ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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「健康不安と過剰医療の時代」

2012-05-27 15:45:14 | 新聞を読んで
書評の欄にこれがあった。

「現代は江戸時代より『進化』していると言われる。

進化のシンボルが科学技術の発展である。

確かに江戸時代までは高度医療も保険制度もなく、

薬は高かった。であるから病気にならないことが重要で、

『養生』が生活の上で大切な役目を果たしていた。

・・・今の日本では薬は満腹になるほど出し・・

・・不安感だけで治療する必要はあるのだろうか?

・・・病気ではない人にお金を使わせるには、『健康不安』という武器がある。

・・あらゆるものに警告が発せられ、健康商品が大量に消費・・・」

実に面白い文章だった。

なるほどなるほどと読んだ。

血圧やコレステロールを下げる薬、骨粗しょう症の薬の副作用。

私たちの身体は常に動的平衡状態だから当然そうなる。

こういった知識を得ればひとはその薬を止めるんだろうか。


こういう文章もあった。

「本来は『ストレスに強い』ことを強要する社会の問題であるにもかかわらず、

それは問題としないで医療に金を使わせる構造になっているのだ。・・・」

勿論社会の問題も大有りだ。

だけど、この社会で不安を煽られているというふうにならない人もいる。

そのことに何故そうなんだろう?という疑問、関心が生まれないこと自体が、

こういう社会になっているということもあるかもしれない。

不安感を払拭するために身体に薬物を入れる。

不安感という感覚を薬物という物質で解決しようとすることに疑問を抱かない人が多い。

不安感という心に正体を合わせてみようとする人は少ない。

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