アメリカの安宿と言えば、やはりモーテルでしょう。特に片田舎の場末モーテルには、旅情を掻き立てる独特の風情があり、私は好きです。
ある日、シアトル在住の友人と、ワシントン州のとあるスプリングクリークでイブニングの釣りを終え、近くの町で宿探しとなりました。幹線道路に出ると、三叉路の向かいに手ごろなモーテルを発見、近くにはスーパーマーケットやバーガーキング、ガソリンスタンド等があり、明るくて便利そうな場所でした。
チェックインを済ませようとオフィスへ行くと、南アジア系の家族がソファーに腰掛け、テレビを見ながらくつろいでいるところでした。主人はどうもパキスタン人のようで、何故かニヤリとしながら部屋の鍵を私に手渡してくれました。
ところが、部屋へ入ってみると、何と巨大なベッドがひとつ、ドッカリと部屋を占領しているではありませんか。私達は一瞬唖然となり、すぐに主人を呼んで、ツインベッドの部屋に替えてもらいました。
暫くして、我々がタックルを片付けていると、例の主人が現れ、「何だ、釣りか?」と話し掛けて来ました。その時の主人の表情は、「やっと謎が解けたぞ」とでも言っているように見えました。やっぱアメリカってその手の人が多いんでしょうかねー?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます