晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

精油豆知識:ニアウリ

2020年06月20日 | 精油豆知識
今回もスッキリした香りのニアウリです。

以前にティートリーやユーカリ、カユプテ
といった精油を取り上げ、風邪の症状の緩和に
おすすめとご紹介しましたが、
今回の『ニアウリ』も清涼感のあるクリアで、
軽い甘さを感じる香りで、パワフルな殺菌消毒作用を
持っているので、おすすめです。

ティートリーやユーカリほど有名ではありませんが、
カユプテの近縁種で、あの天国に一番近い島
ニューカレドニアを代表する植物です。

ニアウリはオーストラリアやニューカレドニアに自生し、
とても大きく成長する木で、5~6月に黄色の花々を咲かせます。

特にニューカレドニアでは、ニアウリエッセンスは、
特産品として、お土産としてもよく売られています。

筆者も以前ニューカレドニアに旅した時には、
とてもリーズナブルなのに色々利用できるので、
お土産用と自分用にたくさん買ってきました。

ニアウリエッセンス
ビンの中に小さな
ニアウリの葉が入っています。


ニアウリの木

ニューカレドニアに、マラリヤなどの伝染病が
見られないのは、ニアウリがたくさん自生していて、
ニアウリが放つ芳香成分が、まわりの空気を
浄化する働きをし、またこの木の葉が落葉となり、
地面を覆うと、それが強力な天然の殺菌消毒剤として
働くからと言われています。

ニューカレドニアは仏領だったため、
フランスでは早くからニアウリ油を利用しはじめ、
病院や病棟の殺菌消毒や、カユプテやユーカリの代わりに、
咳やリウマチ、神経痛の治療に用いられることもありました。

効能
◎心に対する働き
すっきりとクリアな香りで、頭をスッキリさせ集中力を高めます。
また刺激作用で、元気を回復させてくれます。

ティートリーに似た働きですが、
ティートリーほど刺激が強くないため、
ティートリーではちょっと強すぎるかなぁ~
というときには、ニアウリを用いると良いでしょう。

◎身体に対する働き
もちろん呼吸器系に有効で、ニアウリは白血球の
抗体の活性を高めるため風邪などの感染症の症状を
緩和する働きをしてくれます。
そのため、初期症状の頃の早めの使用が有益です。

またユーカリなどと同じように、痛みを和らげる特性から、
神経痛や筋肉痛、肩こりにも役立ちます。

現地では万能薬として知られ、傷口の組織を引き締め、
治癒を促すので、切り傷、火傷、吹き出もの、にきびなどの
皮膚のトラブルにもニアウリ油をキャリアオイルで薄めて
塗ったり、エッセンスで洗うと良いとされています。

腸の強壮作用もありますが、エッセンスを内服することになるので、
おすすめできませんし、専門家のアドバイスなしでの飲用はお控え下さい。

おすすめブレンド
◎風邪かなぁ~というときに
ブレンドa)
ニアウリ(精油)2滴
orニアウリエッセンス4滴
ユーカリ(ラディアタ)1滴
パイン3滴

*芳香浴には、ブレンドa)をアロマポットに2~3滴入れる。
*蒸気浴には、ブレンドa)を2~3滴熱湯に入れて、
 蒸気を吸入する。
*マッサージには、咳が出るときには、
 キャリアオイル30mlに、ブレンドa)を入れ、胸や喉に塗布する。

◎お口を清潔に(マウスウォッシュ)
ブレンドb)
ニアウリ(精油)2滴
orニアウリエッセンス4滴
ペパーミント2滴
ミルラ1滴
レモン2滴

*ミントウォーター(芳香蒸留水)40ccと浄水20ccに、
 ブレンドb)を入れ、お口にスプレーする。
 うがいをするときは、出来上がりのマウスウォッシュ液を
 2倍ぐらいに薄めて使用する。

◎勉強やお仕事の能率アップに(集中力を高めよう)
ブレンドc)
ニアウリ(精油)2滴
orニアウリエッセンス4滴
ローズマリーベルベノン2滴
スイートオレンジ3滴
レモン2滴

*芳香浴には、ブレンドc)をアロマポットに2~3滴入れる。