杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

宅間久善マリンバコンサート「絶驚」

2008年04月26日 | ライブ・コンサート他
2008年4月26日 17:30~
会場:よみうりホール

一年ぶりの親子共演コンサートです。
今回は友人が並んでくれて前列での観賞となり、飛び散る汗は見えなくとも表情が肉眼で確認出来るくらいの近さで

さいたま公演を鑑賞した友人から「凄いよ!」と言われていた通りオープニングからいきなり

・Conch Salad
・Route357

ひぇ~~ノリノリじゃん

続いて

・異邦人
・長崎小夜曲 ボサノバVer. 
コンサートで緊張する原因はトーク、とのことで、今回は「地で行きます」宣言。言葉通りにその後はぶっちゃけ会話調。噺家さだまさしを持ち上げる宅間さんでした
以後は「~戻っけどさっ」などいつもの?口調炸裂となります。

・ルークの子守歌
・哀しきマリオネット
・おかえり
 
MCは公式HPのお話。ブログ日記を書いてる宅間さんですが、初めは関係者に説明されても「ブログって何?」状態だったと笑わせます。その後は彼をさださんと引き合わせてくれた千田さんという女性のお話に。(著書「俺のマリンバ聴いてみてくれない?」にも書かれているエピソードです)

・夢中
・Mishearing
 
ここで宅間パパは休憩。代わって二人の息子たちがMC
マネージャーに呼ばれて(個人面談という表現をしてました)新曲を作るように言われた事。どちらも今までのイメージと違ったものを作るよう宿題が出された事を話してくれました。曰くお兄ちゃんは落ち着いた曲を、弟君は明るい曲をとのことそしてそれぞれの楽曲二曲を披露。

・Photo Album  
・キャンディー

ここでパパ再び登場。
北海道美瑛在住の水野さんという女性からのファンレターを紹介。71歳の彼女はさいたまのコンサートに北海道からいらしたそうです。人の縁の不思議さを語る宅間さんにさださんのコンサートに対する姿勢が重なって見えました。

・北の国からメドレー
・つゆのあとさき

ここでメンバー紹介。
ステージに向かって左から紺野紗衣さん(ピアノ)、村上広樹さんドラム)、川村竜さん(ベース)そして宅間パパの向かって左に善之さん、右に政彰さんでした。

MC終わりに三人とも上着を脱いでタンクトップ姿に

・マイ・ファニー・ベティ
・バンブルブギ

そして

・春雷
・胡桃の日

まさに絶叫もののハードな曲の4連発でした。

AC 1 関白宣言サンバVer.
善之・政彰兄弟がパパのディーガンを横取りしちゃって2人で演奏を始め、パパは仕方なく?お兄ちゃんの場所で演奏してたのが可愛いかった

AC 2 チャルダッシュ
この曲はさだまさしのメンバーオーディションで弾いた思い出の曲なんですね~~

とにかくパワフルで楽しいコンサートでした。
トークも年々上手になってる気がしますよ~~宅間さん

コンサート後はグッズ購入者のみの握手会に参加。三人に一言ずつお礼と感動を伝えて会場を後にしたのでした。

(追記)
オーラスの横浜赤レンガ館コンサートではパーカッショニストのキムチさん(木村誠さん)も参加されたそうです。

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ヘイヴン~ 堕ちた楽園

2008年04月24日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2006年10月14日公開 アメリカ 98分

カリブ・ケイマン諸島は、税金免除の“タックス・ヘイヴン”の島。世界中から集まってくる金持ち相手に働くシャイ(オーランド・ブルーム)は、裕福なボスの娘・アンドレア(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちるが、アンドレアの父と兄の反対にあい、隠れて交際をしていた。一方、脱税の容疑でFBIに追われ、アメリカから逃れてきたリドリー(ビル・パクストン)。1人娘のピッパ(アグネス・ブルックナー)は状況を何も知らされないまま強引に島に連れてこられたことに反発して・・・。

オーリー主演(製作にも参加)で公開前に話題になったけれど、パッとしないままに終わったんだよね(^^;

そもそもヘイヴンってタックス・ヘイヴンを指すのね(^^;
(小さな島国など産業が発達しない国が、国際物流の拠点促進のために作った制度で、現実には、マネーロンダリングの温床となったり、税金徴収逃れの脱税者が多数いるということが問題視されている。)

シャイとアンドレアの悲恋とピッパの父の仕事関係の話が並行して進み、山場で一つに繋がって行くけれど、人物相関図が頭の中に出来上がるまでの時間が長いのと、ロミジュリのような悲恋の内容自体はチープな印象が残りました。

オーリーは綺麗な顔を特殊メイクで崩すという冒険もしているけれど、言うほどに醜くならなかったのは、やっぱりアイドル路線を完璧に外すことが出来なかったのかな。シャイと呼ばれるようになった発端の事件も、練られた脚本なら話を膨らませて関連付けられそうなのに惜しいな。

問題は、この作品の意図するところが汲み取れないという点です。悲恋を描きたかったのか、脱税の温床の現実を暴きたかったのか・・・どっちにも感情移入できないんだもの。

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大いなる陰謀

2008年04月23日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年4月18日公開 アメリカ 92分

野心家のアーヴィング上院議員(トム・クルーズ)はジャーナリストのジャニーン(メリル・ストリープ)をオフィスに呼び、対テロ戦争での極秘作戦情報をリークする。しかし彼女は、その裏にある陰謀をかぎつける。その頃、アフガニスタンの山中では、この作戦に参加した志願兵2人が窮地に立たされていた。彼らの恩師である大学教授マレー(ロバート・レッドフォード)は勉学の意欲をなくした学生トッドに2人の話をして、政治に無関心でいることの愚かさを訴えていた。

とても真面目で重い内容なのに、退屈を感じさせずに一気に観せてしまうのは脚本と俳優の素晴らしさによるものでしょうか。結末を押し付けず、観客に考えるという作業をさりげなく提示するところもポイント高いです。

同日同時間に起こっている3箇所での出来事が、実は密接な関わりがあること。その見せ方が上手い。一つのケースをそのまま続けても1本の作品を仕上げることが出来るだろうが、バラバラにして繫いでいくことで、飽きさせずに、次第に繋がって行く主題に向けて導いていく効果があります。

次期大統領の座を狙い、対テロ戦略を机上で考え上奏し実行させた野心家の上院議員は日の当たるスター街道まっしぐらのトムとちょっとかぶるイメージ。

この道40年のベテラン記者であるジャニーンは、熱心な口調の上院議員からきな臭いモノを感じ取り、単なるお先棒担ぎになるまいと探りを入れます。この2人の会話に見えない火花を感じることができるほどの緊迫感あるシーンが楽しめました。

一方、最近講義にも出ず怠惰な学生を呼び出した大学教授は、卒業生である2人の教え子を例にとり、傍観者でいるのではなく、自分が何をすべきなのかを考えろと諭します。もう大人なんだから自分が下す決断には一生責任を持たねばならないと告げる教授の言葉はそのまま観客へのメッセージになっているのでしょう。

学生トッドの屁理屈?は自分の気持ちに近いものがあって、教授がどう切り返してくるか興味をそそられましたが、こうくるとは・・変化球でストライクってとこかな。

極秘作戦の思わぬ失敗で、山中に取り残され、敵に囲まれ窮地に陥る2人の胸に最後に去来した想いはなんだったんだろう?下層階級出身の彼らが、大学院進学の道より志願兵を選んだ理由が、私には今ひとつ理解できないままです。
志願して無事に戻って来られれば学費の免除で復学出来るということ?
「生きて帰れたら」という教授の言葉が重いです。

歩兵の彼らは、一度も歩兵経験のない上院議員の机上の捨て駒でしかないという事実が痛いです。また、きな臭さを感じながら、圧力(保身とスクープの魅力)に負けてお先棒担ぎをすることになるジャニーンの苦渋の涙にも・・。

あの国も、この国も、自分では手を汚さない人種の頭の中のゲームで政治が進んで行っているってことかなぁ・・。それを止められるのは、微力で一人一人は無力な私たち。せめて無関心という鎧の内側からでも、考える目と心を持っていないとね。

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アンフィニッシュ・ライフ

2008年04月19日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2005年製作 アメリカ 108分

恋人の暴力に絶えかね、11歳の娘グリフを連れ、亡き夫の父アイナー(ロバート・レッドフォード)を頼って彼が営むワイオミングの牧場へ逃げてきたシングルマザーのジーン(ジェニファー・ロペス)。しかしアイナーは、最愛の息子の死の原因となったジーンを許すことが出来ず、心を開こうとしなかった。

監督は「サイダーハウス・ルール」「ギルバート・グレイプ」のラッセ・ハルストレム。心に傷を抱えた人たちが徐々に再生への道を歩み始める過程がワイオミングの雄大な風景の中で描かれていく。

いきなりDV男の恋人に殴られるシーンで始まる。逃げた先は義父アイナーの家で、娘のグリフは亡くなった夫の子=孫だということが明らかにされる。では何故アイナーは嫁のジーンを憎んでいるのか?どうやら息子(ジーンの夫)の死の原因にあるようだ。

さらに、アイナーの同居人ミッチ(モーガン・フリーマン)は顔に酷い傷があり、足が不自由で毎朝モルヒネの注射をアイナーにしてもらい痛みに耐えている。その理由は熊に襲われたから。ではアイナーは何故ミッチの世話をこれほどマメにしているのか?これも謎の一つとして提示される。

お金を貯め(て出て行く)るために町で働き始めたジーンが寂しさを埋めるために付き合う保安官(ジョシュ・ルーカス)はグリフの目には、DV男と同じ位に胡散臭く映っているのだが、ラストでの彼女の言動の変化と比べるのも面白い。
美男で目が綺麗なジョシュは、悪役じゃないって思ってしまった私(^^;

アイナーとミッチの関係を「ゲイなんでしょ?私は気にしないけど」と言ってのける幼さ(ちなみにそういう関係ではない)と、いつも勝手に恋人を作ると母を批判する大人な面が混在するグリフが愛しい。そんなグリフを通して、アイナーとジーンは、徐々にその溝を埋めていく。

更にミッチの怪我の原因となった熊の存在がもう一つの核。初めは射殺しようとしたアイナーが、ミッチの頼みでグリフと一緒に、捕われて動物園の檻にいる熊を山に逃がすまでの気持ちの変化も物語のポイントだ。

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アドレナリン

2008年04月18日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年7月7日公開 アメリカ 94分

殺し屋のシェブ(ジェイソン・ステイサム)は、リッキー・ヴェローナに中国製の1時間で命を奪う毒を注射されてしまう。日頃ドラッグを手配してもらっているドク・マイルスから「アドレナリンを出し続ければ進行を止められる」とアドバイスを受け、興奮を求めながら街中を走り回るシェブは、友人カイロの助けを借りて、まずヴェローナの弟に復讐を果たすが…。

アクションのジャンルに分類されているらしいこの作品だけど・・・ブラックコメディなんじゃないの?

主人公はアドレナリンを体内に出し続けなければ、死ぬという単純明快な設定。死なないためにあらゆる手段でアドレナリンを出そうとする様子を楽しむ映画なのね。

チンピラ相手のケンカは序の口。コンビニ強盗して刺激の強い菓子を食べたり、病院に押し入ってエピネフリンを奪ったり、衆人環視の街中で彼女とセックスしたりと、まさにやりたい放題。

たしかにアクションも凄いけど(ジェイソン・ステイサムは殆どスタント無しでこなしたらしい)内容をじっくり租借するより、目の前で繰り広げられる光景を見て自分もアドレナリン放出する類の作品。

滅茶苦茶な暴れ方をする中で、手術着をつけたシェブのお尻がチラリズムなのが可愛い。これは絶対わざとだ!観客サービスだな!!
(あんな状態で真っ裸になる筈ないじゃないか~~(^^;

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王妃の紋章

2008年04月17日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年4月12日公開 中国/香港 114分

10世紀、唐時代の中国。美貌の王妃(コン・リー)は継子である皇太子(リィウ・イエ)と不倫関係にあった。王(チョウ・ユンファ)はそれを知りながらも“重陽節”を祝うため、第二王子ジェイ(ジェイ・チョウ)を伴い王宮に帰還する。だが盛大に儀式が執り行われる最中、数千に及ぶ黄金の甲冑姿の兵士たちが城内に姿を現し……。(シネマトゥデイより)

昨日は「フィクサー」で物足りなさを覚えたので、口直しにポイント使って観賞。
さすがに普通の日=1800円の日だと、観客はシルバー世代=1000円が殆どでした(^^; 

とにかくスケールが大きい。928年、華やかな唐王朝が滅びた後の中国ってことは、建物も調度も衣装もその頃の「夢の跡」が残っているということで、そりゃもう素晴らしく贅沢な宮殿内に目が奪われます。人の数も、半端じゃなく多い。

金の円柱600本・延べ1kmのシルクの絨毯・豪華な衣装3000着・300万本の菊の花・・・息を呑む壮大で絢爛なシーンが次々と繰り広げられ、その中で王家の人々が織りなす修羅の戦い・血の鮮やかな赤に心が震えます。

妻が継子である皇太子と不義の仲と知り、王妃に毒を飲ませてじわじわと死に至らしめんとする王。過去に皇太子の母にした仕打ちの冷酷さや惨劇の場での態度などからも、恐ろしい人物像が浮き上がってきます。あの酷薄な目の演技、さすがチョウ・ユンファだわ

美しい王妃の王への憎しみ、継子である皇太子への愛憎、実子である第二王子に接する時の母の慈愛。その折々の表情も豊かに演じたコン・リーも見事です。

放っておかれた格好の第三王子の、父と母の冷酷さ・悪賢さを象徴するかのような衣装の下に着けられた鎖帷子が印象的。それにしても王の仕打ちの酷さったら。

心優しい皇太子は別の言い方をすれば弱い男。彼が自ら欲した娘に隠された秘密が、王家を滅亡へ導いていくきっかけになります。王妃が彼を愛した理由がいまいち理解できなかったけれど
私は武に長けた第二王子が見せる母への愛の方に誠をみました。

しかし中国って何でもかんでも規模がデカイわ

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フィクサー

2008年04月16日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年4月12日公開 アメリカ 120分

NYの大手弁護士事務所に勤めるマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)の専門はもみ消し屋=フィクサー。ギャンブル癖と副業が失敗して借金を負うなど私生活も仕事にも嫌気が差していた時、巨大製薬会社Uノース社の3000億円訴訟を担当中の同僚弁護士アーサー・イーデンス(トム・ウィルキンソン)が、奇行に走る。訴訟を覆す秘密を握ってしまったアーサーが良心の呵責に耐えかねての依頼人を裏切る行動を、事務所の指示で阻止しようとしたマイケルだったが、U・ノース社の法務部本部長カレン・クラウダー(ティルダ・スウィントン)の非常な手段を知り・・・。

シネコンでは初めから小規模な劇場での公開でした。
途中で時間が前後するので、内容を理解するまでに飽きてしまうかも。
欠伸したり、エンドロールの初めの方はまだ「画」があるのにどんどん席を立つ人が多かったのもちょっと珍しい・・・観客って正直(^^;

アカデミー賞助演女優賞受賞のティルダの演技を楽しみにしてたのだけど、肩透かしというか、あれだけで受賞?と思ってしまいました。
カレンの不安や焦りは伝わってくるけれど、その対象が見えてこない脚本がイマイチなのかも。好きな女優さんだけに物足りない気持ちが残りました。

巨大製薬会社の訴訟話なのに、薬害の被害者の様子も伝わってこないし、内部レポートの存在だけで引っ張るのも強引かなぁ。もう少し具体的な描写が欲しかったな。カレンが指示した対処作も独断的で浅はか。でも物語を面白くするにはアーサーは消えるしかないもんなぁここまできてようやく物語に盛り上がりが出てきますから。

そもそも良心に耐えかね精神的なバランスを崩していたにしても、アーサーの最初の奇行の意味がイマイチ。本当に企業を裏切り、原告側に付く気があるなら、もっと穏便で上手いやり方がいくらでもありそうなんですが 

掃除屋としての自分の未来に嫌気が差し、それがもとでギャンブルや副業に手を出したらしいマイケルの側面描写は、主役だけにきっちり書き込まれてます。




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Shopgirl/恋の商品価値

2008年04月13日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2005年 アメリカ 劇場未公開 107分

LAの高級デパートの婦人用手袋売り場の店員ミラベル(クレア・デインズ)は、20代未婚の一人暮らし。変わり映えのない毎日の中である時、対照的な2人の男性と出会う。自称アーティストの貧乏で不器用な青年ジェレミー(ジェイソン・シュワルツマン)と60歳近い金持ちの紳士レイ(スティーヴ・マーティン)。やがてミラベルは、本気の恋愛関係にはなれないと知りつつも、夢のような体験をさせてくれるレイと付き合い始めるが…。

都会に暮らす孤独な女性が出会った対照的な二人の男性。若いけれど貧乏なジェレミーは純粋にミラベルを愛してくれるが、彼女は金持ちで洗練された紳士のレイを選ぶ。けれど、レイとは本気の付き合いが出来ないことを悟りジェレミーの愛を受け入れることを選択して物語は終わる。

うーーん、ジェイソン・シュワルツマンの濃い顔と濃い体毛(体毛はスティーブも負けてないけど)に閉口しつつも、奇妙な言動の裏の純粋な気持ちには好感度大でした。

レイの狡さは裏返せば、歳の差を気にした不安の裏返しでもあるのね

しかし、一番の疑問は2人の男性に愛されるどんな資質をミラベルが持っているというのかがよくわからなかったことだなぁ

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エバン・オールマイティ

2008年04月10日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
ニュースキャスターのエバン(スティーヴ・カレル)は「世界を変えよう!」を公約に下院議員に当選。仕事を辞め、ヴァージニア州の郊外に豪邸を建てて引越して来た。ベテラン議員のロングからも信任を得て順風満帆のある夜、「神様、世界を変えるため、力を貸して下さい」と祈ったことから・・・。

ジム・キャリーの『ブルース・オールマイティ』の続編。
今度はブルースのライバルだったエバンを主人公にしている。エバン役は『リトル・ミス・サンシャイン』、『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレルです。
『ブルース~』の時は誰だかわからなかったけど、上記作品を経て今は顔も見覚えが♪

軽い気持ちで?祈った願いから、本当に神様(モーガン・フリーマン)が現れ、「箱舟を作りなさい」とエバンに告げたからさあ、大変。初めは事態を飲み込めずにいたエバンも、やがて否応なしに船を作るハメに陥ります。髭や髪も急激に伸び、容姿もノアそっくりになっていくに従い、エバン自身の心にも変化が起こっていきます。彼の家族も初めは困惑し、家を出て行くのだけれど、神様が妻に与えたアドバイスでエバンの元に戻り、力を合わせて箱舟を作るのです。

どこからともなく現れたつがいの動物たち(撮影の大変さが想像される)・鳥たちや巨大な箱舟の建造シーンなど、ユニークなのに、壮大な展開に、どうオチをつけるのかと思っていたら、冒頭の人造湖が鍵だったのね。

洪水に流されるシーンがあまりにもCGくさいのが笑えます。なのに、あの箱舟は本当に作ったのだというのですから(実物の方がCGより安上がりで、監督や俳優も演技しやすいからだとか)驚きです。

モーガン・フリーマンの神様が残作に引き続き良い味出してます。
神様は「願い」をそのまま叶えてくれるのではなく、叶えるチャンスを与えてくれるのだという考え方がでした。



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モンゴル

2008年04月09日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年4月5日公開  ドイツ=カザフスタン=ロシア=モンゴル 120分

12世紀、部族間の争いが絶えないモンゴルで、小部族を率いるイェスゲイの息子テムジンは9歳にして未来の花嫁ボルテと将来を約束する。が、その矢先、他部族に父を毒殺されてしまう。後ろ盾を失い、かつての父の部下にも裏切られ逃亡生活を余儀なくされるが、少年ジャムカに救われ2人は兄弟の誓いを立てる。やがて成人したテムジン(浅野忠信)はボルテを妻に迎えるが、喜びも束の間、仇敵メルキト族に略奪されてしまう・・・goo映画より

アカデミー賞(外国語映画賞)ノミネート作だし、浅野さんだしと選んでみたものの・・・(^^;

男性の視点で観れば、戦いの映像や、テムジンの生き様はカッコイイと映るのかな。たしかに、血しぶきの飛ぶ様や色合いは綺麗とさえ感じられるような鮮やかさで目に飛び込んでくるけれど。そして浅野さんの演技は本当に凄い!と思ったのだけれど。

物語は9歳のテムジンから一気に成人のテムジンに跳ぶけれど、それって何年経ったの?と思うほど大人で違和感が(^^; 割と頻繁・唐突に時間が跳ぶような脚本でした。

毒殺された父の頭領の座を奪って、テムジンを目の敵にして付け狙うタルグタイへ復讐を誓った筈なのに、それはなんだかうやむやになっているのはいただけないです。そして母や弟妹のその後はどうした??

良かったのは、テムジンの妻・ボルテへの変わらない大きな愛。
ボルテが他部族に奪われて身篭った時も、タングートで幽閉されていた自分を助けるためとはいえ、他の男の子供を産んだ時も、何のためらいもなく自分の子と言い切って懐に引き受けるその強さ、潔さが凄い!
そして、身を挺して夫を守り助けようとするボルテの愛もまた並外れて大きい。

裏切りや陰謀が渦巻く中で、テムジンの家族を愛し、配下にも公平な態度は、モンゴルの民の心を掴んでいき、やがて兄弟の杯を交わしたジャムカとの決戦を迎えるのですが、ここでのポイントはモンゴル人が恐れる「雷」を味方につけたテムジンのすっくと立つ姿です。(雷の映像は迫力ありすぎで恐いほど)

映画はこの戦いで結末を迎えるのですが、監督はチンギス・ハーンと呼ばれるその手前までを描きたかったということなのでしょう。

それにしても、雄々しく闘っているより、捕えられて繫がれてる画の方が多過ぎ。
だからこそ、景色の雄大さ・美しさが胸に迫ってくるのかしらん?


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フライトプラン

2008年04月06日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2006年1月28日公開 アメリカ 98分

航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)は、事故死した夫の遺体を納めた棺と共に6歳になる娘のジュリアを連れ、ベルリンから故郷のニューヨークへ向かう飛行機に乗り込んだ。その機は彼女の設計した最新鋭のハイテク重層ジャンボジェット、E-474だった。機内で眠りにおちたカイルが目を覚ますと、隣にいたジュリアが消えていた。客席、トイレ、厨房と探し回るが、乗客も乗員も誰一人として娘の姿を見た者はいない。半狂乱になるカイルに告げられたのは・・・。

高度1万メートルの密室で行方不明になった娘を探し守ろうと闘うサスペンス・スリラーです。
ジョディは『パニック・ルーム』でも絶体絶命の状況で娘を守り抜く母を演じていますが、今回は夫を突然亡くしたショックで精神不安定な状態の設定で、観る方にも「母親の方がおかしいのでは?」という印象を与えることに成功しています。

第三者的には、ヒステリックに騒ぎ取り乱した母親の言葉を信じろというのは無理があるし、実力行使で飛行機を臨時着陸させちゃうなんて、かなり傍迷惑なんですが(^^;まず日本では考えられない人物像だけど、アメリカ的には愛する者を守るためにはどんな手段も使うのが許されるような作品って割と普通にありますよね。

とはいえ、これ、原作本を読んでいるので、結末は知ってるんだなぁ。
ただ、映画では機長(ショーン・ビーン)の活躍があまりないのがちと残念。
航空保安官役のピーター・サースガードも、出てくるだけで怪しさを感じてしまうのですが・・・(^^;

アラブ人への偏見の盛り込まれたエピは原作のまま。

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さだまさしコンサート Mist

2008年04月05日 | ライブ・コンサート他
4月5日17:05開演 19:58終演
川口リリアメインホール

桜もそろそろ終わりの風情。ポカポカ暖かい日中も、日が西に傾く頃には冷たい風が吹き始めてきました。

オープニングは
・道化師のソネット
   季節トークで幕開けです。

・白雨
・眉山
昨夜のドラマ「眉山」の話から入り、謝罪は気持ちを込めて→相撲話→日本人は宗教心は持たないが信仰心=感謝の心は持っているという話に続きます。

・雨宿り
・パンプキンパイとシナモンティー
ここからはお父様の入院話に。相変わらずソフトバンクのCMがツボのよう
メンバー紹介。今夜の宅間さんは英語ネタ(ホットドッグで珈琲が)

・窓
・桜桜咲くラプソディ
・加速度
・主人公
大阪フェスのコンサート話から人間・人生についてのお話人は自分に良い方を選ぶ力があって「今」を生きているという考え方、好きです。体温(自分の言葉)で話そう→新幹線のアナウンスネタへ。

・都忘れ
・賢者の贈り物
コンサートの主旨話(大切な人の笑顔を思い浮かべ、それを守るために何が出来るかを考えそこに向かって歩いていこうよ)

・赤い月
・1989渋滞
・胡桃の日
    宅間さ~~~ん
    トーク(桜人)

・ミスト
・かささぎ

(Ac)51→落日

今日は初めて「入り待ち」をしました。
私服のメンバーやさださんを真近で見られて
宅間さんの縦列駐車テクも拝見
なんか・・とっても「らしい」

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フランシスコの2人の息子

2008年04月02日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年3月17日公開 ブラジル

田舎で小作農として暮らすフランシスコ(アンジェロ・アントニオ)は、息子たちに畑を耕す以上の暮らしをさせたいと願い、長男のミロズマルと次男のエミヴァルをプロのミュージシャンにしようと決意。家計をやりくりして楽器を買い与え、兄弟はその期待に応えるよう独学で練習に励むが、一家の財政はますます苦しくなってしまう。(シネマトゥデイより)

ブラジルの国民的人気デュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノとその家族をモデルに作られています。貧しいながら、というか貧しいからこそ、豊かな人生を送らせてやろうと、なけなしの金を楽器に変えて、兄弟に期待と夢を掛ける一途な父親の姿と、それに応えて頑張る息子たちという構図は確かに感動的ではあります。
とにかく実話ベースなんで・・・

フランシスコは音楽だけでなく、子供たちの教育にも熱心な父親です。
町に掛け合って、自分の家で子供たちに勉強をさせたり(学校までは遠くて通えないため)小作人という境遇を子どもたちにも押し付けずに何とか自分よりましな生活を送ることが出来るようにしてやろうとする姿に打たれます。

妻の父から土地を追われるくだりは説明不足な感が。相性が悪かったにしても可愛い娘や孫まで追い出すことはなかろうに、と思うのよね

貧乏人の子沢山ではあるけれど、家族皆仲の良い姿は観ていて楽しいです。
また、この夫を支え、子供たちに深い愛情を注ぐ妻の存在を忘れる事は出来ません。兄弟に悲劇が起こったときの沈痛な嘆きの声に涙を誘われます。

ただ、悲劇の後の展開は単調というか淡々と事実を追う形で少し物足りない気がします。やはり子役の兄弟デュオの歌声の素晴らしさに尽きるかな

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