貴族やその代行者、ヘトマン軍を神出鬼没のゲリラ戦で殲滅していった。


やがて反乱が頻繁に起こるようになり、それに対する政府軍の報復も苛烈になると、各地のパルチザン部隊は結束していく。この統一と、南部全体への発展を進めたのが農民のネストロ・マフノ(*2)だった・・・


<*2)ネストル・マフノ(1889~1934)はソ連統治下のウクライナの農民運動指導者。農民出身で元・農民労働者ソビエト議長。


マフノはアナキスト(小さな政府で、基本は人民の自治・自由を主体とする国家を良しとする思想・運動)の活動に参加し、1910〜17年懲役刑に服す。その後郷里で農民運動の指導者となった。内戦期には農民軍を組織し、地主勢力、ドイツ占領軍、デニキンの白衛軍と戦う。1919〜20年、穀物徴発政策をめぐりソビエト政府軍と戦ったが、農民軍は壊滅し、1921年妻と娘とともに亡命。


日本では大杉栄による紹介「無政府主義将軍ネストル・マフノ」(1923年)以来知られる。著書に3巻の回想録(1929〜36年)等がある。(20世紀西洋人名事典)>
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15世紀後半、リトアニア、ロシア、クリミアが接する地域、「荒野」と呼ばれるウクライナの草原において、「コサック」という武装民の共同体が成立した(WIKI)。異民族による苛烈な支配から逃れたいというウクライナの“窮民”が団結し、支那の「水滸伝」で有名な“梁山泊”のような「解放区」を創り、次第に力を強めていったのだ。


しかし、1672年に一衣帯水のオスマン帝国(今のトルコの前身)の援助を受けてウクライナの国家統一を実行しようとしたが失敗し、1781年にはロシアによりウクライナにおけるコサック自治制は廃止された。1783年、ロシア国内にならってウクライナでも「農奴制」が敷かれたという。


奴隷・・・「恋の奴隷」は良いけれど独裁者、独裁国家という自由も人権もない“蛮族”の奴隷になるくらいなら、吶喊して果てた方がマシだ、マトモだ、と小生は思うが、どうなんだろう。ロシア通の遠藤良介氏は「ウクライナ『文明の境界線』はどこに」(産経2022/5/18)で、こう書いている。


<「ウクライナ人は本質的に自由を愛する民族だ」「われわれはロシア人やベラルーシ人のような(権力隷従の)奴隷にはならない」


多くのウクライナ人から聞いた言葉だ。世界を驚かせているウクライナ善戦の根底には「独立と自由を必ず守り抜く」という国民の強固な意思がある。ウクライナの国民的作家、クルコフ氏は話す。


「プーチンが戦っているのはウクライナ人のメンタリティー(精神性)だ。ウクライナ人は歴史的に自由を愛する個人主義の人々であり、1人の指導者に従う集団主義のロシア人とは大きく異なる」


ウクライナ人の精神性の源流はコサックにあるといわれる。コサックは15世紀以降、農奴制を逃れて自由を求めた農民らがロシア南部やウクライナの辺境に築いた自治的な武装集団だ。彼らは首領を選挙で選び、重要事項は全員集会で決めた・・・>


冒頭の1918年の「ブレスト・リトフスク条約」にトルコ(当時はオスマン帝国)が絡んでいるが、今、エルドアンが君臨するトルコはロシアのウクライナ侵略について、どっちつかずの「曖昧戦略」で西側世界の大顰蹙を買っている。トルコの近現代史をざっくり辿ると――


<オスマン帝国は第一次世界大戦で敗北すると、英仏伊、ギリシャなどの占領下に置かれ、完全に解体された。トルコ人は1924年に西洋化による近代化を目指すイスラム世界初の世俗主義国家「トルコ共和国」を建国、イスラム法は国法としての地位を喪失した。大陸法の影響を受けただけでなく、米国などからの直接投資も受け入れることになった。


第二次世界大戦でトルコは中立を維持したが、末期の1945年になり連合国の勝利が確定的になると、その圧力により2月23日にナチス・ドイツと大日本帝国に対して宣戦布告した。戦後は、ソ連に南接するため、反共の防波堤として西側世界に迎えられ、1952年には北大西洋条約機構(NATO)に、1961年には経済協力開発機構(OECD)に加盟した。


国父アタテュルク以来、イスラムの復活を望む人々などの国内の反体制的な勢力を強権的に政治から排除しつつ、西洋化に邁進してきた。その最終目標である欧州連合(EU)への加盟にはクルド問題やキプロス問題、ヨーロッパ諸国の反トルコ・イスラム感情などが障害となっている。


エルドアン政権下の2010年代から2020年代にかけてはEU加盟よりは、国内での反対派弾圧やイスラム回帰、オスマン帝国旧領やその周辺に対するトルコの影響力拡大を優先している>(WIKI)


トルコはエジプトと同様に政治と宗教を切り離した「政教分離」により戦後の国際社会で存在感を高めたが、エルドアン政権になるとイスラム原理主義への回帰志向、自由民主軽視の動きが強まり、まるで鵺 (ぬえ)のような怪しい印象を受け、西側諸国は不信感を強めるばかりだ。産経2022/3/11「トルコが経済悪化懸念 露・ウクライナ会談の背景」から。


<【カイロ=佐藤貴生】トルコはロシアの侵攻は受け入れられないとする一方、欧米が科した対露制裁には反対している。トルコには露から黒海経由でガスパイプラインが敷かれ、南部アックユでは露企業が原子力発電所を建設中だ。NATOの加盟国でありながら露の地対空ミサイルS400も購入し、米政府は独自の対トルコ制裁を行った。


トルコは国産の無人攻撃機をウクライナに供与しており、昨秋にはウクライナが東部を実効支配する親露派武装勢力の攻撃に同機を投入した。露の侵攻後、ウクライナはトルコ製無人機を使ってロシア軍と戦っているとも指摘される。


トルコは露の侵攻後、同国の軍艦がボスポラス、ダーダネルス両海峡を通って黒海に入るのを制限すると表明した。ウクライナ寄りの姿勢に傾きつつも露の反発を避けるバランス外交に腐心している>


どっちつかずで腐心するトルコは、自由世界から“不信”を買っているが、ロシアの顔色をうかがうエルドアンも「自由世界への不信」を募らせている。産経2022/5/16「トルコ大統領、不信感あらわ 北欧2カ国のNATO加盟問題で」から。


<【カイロ=佐藤貴生】フィンランドに続いてスウェーデンがNATOへの加盟申請を正式表明した16日、トルコのエルドアン大統領は両国の加盟に反対する方針を改めて強調した。NATOに加わるにはトルコなど加盟30カ国による全会一致の承認が必要。ウクライナに侵攻したロシアの軍事的脅威の拡大を受け、NATO加盟にかじを切った北欧2カ国にトルコが立ちはだかる構図が固まりつつある。


フィンランドとスウェーデンのNATO加盟について、「肯定的な見解を持っていない」と述べていたエルドアン氏は16日、両国が加盟すればNATOは「テロ組織の代表者が集結する場」になってしまうと述べ、不信感をあらわにした。スウェーデンについてはテロ組織の温床であり、議会にもテロリストがいると主張した。


スウェーデンの外務当局者は16日、同国とフィンランドの代表が協議のためトルコを訪れる計画があると述べたが、エルドアン氏は徒労に終わるとの見通しを示し、説得に応じない姿勢を明確にした。


エルドアン政権は、トルコからの独立を目指す少数民族クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)や、2016年にトルコで起きたクーデター未遂事件で「黒幕」だと断定した在米イスラム指導者の支持者らを「テロリスト」とみなしている。フィンランドとスウェーデンは、これらの組織に連なる者をかくまっているというのがNATO加盟反対の理由だ。トルコ国営メディアによると、両国はトルコが要求する33人の身柄引き渡しを承認していない。


また、両国はトルコがPKKの「分派」とみなすクルド人民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)掃討のため、2019年にシリア北部に侵攻した後、トルコへの兵器輸出を禁止した。エルドアン氏はトルコに制裁を科している国のNATO加盟は認めないとしている>
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我にも正義、彼にも正義、この世は正義と正義のぶつかり合い・・・まったく悩ましいことだ。国際政治学者・京都大学法学部教授・高坂正堯(1934~1996年)の著書「国際政治 恐怖と希望」は、小生にとってこれまた大きな影響を与えてくれた良書だが、こう記している。


<現在の政治家は、その国の国家目的を追求するにあたって悪循環を起こさないような選択を取ること、できればよい循環を起こすような選択を取ることを要請されている。それは、力と利益の考慮によって動く現実主義者にも要請されている最小限の道徳的要請である。


国際政治に直面する人々は、最小限の道徳的要請と国益の要請との二者択一に迫られることがしばしばあり、それゆえに懐疑的にならざるを得ない。しかし、絶望して、道徳的要請を顧みないようになってはならないのである。この微妙な分かれ目は、実に大きな分かれ目を作るのである。


昔から人々はこのジレンマに悩んできた。たとえばソ連との冷戦という困難な状況にあって、アメリカの外交を立案したジョージ・ケナンは、このジレンマを何回も味わったように思われる。彼は異なった正義の体系を持つ巨大な国家ソ連に、何とか対抗していかなくてはならなかった。それは根本的には解決し得ない対立であった。しかし、彼はその問題から逃げるわけにはいかなかった。だから彼は「できること」をしながら、すぐにはできないことが「いつかはできる」ようになることを希望したのであった。ケナンは「外交50年」の中で次のように述べている。


「人間の大きな闘争の背後には、恐るべき人間的苦悩があるのであり、これこそ歴史の真実なのである。現代の人々は、かかる苦悩を理解しないし、その真実性を認めようとしない。いつも人々は、人間の知恵をもってしても解きほどくことのできないような恐るべき結び目があったことを、のちになって本当に理解するようになるのである」


戦争はおそらく人間の不治の病であるかもしれない。しかし、我々はそれを治療するために努力し続けなくてはならない。我々は懐疑的にならざるを得ないが、絶望してはならない。それは医師と外交官と、そして人間の務めなのである>


小生は、高坂氏の「国際政治 恐怖と希望」は、「ローマ人の物語」で知られる塩野七生氏(1937年~)の「マキアヴェッリ語録」などと一緒に枕頭に置いて読んでいるが、塩野氏の「逆襲される文明」によると同世代の高坂氏は良き友だったとある。


<高坂正堯さんは私にとって、歴史にかかわることならば何でも話せる相手だった。それで何を書こうが真っ先に意見を聞くのが彼だったが、そのたびに高坂さんは親切に問題点を指摘してくれたものである。


ある時彼はこんなことを言った。「歴史を書き続けているとメランコリックになるよ。シュテファン・ツヴァイクも自殺したし」


この言葉は私に以後も長く続く命題を与えた。ペシミストになるのはなぜか、そうならないで歴史を書き続けるにはどうしたらよいか。これへの対策は見つけたのだが、詳しくは別の機会に譲る>


ツヴァイクはウイーンの裕福なユダヤ系ドイツ人だが、ナチス・ドイツに迫害されロンドンに亡命、さらにツヴァイクは戦禍を避けるため1939年、ブラジルに移住した。1942年2月半ば、リオのカーニバル見物に出かけた最中、ツヴァイクは、日本軍によるシンガポール陥落とドイツ軍のアフリカ攻勢の報に接し、抑鬱状態となり、重い喘息を患っていた夫人とともに2月22日夜、睡眠薬による自死を遂げる(ツヴァイクは61歳)。ポルトガル語で「宣言」と書かれた彼の遺書には次の通り書かれている。


「自由な意志と明晰な精神をもって人生に別れを告げます。私にとって精神的な仕事が常にもっとも純粋な悦びであり、個人の自由がこの世における至宝でありました。友人たちに挨拶を。彼らが長い夜の果てになお燭光を目にすることができますように。気の短すぎる私はお先にまいります」(松本和朗・元駐ハンガリー大使の随想から)


燭光の訪れを無為無策でじーっと待ったり、明るい方へ逃げたりするより、今のウクライナ人のように勇気を奮って自ら無数の燭光を灯し、大火、猛火となって侵略者を地獄へ追い落とすのが正道ではないか。小生はそうありたい。


古人曰く「天は自ら助くる者を助く」。ウクライナに勝利を! プーチン・ロシアに鉄槌を! ウクライナは明日の日本だ。露中北の日本侵略を撃退すべし!
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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