ベンゾインも、前回のミルラ(没薬)や、
フランキンセンス(乳香)と同じように、
幹を傷付け浸出した樹脂から抽出される精油です。
ベンゾインの和名は安息香といい、
文字通り「息を安らかにする香」で、
吸入することによって痰を取り去り、
呼吸を楽にしてくれる薬として、
古くから用いられていました。
また古来より、化粧品に使われたり、
防腐剤として用いられたり、
悪霊を追い払うすばらしい力がある
薫香として、よく焚かれていました。
安息香樹は、スマトラに最も多く育成していますが、
ジャワやタイにも生育し、
タイ産はシャム・ベンゾイン(Styraxtokinensis)といい、
スマトラ産はスマトラ・ベンゾイン(Styraxbenzoin)といわれ、
品質が高いのはシャム・ベンゾインですが、
生産料が少なく市販されているほとんどは、
スマトラ・ベンゾインです。
シャム・ベンゾインはなかなか手に入らないそうで・・・
そうだと知ると、一度はその香りを嗅いでみたいと思いますよね。
安息香樹の花
安息香の樹脂は、淡褐色ですが、
空気に触れると徐々に黒っぽくなってきます。
しかし一般には樹脂成分を取り除いて、
アルコールなどに溶かし込んだチンキを利用します。
安息香の樹脂の固まりベンゾインチンキ
(別名=フライヤーズバルサム)は、医薬品として
吸入して、ノドの痛みを取ったり、痰を切る目的で利用されます。
またベンゾインは、消炎消毒作用があり、
昔から「肌をきれいに冴えさせ、つややかにしてくれる」とされ、
お肌のさまざまなトラブルに役立ち、
肌の弾力を取り戻し、小じわの予防に良いとして化
粧品によく利用されてきました。
バニラのような甘い香りで、香水にも用いられ、
揮発しにくい成分を含んでいるので、
香りを保留させる役割としても、よく使用されています。
そして食品の表示部分に、安息香酸という名が書かれているのを、
ご存知の方もおられると思いますが、
ベンゾインには防腐作用もあるため、
安息香酸は、食品添加物として使われています。
ひと昔前のジュースの底によく沈んでいた粉のようなものは、
安息香酸塩となり沈澱したものだったのですね。
(この様なジュースをご存知の方は、筆者と同年代ですね)
効能
◎心に対する働き
集中力が必要なときは、避けるべき精油とされているように、
神経を鎮める作用が強く、緊張やストレスを緩和するときに
役立ちます。
気苦労ばかりで、消耗しきった心のケアに効果的に働きかけます。
◎身体に対する働き
呼吸器系の不調、特に咳、痰、ノドの痛みなどの症状を
好転させてくれます。
血液循環を良くする働きがあるので、
血行が良くなることで、身体を温め、
関節炎などの痛みを和らげてくれます。
尿量を増やす働きもあり、膀胱炎の回復にも
役立つといわれています。
そして、膵臓の働きを強化し、血糖値を抑制する働きから、
糖尿病の人たちにも利用されているそうです。
◎肌に対する働き
ひび割れやあかぎれなど乾燥した肌に効果があり、
しもやけにも用いられます。
皮膚の張りを良くするだけでなく、
炎症やかゆみがある肌の老廃物を排出させ保護し、
キズの治りを促し、瘢痕を柔らかくし、
きれいに消し去る働きがあります。
化粧品の製造においては、防腐剤としても添加されます。
※ひとことメモ
粘度の非常に高いオイルなので、滴下ビンの場合は
1適目が出るまで、とても時間がかかるので、
スポイドを利用する方が便利です。
おすすめブレンド
◎冷え(血行不良)によって、身体の節々が痛いときに
ブレンドa)
ベンゾイン1滴
コリアンダー1滴
ジュニパー1滴
ラベンダー3滴
*マッサージには、
ブレンドa)をオリーブオイル30mlに入れ、
入浴後に、痛む部位に擦り込み、
できれば遠赤外線パッドなどで、暖めるとよいでしょう。
遠赤外線パッドがなければ、使いきりの貼るカイロに、
極楽塩10g程度を小さなチャック付きビニール袋か、
ラップで包み、カイロの接着面の中央に張り、
肌着の上から部位に当てる。
◎ひび割れやあかぎれ、しもやけの手足に
ブレンドb)
ベンゾイン1滴
パルマローザ2滴
レモン2滴
ジンジャー1滴
*マッサージには、
キャリアオイル(オリーブオイルなど)30ml
または、ジェル基剤30gにブレンドb)を混ぜ、
手を洗った後などに、こまめに塗る。
*手浴、足浴には、洗面器やフットバスに、
熱めのお湯を張り、ブレンドb)を3滴入れ、
10~15分足浴する。手浴の場合は、5~10分程度。
(途中温度が下がってきたら、熱湯を足せるよう
ポットを手元に置いておきましょう。)
◎気苦労の多い仕事の後に
ブレンドc)
ベンゾイン1滴
ローズAbs.1滴
フランキンセンス1滴
ラベンダー2滴
*芳香浴には、ブレンドc)をアロマポットに2~3滴入れる。
*手浴には、洗面器やフットバスに、熱めのお湯を張り、
ブレンドb)を3滴入れ、5~10分程度ゆったりと手を暖め、
ホッコリ気分を味わいましょう。
精油豆知識はベンゾイン(安息香)で終了させていただきます。
長らくご愛読いただき、ありがとうございました。
LINEお友だち登録で500円OFFクーポンや
1回の施術で1ポイント、3ポイントで
手作り石けんプレゼントのポイントカードをプレゼント
ぜひ ご登録、ご活用くださいね
フランキンセンス(乳香)と同じように、
幹を傷付け浸出した樹脂から抽出される精油です。
ベンゾインの和名は安息香といい、
文字通り「息を安らかにする香」で、
吸入することによって痰を取り去り、
呼吸を楽にしてくれる薬として、
古くから用いられていました。
また古来より、化粧品に使われたり、
防腐剤として用いられたり、
悪霊を追い払うすばらしい力がある
薫香として、よく焚かれていました。
安息香樹は、スマトラに最も多く育成していますが、
ジャワやタイにも生育し、
タイ産はシャム・ベンゾイン(Styraxtokinensis)といい、
スマトラ産はスマトラ・ベンゾイン(Styraxbenzoin)といわれ、
品質が高いのはシャム・ベンゾインですが、
生産料が少なく市販されているほとんどは、
スマトラ・ベンゾインです。
シャム・ベンゾインはなかなか手に入らないそうで・・・
そうだと知ると、一度はその香りを嗅いでみたいと思いますよね。
安息香樹の花
安息香の樹脂は、淡褐色ですが、
空気に触れると徐々に黒っぽくなってきます。
しかし一般には樹脂成分を取り除いて、
アルコールなどに溶かし込んだチンキを利用します。
安息香の樹脂の固まりベンゾインチンキ
(別名=フライヤーズバルサム)は、医薬品として
吸入して、ノドの痛みを取ったり、痰を切る目的で利用されます。
またベンゾインは、消炎消毒作用があり、
昔から「肌をきれいに冴えさせ、つややかにしてくれる」とされ、
お肌のさまざまなトラブルに役立ち、
肌の弾力を取り戻し、小じわの予防に良いとして化
粧品によく利用されてきました。
バニラのような甘い香りで、香水にも用いられ、
揮発しにくい成分を含んでいるので、
香りを保留させる役割としても、よく使用されています。
そして食品の表示部分に、安息香酸という名が書かれているのを、
ご存知の方もおられると思いますが、
ベンゾインには防腐作用もあるため、
安息香酸は、食品添加物として使われています。
ひと昔前のジュースの底によく沈んでいた粉のようなものは、
安息香酸塩となり沈澱したものだったのですね。
(この様なジュースをご存知の方は、筆者と同年代ですね)
効能
◎心に対する働き
集中力が必要なときは、避けるべき精油とされているように、
神経を鎮める作用が強く、緊張やストレスを緩和するときに
役立ちます。
気苦労ばかりで、消耗しきった心のケアに効果的に働きかけます。
◎身体に対する働き
呼吸器系の不調、特に咳、痰、ノドの痛みなどの症状を
好転させてくれます。
血液循環を良くする働きがあるので、
血行が良くなることで、身体を温め、
関節炎などの痛みを和らげてくれます。
尿量を増やす働きもあり、膀胱炎の回復にも
役立つといわれています。
そして、膵臓の働きを強化し、血糖値を抑制する働きから、
糖尿病の人たちにも利用されているそうです。
◎肌に対する働き
ひび割れやあかぎれなど乾燥した肌に効果があり、
しもやけにも用いられます。
皮膚の張りを良くするだけでなく、
炎症やかゆみがある肌の老廃物を排出させ保護し、
キズの治りを促し、瘢痕を柔らかくし、
きれいに消し去る働きがあります。
化粧品の製造においては、防腐剤としても添加されます。
※ひとことメモ
粘度の非常に高いオイルなので、滴下ビンの場合は
1適目が出るまで、とても時間がかかるので、
スポイドを利用する方が便利です。
おすすめブレンド
◎冷え(血行不良)によって、身体の節々が痛いときに
ブレンドa)
ベンゾイン1滴
コリアンダー1滴
ジュニパー1滴
ラベンダー3滴
*マッサージには、
ブレンドa)をオリーブオイル30mlに入れ、
入浴後に、痛む部位に擦り込み、
できれば遠赤外線パッドなどで、暖めるとよいでしょう。
遠赤外線パッドがなければ、使いきりの貼るカイロに、
極楽塩10g程度を小さなチャック付きビニール袋か、
ラップで包み、カイロの接着面の中央に張り、
肌着の上から部位に当てる。
◎ひび割れやあかぎれ、しもやけの手足に
ブレンドb)
ベンゾイン1滴
パルマローザ2滴
レモン2滴
ジンジャー1滴
*マッサージには、
キャリアオイル(オリーブオイルなど)30ml
または、ジェル基剤30gにブレンドb)を混ぜ、
手を洗った後などに、こまめに塗る。
*手浴、足浴には、洗面器やフットバスに、
熱めのお湯を張り、ブレンドb)を3滴入れ、
10~15分足浴する。手浴の場合は、5~10分程度。
(途中温度が下がってきたら、熱湯を足せるよう
ポットを手元に置いておきましょう。)
◎気苦労の多い仕事の後に
ブレンドc)
ベンゾイン1滴
ローズAbs.1滴
フランキンセンス1滴
ラベンダー2滴
*芳香浴には、ブレンドc)をアロマポットに2~3滴入れる。
*手浴には、洗面器やフットバスに、熱めのお湯を張り、
ブレンドb)を3滴入れ、5~10分程度ゆったりと手を暖め、
ホッコリ気分を味わいましょう。
精油豆知識はベンゾイン(安息香)で終了させていただきます。
長らくご愛読いただき、ありがとうございました。
LINEお友だち登録で500円OFFクーポンや
1回の施術で1ポイント、3ポイントで
手作り石けんプレゼントのポイントカードをプレゼント
ぜひ ご登録、ご活用くださいね