フライフィッシングの話

川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

桜吹雪の桂川

2006-04-20 02:31:45 | 桂川(忍野)
4月18日(火)晴れ

この日は、日中の気温が23度まで上がるとの予報で、大量のハッチと雨のようなライズを期待しながら桂川へ向かいます。
遠くの景色が霞んで見えたのは、黄砂の影響だと後から知りました。

まず最初は、大場所の川茂堰堤を覗いてみる事にします。
ところが、相変わらず多種多様な水性昆虫が飛び交っているものの、ライズの気配はありません。
仕方が無いので、そのまま西桂まで行き、富士見橋からふれあい橋の間を見てみますが、こちらの方もライズはさっぱりです。
続いて西桂小、高速下などをチェックしながら、どんどん上流へ行き、結局、寿堰堤まで来てしまいました。先行者の状況は判りませんが、とりあえず人が居なかったので、試しにここで入ってみる事にします。

川の中を覗くと、水はやや濁り気味で、何やら白いものが沢山流れています。それが何なのか解りませんが、いつまでも流れて来るので恐らくゴミではないでしょう。流心では、時折、小さなニジマスのライズがあり、堰堤の近くや対岸に沢山の水鳥がのどかに泳いでいるといった状況で、何をどうしたら良いのか全く思い付きません。
そのうちにルアーマンがやって来て、スプーンで川底を狙い何尾かヒットさせていましたが、相変わらずフライの方には反応が無く。諦めて上流の方を見に行くと、護岸沿いの桜がちょうど見ごろの満開を迎えていました。どうやら水中の白い流下物は、桜の花びらだったようです。さすがに流下物がこれだけ多いと、魚もフライを見つけにくいだろうと判断。本流を諦め、支流へ行ってみる事にしました。

入渓ポイントから一旦下流まで歩き、そこから釣り上がります。
落ち込みの白泡の中にニンフを沈めると、すぐにニジマスがヒット。
ネットに納まったのは、30センチジャストの雄のヒレピン(写真)でした。
これに気を良くして、小さなポイントを丹念に攻めますが、結局、上流の堰堤まで魚の気配は無く、ここも早々に引き上げてしまいました。

正午を過ぎると、気温もかなり上昇して来て、車の温度計は何と30度(実際の気温は26度くらい)に達しています。
やや遅めの昼食後、寿堰堤で会ったルアーマンから、鹿留川にヤマメが結構残っているとの情報を聞いていたので、念のため覗いてみる事にします。その場所に到着すると、確かに浅く緩い流れの中にヤマメが5~6尾、クルージングしながら水面下の何かを捕食しているのが見えました。覗きついでに竿を出してみますが、予想通りの渋い状況で、さらに風が吹くと、桜の花びらが舞い始め、桜吹雪の中で釣りをするという、心地良いのかうっとうしいのか解らないような状況になって来ました。お陰で水面は桜の花びらで一杯になってしまい、結局一度食わせたきりで、ここでも敢え無く撃沈です。

夕方は忍野へ向かいます。
自衛隊橋の上から川を覗いてみると、良型のニジマスが2尾付いていましたが、何と橋の下に居たヤンキーの兄ちゃん達が、岸からそのニジマスをヤスで突き始めました。もちろん、ヤスで突ける筈もなく、2尾のニジマスはあっという間にどこかへ逃げてしまい、かなり腹立たしく感じていたところに、いつも監視で回っているW氏が彼等のところへ行きました。すると入漁券も持っていない上に、誰もお金が無いと言い出す始末。結局彼等はそそくさと帰って行き、ようやくいつもの静けさを取り戻しました。

もちろん忍野へ来たのは、前回1尾も取れなかったヒゲナガのリベンジの為です。
始めた時刻はすでに午後5時近くになっていましたが、夕暮れまではまだ1時間半以上もある為、とりあえずウェットからドライまで、ひと通り試してみます。ところがライズは散発的で、フライにも殆ど反応してくれません。ようやく1尾を掛けたと思ったら、すぐにバレてしまいました。仕方が無いので、早々にヒゲナガ用のフライを結び、岸辺に座って待つ事にします。
待つ事30分、やっとヒゲナガの姿が確認出来るようになりますが、まだハッチやライズはありません。辺りはどんどん暗くなり、ロッドを持ったまま、さらに辛抱強く待ちます。そしてハッチが始まるのを確認してから、キャスティングを開始。3投目にバシャっと出て、今回はドンピシャでフッキングしました。右へ左へと走り回って上がって来たのは、30センチ程のヒレピンレインボーです。
ところが、その後、何度かフライには出たもののフッキングには至らず、今回はハッチの量も非常に少なく、またしても期待外れのイブニングとなってしまいました。


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