ベイというよりも、ローレル(ローリエ)
(月桂樹)として、フランス料理には
欠かせないハーブの一つで、
ブーゲガルニ(香草の束)には、
必ずといっていいほど用いられているので、
ご存知の方も多いでしょう。
ベイリーフ(ローレル)
また小枝や茎を輪に編み込んだ冠『月桂冠』は、
古代オリンピックで、競技の勝者の頭に飾られたので
有名ですね。
月桂冠
日本でも某有名酒造メーカーの清酒名になっていますし、
以前のマークは文字通り月桂冠のマークだったので、
まだ人々の記憶に新しいのでは。
この『月桂冠』は、古代ローマにシーザーが
凱旋する度に人々が月桂冠を頭にのせて、
健闘を讃えたそうです。
古代ギリシャで、ベイは魔除け、雷避け、
旅のお守りとされていて、ギリシャの神
アポロンに捧げられた木で、
アポロンの神殿は病いや悪霊、雷などから守るために、
屋根を全部月桂樹の葉で造っていたと言われています。
アポロンは予言、詩歌、音楽、医療を司る神で、
彼の預言は全て一人の特別な巫女(尼僧)を
通して人々に伝えられ、この巫女が必ず
月桂樹の葉を食べてから、お告げを伝えたそうです。
月桂樹には、わずかに麻酔作用があるので、
恍惚とした状態で、ご神託を述べることで、
神秘性を演出したのかもしれませんね。
しかし、別の説では、アポロンに追いつめられた
美しいニンフのダフネの化身が月桂樹と
言われています。
現在のバレンタインディーは、チョコレートを贈って
女の子から愛を告白するようになっていますが、
中世の頃は、2月14日の夜に枕の下に
月桂樹の小枝を敷いて
「バレンタイン様、夢で恋人に会わせて下さい」
と願いながら寝て、恋人同士がお互いに夢で会えれば、
1年以内に結婚できるという愛を占う日
だったそうですよ。
学名の由来はラテン語の「laurus」から
派生した「laudis」は・誉め讃える・という言葉で、
「laurusnobilis」となったようです。
原産地は南欧で、春から初夏にかけて
クリームイエローの小さな花が咲き、
黒い艶のある実がなり、精油はモロッコと
スペインでよく採油されます。
ベイの蕾
効能
ローマ時代から、甘くスパイシーな香りが
空気を清浄にし、疫病 予防になると信じられ、
病人が出ると戸口に、この枝を吊るしたそうで、
今でもギリシャの教会では、床にベイリーフを
撒くそう で、空気を浄化させるためでしょうね。
◎心に対する働き
情緒に対し、軽い麻痺作用がり、鎮静作用を示します。
また心に暖かみを与えてくれます。
◎身体に対する働き
消化器系にとても有効で、唾液の分泌を増やし、
消化を助け、腸内ガスを排出させ、
胃の痛みも和らげるのに役立ちます。
イギリスでは根を肝臓病や肺結核の薬として、
用いられていたぐらいで、肝臓、腎臓を強壮し、
利尿に役立ちます。
また痛みを和らげ、発汗作用もあるので、
感染症による高熱を下げ、
気道や気管支を除菌し、
炎症を緩和する働きがあるので、
風邪を引いたときなど、ユーカリ精油とともに
吸入や、芳香浴に用いたりするのもよいでしょう。
痛みや苦痛を和らげるには、ベイ精油と
ローズ精油、ジュニパー精油などを
組合わせて使うと効果があると言われています。
美容
古代ローマ人たちは、浴槽の中にベイリーフを
撒き散らし、強い香ばしい香りで満たし
沐浴するのが好きだったようですが、
リラックスし、血行を促進するのに
有効だったのでしょう。
また19世紀末には、発毛を促すとして
髪の手入れに用いられ、ヘアローションとして
シャンプーの前に用いると髪の成長を刺激し、
フケを止めるのに役立ちます。
しかし、ベイ精油は、皮膚や粘膜を刺激する
ことがあるので、高濃度の使用や長時間の
連続使用は控えられる方がいいでしょう。
また妊娠されている場合も、通経作用があるので、
同様に使い方に注意が必要です。
おまけ
食品売り場のスパイスコーナーに
売られているローレルを、お米や
小麦粉などの容器に入れておくと、
虫よけになります。
お米5kgに対して、ローレル2~3枚の割合で
入れるとよいでしょう。
約半年間有効です。
おすすめブレンド
◎風邪や空気の乾燥によるノドの不調に
ブレンドa)
ベイ 3滴
ユーカリ 2滴
ラベンダー 1滴
*芳香浴として、ブレンドa)をアロマポットに
2~3滴入れる。
*蒸気浴として、洗面器に熱いお湯を入れ
ブレンドa)を2~3滴入れ、スチームを鼻やノドなどに当てる。
◎宴会シーズンで胃腸の調子がどうも・・というときに
ブレンドb)
ベイ 2滴
ローズマリー 2滴
ラベンダー 1滴
ベルガモット 1滴
*芳香浴には、ブレンドb)をアロマポットに
2~3滴入れる。
*マッサージするときは、
キャリアオイル(オリーブオイルなど)30mlに、
ブレンドb)を入れてマッサージオイルを作り、
1~2滴を手にとり、胸やみぞおち、腹部に塗り
時計回りにマッサージします。
◎関節炎などの使い痛みなどを和らげたいときに
ブレンドc)
ベイ 2滴
ローズオットー 1滴
ジュニパー 2滴
タンジェリン 1滴
*キャリアオイル(オリーブオイルなど)30mlに
ブレンドc)を入れてマッサージオイルを作り、
痛む関節と周囲に広く塗り、蒸しタオルで温める。
または、ホットパッド(遠赤外線パッド)があれば、
それを20分程度当てるとなお、効果的です。
(月桂樹)として、フランス料理には
欠かせないハーブの一つで、
ブーゲガルニ(香草の束)には、
必ずといっていいほど用いられているので、
ご存知の方も多いでしょう。
ベイリーフ(ローレル)
また小枝や茎を輪に編み込んだ冠『月桂冠』は、
古代オリンピックで、競技の勝者の頭に飾られたので
有名ですね。
月桂冠
日本でも某有名酒造メーカーの清酒名になっていますし、
以前のマークは文字通り月桂冠のマークだったので、
まだ人々の記憶に新しいのでは。
この『月桂冠』は、古代ローマにシーザーが
凱旋する度に人々が月桂冠を頭にのせて、
健闘を讃えたそうです。
古代ギリシャで、ベイは魔除け、雷避け、
旅のお守りとされていて、ギリシャの神
アポロンに捧げられた木で、
アポロンの神殿は病いや悪霊、雷などから守るために、
屋根を全部月桂樹の葉で造っていたと言われています。
アポロンは予言、詩歌、音楽、医療を司る神で、
彼の預言は全て一人の特別な巫女(尼僧)を
通して人々に伝えられ、この巫女が必ず
月桂樹の葉を食べてから、お告げを伝えたそうです。
月桂樹には、わずかに麻酔作用があるので、
恍惚とした状態で、ご神託を述べることで、
神秘性を演出したのかもしれませんね。
しかし、別の説では、アポロンに追いつめられた
美しいニンフのダフネの化身が月桂樹と
言われています。
現在のバレンタインディーは、チョコレートを贈って
女の子から愛を告白するようになっていますが、
中世の頃は、2月14日の夜に枕の下に
月桂樹の小枝を敷いて
「バレンタイン様、夢で恋人に会わせて下さい」
と願いながら寝て、恋人同士がお互いに夢で会えれば、
1年以内に結婚できるという愛を占う日
だったそうですよ。
学名の由来はラテン語の「laurus」から
派生した「laudis」は・誉め讃える・という言葉で、
「laurusnobilis」となったようです。
原産地は南欧で、春から初夏にかけて
クリームイエローの小さな花が咲き、
黒い艶のある実がなり、精油はモロッコと
スペインでよく採油されます。
ベイの蕾
効能
ローマ時代から、甘くスパイシーな香りが
空気を清浄にし、疫病 予防になると信じられ、
病人が出ると戸口に、この枝を吊るしたそうで、
今でもギリシャの教会では、床にベイリーフを
撒くそう で、空気を浄化させるためでしょうね。
◎心に対する働き
情緒に対し、軽い麻痺作用がり、鎮静作用を示します。
また心に暖かみを与えてくれます。
◎身体に対する働き
消化器系にとても有効で、唾液の分泌を増やし、
消化を助け、腸内ガスを排出させ、
胃の痛みも和らげるのに役立ちます。
イギリスでは根を肝臓病や肺結核の薬として、
用いられていたぐらいで、肝臓、腎臓を強壮し、
利尿に役立ちます。
また痛みを和らげ、発汗作用もあるので、
感染症による高熱を下げ、
気道や気管支を除菌し、
炎症を緩和する働きがあるので、
風邪を引いたときなど、ユーカリ精油とともに
吸入や、芳香浴に用いたりするのもよいでしょう。
痛みや苦痛を和らげるには、ベイ精油と
ローズ精油、ジュニパー精油などを
組合わせて使うと効果があると言われています。
美容
古代ローマ人たちは、浴槽の中にベイリーフを
撒き散らし、強い香ばしい香りで満たし
沐浴するのが好きだったようですが、
リラックスし、血行を促進するのに
有効だったのでしょう。
また19世紀末には、発毛を促すとして
髪の手入れに用いられ、ヘアローションとして
シャンプーの前に用いると髪の成長を刺激し、
フケを止めるのに役立ちます。
しかし、ベイ精油は、皮膚や粘膜を刺激する
ことがあるので、高濃度の使用や長時間の
連続使用は控えられる方がいいでしょう。
また妊娠されている場合も、通経作用があるので、
同様に使い方に注意が必要です。
おまけ
食品売り場のスパイスコーナーに
売られているローレルを、お米や
小麦粉などの容器に入れておくと、
虫よけになります。
お米5kgに対して、ローレル2~3枚の割合で
入れるとよいでしょう。
約半年間有効です。
おすすめブレンド
◎風邪や空気の乾燥によるノドの不調に
ブレンドa)
ベイ 3滴
ユーカリ 2滴
ラベンダー 1滴
*芳香浴として、ブレンドa)をアロマポットに
2~3滴入れる。
*蒸気浴として、洗面器に熱いお湯を入れ
ブレンドa)を2~3滴入れ、スチームを鼻やノドなどに当てる。
◎宴会シーズンで胃腸の調子がどうも・・というときに
ブレンドb)
ベイ 2滴
ローズマリー 2滴
ラベンダー 1滴
ベルガモット 1滴
*芳香浴には、ブレンドb)をアロマポットに
2~3滴入れる。
*マッサージするときは、
キャリアオイル(オリーブオイルなど)30mlに、
ブレンドb)を入れてマッサージオイルを作り、
1~2滴を手にとり、胸やみぞおち、腹部に塗り
時計回りにマッサージします。
◎関節炎などの使い痛みなどを和らげたいときに
ブレンドc)
ベイ 2滴
ローズオットー 1滴
ジュニパー 2滴
タンジェリン 1滴
*キャリアオイル(オリーブオイルなど)30mlに
ブレンドc)を入れてマッサージオイルを作り、
痛む関節と周囲に広く塗り、蒸しタオルで温める。
または、ホットパッド(遠赤外線パッド)があれば、
それを20分程度当てるとなお、効果的です。