雀庵の「大戦序章/24)峯村記者に捨てられた朝日に思う」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/456 2022/4/9/土】愛国者の小生は昼食後に機関紙「ソンケイ」「スウケイ」ではなくて「産経新聞」を読む。「日本を取り戻せ!」と大日本帝国の復興を願う“遅れて来た老人”にとっては、巨人ファンが読売グループの「スポーツ報知」(報知新聞)を読むように元気を得られるからである。ファイト一発、カミサンはQPコーワドリンク、小生は産経で戦意を高揚させるのだ。
それにしても、このところの産経はプーチン露助のウクライナ侵略を受けて戦意高揚でイケイケドンドンのハイテンション、書く記者、論者も突撃調、皇国の興廃この一戦にあり! 命惜しむな名こそ惜しめ! 熱を込めているから大変だろうが、それを読む方もハーハー、ヒーヒー、まるでシニアスポーツ大会、昼寝どころではない。
4/8の紙面には小生が「アカの朝日の記者にしておくのはもったいない」と思っていた峯村健司氏がパージされた記事があってびっくりした。産経ネット2022/4/7から引用する。
<「朝日新聞社が編集委員懲戒処分 公表前の安倍元首相の記事見せるよう要求」:朝日新聞社は7日、週刊ダイヤモンドが安倍晋三元首相に行ったインタビューの記事を公表前に見せるよう同誌に要求したとして、編集委員の峯村健司記者(47)を停職1カ月の懲戒処分とすると発表した。編集委員の職も解く。
峯村記者は、この問題の以前から退職準備を進めており、20日に退社予定。監督責任を問い、当時の上司、多賀谷克彦・前ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長をけん責とした。
同社によると、ダイヤモンド編集部は3月9日に外交や安全保障をテーマに安倍氏へインタビューを実施。峯村記者は10日夜、インタビューを行った副編集長に連絡し「安倍(元)総理がインタビューの中身を心配されている。私が全ての顧問を引き受けている」と発言した。さらに「ゴーサインは私が決める」などと話し、公表前の誌面を見せるよう要求したが断られた。記事は3月26日号(22日発売)に掲載された。
ダイヤモンド編集部から「編集権の侵害に相当する」と抗議があり発覚。社内調査に対し、峯村記者は「安倍氏から取材に対して不安があると聞き、副編集長が知人だったことから個人的にアドバイスした。私が安倍氏の顧問をしている事実はない」と説明しているという。
一方、峯村記者はインターネット上で「誤報記事が掲載されそうな事態を偶然知り、それを未然に防ぐべく尽力した」と反論。処分の不当性を法的にも争うとしている>
峯村ファンの小生は昨秋、こう書いた。
<【Anne G. of Red Gables/368(2021/9/26/日】朝日新聞記者/編集委員の峯村健司著「潜入中国――厳戒現場に迫った特派員の2000日」(朝日新書)を読み終えた。
朝日新聞、朝日ジャーナルなどに煽られ、洗脳されて刑務所行きになった小生にとって朝日、朝日信者は敵である。ここ20年ほどは「朝日の記者は中国人と朝鮮人とアカに染まった日本人、ニューヨークタイムズ系のアカモドキばかりだろう」と思っていたので、冒頭の「潜入中国」を読んで「それなりにまともな記者がいるんだ」と、ちょっと驚いた。峯村記者が「あとがき」でこう書いていたのにも驚いた。
《朝日新聞の中国報道について「親中的」だという批判は根強い。1960年代の文化革命期に、中国当局は「反中報道」と批判し、各国の特派員を次々と国外追放にした。朝日新聞は当時の社長が「歴史の目撃者になるべきだ」として、追放されるような記事を書かないよう北京特派員に指示。当局に都合の悪いことは書かず、北京に残り続けた。
おそらくこの時の社の対応が尾を引いているのだろう。私個人は、この判断は間違っていたと考える。特派員の仕事は、ただ目撃するだけではない。それをリアルに素早く、そしてわかりやすく読者に伝えることだ。本来伝えるべきことを報じなかったのならば、その場にいない方が良いとすら思える》
それに続いて「その後の朝日新聞の中国報道は生き返ったと思う」とも書いているが、中共は今でも「朝日は味方、人民日報の日本語版だ」と思っているだろう。実際に相変わらず朝日は「中共応援団」、中共に寄り添っている。そうしないとリベラル≒アカモドキや新旧左翼系マルクス・レーニン主義のアカの読者が満足しないのだろう。峯村記者と産経ワシントン支局の黒瀬悦成記者を交換したらどうか>
朝日新聞デジタル4/7「朝日新聞社編集委員の処分決定 『報道倫理に反する』」から。
<峯村記者は社内調査に、「安倍氏から(ダイヤモンド社の)取材に対して不安があると聞き、(同社の)副編集長が知人だったことから個人的にアドバイスした。私が安倍氏の顧問をしている事実はない。ゲラは安倍氏の事務所に送るように言った」と説明している。昨年、(その)副編集長から取材を受けたことがあり、連絡先を知っていたという。
峯村記者は「安倍氏とは6年ほど前に知人を介して知り合った。取材ではなく、友人の一人として、外交や安全保障について話をしていた。安倍氏への取材をもとに記事を書いたことはない」と説明している。
朝日新聞社は峯村記者の行為を裏付けるために安倍氏の事務所に質問書を送った。事務所からは「ダイヤモンド社の取材を受けた際、質問内容に事実誤認があり、誤った事実に基づく誤報となることを懸念した。峯村記者が個人的に(副編集長を)知っているということだったので、(安倍氏が)マレーシア出張で時間がないこともあり、事実の誤りがないかどうかについて確認を依頼した。峯村氏からは電話で『インタビューの内容について確認はできなかった』と聞いている」との回答が寄せられた>
小生はダイヤモンド社の子会社、ダイヤモンド・ビッグ社には同社発行の旅行ガイドブック「地球の歩き方」関連の取材で何回か訪問した記憶がある。中国旅行が解禁された頃の1983年あたりはグループで行動するパッケージツアーが主体であり、個人旅行の実情を知るためだったかもしれない。
それはさておき、件の週刊ダイヤモンド3/23号の安倍晋三元首相インタビューは「特集:混迷ウクライナ 安倍晋三元首相に直撃、なぜ非核三原則に抵触しても核共有の議論に踏み込むのか」だった。リードを見ると「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、安倍晋三元首相は民放の番組で欧州の核共有について言及し『タブーなき議論』が必要だと主張した。日本の国是である非核三原則に反する核共有になぜ触れたのか」とあるから、ダイヤモンド編集部は「非核三原則に反する核共有は許し難い」という立場なのだろう。まるで中露の応援団みたい。
朝日は山口圭介・ダイヤモンド編集部編集長のコメントをこう伝えている。
「ダイヤモンド編集部が行った安倍晋三氏へのインタビュー記事について、朝日新聞の編集委員から編集権の侵害行為があったのは事実であり、私たちはその介入を明確に拒否しました。メディアは常に権力との距離感を強く意識しなければならず、中立性を欠いた介入があったことは残念でなりません」
山口圭介ダイヤモンド編集部編集長とはどういう方なのか。氏は2022/2/18に「フジサンケイ広報フォーラム」で講演をしており、それによると――
<早稲田大学卒業後、2004年に産経新聞社に入社。2008年に週刊ダイヤモンドの記者となり、商社・銀行業界を担当。2012年より金融・政治担当の副編集長、2017年よりIT・電機・政治を担当。2018年よりダイヤモンド・オンラインとの兼任副編集長。2019年4月より週刊ダイヤモンド編集部とダイヤモンド・オンライン編集部を統合したダイヤモンド編集部編集長>
産経出身である。氏が産経を辞めた理由は分からないが、週刊ダイヤモンド2013/5/25に「経済ニュースを疑え! 報道現場の裏側を明かす」を報じている(後に書籍化)。能書きには「経済ニュースは本当に真実を伝えているといえるのか。メディアの世界には、読者、視聴者が知らない非常識な“常識”が山ほどある。大手メディアの信頼失墜が著しい今、経済誌としての懺悔も含め、自らのレーゾンデートルを疑うことで、業界内の構造的な問題を炙り出した」とある。
読者の評価には「日本経済新聞社に対してやっかみがないとは言えないが、自社の落ち度をあっさりと認めている点は評価できる。他社の悪口になっているだけでなく、自戒を含め業界を非難している」という肯定的な評価があった。
一方で、J-CASTニュースによると、同じ2013年5月25日付の週刊ダイヤモンドには「1年ほど前、牛丼チェーン『すき屋』などを運営するゼンショーホールディングスが、フジサンケイグループの持ち株会社フジ・メディア・ホールディングスから、傘下の産業経済新聞の株式買収を持ちかけられた。しかし、ゼンショーが断ったため、この話は立ち消えになった」という記事があったとして、こう論評している。
<ネットでこの話が広まると「そりゃ牛丼屋が新聞なんぞいらんだろうよ」「すき家に新聞売るってイミフ(意味不明)なんだが」と首をかしげる人がほどんどだった。こんな話、本当にあったのだろうか、J-CASTニュースは当事者に問い合わせた。2013年5月28日までに得られた回答は以下の通りで、ゼンショーやフジサンケイグループ側はダイヤモンドの記事を否定した・・・
結局、本当かどうかははっきりしない。しかし新聞社の経営が悪化するにつれ、買収や提携のうわさがいろいろ流れるようになり、今回の「騒ぎ」もその一環であるのは間違いない。なお、今回のダイヤモンドの特集は表紙に「経済ニュースを疑え!」と見出しを打っていた>
山口圭介氏は政治コラムニスト・後藤謙次氏と懇意である。後藤氏は――
<1949年10月5日東京都生まれ。73年4月に早稲田大学法学部卒業後、共同通信社入社。政治部長、論説副委員長兼編集委員、編集局長などを歴任した後、2007年10月に共同通信退社。その後、テレビのコメンテーターなどとして活躍、週刊ダイヤモンドで「永田町ライブ」を好評連載中。
2007年10月末で共同通信社を退社。12月3日『筑紫哲也 NEWS23』にメインキャスターとして出演。2020年、白鷗大学名誉教授に就任>(WIKI)
小生の同級生は共同通信社で「労務担当」、組合対策をしていたが、「うちはアカが多くて厄介だ」とこぼしていた。会社全体が共産主義への親和性があるのだ。つまり保守派への嫌悪感がある。文春オンライン2020/10/23「最大の脅威は安倍前首相の“嫉妬” 発足1カ月、自民党初の“無派閥首相”に早くも菅おろしの火!?」で後藤氏は安倍晋三氏への嫌悪感を示している。
<安倍晋三前首相がどう思っているかはわかりませんが、自民党の歴史には必ず「首相経験者の現首相に対する嫉妬」が顔を出すのです。特に安倍前首相には早くも党内で「再々登板」を期待する声が出始めています。
さらに安倍前首相は、菅政権発足直後の9月18日に読売新聞のインタビューが掲載されたのをはじめに、日経新聞、産経新聞の取材にも応じました。首相を辞めた直後に大手メディアの取材に応じた政治家を私はこれまで知りません。読売新聞のインタビューで特に気になったのは「今後の政治活動は」と問われて、安倍氏が「基本的には球拾いをしていく。首相から求められれば(外交特使など)様々なお手伝いもしたい」と答えたことです。
安倍前首相がどう思っているかはわかりませんが、自民党の歴史には必ず「首相経験者の現首相に対する嫉妬」が顔を出すのです>
山口圭介、朝日新聞、後藤謙次・・・共通項は「安倍晋三的保守派への憎悪(=共産主義への親和性)」であり、かつて東京新聞(中日)が長谷川幸洋氏を追放したように、朝日は峯村健司氏を追放したわけだ。正確には「できる記者」に愛想を尽かされて逃げられてしまったのである。
現在の共産主義独裁国家の雄はロシアと中共である。ロシアは現在のウクライナ侵略に対する主要国の制裁で経済は縮むだろう。その余波もあって中共も「中進国の罠」への道を歩むだろう。しかし14億人の巨大市場は魅力的だから、「中共とは急には手を切れないが、リスクヘッジをしながら徐々に依存度を低めていこう」と経営者は考えているだろう。それは経済メディアも含むマスコミ業界も同様だろう。
ダイヤモンド社や朝日は、峯村氏や安倍氏を叩くことで「それでも中共に寄り添っていく」と旗幟を鮮明にしたのだろうが、ロシアの横暴を見て世界は共産主義への幻想から急速に離れ始めている。メディアを含めて容共的な企業やビジネス、生き方、国体は急速に消えて行くだろう。自由民主人権法治を受け入れない国はロシアの轍を踏む。自浄作用がないままなら中共もその道を歩みそうだが、それに対して我らは何ができるのか、包囲網だけでいいのか・・・悩ましい日々が当分続きそうだ。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
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【Anne G. of Red Gables/456 2022/4/9/土】愛国者の小生は昼食後に機関紙「ソンケイ」「スウケイ」ではなくて「産経新聞」を読む。「日本を取り戻せ!」と大日本帝国の復興を願う“遅れて来た老人”にとっては、巨人ファンが読売グループの「スポーツ報知」(報知新聞)を読むように元気を得られるからである。ファイト一発、カミサンはQPコーワドリンク、小生は産経で戦意を高揚させるのだ。
それにしても、このところの産経はプーチン露助のウクライナ侵略を受けて戦意高揚でイケイケドンドンのハイテンション、書く記者、論者も突撃調、皇国の興廃この一戦にあり! 命惜しむな名こそ惜しめ! 熱を込めているから大変だろうが、それを読む方もハーハー、ヒーヒー、まるでシニアスポーツ大会、昼寝どころではない。
4/8の紙面には小生が「アカの朝日の記者にしておくのはもったいない」と思っていた峯村健司氏がパージされた記事があってびっくりした。産経ネット2022/4/7から引用する。
<「朝日新聞社が編集委員懲戒処分 公表前の安倍元首相の記事見せるよう要求」:朝日新聞社は7日、週刊ダイヤモンドが安倍晋三元首相に行ったインタビューの記事を公表前に見せるよう同誌に要求したとして、編集委員の峯村健司記者(47)を停職1カ月の懲戒処分とすると発表した。編集委員の職も解く。
峯村記者は、この問題の以前から退職準備を進めており、20日に退社予定。監督責任を問い、当時の上司、多賀谷克彦・前ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長をけん責とした。
同社によると、ダイヤモンド編集部は3月9日に外交や安全保障をテーマに安倍氏へインタビューを実施。峯村記者は10日夜、インタビューを行った副編集長に連絡し「安倍(元)総理がインタビューの中身を心配されている。私が全ての顧問を引き受けている」と発言した。さらに「ゴーサインは私が決める」などと話し、公表前の誌面を見せるよう要求したが断られた。記事は3月26日号(22日発売)に掲載された。
ダイヤモンド編集部から「編集権の侵害に相当する」と抗議があり発覚。社内調査に対し、峯村記者は「安倍氏から取材に対して不安があると聞き、副編集長が知人だったことから個人的にアドバイスした。私が安倍氏の顧問をしている事実はない」と説明しているという。
一方、峯村記者はインターネット上で「誤報記事が掲載されそうな事態を偶然知り、それを未然に防ぐべく尽力した」と反論。処分の不当性を法的にも争うとしている>
峯村ファンの小生は昨秋、こう書いた。
<【Anne G. of Red Gables/368(2021/9/26/日】朝日新聞記者/編集委員の峯村健司著「潜入中国――厳戒現場に迫った特派員の2000日」(朝日新書)を読み終えた。
朝日新聞、朝日ジャーナルなどに煽られ、洗脳されて刑務所行きになった小生にとって朝日、朝日信者は敵である。ここ20年ほどは「朝日の記者は中国人と朝鮮人とアカに染まった日本人、ニューヨークタイムズ系のアカモドキばかりだろう」と思っていたので、冒頭の「潜入中国」を読んで「それなりにまともな記者がいるんだ」と、ちょっと驚いた。峯村記者が「あとがき」でこう書いていたのにも驚いた。
《朝日新聞の中国報道について「親中的」だという批判は根強い。1960年代の文化革命期に、中国当局は「反中報道」と批判し、各国の特派員を次々と国外追放にした。朝日新聞は当時の社長が「歴史の目撃者になるべきだ」として、追放されるような記事を書かないよう北京特派員に指示。当局に都合の悪いことは書かず、北京に残り続けた。
おそらくこの時の社の対応が尾を引いているのだろう。私個人は、この判断は間違っていたと考える。特派員の仕事は、ただ目撃するだけではない。それをリアルに素早く、そしてわかりやすく読者に伝えることだ。本来伝えるべきことを報じなかったのならば、その場にいない方が良いとすら思える》
それに続いて「その後の朝日新聞の中国報道は生き返ったと思う」とも書いているが、中共は今でも「朝日は味方、人民日報の日本語版だ」と思っているだろう。実際に相変わらず朝日は「中共応援団」、中共に寄り添っている。そうしないとリベラル≒アカモドキや新旧左翼系マルクス・レーニン主義のアカの読者が満足しないのだろう。峯村記者と産経ワシントン支局の黒瀬悦成記者を交換したらどうか>
朝日新聞デジタル4/7「朝日新聞社編集委員の処分決定 『報道倫理に反する』」から。
<峯村記者は社内調査に、「安倍氏から(ダイヤモンド社の)取材に対して不安があると聞き、(同社の)副編集長が知人だったことから個人的にアドバイスした。私が安倍氏の顧問をしている事実はない。ゲラは安倍氏の事務所に送るように言った」と説明している。昨年、(その)副編集長から取材を受けたことがあり、連絡先を知っていたという。
峯村記者は「安倍氏とは6年ほど前に知人を介して知り合った。取材ではなく、友人の一人として、外交や安全保障について話をしていた。安倍氏への取材をもとに記事を書いたことはない」と説明している。
朝日新聞社は峯村記者の行為を裏付けるために安倍氏の事務所に質問書を送った。事務所からは「ダイヤモンド社の取材を受けた際、質問内容に事実誤認があり、誤った事実に基づく誤報となることを懸念した。峯村記者が個人的に(副編集長を)知っているということだったので、(安倍氏が)マレーシア出張で時間がないこともあり、事実の誤りがないかどうかについて確認を依頼した。峯村氏からは電話で『インタビューの内容について確認はできなかった』と聞いている」との回答が寄せられた>
小生はダイヤモンド社の子会社、ダイヤモンド・ビッグ社には同社発行の旅行ガイドブック「地球の歩き方」関連の取材で何回か訪問した記憶がある。中国旅行が解禁された頃の1983年あたりはグループで行動するパッケージツアーが主体であり、個人旅行の実情を知るためだったかもしれない。
それはさておき、件の週刊ダイヤモンド3/23号の安倍晋三元首相インタビューは「特集:混迷ウクライナ 安倍晋三元首相に直撃、なぜ非核三原則に抵触しても核共有の議論に踏み込むのか」だった。リードを見ると「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、安倍晋三元首相は民放の番組で欧州の核共有について言及し『タブーなき議論』が必要だと主張した。日本の国是である非核三原則に反する核共有になぜ触れたのか」とあるから、ダイヤモンド編集部は「非核三原則に反する核共有は許し難い」という立場なのだろう。まるで中露の応援団みたい。
朝日は山口圭介・ダイヤモンド編集部編集長のコメントをこう伝えている。
「ダイヤモンド編集部が行った安倍晋三氏へのインタビュー記事について、朝日新聞の編集委員から編集権の侵害行為があったのは事実であり、私たちはその介入を明確に拒否しました。メディアは常に権力との距離感を強く意識しなければならず、中立性を欠いた介入があったことは残念でなりません」
山口圭介ダイヤモンド編集部編集長とはどういう方なのか。氏は2022/2/18に「フジサンケイ広報フォーラム」で講演をしており、それによると――
<早稲田大学卒業後、2004年に産経新聞社に入社。2008年に週刊ダイヤモンドの記者となり、商社・銀行業界を担当。2012年より金融・政治担当の副編集長、2017年よりIT・電機・政治を担当。2018年よりダイヤモンド・オンラインとの兼任副編集長。2019年4月より週刊ダイヤモンド編集部とダイヤモンド・オンライン編集部を統合したダイヤモンド編集部編集長>
産経出身である。氏が産経を辞めた理由は分からないが、週刊ダイヤモンド2013/5/25に「経済ニュースを疑え! 報道現場の裏側を明かす」を報じている(後に書籍化)。能書きには「経済ニュースは本当に真実を伝えているといえるのか。メディアの世界には、読者、視聴者が知らない非常識な“常識”が山ほどある。大手メディアの信頼失墜が著しい今、経済誌としての懺悔も含め、自らのレーゾンデートルを疑うことで、業界内の構造的な問題を炙り出した」とある。
読者の評価には「日本経済新聞社に対してやっかみがないとは言えないが、自社の落ち度をあっさりと認めている点は評価できる。他社の悪口になっているだけでなく、自戒を含め業界を非難している」という肯定的な評価があった。
一方で、J-CASTニュースによると、同じ2013年5月25日付の週刊ダイヤモンドには「1年ほど前、牛丼チェーン『すき屋』などを運営するゼンショーホールディングスが、フジサンケイグループの持ち株会社フジ・メディア・ホールディングスから、傘下の産業経済新聞の株式買収を持ちかけられた。しかし、ゼンショーが断ったため、この話は立ち消えになった」という記事があったとして、こう論評している。
<ネットでこの話が広まると「そりゃ牛丼屋が新聞なんぞいらんだろうよ」「すき家に新聞売るってイミフ(意味不明)なんだが」と首をかしげる人がほどんどだった。こんな話、本当にあったのだろうか、J-CASTニュースは当事者に問い合わせた。2013年5月28日までに得られた回答は以下の通りで、ゼンショーやフジサンケイグループ側はダイヤモンドの記事を否定した・・・
結局、本当かどうかははっきりしない。しかし新聞社の経営が悪化するにつれ、買収や提携のうわさがいろいろ流れるようになり、今回の「騒ぎ」もその一環であるのは間違いない。なお、今回のダイヤモンドの特集は表紙に「経済ニュースを疑え!」と見出しを打っていた>
山口圭介氏は政治コラムニスト・後藤謙次氏と懇意である。後藤氏は――
<1949年10月5日東京都生まれ。73年4月に早稲田大学法学部卒業後、共同通信社入社。政治部長、論説副委員長兼編集委員、編集局長などを歴任した後、2007年10月に共同通信退社。その後、テレビのコメンテーターなどとして活躍、週刊ダイヤモンドで「永田町ライブ」を好評連載中。
2007年10月末で共同通信社を退社。12月3日『筑紫哲也 NEWS23』にメインキャスターとして出演。2020年、白鷗大学名誉教授に就任>(WIKI)
小生の同級生は共同通信社で「労務担当」、組合対策をしていたが、「うちはアカが多くて厄介だ」とこぼしていた。会社全体が共産主義への親和性があるのだ。つまり保守派への嫌悪感がある。文春オンライン2020/10/23「最大の脅威は安倍前首相の“嫉妬” 発足1カ月、自民党初の“無派閥首相”に早くも菅おろしの火!?」で後藤氏は安倍晋三氏への嫌悪感を示している。
<安倍晋三前首相がどう思っているかはわかりませんが、自民党の歴史には必ず「首相経験者の現首相に対する嫉妬」が顔を出すのです。特に安倍前首相には早くも党内で「再々登板」を期待する声が出始めています。
さらに安倍前首相は、菅政権発足直後の9月18日に読売新聞のインタビューが掲載されたのをはじめに、日経新聞、産経新聞の取材にも応じました。首相を辞めた直後に大手メディアの取材に応じた政治家を私はこれまで知りません。読売新聞のインタビューで特に気になったのは「今後の政治活動は」と問われて、安倍氏が「基本的には球拾いをしていく。首相から求められれば(外交特使など)様々なお手伝いもしたい」と答えたことです。
安倍前首相がどう思っているかはわかりませんが、自民党の歴史には必ず「首相経験者の現首相に対する嫉妬」が顔を出すのです>
山口圭介、朝日新聞、後藤謙次・・・共通項は「安倍晋三的保守派への憎悪(=共産主義への親和性)」であり、かつて東京新聞(中日)が長谷川幸洋氏を追放したように、朝日は峯村健司氏を追放したわけだ。正確には「できる記者」に愛想を尽かされて逃げられてしまったのである。
現在の共産主義独裁国家の雄はロシアと中共である。ロシアは現在のウクライナ侵略に対する主要国の制裁で経済は縮むだろう。その余波もあって中共も「中進国の罠」への道を歩むだろう。しかし14億人の巨大市場は魅力的だから、「中共とは急には手を切れないが、リスクヘッジをしながら徐々に依存度を低めていこう」と経営者は考えているだろう。それは経済メディアも含むマスコミ業界も同様だろう。
ダイヤモンド社や朝日は、峯村氏や安倍氏を叩くことで「それでも中共に寄り添っていく」と旗幟を鮮明にしたのだろうが、ロシアの横暴を見て世界は共産主義への幻想から急速に離れ始めている。メディアを含めて容共的な企業やビジネス、生き方、国体は急速に消えて行くだろう。自由民主人権法治を受け入れない国はロシアの轍を踏む。自浄作用がないままなら中共もその道を歩みそうだが、それに対して我らは何ができるのか、包囲網だけでいいのか・・・悩ましい日々が当分続きそうだ。
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