私の周りにも難聴の方が増えてきました。
しかし、大東市には軽度・中等度難聴に対応する
補聴器購入補助制度がありません。
全国に広がりつつある「補聴器購入補助制度」の創設を求めて、2023年12月議会で一般質問を行いました。
シリーズ 広がる補聴器助成/実施自治体 1年で倍加/議会の論戦と住民運動で前進
補聴器は両耳で
30万円ほどの値段になると伺っており、そして
5年くらいしかもちません。
補聴器がなければ、
人との会話も不便になり、家から出るのも嫌になると伺いました。
年金暮らしでは、補聴器を購入することができない人もいらっしゃいます。
大東市はこんな言い訳をしました。
「個人で補聴器を購入されている方の中には正しく使用できないために不具合を感じられる方や、使うことを諦めてしまう方が少なくありません。
そのため、本市ではまず現在お持ちの補聴器を正しく使っていただくための相談会を実施し、1人でも多くの方が聞こえによる生活の不具合を解消していただくよう努めております」
そもそも、補聴器が必要な人が
高額で買えない!って言っているのに、補聴器持っている人が正しく使えるように…って、問題点すり替えでしかない
さらに言い訳が続きました。
「本市窓口に相談に来られた高齢難聴者の方に使用していただけるよう、軟骨伝導イヤホンの導入を予定しております」
いやいや、違うんだって。
必要な人が経済的負担が大きいため買えないから補助してよ!って言っているんだけど…
そして、さらに
「高齢難聴者に対する補助金の補助につきましては、今後とも、市長会を通じて国に要望してまいります」って、つまり
市独自ではやる気がありませんってことですよね
冷たい大東市だなぁ
最近、「補聴器購入の補助はないのですか?」という市民からの問い合わせが増えました。
難聴の程度によっては聴覚の身体障害者手帳を取得したうえで、補聴器購入の助成制度がありますが、障害者手帳を取得するにはかなり重度の基準になっています。
具体的には以下をご参照ください。
難聴の程度について
難聴といっても複数の難聴のレベルを示す方法があるようですが、「日本聴覚医学会」が適切と見解を示している4分法の程度分類は以下の通りとなっています。
軽度難聴: mild hearing loss 25 dB 以上 40dB 未満
小さな声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。会議などで の聞き取り改善目的では、補聴器の適応となることもある。
中等度難聴: moderate hearing loss 40 dB 以上 70dB 未満
普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。補聴器の良い 適応となる。
高度難聴: severe hearing loss 70 dB 以上 90dB
非常に大きい声か補聴器を用いないと会話が聞こえない。しかし、聞こえても聞き取りには限界がある。
重度難聴: profound hearing loss 90 dB 以上
補聴器でも、聞き取れないことが多い。人工内耳の装用が考慮される。
身体障害者障害程度等級表(身体障害者福祉法施行規則別表第5号)
https://www.city.daito.lg.jp/uploaded/attachment/31631.pdf
身体障害者手帳を取得するには
聴覚の障害区分は6級からあります。
6級の程度は以下になります。
① 両耳の聴力レベル が
70デシベル以上の もの(40センチメート ル以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
② 一側耳の聴力レベ ルが
90デシベル以上, 他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの
90デシベル以上とは、大きい声でも聞き取れないくらいに重度の難聴です。
軽度から補聴器を必要とするため、既存の助成はほとんど役に立ちません。
4人に1人、コミュニケーションに支障有
介護予防の日常生活圏域ニーズ調査(有効回答数:1,147 件)では難聴や補聴器に関わる設問では、全体の
26%の方が
聴覚の問題によるコミュニケーションに支障が有ると答えています。
アンケートに答えた4人に1人超の方が聴覚に支障を感じています。
そのうち
常時補聴器を使用されている方が13.4%、
時々使用されている方が12%います。
そして26%のうち、補聴器に関して困っていることについては、
値段が高いと答えた方が28.8%おられました。
単純計算でもアンケートに答えてくださった方のうち、
補聴器は値段が高くて手が出ないと感じておられる方が約85人いてるっていうことがこの調査で分かります。
私の周りにも、ボランティアにかかわり、元気でまだまだ活躍できるのに、補聴器が必要なぐらいの難聴を抱えておられる方がいらっしゃいます。
なんとか補助制度の導入をして欲しいと求めましたが、今回の一般質問では、
経費等を理由に「調査研究」という回答に留まりました。
引き続き、補聴器補助制度の創設を求めていきます。