らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

夏山縦走前半編・木曽駒ヶ岳(上松Aコース)

2011年07月21日 | 縦走

2011年最初の夏山は、初めての中央アルプス縦走と沢登りからスタート。
今回の計画発案者は、前回5月に剱岳でご一緒だったK氏。
約2ヶ月ぶりの再会で3日間の山行を共に楽しんできました。

山頂へ約7時間の上松Aコースは、駒ヶ岳ロープウェイが出来てからはほとんど登る人がいないという。
だが、このコースはあのウォルター・ウェストンが登った道でもあり、歴史あるコースでもあるのです。
もっと、人気が出てもいいのになぁと思います。
快晴の三連休初日、正午に上松駅でK氏と合流してタクシーで敬神の滝小屋まで移動すること15分と近い。
5合目の水場は渇水していることがあると駅の観光案内所で聞いたので、念のためにここで水を6ℓ補給。
ザックにそれぞれ分担して持つと、ずっしりと両肩に重みが増す。
最近、歩荷トレをしていなかったので結構、慣れるまではキツイ・・・やはり、普段から鍛えておかねば。


敬神の滝小屋は避難小屋には見えない立派な造り。
ここからが登山口で、すぐ脇に冷たくて美味しい水が流れています。


登山道は、とても歩きやすく整備されています。
途中、ギンリョウソウの群生がたくさんあり、キノコもポコポコ生えて
楽しく歩けます。


これがギンリョウソウで、別名ユウレイタケ。
葉緑素を持たないので全身真っ白、なんとも不思議な高山植物です。


5合目の金懸小屋は、これまた避難小屋とは思えないほど立派なものでした。
普段はテント泊ですが、ここ中央アルプスはテント設営許可地がほとんどなく、
小屋を使わないといけません。ちなみに、ここの水場は渇水していませんでした。


さっそく宴会~。今夜はご飯を炊いて、卵肉そぼろ丼と切り干し大根サラダです!
おぉ、なんて豪華なんでしょう。重くても、生野菜やら卵や米を担いできた甲斐がありました。
ワインとウイスキーで乾杯して、いただきま~す。
最後は、登山道で見つけた三つ葉のスープで締めでした。
(ワタクシは酔っ払って途中から記憶がない・・・)


翌朝3時半起床、5時過ぎに出発する。夏山は日中暑いので、早出・早着が原則。
金懸小屋からは、朝焼けと雲海の幻想的な景色に御嶽山が大きく見えます。


らくだの背を越えてしばらく進むと視界が開けて、三ノ沢岳が見える


8合目で大休止して再び歩くこと30分、森林限界まで来れば一気に中央アルプスが見渡せる。


この先、一箇所だけガレて歩きづらいところがあったが特に問題なし。
落石さえ起こさなければ大丈夫でしょう。


三ノ沢岳の奥に空木岳が見える。いつか、あの山まで縦走してみたいものだ・・・


お花畑がいたるところにありました。可愛いチングルマは今が一番見頃。


高山植物を愛でながら、しばらくすると玉ノ窪小屋に到着。
ここまで来れば、山頂はもう見えている。


行く先には頂上木曽小屋が見え、どんどん登っていく。


木曽駒ヶ岳山頂に到着すると、まるでお祭りのような感じでびっくり。
ロープウェイを使って登ってきた登山客がここまで多いとは驚きです。
なんだか、いろ~んな人がいて面白かったけど。
記念撮影をして、テント場で昼食をしてしらび平まで下山のつもりで歩き出すが・・・


快適な馬の背を通過中、何にも気付かずどんどん標高を下げていくこと1時間ばかり。
分岐の標識を見て、なんか違うぞ、あれれ?道が違う!
再び引き返すが、このまま下山すると時間的に遅すぎるので千畳敷からロープウェイを
使ってしらび平まで下りることになった。


宝剣山荘から千畳敷までは、またまた多くの登山者で大賑わいでした。
結構、標高差あってゴロゴロ石が続き、上松Aコースの方が歩きやすいと思う・・・
下に見える赤い屋根の建物が千畳敷の駅。


駅からは千畳敷カールが一望で、中々の見晴らしでした。
この後、超!混雑のロープウェイは2時間待ちで、結局しらび平に着いたのは19時前でした。

ロープウェイを使えば、一瞬で山頂近くまで着いてしまうけれど、今回初めて歩いた上松Aコースは
ゆっくり、じっくり、静かな山行を満喫できました。
こんなに素適な登山道、もっとみんなに知ってもらいたいなぁ。穴場のコースです!
中央アルプスの魅力を充分感じられます。今なら、高山植物が満開ですよ。






 

 

 



 


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