杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

マレフィセント2

2019年10月18日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2019年10月18日公開 アメリカ 118分

マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)がオーロラ姫(エル・ファニング)との間に、恋愛でも血の繋がりでもない“真実の愛”を見つけてから数年後。オーロラ姫とフィリップ王子(ハリス・ディキンソン)は、めでたく結婚することに。しかし婚礼の日、フィリップ王子の母イングリス王妃(ミシェル・ファイファー)が仕かけた罠によってマレフィセントとオーロラ姫の絆は引き裂かれ、究極の愛が試されることになる。

 

「眠れる森の美女」の新たなる伝説を実写映画化!という触れ込みですが、続編映画って前作の出来が良いほどにそれ以上の出来を期待してしまうので、ハードルも高くなってしまいますね。そういう意味では個人的にはちょっと残念だったかな 

マレフィセントはヴィラン(女性だからヴィラネスか)ですが、今回の悪役はイングリス王妃。彼女の性悪さの右に出るものはない!!その過去に同情すべき点がないわけではありませんが、そもそも妖精の国の豊かさを妬む時点で十分根性悪だと思ってしまいました。演じるミシェル・ファイファーの表情がまた演技上手すぎて、実に憎たらしいんですもの。 王妃は夫である国王を臆病者扱いして嫌い、息子のフィリップ王子のことも見下しています。彼女が望んだのはムーア国の妖精たちを滅ぼすことであり、邪魔なマレフィセントを陥れて殺そうとします。そのために、オーロラとマレフィセントの仲を引き裂こうと画策するんですね。ほんと、根性悪!!

まんまと罠に嵌って怒りを爆発させたマレフィセントは城を(文字通り)飛び出しますが、王妃の策略にかかり負傷してしまいます。彼女を助けたのは同じ翼をもった男。実はマレフィセントは不死鳥の血を引く種族の生き残りだったという展開には「へ??」 しかもたくさんお仲間がいるし・・・そうですか、人間に見つからないよう隠れていたんですか・・。で、お決まりの「もう隠れて生きるのは嫌だ!人間をやっつけよう!!」の展開になるに至ってはお伽話からかなり逸脱していってる気が・・。 

オーロラ姫は王妃の言葉に騙されてしまいますが、徐々に違和感を覚え始めます。窮屈なお城の暮らしにもストレスが溜まっていきます。(じわじわと嫁をなぶる姑の図は庶民も王族も違いはないのね)そんなオーロラにフィリップは「森で会った君を愛したんだ。そのままでいて」と 最近のプリンセスものは、王子は添え物扱いが多かった気がしますが、今回のフィリップは誠実で思いやりがある王子様中の王子様キャラで惚れちゃうぞ 

王妃は妖精たちを結婚式に招待すると称しておびき寄せて閉じ込め抹殺しようとします。彼らは鉄の毒で元々の植物の姿に変わってしまうのです。 糸車を見つけ、王様に呪いをかけたのは王妃であることに気付いたオーロラは閉じ込められてしまいますが、抜け出して妖精たちを助け出そうとします。

マレフィセント不在で人間の姿のままのディアヴァル(サム・ライリー)も、オーロラや妖精たちを助けて活躍します。前作ではマレフィセントの僕のような扱いもあったけれど、今回は良き相談役というか逆に彼女を窘めたりもして、かなり対等な関係になっていました 二人の会話がユーモアに溢れていて楽しかったし、熊に変身するエピソードもちゃんと前振りがあったのでそのシーンでは小さな笑いも。

シスルウィット、ノットグラス、フリットルの三妖精は相変わらずの能天気なキャラですが、フリットルは自らを犠牲にして仲間を助けようとする活躍を見せてくれます。

王妃とマレフィセントの対決を止めようとしたオーロラを庇って、王妃の放つ武器に倒れたマレフィセントですが・・・そうです。彼女の出自が伏線で登場してましたね ツムツムでもその姿のキャラありますものね

最後まで悔い改めることのなかった王妃はヤギに姿を変えられてしまいましたとさ。めでたしめでたし 

人間と妖精たちの争いは終止符を打ち、フィリップの真実の愛を認めたマレフィセントも二人を祝福します。

そしてマレフィセントにもたくさんの仲間ができたとさ


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