杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

スラムドッグス

2024年04月02日 | ドラマ
2023年11月17日公開 アメリカ 94分 PG12

犬のレジー(声:ウィル・フェレル)はある日、飼い主のダグ(ウィル・フォーテ)に家から遠い場所に捨てられてしまう。ピュアなレジーは、これも遊びだと信じて疑わず、家を目指してさまよっていたが、そこで野良犬界のカリスマ、ボストンテリアのバグ(ジェイミー・フォックス)と出会い、自分が捨てられたということを知らされる。野良犬になってしまい、飼い主ダグが最低なヤツだということに気づいたレジーは復讐を決意。それに賛同したほかの犬たちも加わり、一同は珍道中を繰り広げる。(映画.comより)


捨てられた犬が飼い主に復讐を企てる姿を描いたコメディとされていますが、かなりきわどい下ネタ満載のブラックコメディでした。
これ、絶対子供と一緒に観れない作品だな😨 あ、PG12指定だったわ

ダグは最低の飼い主でした。彼女に振られたのは浮気相手の下着を咥えて現れたレジーのせいとブチ切れたダグはレジーを捨てに行くのですが、レジーの方は遊びだと信じ切って何度でも戻ってきてしまいます。そこでダグは車で3時間かけた遠い場所にレジーを置き去りにします。

迷子になってしまったレジーは野良犬のバグと出会い、セクシーな雌のオーストラリアンシェパードのマギー(アイラ・フィッシャー)とデカちん自慢のグレートデーンのハンター(ランドール・パーク)を紹介され意気投合します。
ダグのことを話したところ、皆からお前は捨てられたんだと諭されたレジーは、ダグのおちんちんを嚙みちぎってやると復讐を決意。バグたちも一緒にダグの家を目指すことになります。

レジーが覚えていた3つの目印。
まずは観覧車のあるお祭り広場です。屋台からソーセージを盗んできたまでは良かったのですが、花火に驚いてパニックになり逃げだします。逃げ遅れたレジーをバグたちが助けたことで4匹の友情は更に深まります。友情の証がお互いにおしっこを掛け合うことってのがまた・・・。😓 (交尾とかマーキングとか、犬なら当たり前の行動なのだけど、セリフとして聞くとどうも尻のすわりが悪くなるなぁ。)

鷲?(鷹?)に襲われたバグを助けようとレジーがバグの足に飛びつき2匹とも空中を連れ去られますが、何とか森の木に落ちて助かります。この事件で2匹の友情はより強くなるのね。

空腹を抱えた4匹が森で幻覚作用のあるキノコを食べて錯乱状態になり、ウサギのぬいぐるみを見つけて引き裂くのですが、正気に戻った彼らが見たのは本物のウサギのバラバラ死体でした。(この場面がかなりシュール)ダグはウサギの死体を埋めて証拠を隠滅します。
そこに、行方不明の少女を探しにやってきた警察犬がやってきて焦った4匹でしたが、ハンターの警察犬時代の仲間でした。ところが通報されて動物管理局の人間に捕まってしまいます。

バグは自分の過去(飼い主の少女に足を踏まれて驚いたバグが噛んでしまった事で捨てられ処分されそうになった)を告白し、このままだと殺されると訴えます。
レジーは檻の中にいる全員でウンチをしまくり、掃除のために扉を開けた隙に逃げ出すことを思いつきます。作戦は成功し、係員はウンチまみれに。😁 

ダグの家が近づくとレジーの気持ちがダグ恋しさに変っていきます。そんなレジーにバグが怒って喧嘩別れとなります。

一匹で森に入っていったバグは行方不明になっていた少女と出会います。前の飼い主を思い出して不安そうな少女を安心させようと寄り添うバグ。そこにマギーやハンター、警察犬もやってきて少女は救助されました。

ダグの家に辿り着いたレジーでしたが、以前と変わらないダグの態度を見てこれまでの仕打ちを思い出します。ダグと縁を切ろうと決意したレジーですが、その言葉はダグには煩く吠えているだけでしかありません。切れたダグはレジーをバットで殴殺しようとしますが、そこにバグ、マギー、ハンターが現れます。

ダグを引き倒した4匹。ハンターがダグの顔にウンチをし、バグとマギーが両足を押さえ、レジーがチンコに噛みちぎります。見事復讐は果たされたわけね。騒動の余波で家も車も焼けてしまいましたが、ダグに同情する気には全くなれませんね。

その後。
マギーとハンターは恋仲に。ハンターはセラピー犬としてマギーもその鋭敏な嗅覚を買われて警察の仕事をします。
バグは助けた少女に飼われますが、レジーは野良犬として生きる選択をします。でもバグのところに遊びに行くと少女はレジーのことも可愛がってくれ、おそらくは居場所を見つけることになりそうですね。

本当はレジーもダグが最低な飼い主だと気付いていたけれど、自分は愛されていると信じたかったんだよな~~。
コメディではあるけれど、現実の厳しさや切なさも込められていて深身も感じます。でもやっぱりお下劣下ネタはついていけない。


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