2014年3月14日公開 アメリカ 106分
スマトラ海峡から3150キロ沖。“すべて失った……すまない”という男(ロバート・レッドフォード )のつぶやきが響く……。
ことの起こりは8日前。インド洋をヨットで単独航海中の男は水音で眠りから覚める。気が付けば、船室に浸水が。海上を漂流していたコンテナが激突し、ヨットに横穴が開いてしまったようだ。航法装置は故障し、無線もラップトップも水浸しで使い物にならない。しかし、この災難は始まりに過ぎなかった。
雨雲が迫り、雷鳴がとどろき、やがて襲いかかる暴風雨。嵐が去った後に、男は過酷な現実に直面する。ヨットは決定的なダメージを受け、浸水はもはや止めようがない。ヨットを捨てることを決意した男は食糧とサバイバルキットを持って救命ボートに避難する。ここはいったいどこなのか? 助けはやってくるのか? ボートへの浸水、サメの襲撃に加え、飲み水や食糧は底を突き、危機的な状況は続く。ギリギリまで踏ん張ったものの、望みは確実に断たれようとしていた。
運命に見放されようとしたとき、男は初めて自分自身の本当の気持ちと向き合う事になる。
そして、一番大切な人に向けて読まれるかどうかもわからない手紙に、偽りのない気持ちをつづり始める……。(公式HPより)
全編「男」がヨット(後に救命ボート)で漂流する様が描かれ、そこにはセリフもストーリーもありません。
このような内容だと事前に知っていたらレンタルはしなかったなぁ。この男が何故気儘なヨットの旅をしていたのか、誰にどのように詫びたかったのかなどもっとサイドストーリーを絡めてくれたらよかったのに
制作陣としてはそういうことを想像しながら観て欲しかったのでしょうけどね。
単純明快ストーリーを好む人には向いていないかな。
漂流中に何度か大型貨物船がすぐ傍を通りすぎますが、男の打ち上げた救難信号には気付かずに去り、食糧も底をつき、男の気力も体力も限界を超え、死を覚悟した男は別れの手紙をガラス瓶に入れて海に投げ込みます。(あれだけ大きな船がボートに全く気付かず去っていくのは疑問が残りますが、全てが機械化された巨大貨物船なんて自動操縦で乗組員も減らしているのが現状なのかも
)
ただひたすら生きるために必死な男の様子がいっそ冷淡なほどに描かれています。
小さな救命ボートを海中から透かして見るカットは時に小魚が群れをなして泳ぎ、それらを補食する中型の、そしてサメの姿へと変わっていきますが、それはまるで男のこれからの運命を現すかのようです。
また、嵐に翻弄されるヨットや救命ボートの描写はすさまじく、自然の前にいかに男が無力であるかを物語るかのようでした。気力も体力も限界に近づき、男は愛する人への懺悔の手紙をガラス瓶に入れて海に流します。
しかし遂にある夜、男は小さな灯を見出します。
救難信号も使い果たした彼はボートで焚火をして気付いてもらおうとするのですが、次第にその努力は狂気をはらみ、遂にはボート自体が燃え上がり男は海中に投げ出されてしまうのです。
あぁこの物語は悲劇に終わるのか
と男がゆっくり海中に沈む様を観ていると、そこへボートに近づく船の影が
(このシーンも水中からボートを見上げる形になっていて作品全体がこの構図へ収束している感がありました。)まさに全てを失くした後で希望(救い)が現れたというわけです。
必死に海上へ出た男の腕は船上の人にしっかり捕えられエンドロールへ。
全てを失って初めてこの男は生きることへの執着を取り戻したのかもね。
スマトラ海峡から3150キロ沖。“すべて失った……すまない”という男(ロバート・レッドフォード )のつぶやきが響く……。
ことの起こりは8日前。インド洋をヨットで単独航海中の男は水音で眠りから覚める。気が付けば、船室に浸水が。海上を漂流していたコンテナが激突し、ヨットに横穴が開いてしまったようだ。航法装置は故障し、無線もラップトップも水浸しで使い物にならない。しかし、この災難は始まりに過ぎなかった。
雨雲が迫り、雷鳴がとどろき、やがて襲いかかる暴風雨。嵐が去った後に、男は過酷な現実に直面する。ヨットは決定的なダメージを受け、浸水はもはや止めようがない。ヨットを捨てることを決意した男は食糧とサバイバルキットを持って救命ボートに避難する。ここはいったいどこなのか? 助けはやってくるのか? ボートへの浸水、サメの襲撃に加え、飲み水や食糧は底を突き、危機的な状況は続く。ギリギリまで踏ん張ったものの、望みは確実に断たれようとしていた。
運命に見放されようとしたとき、男は初めて自分自身の本当の気持ちと向き合う事になる。
そして、一番大切な人に向けて読まれるかどうかもわからない手紙に、偽りのない気持ちをつづり始める……。(公式HPより)
全編「男」がヨット(後に救命ボート)で漂流する様が描かれ、そこにはセリフもストーリーもありません。
このような内容だと事前に知っていたらレンタルはしなかったなぁ。この男が何故気儘なヨットの旅をしていたのか、誰にどのように詫びたかったのかなどもっとサイドストーリーを絡めてくれたらよかったのに


漂流中に何度か大型貨物船がすぐ傍を通りすぎますが、男の打ち上げた救難信号には気付かずに去り、食糧も底をつき、男の気力も体力も限界を超え、死を覚悟した男は別れの手紙をガラス瓶に入れて海に投げ込みます。(あれだけ大きな船がボートに全く気付かず去っていくのは疑問が残りますが、全てが機械化された巨大貨物船なんて自動操縦で乗組員も減らしているのが現状なのかも

ただひたすら生きるために必死な男の様子がいっそ冷淡なほどに描かれています。
小さな救命ボートを海中から透かして見るカットは時に小魚が群れをなして泳ぎ、それらを補食する中型の、そしてサメの姿へと変わっていきますが、それはまるで男のこれからの運命を現すかのようです。
また、嵐に翻弄されるヨットや救命ボートの描写はすさまじく、自然の前にいかに男が無力であるかを物語るかのようでした。気力も体力も限界に近づき、男は愛する人への懺悔の手紙をガラス瓶に入れて海に流します。
しかし遂にある夜、男は小さな灯を見出します。

救難信号も使い果たした彼はボートで焚火をして気付いてもらおうとするのですが、次第にその努力は狂気をはらみ、遂にはボート自体が燃え上がり男は海中に投げ出されてしまうのです。
あぁこの物語は悲劇に終わるのか


必死に海上へ出た男の腕は船上の人にしっかり捕えられエンドロールへ。
全てを失って初めてこの男は生きることへの執着を取り戻したのかもね。