ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第22節 ガイナーレ鳥取vsカターレ富山

2022-09-02 18:36:03 | サッカー視聴記(2022年その他)

<鳥取スタメン> 4-4-2
GK 田尻
RSB 魚里 CB 石田 CB 石井 LSB 文仁柱
RSH 石川 DH 世瀬 DH 新井 LSH 妹尾
FW 高尾 FW 澤上
<富山スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 山田
RCB 神山 CCB 林堂 LCB 大畑
RWB 松本 DH 碓井 LWB 安藤
IH 松岡 IH 末木
FW 吉平 FW 川西

勝負を賭ける方向へと全振りした(と思われる)者の戦い。

序盤戦のもたつきから、とてもじゃないが昇格争いに加わるのは無理だと思い込んでいた富山でしたが、そこから6連勝するなど成績的に浮上を果たして現在4位。
一方でサッカーの内容的には、毎試合スタッツ(シュート数・ボール支配率)で伸び悩みを見せているなか、守備意識を高めての戦いを繰り広げて接戦をモノにするスタイルを貫き。
セットプレーでの得点力も無類の強さを発揮するなど、開き直ったかのように勝負へのこだわりを見せている石崎信弘監督。
残り試合を全勝するという意欲を見せている(放送席の談から)との事ですがさて。

鳥取のメインのホーム・Axisバードスタジアム(もう一つはチュウブYAJINスタジアム)で行われた一戦。
そんな昇格争いとは無縁の戦いとなっている鳥取ですが、逆に生まれる緊張感が負の方向に作用する事が無いという状況でもあり。
その通りに立ち上がりから攻撃権を支配します。
鳥取は2センターバックでのビルドアップを終始貫いていたので、プレスの噛み合わせが良いはずの2トップの富山でしたが、プレッシャーからか巧く嵌められず跳梁を許していき。

その一因となったのは左サイドハーフ・妹尾の突破力で、サポートする左サイドバック・文仁柱(ムンインジュ)の巧みなポジショニングもあり、彼を止めるのに四苦八苦。
2本コーナーキックを得るなど押し込んでいく鳥取、迎えた前半10分。
右サイドでFW高尾が加わってのパスワークに対し、富山も人数を掛けて止めにいくも、クリアボールが逆サイド(といってもここでは中央に絞っていた)の妹尾に渡り。
そしてミドルシュートが放たれると、豪快にゴール左へと突き刺さり。
最も警戒しなければならない男がフリーになっていた、という先制点が生まれました。

守備の堅いチームにとって先制点を与えるのは致命的となりますが、今季の富山は逆にここからが強く。
セットプレーをはじめ少ない好機をモノにしての逆転勝ちも目立っているので、まだこれからといった状況。
11分には鳥取のGKへのバックパスのミスを突き、エリア内で吉平が拾う絶好機も、前に出たGK田尻に阻まれシュートは撃てず。

しかし好循環を維持する鳥取の攻勢を受け続け。
13分に世瀬が左サイド奥からマイナスのクロス→ニアで新井シュート(ブロック)と、奥深くまで攻め込まれたのを切欠に、全く前から守る事が出来ず。
14分に新井がミドルシュート(ブロック)、16分に中央で世瀬縦パス→澤上ポストプレイを経て、受けた石川がエリア内に切り込んでシュート。(GK山田セーブ)
17分にはCKから、こぼれ球を石井が連続シュート(ブロック→GK山田セーブ)と、ほぼ一局面毎にフィニッシュを浴びる始末となります。
特にスルーを絡めての鳥取の多彩なパスワークに翻弄される事が目立ち、早期にリードを奪われた事でこれ以上の失点は許されないと硬くなった感があり、結果主義へと傾倒した故のマイナス面が表れた形でしょうか。

快調な攻めを続けていた鳥取でしたが、23分にタッチライン際で高尾が富山・林堂のチャージを受けて痛み、そのままピッチ外で治療を受ける事となり数的不利に。
これでペースダウンを強いられ(高尾は27分に復帰)、富山が敵陣でパスカットを連発して反撃に入らんとします。
しかし焦りからかないしは崩しの形に乏しいからか、遠目からのシュートに終始る事となり、折角の良い流れを活かせない富山。
31分に右サイドで松本のクロスがブロックされてCKを得ると、キッカー碓井の中央へのクロスが流れた所に、待ち受けていた川西が拾い。
しかしトラップした所をすかさずGK田尻に足で掻き出され、シュートは撃てず逃してしまいます。

ビハインド故にボールを持たされての攻撃という、本来ならば相手に押し付けたい状況を強いられるという富山。
その自陣からのビルドアップも中々上手くいかず、鳥取に2トップ+SH1人のプレッシングの体勢を取られると、中々前に運べない流れとなります。
終盤にはアンカーの碓井が最終ラインに降りたりと工夫を見せたものの、さしたる効果は無く。

鳥取の活き活きとしたような攻撃は変わらず、自陣では2CBでのビルドアップを続け、敵陣ではドイスボランチが前に上がって絡むという積極性を貫き。
富山はそれを止める術が見つけられないまま、前半を終える事となりました。

ハーフタイムを挟み、流れを変えたい富山は早くも2枚替え。
吉平・碓井に代え、大野とアルトゥール・シルバを投入します。

早い段階で同点に追い付きたい富山でしたが、相変わらず鳥取の攻撃に手を焼くシーンが目立ち。
後半2分に右サイドから崩す鳥取、高尾のクロスは流れるもエリア内左で文が拾い、入れられたマイナスのクロスを中央で受けた世瀬がシュート。
これを大畑がブロックと、際どい所での凌ぎを余儀なくされます。
その一方で反撃せんとするも、前半と同様に遠目でのフィニッシュに終始、松岡がミドルシュートを2本放ち奮闘するも状況は厳しく。

すると8分に試合は動き、富山が安藤のドリブルで前進するも止められて鳥取の逆襲に。
魚里→新井→妹尾と縦に速く繋いでいき、エリア内左へのスルーパスが送られて澤上が再びマイナスのクロスを入れる体勢に。
ブロックに当たりコースが変わるも、新井が追撃してシュートを放つと、コース上に居た妹尾のスルーも交わった末にゴール右隅へと突き刺さり。
流れがハッキリと表れた形で、鳥取が追加点を奪いました。

さらに10分に決定機を作る鳥取、前線で止めようとした富山の裏を突く世瀬のロングパスから、受けてエリア内左を突いた澤上から横パスの連続で逆サイドに石川が走り込み。
ここでさらに中央へのパスを選択した石川でしたが、これは裏目に出て通らず終わります。
気落ちが露わになってきた富山サイド、これを受けてか11分にベンチがさらに動き2枚替え。
松本・松岡→柳下・高橋へと交代し、川西が一列降りてシャドーへシフトします。

後半以降、アンカーのはずのシルバが前に出て前線に絡む場面が多く、それに連れて末木が入れ替わるように中盤の底を固めるというスタイルの富山。
この交代以降、自陣からの攻撃時でも末木アンカーでのスタートが目立っていました。
シルバの推進力を交え、何とか1点返したい富山。
13分に左サイドからのフリーキックを得ると、キッカー末木のクロスが跳ね返された所を高橋がミドルシュート。(ブロック)
やっぱりミドルシュートか……と思わされるも尚も攻撃継続、安藤のロビングを収めた林堂が左からクロスを入れ、柳下がファーサイドで折り返して中央で混戦を作り。
こぼれ球を大畑がシュートするも右ゴールポストを叩き、川西が拾って右からクロスを上げ、ファーサイドで大野がヘディングシュートと連撃。
しかしこれもゴール前で鳥取・石井がヘッドで跳ね返し、惜しくもモノに出来ず終わります。

左の安藤の突破に加え、テコ入れした右サイドでの攻勢を強める事で、押し込む流れが出来た富山。
その立役者である柳下の前年からの長期離脱の影響はやはり甚大だったようで、目の色を変えて攻め上がり。
時折敢行される鳥取のカウンターも、2トップの推進を最終ラインが巧く阻むなどで防ぎ、一方的な攻撃を続けます。
23分には敵陣での柳下のパスカットから、拾った大野がすかさずミドルシュートを放つもブロックに当たりゴール上へと外れ。
25分には林堂のボール奪取から川西のスルーパスで前線へと運び、中央ペナルティアークから末木がシュートを放つも、左ゴールポスト外側に当たる枠外に。

押し込まれ続けた鳥取、こちらも流れを変えるべくのカードを切る必要性に迫られ、26分に最初の交代。
高尾→田村へと代えると、その田村のスピードを活かして反撃に。
27分に細かいタッチのドリブルで前進していく田村、そのままエリア内右に進入してシュートするも、GK山田のセーブに阻まれ。
投入後いきなりゴールを脅かす活躍を見せてくれた事で、鳥取はファイティングポーズを取り直せたでしょうか。
29分には富山・大野のシュートがブロックされると鳥取のカウンターとなり、左サイド奥へのロングパスが通り、文のパスを受けた田村がカットインを経て再びシュート(枠外)と躍動します。
さらに30分に魚里→丸山へと交代した鳥取。

一方、五分の状況へと戻された富山。
34分に林堂のロングパスを受けた柳下が右サイドで突破を図るも、カットインが阻まれてこぼれたボールを拾おうとして鳥取・石井にアフターチャージ。
これで反則・警告を受ける破目となり。
時間も迫って来た事で、35分に最後の交代を敢行するベンチ。
末木→大山へと交代すると共に、林堂を前に上げて大幅なポジションチェンジを敢行します。
<後半35分以降の富山> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 山田
RCB 柳下 CCB 神山 LCB 大畑
RWB 大山 DH 川西 LWB 安藤
IH シルバ IH 林堂
FW 高橋 FW 大野
フォーメーションは変わらずも、パワープレイ気味にターゲットを増やす手はずを採ってきた石崎監督。

しかしその直後(36分)に鳥取は新井のボール奪取でカウンター、スルーパスがエリア内の澤上に渡り、GK山田が前に出て脚でブロックして何とか防ぎ。
いきなり冷や汗をかく事となりましたが、37分に川西のボールカットから好機、左手前から上がった安藤のクロスをファーサイドで大野が落とし。
こぼれた所を拾った高橋が戻し、柳下がミドルシュートを放つも枠外に。
タレントが数多前線に揃った事で、分厚い攻めをする体勢が整ったでしょうか。
これを見た鳥取・金鍾成(キンジョンソン)監督も、対抗すべくの策を採り。
石井・石田・澤上→長井・知久・小澤へと3枚替えし、以下の布陣にシフトします。
<後半38分以降の鳥取> 3-4-2-1
GK 田尻
RCB 丸山 CCB 長井 LCB 知久
RWB 妹尾 DH 世瀬 DH 新井 LWB 文
IH 田村 IH 小澤
FW 石川
CB2人をともに退かせるだけでなく、5バックシステムの逃げ切り体制へ。

勝機が薄くなっても諦める訳にはいかない富山、尚も押し込んでいきCK攻勢へ。
その最中に鳥取・文が足を攣らせてしまうシーンもあり、既に交代枠も無いため文が緊急的に最前線に回る事となり。
石川がシャドー・小澤が左ウイングバックへそれぞれ降りて穴を埋めます。

そんなベンチの執念が、最後に実る形となったでしょうか。
アディショナルタイムに突入し、跳ね返しの応酬となった末にボールは文の下へ上がり、こぼれた所をヘッドで繋ぐ文。
この痛みを堪えての必死のプレーに応えたのは石川で、拾って前進しエリア手前からシュート。
富山・大畑のブロックでコースが変わったのもありゴール右へと突き刺さり、完全な止めとなる3点目を挙げた鳥取。

堅守が完全に崩された格好となった富山。
最後の最後に見せ場が訪れ、右サイドから林堂がロビングを中央へ入れ、シルバのスルーで左へ流れたボールを安藤が受けそのままシュート。
ボールはゴール右へ突き刺さりましたが、スルーを交えた事で安藤の(林堂のパスの時点での)位置がオフサイドとなってしまい残念ながらノーゴール。
その直後に試合終了の笛が吹かれ、鳥取がホームで上位相手に嬉しい勝利となりました。

痛い1敗となってしまった富山。
結果に拘りを見せた以上、敗戦では何も残らないを地でいく形でしょうが、巻き返しを図って上位に喰らい付く姿を見せてほしいものです。

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第21節 Y.S.C.C.横浜vsアスルクラロ沼津

2022-08-25 16:01:37 | サッカー視聴記(2022年その他)

<YS横浜スタメン> 3-4-2-1
GK 石井
RCB 花房 CCB 宗近 LCB 藤原
RWB 柳 DH 土館 DH 山本 LWB 吉田
IH 神田 IH 古賀
FW 河辺
<沼津スタメン> 4-1-2-3
GK 武者
RSB 安在 CB 藤嵜 CB 附木 LSB 大迫
DH 濱
IH 鬼島 IH 菅井
RWG 北 CF ブラウンノア賢信 LWG 瓜生

課題となっていたスタジアムの改修問題は、6月までに資金面で何とか折り合いを付け、解決の見通しがたったとされる沼津。
しかしフロントは依然「資金面での戦い」の意識が続いているのか、夏の移籍期間ではエース的存在の渡邉を、よりによってライバル・藤枝へと完全移籍させてしまい。(まあ本人が昇格に向けてJ2ライセンスのあるクラブに行きたいといえばそれまでだったでしょうが)
それによりFW不足が祟ったのか、渡邉移籍後は無得点での3連敗というチーム成績を描いてしまったうえ、ブレイクと台風に拠る試合中止が重なり。
そんな長いインターバルの間に建て直しを図り、3週間ぶりの試合を迎える事となりました。

この日の相手は、開幕から最下位街道をひた走ってしまっているYS横浜。
やはり監督(シュタルフ悠紀リヒャルト氏・現長野監督)を失い、それに伴い主力選手が数多離れた影響は甚大だったという他無く。
J1で神戸が初勝利まで時間が掛かった(12試合)今季のJリーグですが、その裏でJ3でもYS横浜が未勝利を続けていた(9試合、しかしJ3は開幕が遅いため初勝利は神戸より後)という事態になりました。
前節(北九州戦・1-0)の勝利がようやく3勝目であり、連勝が掛かったホームでの試合。
しかし昇格とは無縁のクラブ同士の戦いとあってか、ニッパツ三ツ沢球技場に集まった観衆は3ケタ(792人)に留まり。

1トップに起用されたのが背の低い河辺という事で、彼の裏抜け狙いのロングパスを多用する立ち上がりのYS横浜。
沼津はプレッシングの整理に時間を要したのか、そのボールの出し所を捕まえられずに押し込まれ。

YS横浜優勢で進んでいきましたが、それを覆すような先制点が生まれたのが10分でした。
菅井の自陣でのディフェンスから、こぼれ球を拾った北がドリブルで持ち上がり、そのまま目の覚めるようなシュートを右ハーフレーン・エリア手前から放ち。
豪快にゴールネットを揺らし、4試合ぶりの得点を挙げた沼津。

これを期に一気に勝利への機運を高めたい所でしたが、依然としてYS横浜の攻撃権は奪えず。
強気なプレスを掛けられず、またマイボールになっても、YS横浜の前がかりな姿勢の前にポゼッションを高められません。
守備時に神田・河辺の2トップへと変形してプレッシングを掛け、沼津の最終ラインに脅威を与えていくYS横浜。
その姿勢が見事に奏功したのが14分で、GK武者から繋がんとした沼津のビルドアップに対し、武者のパスコースを消したうえで右サイド(沼津から見て左サイド)に追い込み古賀がボール奪取に成功。
古賀はすかさず中央へ縦パスを送り、受けた河辺が細かいタッチのドリブルから左足でシュート。
ゴール右に突き刺さり、あっという間の同点劇を演じました。

攻守に苦戦する沼津でしたが、16分にYS横浜のプレスをビルドアップで剥がしての好機。
自陣左サイドで大迫がボールキープから縦パスを通して脱出、ブラウンノア経由で逆の右サイドへ展開し、安在からのクロス。
大外で菅井がボレーシュートを放ったものの、GK石井がセーブ。
すると好循環を得るのも速く、18分には敵陣で北がボール奪取するとともにYS横浜・山本に倒され、良い位置での直接フリーキックに。
中央・エリアからやや手前という位置でしたが、北が放った直接シュートは、あろう事か壁の前の味方に当たってしまい上へ逸れ。
自滅に近い逃し方をしてしまった沼津。
以降、23分にブラウンノアがエリア手前からシュートを放つ(GK石井セーブ)など押し込みましたが、GKの好守も絡んでゴールは奪えず。

25分に飲水タイムが挟まれ、沼津のサッカーも良い流れとなってきた故に、どちらが2点目を得るかという展開に。
先に矢を放ったのは沼津で、ブラウンノアが1点目の北のシーンのようにドリブルシュートを放つも、枠を捉えられず。(28分)
するとYS横浜が逆襲し、右サイドでスルーパスに走り込んだ河辺が奥でキープしたのちマイナスのクロス、エリア手前で山本が合わせ。
これはミート出来ずも、沼津のクリアミスを藤原が繋ぎ、エリア内で受けた神田が切り返しからシュート。
豪快にゴールネットを揺らし、欲しい得点に辿り着いたのはYS横浜となりました。

ビハインドとなり、前からいきたい状況となった沼津。
何とかマーカーを合わせてYS横浜のビルドアップに制限を掛けんとしますが、その動きは緩く。
一方YS横浜のプレスは迷いが無いという印象で、そのスピード差がそのままスコアに表れたような前半の展開でした。

終盤を迎え、お互いにプレスをかわすように、再びロングボールの割合が増えていき。
しかしここでも、フィードの出し所を得るための下地でYS横浜が上回り、それをスコアに繋げます。
42分最終ラインでショートパスを繋ぎ、左サイドでの前進を伺わせたのち、土館が裏へロングパスを送り。
すると中央で抜け出して受けたのは柳で、そのままGKと一対一の状況を作ってシュート。
GK武者が足でセーブするも、跳ね返りを再度シュートした柳、今度はしっかり決めて3点目をゲット。
裏抜けのお手本というような攻撃で、完全にディフェンスの意識を振られてしまった沼津。
2点差を付けられ、そのまま前半を終える事となりました。

連敗中の課題であった得点は挙げたものの、それ以上に失点してしまっては本末転倒の感があり。
反撃体制を整えたい沼津、ハーフタイムでの交代は無かったものの、ネジを巻き直して後半立ち上がりから攻め上がり。
大迫のロングスローも交え、コーナーキックも2本得るなど押し込みましたが、得点には繋がらず。
2点差という事でYS横浜のプレスも大人しめとなり、ボールポゼッションによる攻撃が肝となる状況でしたが、そこでミスが目立ってしまい流れを得れない沼津。

14分に安在がエリア内右へミドルパス、後方から上がった濱に渡ってそのまま右サイド奥でパスワーク。
そしてスルーパスに走り込んだ北からグラウンダーでクロスが入り、ニアサイドで瓜生が跳び込んだものの僅かに合わず。
乾坤一擲といった好機もモノに出来なかった沼津、その後15分に最初の交代カードを使います。
鬼島・大迫に代え、遠山とハディ・ファイヤッドを投入。
ファイヤッドがセンターフォワードに入った事で、ブラウンノア=左ウイング・瓜生=左インサイドハーフ・菅井=アンカー・濱=左サイドバックと、玉突き的にシフトしました。
その直後の16分に、YS横浜も神田→林へと交代。(河辺がシャドーへシフト)

マレーシア出身の助っ人というファイヤッド(J2岡山からレンタルという立場)、これが通算2試合目の出場。
その他ベトナム・サイゴンFCとの業務提携関係から、ベトナム選手3人が在籍している沼津。
彼ら以外の外国籍選手は不在であり、何とか藁をもつかんで力に変えたいといった所でしょうか。
21分そのファイヤッドの下に好機が訪れ、濱の縦パスを受けてそのままエリア手前からシュートを放ちますが、GK石井がキャッチ。

スコアが動かぬまま、25分に後半の飲水タイムを迎え。
YS横浜は明ける際に土館→田場ディエゴへと交代し、古賀がボランチに回ります。

何とか得点したい沼津、エリア内へのミドルパスで裏抜けを狙う攻撃を中心とするも、フィニッシュには辿り着けず。
一方受けに回るYS横浜は、32分に柳が足を攣らせてしまい交代の準備に入り。
柳がピッチ外に出た事で、一時的に10人での戦いを強いられましたが、そこであろう事かスコアを動かします。
ドロップボールで再開、GK石井のロングフィードが柳不在の右サイドに送られると、田場→林と繋がって前進。
林がエリア内右を突いてカットインを仕掛け、ディフェンスに遭いこぼれるも、沼津・安在が繋ごうとしたボールに山本が走り込んでシュート。
豪快にゴールネットが揺れ、止めとなる4点目を数的不利の中挙げたYS横浜。
その直後に柳に代わって西山峻太が投入されました。

反撃の狼煙を上げられぬまま、とうとう得点差を広げられてしまった沼津。
何とか意地で反撃を仕掛けんとしますが、36分には遠山のシュートがエリア内のファイヤッドに当たって跳ね返り逃してしまい。
第4クォーターでは目立った働きは見せられなかったファイヤッド、3トップのCFとしては厳しそうといった印象でした。
38分にブラウンノア→森へと交代した沼津でしたが、結局2度・3人のみの交代に留まるなど、ベンチもこれ以上の良案を出せず。

そんななか41分にアクシデントが発生し、左サイドで裏へのロングパスに走り込んだYS横浜・林が、跳び出してクリアしたGK武者と交錯。
激しく倒れ込んでしまい、武者が無事に起き上がる一方で、林は中々起き上がる事が出来ず。
1分以上してやっと立ち上がったものの、ピッチ外へと退き治療を受ける事態となります。
これで再度数的不利となったYS横浜、FWを確保するために花房が最前線に回る事に。(古賀が右センターバックに降りる5-3-1)

試合が再開され、44分の沼津は菅井の放ったミドルシュートが、あろう事かまたもエリア内のファイヤッドに当たって跳ね返り。
ジョーカーどころか、味方への防壁と揶揄されかねないシーンを描いてしまったファイヤッド。

しかし数的優位もあり攻め立てる沼津、45分にようやく左サイドでの前進でファイヤッドのポストプレイも絡め、エリア内左を突いて濱がクロス。
ブロックに当たるも中央方向へとこぼれ、ニアサイドに森が走り込んでシュートしゴールゲット。
ようやく2点目を挙げた沼津。

2点差でアディショナルタイムに突入。
その最中にYS横浜はようやく林が復帰したものの、足を引きずりながらの登場であり既に最前線の働きは望めず。
引き続き花房がFWを務め、必死に最終ラインにチェイスしたり、後方からのロングパスに走り込んだりと奮闘します。
全力疾走できずに痛々しい姿を見せる林を余所に、右サイドで田場がボールキープで貢献したりと、着実に時計を進めるYS横浜。
結局6分あったATでは何も起こす事が出来なかった沼津。
4-2でYS横浜が勝利に辿り着き、今季初の連勝を飾りました。

一方、ブレイクを挟んで4連敗という結果となってしまった沼津。
最下位クラブに大量失点で敗れたという事実も圧し掛かったためか、火曜日付けで今井監督を解任する選択を採ったクラブ。
グラウンド外での問題は解決したものの、今度はグラウンドレベルで……とぼやきたくなりますが、果たして沼津の未来はどうなるか。

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第20節 FC今治vsFC岐阜

2022-08-19 16:01:05 | サッカー視聴記(2022年その他)

<今治スタメン> 4-4-2
GK 茂木
RSB 下口 CB 安藤 CB 照山 LSB 上原
RSH 山田 DH 楠美 DH 三門 LSH 近藤
FW 中川 FW フィリップ・ピシュチェク
<岐阜スタメン> 3-4-2-1
GK 桐畑
RCB 藤谷 CCB フレイレ LCB 宇賀神
RWB 生地 DH 柏木 DH 庄司 LWB 畑
IH 石津 IH 藤岡
FW 田中

ひょんな事から、大宮のキャプテンであった三門の出奔?先となった今治。
この日がスタメン2試合目で、後方から昇格争いに加わらんとしているクラブのブーストとなるべく中盤の底を固め。

一方岐阜の中盤の底には、中心的存在となり得る柏木がこの日スタメン復帰。
彼不在の5試合で4敗(1勝)という有様で、上位戦線からの脱落を強いられてしまっただけに、そのピッチ上の指揮官ぶりに期待がかかる状況であり。

試合が始まり、今治のプレスの緩さ(FWにピシュチェクが初スタメンという影響か)を尻目に、長いパスを中心に攻撃を組み立てる岐阜。
それに右サイドでの生地・石津の関係性を絡めるなか、逆サイドの畑が躍動。
前半8分に左からクロスを入れ、ブロックされるも拾った庄司のパスを受けてミドルシュートを放つ(枠外)と、続く9分にもカットインを経てエリア外からシュートを放ち。(ブロック)
この日が誕生日という要素を力に変えている節が見受けられました。

今治はそんな岐阜の攻勢を防ぎつつ、少ない好機を活かすという、2週間のブレイクが代替試合で無くなった影響による省エネっぽい立ち回り。
しかしプレスが掛からないのは仕方無いにせよ、折角自分のターンになっても、前進しきらないうちにアーリークロスを上げるだけの攻撃に終始するシーンばかり。
岐阜の堅い3バックに対し、戻り切らないうちにボールを入れるという意識が強すぎたでしょうか。

そんな一言で言えば「重い」ようなサッカーの今治に対し、有利なうちにスコア差を付けたい岐阜。
21分には右サイドで生地のスルーパスに走り込んだ田中がクロスを入れる体勢となり、ブロックに合うもエリア内へこぼれたボールを柏木が拾い、彼の落としをダイレクトで石津がミドルシュート。(今治・下口がブロック)
エリア外から積極的にゴールを狙う姿勢を貫くも、得点は挙げられず。

飲水タイムののち、今治の緩いプレスを突くように、3バックの左右を上げさせてのビルドアップ体制を採る岐阜。
ピッチ上で修正を図るという手法は、現在の「戦力隆々だが、ベンチの存在感は……」というような岐阜の編成の影響か、ないしは柏木のようなブレーン的存在の選手が幅を利かせているからなのか。(ブレイク中にベンチが指示を出した可能性もありますが)
30分には最終ラインでの繋ぎのなかで宇賀神が中央へ絞りつつ前進し、右サイドで前進した生地の中央へのパスを石津がスルー、流れたボールをその宇賀神がダイレクトでミドルシュート。
狙いすましたような攻撃の形でしたが、エリア内で今治・照山のブロックに阻まれます。

そんな選手間のアイデアが色濃く表れる攻撃を見せる岐阜ですが、一方の守備面ではやや苦戦。
32分の今治の攻撃、近藤がドリブルから中央へミドルパスを送った所に、岐阜・藤谷がアフターチャージを犯してしまい反則・警告。
その後藤谷は今治選手にチャージを受けて痛むシーンが目立つなど、これでやや及び腰になってしまったでしょうか。
39分には今治・中川のドリブルを反則で止めたフレイレも警告を受ける等、最終ラインの選手にプレッシャーがかかる状態に。
その直接フリーキックから、今治は照山が(キッカー上原の小さい蹴り出しから)シュートを狙ったものの、エリア内で岐阜・庄司のブロックに阻まれ。
43分には再びフレイレの反則で中盤右サイドからのFKとなり、またもトリックプレーを選択した今治ですが今度は不発。

今治のセットプレー絡みの攻撃を受け、徐々にリズムが悪くなってきた岐阜。
そして45分ここも右からのスローインによるリスタートからで、素早く奥へ投げられたボールをピシュチェクがトラップから浮き球パス、収めた山田がエリア内へ送り。
受けた中川がエリア内右を抉り、そのまま奥からシュートを放つと、角度が無い所ながらボールは左サイドネットに突き刺さり。
決して満足な攻撃が出来ていなかった今治ですが、それを帳消しにする先制点を挙げました。

一方序盤から攻勢を掛けながらも、リードを奪われてしまった岐阜。
その姿は、オフにあれだけ大補強を敢行しながら、上位争いに加われない位置に留まっているというクラブ自体の流れに従うかのようであり。
その後アディショナルタイムに柏木がミドルシュートを放った(枠外)のみで、前半を折り返します。

早めに同点にし、好循環を取り戻したい岐阜を尻目に、最初に決定機を掴んだのは今治。
後半4分左サイドからピシュチェクがカットインを仕掛け、ディフェンスに遭うもエリア内へこぼれた所を山田が拾い。
そしてフリーでシュートを放ちましたが、GK桐畑がセーブして何とか防ぎます。

いきなり肝を冷やした岐阜、その後は宇賀神のフィードを中心に反撃体制を作り。
9分にはその宇賀神のサイドチェンジを受けた生地が右サイド奥を突き、クロスがブロックされコーナーキックに。
そこからの二次攻撃、右サイド手前からの生地のクロスで、藤谷のヘディングシュートがゴールネットに突き刺さるも惜しくもオフサイドでノーゴール。
14分には再び宇賀神のミドルパスを左奥で受けた畑から、半円状にパスを回した末にエリア内右で受けた生地がシュート。
これをニアサイドで庄司がコースを変えたものの、枠外に飛んでしまいモノに出来ません。

その直後には今治のゴールキック、ロングフィードを収めにいったピシュチェクに対し岐阜・フレイレがまたも反則を犯し。
幸い2度目の警告こそ出なかったもののヒヤリとするシーンで、今治のFK(この日はハーフライン付近からでも放り込みを選択していた)となると再びリズムを失っていきます。(そのFKの前に、岐阜は畑→菊池に交代)
そして17分再び今治に決定機、右サイドで楠美の縦パスを受けたピシュチェクからスルーパス、受けた山田がサイドからエリア内右を突いてシュート。
GK桐畑がセーブしたこぼれ球を近藤が詰めるも、ジャストミート出来ず桐畑に抑えられ、試合を楽にする追加点は生まれず。
それでも相手の焦りに乗じて少ない好機をモノにするというゲームプランは遂行されつつあり。

22分に飲水タイムが挟まれ、岐阜は明ける際に2枚替え(ブレイク前に準備はしていた)、田中・藤岡→山内・富樫。
直後の24分、今治のGK茂木のパスミスを柏木がダイレクトで縦パスで繋ぎ、受けた石津がエリア内右を突くという好機が訪れるもフィニッシュまではいけず。(クロスがクリアされる)
続く25分に今度は岐阜のクリアミスを中川が拾って今治の好機、そのままドリブルで中央を進み、エリアライン際からシュートするもブロックに阻まれ。
お互いミスの応酬という第4クォーターの入りとなります。(26分に今治は中川→インディオに交代)

試合展開は混迷加減となり、岐阜は既に前半のような攻勢を続けられる流れでは無く。
一方の今治サイドも、初スタメンのピシュチェクが苛立っていたのか、31分にボールを持った岐阜・庄司に対し後ろから押し倒してしまい反則。
試合から消え気味になっていた故か、それとも同じ助っ人のインディオとの相性の悪さが現れたのか。
隙が見られた所で、このFKで変化を付ける岐阜、柏木の左サイド奥へのスルーパスに走り込んだ菊池がクロス。
そして富樫が中央でヘディングシュートを放ちますが、GK茂木が横っ飛びでキャッチ。

好機をモノに出来なかった岐阜、直後に今治のカウンターを防ごうとした宇賀神が(インディオに対する)反則で警告を受け。
これで3バック全てが警告を貰う事態となってしまいます。
さらに時間が進み手詰まり感が深まる中、その3人のうちフレイレを諦める選択を採った横山雄次監督。
ヘニキと交代するとともに、同時に柏木も諦め吉濱へと交代。(藤谷がリベロに回る)
この交代の直前に柏木が反則を受けていた事で、FKで攻める岐阜。
キッカーは柏木から吉濱に代わったものの、そのクロス(左サイド)から今治がGK茂木と照山が味方同士で交錯。
両者倒れ込み試合が止まり、熱量を上げていきたい終盤戦で中断を強いられます。(両者とも無事でプレーを続ける)

43分に今治が動き、2枚替え(上原・ピシュチェク→冨田・駒野)とともに布陣変更。
<後半43分以降の今治> 3-4-2-1
GK 茂木
RCB 下口 CCB 安藤 LCB 照山
RWB 駒野 DH 楠美 DH 三門 LWB 冨田
IH 山田 IH 近藤
FW インディオ
典型的な守備固め体制である、5バックシステムを採りました。

何とか追い付きたい岐阜。
ATに突入し、様々な手で好機を齎してきた宇賀神も左サイドを上がって攻撃に絡む他無く。
石津の左からのクロスの跳ね返りに走り込む宇賀神、そして左ハーフレーン・エリア手前からシュートを放ちましたがブロックされたうえ、クリアボールが岐阜最終ライン裏のスペースに。
すかさず走り込む今治・インディオを、腕で止めにいってしまった藤谷。
主審の笛が鳴り響き、反則と共に退場を告げる2枚目の警告が突き付けられ。
この土壇場で数的不利を強いられる事となります。

以降4-4-1の布陣で最後の望みを賭ける岐阜。(今治は最後の交代を敢行、山田・三門→島村・岡山)
何とかCKを掴むも、既に目安時間は大幅に過ぎ。
GK桐畑もエリア内へと上がっての最後の攻撃、キッカー吉濱のクロスをGK茂木が弾くと、桐畑が果敢に詰めにいき。
収まらないボールを意地でゴールにねじ入れようとするも、GK茂木が抑えて試合終了の笛が鳴るという、両GK同士の攻防で締められる事となりました。

前節からホーム3連戦という事で、監督の橋川和晃氏も3連勝宣言をする(放送席の談)など、可能性が見えて来た昇格チャンスをモノにせんとしている今治。
三門の補強もその意欲の表れでしょうが、この日は勝利したものの、先制点に辿り着くまでは硬直的なサッカーという印象が強く。(これまで今季シュート数はリーグトップだったが、この日は6本のみ)
Jリーグ参入して3年目、いきなり1年目に昇格争いに加わったものの、2年目の前年はそれ故の近視的思考に囚われてしまい迷走。
結果主義への傾倒で失うものも当然ある、という事を考えさせられますが、果たして今季の結末はどうなるでしょうか。

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第18節(順延) いわきFCvs松本山雅FC

2022-08-10 16:02:38 | サッカー視聴記(2022年その他)

<いわきスタメン> 4-4-2
GK 坂田
RSB 嵯峨 CB 江川 CB 家泉 LSB 日高
RSH 岩渕 DH 山下 DH 宮本 LSH 山口
FW 有馬 FW 有田
<松本スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK ビクトル
RCB 野々村 CCB 大野 LCB 常田
RWB 下川 DH パウリーニョ LWB 外山
IH 安東 IH 菊井
FW 小松 FW 横山

後半戦最初の山場と言わんばかりの上位対決。
そのはずでしたが、松本がウィルス禍に苛まれたため2週間後に順延となったこのカード。

19節を敗戦(八戸戦・0-1)という結果で犠牲(?)にしたうえで、臨戦態勢を整え改めていわきとの一戦に臨む。
そのはずでしたが、今度は名波浩監督がウィルスの毒牙にかかってしまい、結局天王山のこの試合には姿を現せず。
代役は、高校時代の先輩である三浦文丈コーチが務める事となりました。

リーグ前半の長野戦(当時書いた記事)で、「判定に何も言うな」といった指示をハーフタイムに送っていた名波氏。
この日も上位対決という重要な一戦もさる事ながら、フィジカルを前面に押し出すサッカーを展開するいわきが相手という要素も加わる事で、一層そんな精神が試される内容となりました。

初めてのJリーグの舞台で、現在堂々の首位に立っているいわき故に、ピッチ内を取り巻くホーム(といってもJヴィレッジスタジアムを代用している現状ですが)の環境もこの重要な一戦に相応しいものとなり。
それを背負ういわきは、この日も立ち上がりから堂々とした戦いを披露します。
常にベクトルを前に向けた攻撃で、アクシデント続きの状況である松本を圧倒していき。
前半2分に右サイドのスローインからパスワーク、有馬のカットインを経て中央へ渡り、こぼれ球を山下が繋いで山口がシュート(枠外)と先制攻撃。
4分にもGK坂田のロングフィードから敵陣で空中戦、エリア内への落としに有馬が走り込んでシュート(枠外)と攻め立てます。
しかしこの際に有馬が足を痛めてしまい、幸いプレーを続けるも不安要素を抱えての入りとなり。

松本は相手の圧に押される状況もあり、粘り強く守ってカウンターというサッカーを貫く、というよりはそうせざるを得なかったでしょうか。(メンバー的には、前半のいわき戦とほぼ同等の布陣)
小松をターゲットにしたロングボールはいわきのフィジカルの強さを前に機能せず、もっぱら横山の裏抜けに依存する立ち回りとなり。
しかし目立ったのはオフサイドの量産であり、主体的に攻撃リズムを生み出す事は出来ず。
頼みは外山を軸とした左サイドからの前進のみ、といった攻撃となりました。

足の痛みにも負けず、以降も松本ゴールへと迫るいわき・有馬。
18分には山口の前進を(松本・安東に)反則で止められ、得た左サイドでのフリーキックを素早くリスタート、送られたエリア内左へのスルーパスを岩渕がシュート。
GKビクトルがセーブした跳ね返りを詰めた有馬でしたが、シュートは枠を捉えられず。
続く19分にも右サイドでのスローインからの攻撃、岩渕のエリア内へのパスを有田がポストプレイ、受けた有馬はカットインからシュートするもこれも枠外に。
何本も矢を放っていったものの、活躍はそこまでで22分に再度倒れ込んでしまった有馬、続行不可能となってしまいます。
同じFWの位置に谷村が投入され、巻き直しを強いられるいわき。

アクシデントに苛まれても、フィジカル面で相手を圧倒するのは不変であり。
松本は30分に安東が(いわき・宮本との)デュエルで痛んで倒れ込むなど、そちらの方面で厳しさが伺えるシーンが目立ち。
そして多少のコンタクトでも笛が鳴らない事で、フラストレーションも溜まり気味となり、特にアンカーを務めるパウリーニョの苛立ちが気になるといった戦い。

そんな展開はいわきにとってはしめたもので、以降も好機を作り続け。
32分は日高の中盤でのパスカットから攻撃、一旦奪われるも逆の右サイドまで張り出して再度ボールを奪った日高、そのままカットインでエリア内を突きシュート。(松本・大野がヘッドでブロック)
41分にはこぼれ球を拾いにいった岩渕が松本・パウリーニョのスライディングを受けて倒れ、反則・パウリーニョに警告・良い位置での直接FKという3点セット。
右ハーフレーンという位置から放たれた、キッカー嵯峨の直接シュートが右から巻いてゴールを襲ったものの、GKビクトルが間一髪セーブ。
押しまくり、その副産物であるセットプレーからもゴールを脅かすという理想的な攻撃を続けたいわきでしたが、スコアを動かす事が出来ず。

一方機能不全気味の松本の攻撃は、45分にクリアボールを収めた小松からのスルーパスで横山が裏を取り、エリア内を突くという2トップの特性が活かされたシーンが終盤になって披露。
これが決まれば、「何度も(横山のオフサイドという)厚い壁に挑み続けた成果が……」という感涙ものの流れでしたが、GK坂田の好判断のブロックでシュートは放てなかった横山。
結局これが唯一の決定機となり。
アディショナルタイムの最終盤にはいわきのコーナーキックから、上空へのこぼれ球を抑えたGKビクトルがいわき・谷村と交錯した事で、外山が谷村に手を挙げた事が契機となってあわや乱闘といったシーンが生まれてしまいます。
手を出したのが散々苛立っていたパウリーニョでは無かったのが意外でしたが、既に警告を貰っていたため自重したようであり。
結局外山・谷村の両名に警告が出された事で落ち着き、そのまま前半を終えました。

何とか攻め手を増やしたい松本は、HTで小松→ルカオへと交代。
ターゲット役を一回り強化させて挑んだ三浦コーチ。(といっても事前に名波氏が決めていた可能性もあり)

そのルカオのパワーを活かし、セットプレーから押し込む入りの松本。
後半2分に右からのスローインをエリア内で受けたルカオ、トラップからバイシクルにいったものの空振りしてしまい。
得たCKでもショートコーナーを選択するも、受けた横山がすぐさま奪われてしまうなど、結局そこからリズムを作る事は出来ませんでした。

そうなると再び幕が開けるいわきの大攻勢。
サイド奥まで切り込み、そこから放たれる低いクロスが松本エリア内を脅かすシーンを量産していき。
迎えた10分、宮本のボールカットから右サイドで前進し、岩渕のパスを受けた有田がエリア内右からシュート。
ブロックされるも尚も繋ぎ、今度はエリア手前から嵯峨がシュートするも再びブロックされ、エリア内左へこぼれたボールをさらに繋いで日高が奥へと切り込み。
そして送られた低いクロスに有田が跳び込み、分厚い攻撃の末にゴールか、と思われましたが僅かに合わず。

前半と同様に劣勢を強いられる松本は15分に2枚替え、安東・菊井→前・山本へと交代。
しかし以降は反則でFKを与えてしまうシーンが続くなど、いわきのフィジカルへの対応に四苦八苦。
セットプレーで押し込まれ続け、焦燥を深めかねない流れとなります。

しかし21分、パウリーニョのロングパス(クリア?)が直接横山に渡り、そのままエリア内を伺わんとする所をいわき・江川に倒され反則。(江川に警告)
松本サイドはエリア内としてPKを主張するも、判定は僅か外でFKとなり。
右ハーフレーンという位置から、キッカー外山が直接狙ったもののアウトサイドでのシュートがゴール左へと外れてしまい。

反則で危機を招いた事で委縮するかと思われたいわきサイドでしたが、流れは変わらず。
24分に今度は岩渕がパウリーニョにスライディングで倒され反則(2枚目を受けやしないかヒヤリとさせるシーン……)となった事で、いわきの直接FKに。
中央やや左の位置から、キッカー日高が直接狙うも大きく枠を外してしまい。
しかしその後の28分、今度は自陣からのFK。
このタイミングで2枚替えを敢行(有田・岩渕→鈴木・杉山)したうえで、キッカー山下がエリア内右へと放り込み、そして家泉が折り返し。
ファーサイドで谷村が合わせに行きましたが、それを嘲笑うかのように、ボールはダイレクトで左ゴールポストに当たってしまい跳ね返り。
遠い位置からのFKが、際どいシーンを生み出す結果となりましたが結局先制とはいきませんでした。

その後松本の疲労によりオープンな展開……というよりは、ロングボールによるカウンター狙いの松本と、縦に速く攻めたいいわきの意思が織り成されたでしょうか。
結果、単なるボールの蹴り合いのような展開が描かれる事となり。
相手のスペースが空いた事が、皮肉にもスピードアップ=雑な攻めを生んでしまったようであったいわき。

そんな時間がしばらく続いた末に、33分に松本ベンチが再度動き。
パウリーニョ→住田へと交代し、アンカーの交代とともに布陣をやや弄ります。
<後半33分以降の松本> 3-4-2-1
GK ビクトル
RCB 野々村 CCB 大野 LCB 常田
RWB 下川 DH 前 DH 住田 LWB 外山
IH 山本 IH 横山
FW ルカオ
スペースを消すように、ドイスボランチへとシフトし固める体勢を取り。

それでもいわきの圧力の前に反則を量産してしまう流れは変わらず、36分にはカウンターを止めようとしていわき・杉山を倒してしまった常田が警告を受け。
39分には最後の交代を敢行。
横山→佐藤へと交代、佐藤がそのままシャドーに入った事で、中盤4枚もすべてボランチタイプの選手となり完全に守備を固める体勢に入ったでしょうか。

40分に再び松本・佐藤の反則でいわきのFKとなり、そこからCK攻勢に突入。
2本目の左CKでキッカー山下のニアサイドへのクロスが合わず、中央へ流れた所を家泉が足で合わせるも、ミートしなかった事で混戦状態に。
そこから吉澤(山口と交代で出場・40分)や嵯峨がシュートを狙うも跳ね返され、掻き出されたボールから家泉がミドルシュートを放ちましたがゴール右へと外れ。
何本も得たセットプレーで、シュートも数多放ちましたが(総数23本)結局ゴールが生まれる事は無く。

ATに突入し、いわきの勢いも削がれた所で、松本が「やりたかった攻撃」(試合後の三浦コーチ談)であるサイドチェンジをしながら敵陣での攻撃を展開。
それでも時間が決定的に足りず、やはり相手の長所を消しながら自身の良い味を出すというのは、コンディションで後れをとる状況では厳しいものがあったでしょうか。
結局その後いわきは鈴木が反則で警告を受け、松本もルカオが反則ののちの異議で警告を貰うなど、反則がファクターの一つといった試合展開は最後まで変わる事は無く。

0-0で引き分けに終わり、松本は首位奪回は果たせずといった結果ながら、苦しい試合で勝ち点1を得たという印象の強い試合となりました。

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第19節 藤枝MYFCvs鹿児島ユナイテッドFC

2022-08-05 16:38:19 | サッカー視聴記(2022年その他)

<藤枝スタメン> 3-4-2-1
GK 内山
RCB 小笠原 CCB 川島 LCB 鈴木翔太
RWB 久保 DH 水野 DH 鈴木惇 LWB 榎本
IH 杉田 IH 押谷
FW 渡邉りょう
<鹿児島スタメン> 4-2-3-1
GK 白坂
RSB 星 CB 広瀬 CB 砂森 LSB 薩川
DH 野嶽 DH 木村
RSH 牛之濱 CH ロメロ・フランク LSH 米澤
FW 有田

ライバルチームの沼津から、渡邉りょうを補強した藤枝。
J1や海外サッカーならば「禁断の移籍」として一騒動起こりそうな獲得策ですが、初のJ2昇格が現実的な確率となっている状況の藤枝故に、目標に向けて何でもやるといった思考でしょうか。
一方の沼津はJ2ライセンスが無い状況なので、ステップアップという理由がすんなりと受け入れられるのも大きいか。
果たして、次節に控えている静岡ダービーでアクションはあるかどうか。

その藤枝は目下5連勝で、一気に上位に肉薄。
この日の首位・鹿児島に勝利すれば順位で上回るという一戦で、加わった渡邉りょうを含めた豪華(?)メンバーを見ても、チーム状態は良好なのが窺えます。

しかし試合が始まり、早速その出鼻が挫かれる事に。
立ち上がりのボールの蹴り合いという流れが収まらないうちの前半2分、こぼれ球に対する星の蹴り出しが裏を取り、エリア内左で米澤が走り込んで受けそのままシュート。
角度のキツイ所ながらも右サイドネットギリギリに突き刺さり、最初のシュートで先制点を奪った鹿児島。

いきなり冷水をぶっ掛けられる入りとなった藤枝。
持ち味の最終ラインでの、GKを加えてのゆったりとしたビルドアップで落ち着きたい所ですが、鹿児島のプレスも積極的でそれは果たせず。
それでも攻撃権は握り、早めに追い付きたいという思考を露わにして攻め上がります。
その攻撃は鈴木惇を中心とした中盤の展開力、久保を中心としたサイドアタックに、渡邉りょうのポストプレイが交わって一見最強に思え。
しかし好機は作るものの、中々フィニッシュに繋げられず。

逆に鹿児島がその間隙を縫って藤枝ゴールに迫り。
7分、ロメロのエリア内へのミドルパスに、走り込んだ有田がダイレクトでボレーシュートを放ちましたが惜しくもオフサイド。
14分には藤枝・杉田のクロスをクリアしてからのカウンターで、牛之濱がドリブルで一気に敵陣を切り裂きエリア手前で右へ送り、走り込んだ星からグラウンダーでクロス。
ファーサイドへ渡った所に、ロメロが足で跳び込みシュートしましたが、左ゴールポストを叩いて枠外に。

追加点の危機に晒されながらも、敵陣でパスワークを展開する藤枝ですが、やはりシュートまでは辿り着けず。
鹿児島の縦に鋭い逆襲に対し四苦八苦し、22分には星のドリブルを川島が止めにいくも、引っ掛けられた星が激しく転がり倒れてしまう形となり。(反則・川島に警告)

24分に挟まれた飲水タイムを、良いブレイクとしたい藤枝。
ビッグチャンスが訪れたのが27分で、右サイド奥で押谷のスルーパスを受けた久保がカットインを経てグラウンダーでクロス。
ニアに渡邉りょうが走り込むもディフェンスと縺れてこぼれ、中央に転がった所に走り込んだ鈴木惇の強烈なシュートがゴールを襲いましたが、GK白坂のセーブに阻まれます。
ようやくファーストシュートに辿り着き、直後には鈴木惇の直接フリーキック(29分・枠外)という見せ場もありましたが、再び鹿児島のカウンター。
30分、野嶽のボール奪取でこぼれ球を拾った有田、そのまま放たれたロングシュートがループの軌道でゴールに向かい。
前に出ていたGK内山、必死に戻ってのセーブが何とか間に合い、2点目を寸での所で防ぐ形となりました。

32分にも鹿児島は、有田のボレーシュートが放たれるもGK内山がキャッチ。
藤枝にとって撃ちつ撃たれつという流れを経て、迎えた33分。
中央~右サイドで長くパスを繋いでエリア内右を伺い、一旦奪われるも久保が右サイドで奪い返し、そのまま低いクロスが入り。
水野が合わせボレーシュートを放ち、鹿児島・広瀬のブロックに阻まれるも、こぼれ球を再度自ら撃ってゴールネットを揺らし。
前述のシーン然り、ボランチがエリア内でフィニッシャーとなる重厚な攻撃を結果に結び付けた藤枝により、試合は振出しに戻りました。

再びリードしたい鹿児島と、それを防ぎたい藤枝。
同点に追い付いた事でテンション上がる藤枝ですが、同時に守備時もベクトルが前に向いてしまい、反則が目立つ展開となっていたでしょうか。
36分にはエリア手前でボールを持った鹿児島・米澤が藤枝・小笠原に引っ掛けられ、左ハーフレーンの良い位置で直接FKとなり。
直接シュートを放ったのは薩川で、壁を越えてゴール右へ向かったもののGK内山がキャッチ。
何とか防いだ藤枝、その後鹿児島の裏へのスルーパスをGK内山が前に出てクリアするなど、前向きなベクトルが奏功する場面も見られ。

そして42分、鹿児島が攻撃を切って前に運ばんとする所を、鹿児島・砂森のドリブルを囲んで奪いショートカウンターに持ち込み。
鈴木惇のラストパスを受けた久保がエリア内右からシュートを放ち、見事に勝ち越しゴールを奪います。

一方ビルドアップのミスから失点してしまった鹿児島。
その後気を取り直して主体的に攻撃せんとするも、藤枝のプレッシングに悩まされ好機は作れず。
逆に藤枝のボールポゼッションを阻む事が出来ず、時間を進められた末に前半終了の笛が鳴り、ビハインドのまま折り返す事となりました。

ハーフタイムに鹿児島サイドが動き、牛之濱→圓道へと交代。
反撃の流れを作りたい所でしたが、リードを奪った事で活き活きとする藤枝がペースを握る事となった後半の入り。
後半3分左サイドから中央に向け縦への攻撃、一旦遮断されるも渡邉りょうのパワーで押し切った末にラストパス、エリア内で押谷がシュート。(ブロック)
7分にはコーナーキックからの二次攻撃、クロスの跳ね返りを拾った水野が中央からループシュート。(GK白坂キャッチ)

藤枝の多彩な攻撃を前に、鹿児島はパスミスも目立ちリズムに乗れない立ち上がりとなりました。
交代で入った圓道の突破力を軸にしようとしても、右サイド奥に進入しても奪われる(15分)等で好機を生み出せず。

何とかペースを掴みたい鹿児島、17分に得たCKを契機に、サイドハーフの位置を入れ替える策を採り。
圓道が左に回る事となりましたが、これが正解となり羽を広げ始めます。
自力での突破と、上がってくる薩川へのスルーパスを交えながら好機を作り。

しかし20分の藤枝、GK内山からの繋ぎによる長いポゼッションを経て、中央からエリア内を突いた末に渡邉りょうがシュート。
GK白坂がセーブし、尚も自ら詰めにいった渡邉りょうでしたが、白坂に抑えられゴールならず。
いつの間にか前半とは逆の立場で、同点にせんと攻める所に藤枝の逆襲に脅かされる展開を強いられていた鹿児島。(とはいってもカウンターでは無いのですが)

21分に再度鹿児島ベンチが動き、有田→山本へと交代。
同時に藤枝も押谷→岩渕へと交代と、カードの切り合いが始まり。
その直後の22分、鹿児島は圓道が左からカットインを見せる好機、一旦はクロスが跳ね返されるも逆サイドから野嶽のクロスをエリア内左で収める圓道。
そして奥に切り込んでマイナスのクロスを入れにいき、ブロックされたボールがゴール方面へこぼれるも、藤枝・小笠原のクリアに阻まれ同点ならず。
藤枝ゴール近辺で好機を生み出しましたが、以降尻すぼみ気味となります。
24分に藤枝が榎本→河上に、30分に鹿児島が野嶽→八反田に交代。

八反田の投入を機に、鹿児島は再度サイドハーフ同士を入れ替え、遠藤が右・米澤が左と元の位置に。
さらにビルドアップの際は木村の1アンカーとなり、八反田とともにロメロが降りて左右の出口役となります。
前半の藤枝同様、守備時に前への意識を高めるなど総員突撃といった格好で同点を狙いにいき。
その体制から、36分には米澤が左サイドでボール奪取してすかさず中央へスルーパスを送り、走り込む山本がシュートにいき。
しかし判断良く前に出たGK内山がセーブと、この日は前向きな姿勢を守備面で発揮する内山の前に防がれてしまいました。
右サイドに戻った圓道でしたが、その後パスをトラップミスする場面が目立つなど、やはり右でのプレーは波に乗れず。

38分に共に最後の交代カードを使い、藤枝は小笠原・鈴木惇→秋山・松村へと2枚替え。(杉田がシャドー→ボランチに回る)
鹿児島は砂森→ウェズレイと、ともにセンターバックの選手を代える策。

その交代から決定機を掴んだのは藤枝の方で、40分スルーパスを左サイド奥で受けて溜めを作る松村。
一旦戻してエリア手前左で受け直したのち、渡邉りょうとのワンツーでエリア内を突いた末にシュート、しかしGK白坂のセーブに阻まれ。
リードしても尚終始ゴールに迫った藤枝ですが、試合を楽にする追加点は奪えずとなりました。

そんな藤枝の攻撃体制も、アディショナルタイム前にして尻すぼみ。
43分にGK内山フィード→松村フリックでボールを受けた渡邉りょう、そのまま左サイド奥に進入すると、コーナー付近まで持ち込んでボールキープの体勢に。
順位争いの面で重大な一戦なだけに、勝負に拘る姿勢を優先したのは明らかでありました。

その逃げ切り体制を受け、鹿児島はウェズレイを前線に上げるパワープレイ体制を採り。
ATに突入し、そのウェズレイの落としをロメロがバイシクル気味にエリア内へ浮き球を送り、圓道が走り込むというシーンが生まれましたが寸での所でクリアされ撃てず。
タッチラインを割ると、ロングスローでも無いのにもう片方のCB広瀬までも前線に上がるなど、まさに形振り構わない姿勢で同点を狙いにいきます。

一方完全に凌ぎの体制に入った藤枝。
途中、浮き球処理の際に水野が味方の秋山との激突で頭部を痛めるというアクシデントもありましたが、大過無く時計を進めていき。
幸い水野は無事で、その分長引いたATの時間も過ぎ去った事で、試合終了の笛が吹かれ。
鹿児島を追い抜く勝ち点3を得た藤枝(順位はいわきが引き分けで首位に立つ)、これで6連勝となりました。

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