杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

クルエラ

2021年06月07日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2021年5月27日公開 アメリカ 134分 G

パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。親を亡くした少女エステラ(エマ・ストーン)は、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店リバティに潜り込む。
そんなある日、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)との出会いによって、エステラはファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた”クルエラ”の姿へ染まっていく──。なぜ少女は悪名高き”ヴィラン”に変貌したのか?(公式HPより)

 

二か月ぶりの劇場鑑賞は、観たいものが沢山あって悩みましたが、やっぱりディズニー作品は外せない!

「101匹わんちゃん」に登場するディズニー史上最も悪名高い “ヴィラン”<悪役>で、アイコニックな白黒ファッションでも有名な“クルエラ”の誕生秘話を、過激でスタイリッシュに描いた作品です。でも実は「101匹わんちゃん」観てないのよね なので、クルエラの「悪」度については殆ど知らない私

子供の頃から強烈な個性を持っていたエステラ(ティッパー・ザイフェルト=クリーブランド)を母親(エミリー・ビーチャム)はクルエラ(残忍・残酷の意味があるようですが、劇中では問題児の意味)と呼んで諫めます。小学校でもその個性故に卒業間際に退学になり、困った母親が頼ったのは大きな館の女主人でした。ところが、エステラが起こした騒動のせいで母親が亡くなってしまいます。独りぼっちになったエステラはロンドンで孤児のジャスパー(ジギー・ガードナー)とホーレス(ジョセフ・マクドナルド)に出会い彼らの仲間になり盗みをしながら3人で暮らし始め10年が経ちました。デザイナーを夢見る彼女のためにジャスパー(ジョエル・フライ)たちが協力して、リバティの店員として働くことになり喜ぶエステラでしたが、任された仕事はバックヤードの掃除。自分の能力をアピールしようとしても取り合ってもらえず、遂にキレた彼女は上司のお酒を盗んで酔っ払い、ウインドウ・ディスプレイを作り変えます。それがバロネスに認められ、彼女の下で働くことになったエステラは、実力を発揮していきますが、ある時バロネスが母の形見のネックレスを身に着けているのを見て驚き、さらに母を悪く言われたことに腹を立て、ネックレスを取り戻そうと決意します。

「クルエラ」になってバロネスのパーティに乗り込み注意を引いている間にネックレスを盗み出す計画でしたが失敗。でもその時母の死は自分のせいではなく、バロネスが殺したことに気付き、復讐を誓います。エステラとしてバロネスの下で働く一方、ヴィンテージショップの店員アーティ( ジョン・マクリー)と組んで斬新なデザインを次々発表しクルエラとしてファッションリーダーになっていきますが、バロネスに正体がばれて逆に殺されそうになります。

焼き殺されそうになった彼女を救ったのはバロネスの側近のジョン(マーク・ストロング)でした。ジョンは、エステラがバロネスの実母で、子どもを望んでいなかったバロネスに、生まれたばかりの赤ん坊を始末するよう言われ、メイドのキャサリンに託したのだと言いました。育ての母の仇が実の母と知り混乱するエステラはクルエラとして復讐の決意を固め、留置所に入れられていたジャスパーとホーレス(ポール・ウォルター・ハウザー)を脱獄させます。

海辺の断崖に建つ因縁の館で開かれたバロネス主催のチャリティーパーティの会場は、クルエラが仕込んでいた彼女の恰好をした招待客で溢れます。バロネスをキャサリンが命を落とした崖に誘い出したエステラでしたが、娘と知ったバロネスに仲直りのハグを装って突き落とされます。しかしバロネスの行為はジャスパーたちにベランダに誘い出されていた大勢の招待客たちに目撃され、彼女はエステラ殺人で逮捕されます。

でも、これこそがバロネスの冷酷な性格を逆に利用したクルエラの巧妙に仕掛けた罠でした。予めパラシュートを身に着け難を逃れていたのね。

こうして「エステラ」は死に、「クルエラ・ド・ヴィル」が誕生したのでした。(ド・ヴィルはデビルをもじっているんですって

 いやいや、これってどうみてもバロネスこそが悪中の悪じゃないですか エマ・トンプソンのさすがの演技力にです。

側近のジョンもバロネスに従順なふりをしていたけれど、本当はその夫だったバロンに忠誠心があったわけで、そのため跡継ぎである娘のエステラを助けたのですね。

クルエラの髪が白と黒なのは、善良な父親と邪悪な母親の両方の性質を表しているということなのかな?

ジャスパーたちもドジな手下のイメージじゃなくて、少女の頃から共に助け合ってきたエステラを心配する心優しい泥棒になっています。

「101匹わんちゃん」では被害者=善な配役だったロジャーとアニータは、今作では名前は同じでも全く違う役どころとなっていて、ロジャー(カイヴァン・ノヴァク)はバロネスの顧問弁護士で、アニータ(カービー・ハウエル=バプティスト)はエステラの小学校時代の親友で記者になっていました。 

3匹のダルメシアンも、バロネスに犬笛で操られる狂暴な犬から、ジャスパーたちに攫われたあとは、彼らやクルエラに懐いて味方になっているし、毛皮にもされていません ラストではロジャーやアニータに生まれた子犬をプレゼントしているし・・・これが後に毛皮にしようと目論むようになるってのもしっくりこないな~~ 全体的にクルエラの悪パワーが足りないのはまだ誕生したばかりだから?

でも、ファッションは素晴らしい!!パンクなクルエラもインパクト大ですが、個人的にはクラシックな中に現代的なドレスの数々に目を奪われました ドレスを見るだけでも十分楽しませてもらえます

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