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DAZN観戦 2022年J3リーグ第18節 AC長野パルセイロvsテゲバジャーロ宮崎

2022-07-29 16:25:11 | サッカー視聴記(2022年その他)

<長野スタメン> 4-3-3
GK 大内
RSB 船橋 CB 池ヶ谷 CB 秋山 LSB 杉井
RIH 佐藤祐太 DH 水谷 LIH 宮坂
RWG 山本 CF 宮本 LWG 森川
<宮崎スタメン> 4-4-2(4-4-1-1?)
GK 植田
RSB 小川 CB 神野 CB 奥田雄大 LSB 新保
RSH 三村 DH 江口 DH 千布 LSH 北村
FW 薗田 FW 徳永

上が中々転ばないため、折り返しを経て今節から始まる後半戦は、昇格の事を考えれば負けられない戦いとなる長野。
一方の宮崎は目下6連敗中と泥沼であり、(今季の所は)降格の心配は無いとはいえ気分は決して良いものでは無い現状。
そんな2チームは、試合前のスタメン予想ではともに4-3-3と予想されていましたが、チーム状況を踏まえたのかともにドイスボランチで中盤の底を固めるスタイルを採りました。

ただしシンプルに4-4-2を採用(ないしは徳永がトップ下を務める4-2-3-1or4-4-1-1)した宮崎とは対照的に、長野・シュタルフ悠紀リヒャルト監督は、様々なフォーメーションを取り入れる人物であり。
そんな側面からか、守備時には佐藤が引き気味・森川が上がり気味の4-3-3で構え、攻撃時は4-4-2気味に動くという可変システムを採用しました。
<攻撃時の長野> 4-4-2
GK 大内
RSB 船橋 CB 池ヶ谷 CB 秋山 LSB 杉井
RSH 佐藤祐太 DH 水谷 DH 宮坂 LSH 森川
FW 宮本 FW 山本
果たしてこの変化がどういった試合展開を呼び込むか。

その長野は、キックオフでいきなり水谷が前へドリブルで運ぶというレアなシーンで幕を開け。
チーム全体が変節を好む指向になっているようでありましたが、度肝を抜かれる事無く冷静に対応する宮崎。
バランスを重視した4-4-2に変更したといっても、それは自身が前年貫いていたフォーメーションであり、言わば元に戻ったような恰好であり。
大きくは変わらずに、持ち前の攻撃サッカーを敢行していきます。
それでも中々フィニッシュに辿り着けず、逆に前半5分に長野の好機。
右サイドからの繋ぎで山本がドリブルを経て中央へパス、受けた森川がエリア内を突いてシュート。
ブロックされて掻き出されたボールを拾った船橋がミドルシュート(GK植田キャッチ)と、ポゼッションは上回るもシュート数で後れをとるという、ありがちな現象はいきなりついて回る事となり。

長野の可変システムは、登録上は右ウイングの山本が激しく動き回り。
セカンドトップ的な動きをする事により、逆の左サイドで攻撃に加わる場面が目立ちました。(上記の好機では、スローインからの流れだったため右で関わっていた)
またプレッシングの際にも、山本・森川の両WGは中央に絞って構えるなど、WGと表現すべきか悩む立ち位置を取り。

その分サイド攻撃は、右サイドバックの船橋の推進力にウェイトが掛かるといった長野。
しかし15分過ぎ辺りから宮崎にその裏を突かれ始め、17分には宮崎が左サイド奥で人数を掛けての攻撃で、裏に抜け出そうとした新保が宮崎・佐藤と交錯した事で反則を取られ。
これで得た左サイドからのフリーキック、普通ならばクロスという所でしたがキッカー小川は直接シュートを狙い。
巻く軌道でニアサイドを突き、GK大内の裏をかく事に成功する見事なキックで、宮崎が先制点を奪いました。

やや微妙な判定でのFKでフラストレーションが溜まっていたのか、長野は直後のキックオフからの攻撃で、ロングボールに抜け出そうとした山本が宮崎・新保と交錯して反則。
これに対しシュタルフ監督が異議を唱えた事で、警告を貰ってしまうという一幕も生まれます。

気を取り直して攻め上がる長野ですが、可変する分得点期待値の高い速攻は中々出来ず。
ビハインドが重くのしかかるような状態の中、シュートを重ねていくものの、それが逆に窮地に追い込む結果を招きます。
26分、クリアボールを森川が拾って繋ぎ、左ハーフレーンで持った杉井がエリア手前からシュート。
しかしエリア内で江口のブロックに阻まれると、跳ね返りを千布が拾った事で攻守交替となり、縦に速く運ばれる攻撃つまりカウンターに持ち込まれ。
そして薗田がエリア手前からシュートを放ち、ブロックにいった長野・池ヶ谷の伸ばした足に当たると、ループの軌道になってゴールに吸い込まれるボール。
前半のうちにリードが2点に広がる事となりました。

焦りが見られる長野は、31分に左サイド奥で宮崎・三村のホールディングにより奥深くからのFKに。
しかし素早いリスタートを選択し、戻されたボールを宮坂が左サイドからシュートしますが、ブロックに阻まれ。
陣形が整っていないうちに決めたかったのでしょうが、冷静さを欠いているように映りました。
36分には右コーナーキックから、キッカーの位置に杉井・宮坂の2人を立たせる策を採ったのち、宮坂のクロスが上がり。
その跳ね返りをエリア手前で待っていた宮本がボレーシュートにいくも、空振りして逃してしまい。

流れが変わったのが39分、宮崎がGK植田のパントキックから一気に敵陣で攻撃を展開するも、防いだ長野のカウンター。
森川のドリブルからのクロスでCKを得た事で、以降前半終了まで宮崎の攻撃機会は皆無となり。

43分最終ラインからの繋ぎを経て、杉井のミドルパスからの空中戦を制した長野が好機を迎え、左サイド奥を突いた森川がカットインからマイナスのクロス。
中央ややニア寄りで宮本が合わせシュートするも、GK植田のセーブに阻まれゴールならず。
決定機を逃した長野、尚も攻撃の手を緩めず。
アディショナルタイムにも山本のヘディングシュート(オフサイド)、宮坂のロングシュート(ブロック)とフィニッシュを浴びせましたが、結局得点は生まれず。
宮坂のシュートが防がれると同時に、前半終了の笛が鳴ります。

2点を追う立場の長野ですが、ハーフタイムでは動かずそのまま後半に挑み。
しかし微調整はしてきたようでありました。

迎えた後半2分、左サイドで杉井の縦パスを受けたのは宮本で、そこから溜めたのち送られたスルーパスに杉井が走り込んでクロス。
速いボールでファーサイドを突いた末に佐藤祐が頭で合わせ、ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、早々に1点を返します。
可変して2トップとなる長野ですが、前半はもっぱら山本がサイドに開く役割を務め、宮本はフィニッシャーに集中していた感があり。
後半最初の好機で、左に開いた宮本を活かしての攻撃を見事に決め、望みを繋ぎました。

点差を詰められた宮崎は直後の3分に攻め上がるも、逆に長野のカウンターを招き、宮本が迫力あるドリブルでエリア手前まで突き進み。
シュートは生まれずも、前半の終盤もカウンターを受ける事により委縮してしまった感がある宮崎。
その流れに従うかのように、長野がシュートを量産していく展開となります。
4分には佐藤祐のパスをエリア内左で受けた宮本がシュート、しかしGK植田がセーブ。
8分にはGK大内のフィードを右サイドで受けた山本、そのままグラウンダーのクロスを入れるとニアサイドで受けた宮本がポストプレイ、そして後方から走り込んだ水谷がシュートするも枠外に。
9分には右CKから、宮坂のニアサイドへの低いクロスを池ヶ谷がフリック気味に合わせ、ヘディングシュートが放たれるもGK植田がセーブ。

防戦を強いられる宮崎は、11分に三村→綿引へと交代。
前線の運動量を補填したその狙いは前線からのプレス強化でしたが、迎えた12分。
長野の最終ラインでの繋ぎを阻みにいき、エリア内のGK大内にまで北村が詰めにいくも、巧みにかわした大内により長野の前進が始まり。
敵陣エリア手前でパスを繋ぎ、一旦は奪われるも水谷のパスカットで再度攻撃し、すかさず右から上げられた佐藤祐のクロスをファーサイドで山本が跳び込んで合わせ。
ヘディングシュートがゴールに突き刺さり、ヘディング2発で同点に追い付いた長野。

試合は文字通り振出しとなるも、勢い盛んな長野は直後の14分にも決定機。
舩橋ミドルパス→宮本フリックで森川がドリブルで抜け出すという、単純ながら威力抜群の攻撃でエリア内を突き。
しかし放たれた森川のシュートはGK植田のビッグセーブに阻まれ、勝ち越しはなりません。
押し返したい宮崎も17分、敵陣で千布を中心としてのパスワークを経て、千布の縦パスを受けた徳永がエリア内右奥を突いてシュート。
しかし角度が無いのが災いし右ゴールポストを直撃、詰めていた北村もシュートは撃ちきれず。
ともに決定機を決め損ねた事で、長野の勢いも落ち着きここからが本当の戦いに。(長野は19分に宮本→山中へと交代)

宮崎は同点に追いつかれて以降、徳永が低目に降りビルドアップに関わる立ち回りを見せ始め。
それに伴い左サイドバックの新保が積極的になり、時にはフィニッシュにも絡んでいきます。(20分にエリア内左からクロス気味にシュート・枠外)

いつの間にか、変化を付けて劣勢を挽回した宮崎が好機を作り続ける時間帯へと変貌。
24分には徳永が中央からエリア内を突きやや右からシュートを放つも、ゴール脇のクーラーボックス直撃の枠外に終わり。
26分には綿引も中央からエリア内に進入、シュートしますがブロックに阻まれ。
流れを変える必然性が出て来た長野は、28分に2枚替えを敢行。
森川と佐藤祐に代えて、デューク・カルロスと藤森を投入します。

この交代を境に、(登録上)FWの3人は純正WGの3トップに近い立ち位置を取り始め。
SBとWGの2人が織り成すサイド攻撃で、宮崎サイドに脅威を与えていきます。
しかし宮崎の攻撃も衰えず、36分にはクロスの跳ね返りを拾った小川が前進しエリア内を突かんとし、長野・デュークの反則気味のチャージで阻まれるも尚もクリアボールを神野が拾い継続。
そして右奥を突いた綿引からクロスが上がり、中央で江口の落としが徳永に渡る絶好機となるも、ワンテンポ遅れて放たれたシュートはブロックされてしまい。

もうすぐ勝ち越せる展開と踏んだか、宮崎は直後に2枚替え。
徳永・薗田→工藤・橋本と、FW2人を投入し勝負を賭けにいきます。
一方の長野も38分、宮坂・山本→東・三田へと2枚替え。(山中がCFに回る)

交代カードが示した通り、尚も攻撃の手を緩めない宮崎。
しかし40分に橋本のエリア内へのスルーパスに工藤が走り込むも、GK大内に抑えられ、そこから長野が一気に前線へと運び。
杉井のスルーパスに山中とデュークの2人が走り込む事で、対応した神野のクリアをデュークが近い位置でカットと、相手のクリアミスを呼び込み。
そして細かいタッチでカットインするデューク、エリア内から放たれたシュートはこの日当たっているGK植田にまたもセーブされるも、跳ね返りを藤森が頭から果敢に跳び込んで詰めゴールネットを揺らします。
数的不利の状況で浴びた連続攻撃にはどうしようもなかった宮崎ディフェンス。
2点ビハインドから、とうとう逆転を果たした長野。

直後にすかさず残ったカードを切る宮崎ベンチ。(江口・小川→下澤・西田)
しかしその最初の攻撃で左サイドでのFKを得た以外は、まるで好機を作れなくなり。
逆に長野がゴールを脅かしていくシーンの連発で、同点への機運は既に無いといった状態に。

交代で入った三田や東が果敢にシュートを放っていく長野。
その勢いのままATを迎えると、左サイドでのセットプレーの連続に持ち込んでは、時間を稼ぐ立ち回りへと移行。
宮崎は最後までその流れを切る事が出来ず、目安時間(3分)が過ぎ去り、試合終了の笛が鳴り響きました。
ホームで貴重な勝ち点3を得た長野、以降も一つずつ、落とせない戦いをモノにしていきたい所でしょう。

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TV観戦 天皇杯 第102回JFA全日本サッカー選手権大会ラウンド16 栃木SCvs京都サンガFC

2022-07-14 16:01:49 | サッカー視聴記(2022年その他)

<栃木スタメン> 3-4-2-1
GK 藤田
RCB 三國ケネディエブス CCB 小野寺 LCB 大森
RWB 森 DH 神戸 DH 磯村 LWB 福森
IH 小堀 IH トカチ
FW 宮崎
<京都スタメン> 4-1-2-3
GK マイケル・ウッド
RSB 飯田 CB 井上 CB メンデス LSB 荒木
DH 金子
IH 福岡 IH 松田
RWG 山田 CF 豊川 LWG 宮吉

4回戦まで到達し、ここまで残っているJ2クラブは栃木含め、甲府・長崎・群馬・ヴェルディの5つ。
長崎以外は、昇格争いから一歩退いているぐらいの立ち位置にあり。(群馬は残留争いに近い状況ですが)

近年J2勢で最も結果を残したのは2018年の山形(ベスト4)でしょうが、当時の山形も昇格とは無縁の位置。
何処が下克上を果たすかが不明というよりは、上位とは離れた位置に居るクラブの方が、リーグとはかけ離れての大会において強敵を倒して名を挙げるという渇望感が高い故に起こるのでしょうか。

栃木ホームという有利であろう条件に、京都を迎えた一戦。
J1といえど前年まで11年間J2暮らしを続けていた京都故に、前年まで同じ舞台で戦っていた栃木サイドに「強敵を倒して……」という思いがどれだけあったかはやや不透明。
それでも、監督・時崎悠氏の師弟対決(京都・曺貴裁(チョウキジェ)監督の下でコーチ経験あり)という要素がそれをカバーする事となったでしょうか。

ストライカーのピーター・ウタカをベンチ外とするなど、メンバーを落としはしたものの、サブメンバーが大半を占め一定のレベルは保った風に見えた京都のスタメン。
対する栃木、前節ベンチ外の選手が多数を占めたものの、次節出場停止になっている福森が出場する事で締めているといった格好でしょうか。

その福森が控える左サイドから攻撃する栃木、福森からのクロスが何本も上がる立ち上がり。
しかし右センターバックに入った三國の軽いプレーで危機を招くシーンが見られるなど、ターンオーバーの布陣はディフェンスラインに不安を与え。
そして前半6分の京都の右サイド浅い位置でのフリーキックからの攻撃で、荒木の縦パスをクリアにいった三國でしたが触れられず、エリア内の豊川へ通してしまい。
慌てて戻りチェックにいく栃木ディフェンスでしたが、切り返してシュートを放つ豊川を止められず、シュートがゴールネットに突き刺さり。
メンバーの差が顕れた格好で、早くもスコアが動きました。

この先制点でペースを掴みたい京都でしたが、以降ピッチ上での波乱によりそれは果たせず。
10分には裏に出たボールへ走り込む京都・松田、カバーに入った栃木・神戸との競り合いで、神戸の顔に松田の腕が入ってしまい。
すると激しく流血してしまう事態に苛まれた神戸、そのままピッチ上で治療が施される運びとなってしまいました。
そしてピッチ外に出て治療が続けられ、栃木が10人の間の13分に京都の好機、スルーパスに走り込んだ豊川から低いクロス。
宮吉が頭から跳び込み、合わずに流れた所を松田がシュートしましたがゴール右へと外れ。
数的優位での好機はモノに出来ず終わります。(14分に神戸は復帰)

この間に、ウイングの山田と宮吉の位置を入れ替える策を採っていた京都。
しかし20分辺りで再度入れ替え元に戻すなど、やや迷走感が見られた事もあり、栃木が反撃の機運を高める流れに移り変わります。
福森中心の左サイドアタックに、左CBの大森も盛んに上がって加わり厚くするというリーグ戦さながらの攻撃でペースを握り。
21分には左ワイド→ハーフレーンへと移った大森から細かくパスワークで前進、福森がトカチのヒールパスを受けてエリア内を突きますが、切り返した所を京都・井上に倒されて撃てず。
しかし尚も攻撃を続ける栃木、今度は中央から磯村がトカチのポストプレイを挟んでエリア内を突かんとするも、再び井上に倒されてしまい途切れ。
2シーンとも反則の笛が吹かれずと、齎されたのはそれに対し激高するトカチといったシーンに終わってしまいました。

その後も攻勢を続ける栃木、24分・26分には立て続けに小堀がシュートを放つもモノに出来ず。(前者はGKウッドがセーブ、後者はブロック)
しかし先程のシーンや流血などでやや主審へのフラストレーションも溜まっていたようで、28分に京都・福岡を引っ張って倒した神戸が反則を取られると、「何で俺たちだけ」といった態度を示すトカチ。(このフリーキックを宮吉が直接シュートするも、大きく枠外)

サッカー以外の所でこの攻勢の流れを失う事無く、追い付きたいという状況。
迎えた36分GK藤田のロングフィードから左サイドを攻め、磯村のスルーパスを受けた小堀が奥を突いてカットインでエリア内を抉り。
これはクリアされるも、続くスローインから福森のボールキープからのクロスが上がると、ファーサイドで宮崎が合わせヘディングシュート。
ゴール左を捉え、無事に同点に追い付く事に成功した栃木。

尚も続く37分にスルーパスを受けたトカチがドリブルでエリア内を突いてシュート。
ブロックされてコーナーキックを得て、そこでの攻撃が途切れた際に京都GKウッドが頭部から出血してしまい。(このCKでの競り合いなのか、ゴールシーンで味方DFと交錯した影響なのかは不明)
ウッドもピッチ上で治療を受けたのち以降もプレーを続け、これでお互い様……という結末では終わらなかったのがこの日。

アディショナルタイムに突入し、当然その時間も長くなり。
そして栃木のロングボールから、落ちるボールを頭で受けにいった宮崎の顔面に京都・井上の脚が入るという事態が発生してしまい。
倒れ込む宮崎は頭部からの出血おびただしく、これで3人目と流血の多い試合になってしまいました。
宮崎を欠いたまま、なんとか残り時間をやり過ごした栃木、1-1で前半を終える事となりました。

その宮崎を交代する事を強いられたハーフタイムの栃木。
山本を投入、と同時に森→鈴木へ交代と計2枚替え。
これで小堀の1トップとなり、鈴木が右CBに入る事で三國が左CB・大森が左WB・福森が右WBへシフトと、玉突き的に激しく動きます。
一方の京都も動き、飯田→白井へと交代。

ポジションを移した三國、前半の京都が右サイド(栃木から見て左サイド)をターゲットとしていたため、それを防ぐべくの配置転換と見られ。
しかし後半2分にスルーパスに走り込んだ白井を倒してしまい、反則・警告を受ける事となります。
CBとしてのポテンシャルは申し分無いながらも、前半の失点シーン然り一瞬の反応・判断の遅れが目立ち、それがレンタル中の身ながらレギュラーを奪えない現状に甘んじている風の三國。
福岡時代に現監督・長谷部茂利氏によりFWとして起用されるシーンが目立っていたのを思い出しますが、果たしてその起用によりDFとしての能力を磨けずにいるのか、あるいは能力の乏しさ故にFWで起用されたのかなどと考えてしまい。

そんな危惧を傍らで抱いていたものの、その後は警告により引き締め直したのか、見違えるようなプレーを見せた三國。
京都がカウンター気味に攻撃を展開するシーンでも、素早いカバーリングでスルーパスを防ぐなど、破綻させずに試合を進める事に貢献していきます。
また攻撃でも、9分に自身で持ち上がったのちスルーパスをトカチへ通し。(その後トカチのスルーパスを受けた大森が左からマイナスのクロスも撃てず)
10分には再びドリブルを敢行、今度は自らエリア内左を抉ってクロスに持ち込むなど積極性を見せていきました。

一方、前半からディフェンスで後手に回るのが続いている京都。
目線を正すため、12分に山田→麻田へと交代し、3バックへとシフトします。
<後半12分以降の京都> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK ウッド
RCB 井上 CCB 麻田 LCB メンデス
RWB 白井 DH 金子 LWB 荒木
IH 福岡 IH 松田
FW 宮吉 FW 豊川
定番となっている3バックへの転換で、マークを合わせて上位カテゴリ故のマンパワーで優位に立つという思惑だったでしょうか。

しかし3-4-2-1と3-3-2-2故、完全なミラーマッチとはならない事が影響したか、その後も栃木の攻勢は続きます。
おまけに3バックへのシフトが、皮肉にも栃木の1トップ2シャドーとマッチする結果となり、プレッシングに苦戦する事にも繋がり。
14分には神戸の縦パスを受けた山本がエリア内左を突き、シュートを放つもGKウッドがセーブ。
16分にはプレスを嵌めて左サイドでボールカットし、トカチからのクロスはクリアされるも尚も繋ぎ、右サイドで鈴木縦パス→山本ポストプレイを経て神戸がカットインからシュートしましたがゴール左へと外れ。

劣勢を挽回したい京都、20分に豊川→イスマイラへと交代。
その後はフォーメーションのシフトから時間も経った事で馴染んだか、麻田が前に出てのボールカットを見せるなど相手に攻撃機会を渡さずに試合を進めていきます。
一方の栃木は25分にトカチを諦める(植田と交代)など、運動量が要求されるサッカー故の尻すぼみを強いられ。

迎えた28分右サイドで井上のボールカットから、拾った宮吉のスルーパスにイスマイラが走り込むと、跳び出してきたGK藤田をかわした事でゴールが空になる決定機に。
イスマイラは右サイド奥を抉ってカットイン、エリア内右からマイナスのクロスをライナーで入れるも、合わせにいった福岡の前でクリアされ勝ち越しならず。
冷や汗を掻いた栃木でしたが、続く京都のCKでも、そこからの二次攻撃で荒木が左サイドからカットインを経てマイナスのクロスを入れる好機を作り。
しかし合わせた麻田のシュートはミートせずに不発。

京都サイドへと針が傾いた試合展開を受け、35分に最後の交代を敢行する栃木。
西谷・佐藤を投入(神戸・磯村と交代)と、レギュラーのボランチ2人を揃って入れる事で挽回を図りました。

そして38分の攻防、京都の攻撃は右サイド奥からのスローインで、バックパスを受けた金子がエリア内右を突いてシュート。
しかしGK藤田がキャッチして右サイドから素早く反撃する栃木、鈴木縦パス→西谷ポストプレイを経て山本がドリブルで疾走。
エリア内に進入して中央へ横パスを出しましたが、走り込んだ植田は追走した京都・井上との競り合いを強いられてしまい撃てず。
激しい攻守の入れ替わりを描き、白熱ぶりも増す中で終盤戦へ突入します。(京都は41分に宮吉・松田→中野・田中へと交代)

44分の栃木、敵陣で西谷のボール奪取を切欠に、その西谷が京都・メンデスに反則を受けての直接FKに。
中央やや右寄りからの位置で、やや距離はあったもののキッカー植田が直接狙いましたが壁を直撃、拾い直した植田がエリア内へパスを送るも合わず。
このセットプレーを凌いだ京都が、AT突入後攻勢に移ります。

京都のサイドからの仕掛けを栃木ディフェンスも必死に防ぎ、迎えた京都の右CK。
キッカーは中野で、そのニアサイドへの低いクロスはあっさりカットされるも、自ら奪い返して二次攻撃に持ち込み再度クロス。
これがクリアされ、今度は逆の左から荒木がグラウンダーでクロスを入れるも、中央のイスマイラには僅かに合わずこぼれ。
しかし尚も福岡が拾ってエリア内右へとドリブルで切り込み、再度グラウンダーでクロスを入れると、今度はイスマイラが合わせシュート。
ゴールネットを揺らし、何度もクロスに持ち込んだ執念が形となっての勝ち越し点となりました。
その後は栃木のパワープレイを凌ぎ、無事に試合終了に辿り着いた京都、準々決勝へとコマを進めました。

栃木は惜しくも敗れてしまったものの、同日行われた試合では甲府が鳥栖を破り(3-1)、ベスト8へ進出。(ヴェルディは順延で行われず、残りは敗退)
J2クラブの意地は継続される運びとなりましたが、ここからは他クラブがリーグ戦に専念するなか、独自に突き進まなければならないという孤立無援の戦いにも映り。
果たしてその行方はどうなるでしょうか。

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第14節 愛媛FCvs鹿児島ユナイテッドFC

2022-07-01 16:32:14 | サッカー視聴記(2022年その他)

<愛媛スタメン> 4-4-2
GK 徳重
RSB 三原 CB 鈴木 CB 森下 LSB 内田
RSH 近藤 DH 横谷 DH 田中 LSH 小原
FW 松田 FW 進
<鹿児島スタメン> 4-2-3-1
GK 白坂
RSB 星 CB 広瀬 CB 岡本 LSB 薩川
DH 木村 DH 中原
RSH 五領 CH ロメロ・フランク LSH 米澤
FW 有田

開幕3連敗というスタートダッシュの失敗から、遅れを取り戻しつつある愛媛。
前節は上位の松本との撃ち合いを制し(3-2)た事で、昇格戦線に名乗りを上げんと意気軒昂といった所でしょうか。
最悪のスタートという結果は無かった事には出来ないものの、それを悔やんで足踏みするよりはずっと良い。
盤石とはいえないという状況ながら、前に進む覚悟が出来たようであり。

そんな中、この日の相手は前節に続き上位対決となるのは鹿児島。
これまでJ2の座を守ってきた者と、1シーズンのみJ2参戦した者との対決で、2019年に一度(2戦ですが)当たった事があるのみというカード。
実績的には愛媛に一日の長がありながら、それでも今季の鹿児島のサッカーの方が大人びた印象があり。
目下首位に立っているという成績もさる事ながら、従来貫いてきたポゼッションスタイルに加え、木村・有田・ロメロといった実績あるベテランが加わったのがその要因でしょうか。

最終ラインからボールを繋いでいくスタイルの鹿児島。
サイドバックに高い位置を取らせるのはデフォルトといった感じで、それに加えてハーフレーンに絞らせたうえで、ワイドをサイドハーフが位置取るのが基本形のようであり。
最近Jリーグで流行している4-3-3でのポゼッションとは一味も二味も違うやり方ですが、個人的にはこの日の鹿児島のように、SBがどんどん上がっていく形の方が好みであり。(どうでもいい)

そんな確固たる鹿児島のサッカーに対し、願わくば愛媛は序盤に出鼻を挫いて優位に立ちたい。
その思いが先に立つように、立ち上がりからロングボールを多用する攻撃を仕掛けていた愛媛ですが、それが前半8分に結実。
ゴールキックのロングフィードから、敵陣中央で拾った近藤が左へ展開し、スルーパスで奥を突いた進からのクロス。
ニアサイドで松田が囮となった所に、近藤がノーマークで合わせヘディングシュート。
ゴール左へと突き刺さり、電撃作戦が嵌った愛媛が先制します。
鹿児島ディフェンスに苦言を行うならば、近藤が中央でルーズボールを拾った時点で、彼がターゲットになる事を予測する読みが欲しい場面だったでしょうか。

早期にビハインドとなった鹿児島が浮足立ったか、その直後から腰を据えたポゼッションは影を潜め、激しいトランジションの応酬といった絵図になり。
こうなると愛媛にとってはしめたものという感じで、それが終わった際に愛媛が逆にボールを握って攻撃を仕掛けます。
最終ラインで繋ぐうちにSBを高い位置へと上げたうえで、人数を掛けて前進と、鹿児島のお株を奪うような攻めが目立ち。

反撃したい鹿児島も、持ち味を崩す事無く攻め込みますが、逆に愛媛の速攻を招き苦戦気味。
22分にはクリアボールを繋いで松田が裏へスルーパスを送る愛媛、近藤が走り込んだものの、岡本が必死にカバーして何とか防いだ鹿児島。
26分再びのカウンターで、パスカットした小原がすかさずスルーパスを送り、受けた松田がエリア内を突き。
そして近藤とのパス交換を経てエリア外へと出て、シュートを放ったもののGK白坂がキャッチ。

ここまで後手に回っていた鹿児島は直後の27分、GK白坂から左サイドで繋いで前進、米澤が有田のポストプレイを挟んでエリア内左を突きシュート。(ゴール右へ外れ)
以降攻撃権を支配するものの、ポゼッションスタイルにありがちな「フィニッシュまで辿り着けない」問題に悩まされるパターンに。
SHに逆足の選手(五領=左利き・米澤=右利き)を配置している影響もあり、SBが盛んに上がる形であっても、シュートを狙うのはSHと固定されている感があり。
そのため相手にとってはパスで翻弄されつつも、最後の局面でやらせないという意識で対処は容易となっていたでしょうか。

そうなると頼みは遠目からという感じで、40分左から薩川のクロスがクリアされるも、拾った五領から戻されたのち木村がミドルシュート。
エリア内で愛媛・森下がブロックし、跳ね返りを中原がシュートしますがふかしてしまい枠外に。
パスワークで相手ディフェンスをエリア内に固定させたうえで、こうしたミドルシュートで得点、ないしは紛れを起こしたい所。

相手に撃たせないディフェンスが光る愛媛ですが、攻撃となると、前半の終盤は自陣でボール奪取されるシーンが目立ち機能せず。
そのため、フィニッシュを浴びる事は少ないながらも専守を強いられる風でもあり。
しかし1点リードを保ったまま、何とか前半を終える事に成功します。

早めに追い付きたい鹿児島、ハーフタイムでの交代は無かったものの、目の色を変えて攻め込む必要性があり。
後半2分に左からのスローインを有田がスルー、ロメロ→米澤と経由しエリア内を突き、米澤がシュートを放ったもののゴール上へ外れ。
怒涛の攻撃を予感させる入りだったものの、以降愛媛が逆襲します。

4分には鹿児島と同じく左からのスローイン、進の倒れながらのポストワークを経て、中央を近藤がドリブルで持ち上がり最後は三原がシュート。(鹿児島・岡本がブロック)
6分には敵陣右サイドで近藤がパスを遮断し、松田のキープを経由してのラストパスから小原がシュート(GK白坂セーブ)と、ディフェンスでも積極性を発揮します。
反撃のためにはまずそのプレッシングをかわさなければならなくなった鹿児島。
8分に自陣左サイド深めから細かく繋ぎ、囲まれながらも何とかサイドを変え脱出して攻める(シュートには繋がらず)も、ここでエネルギーを浪費させられるようになれば中々好循環は得られず。
11分には愛媛にカウンターを浴びるといった所で、進を後ろから引っ張って阻止した星が反則・警告を受ける等、ビハインド故の苦しさ(攻め上がるも実らずにカウンターされる)が滲み出ます。

それでも攻撃権は支配したままの鹿児島。
サイドアタックだけでなく、対角線のロングボールも交えながら右サイド奥を突き、五領がクロスを上げるシーンを作り続け。
しかし切り返しが必須となる逆足からのクロスは、相手ディフェンスに時間を与える事となるので有効打にはならず、跳ね返され続けてしまいます。
15分にはドリブルで奥を突いた五領が切り返さずの右足でのクロスから右CKを得て、クロスの跳ね返りを逆サイドで拾った薩川がドリブルで切り込む所、愛媛・三原に反則を受け。(三原に警告)
この左サイド奥でのフリーキックから、キッカー木村はクロスと見せかけてエリア手前への横パスを選択し、走り込んだ薩川がシュートというサインプレー。
しかしゴール左へ外れてしまい、惜しい所で実らず。

防戦一方の愛媛は19分に動き、進→大澤に交代。
その後も鹿児島の攻撃が続き、22分には左サイドで奥を突いた米澤がカットイン、スイッチを経てロメロがシュートを放つもGK徳重がセーブ。
流れを変えられない中、じっとカウンターの機会を伺うといった感じの愛媛。
そして23分、鹿児島のCKからの攻撃をクリアしてそれが訪れ、拾った大澤が単騎でドリブル突破。
エリア手前で奪われシュートまではいけなかったものの、あわよくば2点目を狙うという姿勢はチームに勇気を与える物であり。

27分に愛媛のFKとなったタイミングで、双方選手交代。
鹿児島は有田・五領→山本・圓道へと交代、米澤が右SHへと移り。
愛媛は小原・横谷→大城・矢田へと交代。
これで布陣変更となったもののまずはFKからの攻撃、キッカー内田のニアを狙ったクロスがこぼれ、ファーサイドで森下がシュート。
ブロックされて尚も松田が走り込んでシュートするも、これもブロックに阻まれ。
直後(29分)にも右サイドで矢田のボール奪取から、大澤がエリア内右奥を突いてシュート(枠外)と、攻め立てる愛媛。
少ない攻撃機会からのフィニッシュ効率の高さを見せ付けた所で、変更した布陣をお披露目。
<後半27分からの愛媛> 3-4-2-1
GK 徳重
RCB 大城 CCB 鈴木 LCB 森下
RWB 三原 DH 矢田 DH 田中 LWB 内田
IH 近藤 IH 松田
FW 大澤
人数を厚くして、鹿児島のサイドアタックを鈍化させ守り切る体制に。

一方の鹿児島は31分にロメロ→牛之濱、37分に木村→野嶽へ交代と、時間が押し迫った事でベテラン勢がお役御免となっていき。
その前の交代で逆足のSHという布陣が終わった事で、左サイドでの圓道の突破力を押し出すシンプルな打開策に舵を取ります。

40分には、競り合いの際に岡本のユニフォームの袖が破れた事により、交換のため数的不利を強いられる事となった鹿児島。
その間をボールキープで何とかやり過ごし(岡本は42分に復帰)、最後の攻勢を掛けたい終盤戦へ。

しかし愛媛の守りの硬さの前に、後方から中原のミドルシュートを炸裂させるぐらいしか手立てが無くなり。
愛媛サイドも44分に最後の交代(松田→茂木)を果たし、その茂木が左サイドでボールキープし時間を使う場面も作り。
とうとうアディショナルタイムを迎えます。

そしてボールポゼッションから絶好機を作る鹿児島。
左→中央→右へとサイドを移したのち、米澤のスルーパスに走り込んだ野嶽が奥からグラウンダーでクロスを入れ。
ニアサイドに走り込んだ牛之濱には合わずも、クリアされたボールに星が走り込んでエリア内右からシュート。
しかしGK徳重がファインセーブと渾身の攻撃も実らず、万策尽きた格好となりました。

愛媛が時間を使う流れへと移行し、左サイドで大澤が縦突破を仕掛けて反則を受けてのFKを得。
そこでキッカー内田が遅延行為で警告を貰うも、既に勝利への道筋は出来上がり。
無事に逃げ切りを果たし、立て続けに上位陣を破る結果を得た愛媛。
泥臭い戦いで制した事で、何としてでもJ2復帰を成し遂げる覚悟は定まったでしょうか。

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TV観戦 天皇杯 JFA第102回全日本サッカー選手権大会3回戦 ガンバ大阪vs大分トリニータ

2022-06-24 16:47:30 | サッカー視聴記(2022年その他)

<G大阪スタメン> 4-2-3-1
GK 加藤
RSB 柳澤 CB 佐藤瑶大 CB 昌子 LSB 福岡
DH 齊藤 DH チュセジョン
RSH 中村 CH 倉田 LSH ウェリントン・シウバ
FW 山見
<大分スタメン> 3-4-2-1
GK 西川
RCB 伊東 CCB 坂 LCB 小出
RWB 増山 DH 保田 DH 弓場 LWB 屋敷
IH 中川 IH 宇津元
FW 呉屋

2回戦で全てのアマチュアチーム(とJ3クラブ)が姿を消す事となった、今年の天皇杯。
後は、J2のクラブがどこまで下克上を起こし続けるのか、といった所が見所となるでしょうか。

そんな中で組まれた3回戦は、監督の古巣対決が重要なファクターを占め。
大宮・相馬直樹監督が鹿島と、群馬・大槻毅監督が浦和と対戦という、偶然にしては出来過ぎというカードが組まれ。
そして大分の本拠地である昭和電工ドーム大分では、ガンバの監督を務める片野坂知宏氏が、前年まで6年間指揮を執ったクラブ(大分)と相対する事となりました。

J1とJ2の違いはあれど、ガンバ・大分ともにスタメンはほぼ完全ターンオーバー。
ガンバが山見、大分が(アクシデントで前半から途中出場の)坂が直近のリーグ戦から起用という程度の継続性で、「恩師に恩返しを……」と意気込んでいた大分のレギュラーメンバーも肩透かしを喰らっていないかどうか。(なおTV中継では正GKの高木がインタビューを受けていたが、結局ベンチ外に)
早々の前半1分に大分が先制攻撃、スローインからのこぼれ球を宇津元が左サイドからシュートを放ちその意気込みを表し、心配は杞憂のようでしたが。

その後はガンバが攻撃権を支配しますが、中々フォーメーションの判別が難しいビルドアップの形を採り。
本来センターバックの福岡が左サイドバックのようでしたが、その福岡が中央に絞っての3枚の最終ラインの形。
そして柳澤が「右肩上がり」宜しく高目に位置するため、3バックかも知れないという疑念も浮かぶような布陣でした。
結局この形は、リードを許した後は見られなくなるのですが。

前から来る大分に対し、裏に抜ける倉田へのロングパスで好機を作らんとするも、オフサイドを量産するなどで実らないガンバ。
13分には左サイドを前進し、チュセジョンの浮き球のスルーパスに走り込んだ山見が奥からカットインでエリア内を突かんとするも、これも実らずに奪われ。
するとその直後に坂のロングパスで一気にひっくり返す大分、左サイド奥で宇津元が反則気味にボールを受け、その勢いでカットイン。
一方宇津元のショルダーチャージを受けたガンバ・佐藤瑶は追走して阻まんとするも、結果は宇津元を後ろから倒した事に拠る反則・PK献上というものになってしまいます。
「なんで自分だけ反則に……」という感情が噴出しかねない佐藤瑶ですが、宇津元の方は正当なチャージといえるものなので仕方無い。
得たPKは呉屋が蹴り、ゴール右へのシュートにGK加藤も反応しましたが届かず、大分が先制点を挙げます。

ビハインドとなったガンバ、以降ボールポゼッションを高めて反撃に出る……と思われましたが、自陣でのボールロストを頻発させ危機を招いてしまい。
16分には中央でボールカットした弓場が、そのまま前進からミドルシュートを放つも枠外に。
20分にもミスから増山に右サイドで拾われる(エリア内の中川に送るも撃てず)など、動揺が顕著といった絵図に。

何とかその流れを終わらせボール支配するガンバですが、今度は「ボールを持たされる展開」を押し付けられる事となり。
序盤の左右非対称の形を改め、オーソドックスな最終ラインから、中盤以前の選手の頻繁なポジションチェンジで打開を図らんとします。
しかし崩れない大分の陣形、結局パスの出し所が見つからないという結果に終わり。
すると打開のために倉田が降りてボールを受け、そこから何とかするという流れへと移り変わり。
何とか数的優位で支配したのち、サイドへのミドルパスを中心としてアタッキングサードを突くも、これもフィニッシュを齎す事は無く。

ジリ貧のようなガンバを尻目に、大分は直接フリーキックからゴールを狙い。
33分には宇津元がガンバ・中村に反則を受けて中央やや右からのFK、遠目の位置ながらもキッカー増山が直接シュート、無回転で狙ったもののゴール上へと外れ。
37分にはエリアライン寸前で縦パスを受けた屋敷がガンバ・チュセジョンに倒され、またもPKかという疑惑も上がる程の絶好の位置でのFKとなり。
これを入念な位置取りからキッカーには3人が立ち、中川が狙ったものの、壁の右外に居た倉田にブロックされ実りません。

シュートゼロの時間が長くなったガンバ、何とか大分の間隙を突きたい状況。
それが見られたのが42分、コーナーキックからの二次攻撃で、倉田のロビングがエリア内左でバウンドして空中戦に。
しかし大分はその近くに居たのが身長の低い中川だったため、競りにいかずに隙を作ってしまい、シウバの落としを佐藤瑶が拾い混戦になりかけます。
GK西川が抑えたものの、自ら危機を招きかねない場面を作ってしまった大分。
その後はそれを誤魔化すかのように攻勢に移り、アディショナルタイムに弓場がエリア内からシュートを放つ(ブロック)など見せ場を作るも、追加点は奪えずに終わり。

大分の1点リードで折り返し、後半を迎え。
ボールは握っていたものの、急所を突くパスが出る事は稀といった感じの前半であったガンバ。
解決するにはターゲット役が不可欠といった結論を出したか、早くもパトリック投入に踏み切った片野坂監督。(シウバと交代、山見が左サイドハーフへ移る)

幕開けは浮き球の競り合いで、ここでもチュセジョンに対し競らなかった中川が反則を取られ。
左サイド遠目からのFK、キッカー山見の対角線のロビングをパトリックが折り返しにいくシーンを作り(シュートは撃てず)、その脅威を見せ付け。

その後大分がセットプレーから増山がヘディングシュートを放つ好機(後半3分)を作ったのち、スコアが動いたのが4分。
ガンバの自陣右サイドでのスローイン、パトリックのフリックで流れたボールを倉田がダイレクトでサイドを変える浮き球を送り。
受けた山見がドリブルでDFを剥がしてエリア内を突き、前に出るGK西川に対し、嘲笑うかのようなループシュートで仕留めて同点ゴール。
前年のこの試合のような救世主ぶりを発揮した山見。

パトリックの存在の大きさで、他選手もスムーズにパスを受けられるようになった印象の後半のガンバ。
10分には再び縦パスを受けたのは山見、入れ替わったのちまだ自陣からという位置でしたがロングシュートを狙い。
前掛かりの大分の隙を突いたものの、必死に戻ったGK西川にセーブされて2点目はなりません。

その前掛かりな大分、格下の立場にあってはモチベーションを保つにはリードが不可欠という思惑からか。
7分にはボールの奪い合いののち、拾った保田が前進からグラウンダーでミドルシュートを放ちましたがゴール左へと外れ。
テンションを上げて攻め上がる大分に対し、ガンバは15分に再度ベンチが動き、倉田・チュセジョン→南野・奥野へと2枚替え。
格上らしく、ベンチを含めての総合力を見せ付ける立ち振る舞いでしょうか。

両者の姿勢がぶつかり合う事で、また湿度の高さが必至となる環境の昭和電工ドーム大分という要素もあり、次第に大分の息切れが目立ち。
それでもベンチは動きを見せずと、やはりチームの総合力では苦しさが露わになるもので。
20分に最終ラインで繋ぐガンバ、昌子のミドルパスを南野が落とし、収めたパトリックが右へ展開。
受けた柳澤がエリア右角付近からシュート、ブロックに阻まれるも右CKに。
ここでもキッカー山見のクロスから、中央で収めた昌子がシュート、これもブロックで何とか防ぐ大分。
しかしその二次攻撃は防ぎきれず、左サイドからの福岡のクロスをパトリックがファーサイドで合わせ、ヘディングシュートがGK西川の左を破り。
目論見通りにパトリックの存在感で逆転を果たしたガンバ。

しかし諦めを許されない大分、直後にはロングボールを呉屋がフリックにいき、こぼれ球を拾った屋敷が抜け出す絶好機に。
これをGK加藤が判断良くエリア外に跳び出してクリアと、油断禁物というシーンが描かれます。
26分にはGK西川から組み立てる大分、右サイドの展開から伊東がドリブルで持ち込んでエリア内右からクロス、ファーサイドで屋敷が折り返し。
しかしガンバがこれを防いで直接カウンターに持ち込み、またも山見がドリブルで長距離を持ち運ぶと、今度は中村への横パスを選択。
エリア内で受けた中村ですがGK西川の跳び出しを受け、こぼれ球を南野がシュートするも、枠を捉えられず。
今度は大分の攻勢をしっかりカウンターに結び付けたガンバでしたが、止めを刺す事は出来ませんでした。
直後の27分に、好機を作ってきた山見を退かせる選択を採るガンバ。(坂本と交代)
すると大分はようやく動き、増山・屋敷→野嶽・藤本へと2枚替え。

リードしているもののその差は1点、というプレッシャーからか、スローインの際にガンバ・柳沢が警告を受ける一幕も見られ。(33分)
楽になりたいのは一目瞭然でしたが、35分にその好機が訪れ再度カウンターに持ち込み。
中村が中央をドリブルで運んでスルーパス、抜け出したパトリックがGK西川を左にかわしシュート。
ゴールを揺らして3点目……とはならず、オフサイドの判定に阻まれる事となりました。

運動量は落ちたものの、依然勝利への意欲は衰えない大分。
37分には再び伊東の居る右サイドから攻撃、エリア内右を突いた野嶽のグラウンダーのクロスを宇津元がファーで受け、シュートを放つもガンバ・柳澤がブロック。
前半はあまり目立たなかった伊東がここに来て前線で絡むという具合に、疲労したチームを建て直さんという振る舞いを見せます。
直後に再度ベンチが動き、宇津元・呉屋→佐藤丈晟・梅崎へと交代。(藤本が右ウイングバック→FWへシフト)
ガンバも40分に中村→高尾へ交代し、42分には大分も再び交代。(弓場→エドゥアルド・ネット)
共に交代カードを使いきり、終盤の攻防へ。

最後の力を振り絞るかのように、サイドを突いて積極的にクロスを上げていく大分。
しかしその脆さが露呈し、止めを刺される事となり。
43分にガンバのロングボールをクリアミス、パトリックに渡ってしまいそのままGKと一対一に。
再びGK西川を左へとかわすパトリック、防がんとした西川に引っ掛かる形となって倒れると、主審の笛が鳴り響き。
当然ながら反則となりPK献上という事態を招いてしまいます。
蹴るのはパトリックで、豪快にゴール左上へと突き刺して追加点を齎し。
ようやく2点差となり、これで安心といったガンバ。

以降、右SHに入っていた高尾が最終ライン(右CB)に下がり、5バックのシステムで逃げ切りを図るガンバ。
ATにはまたもカウンターに持ち込み、坂本が中央を長距離ドリブルで疾走。
そしてエリア内からシュートを放ちますが、GK西川にセーブされてしまい4点目はならず。

それでも無事に逃げ切りを果たし、ガンバが4回戦進出を決める事となりました。
しかしリーグ戦では残留争いが現実味を帯びている状況のガンバ。(15位)
4回戦は1月も間を置かずに開催(7月13日)と、そろそろ「勝ち続けるも地獄・負けるも地獄」という、トーナメントの苦しさを味わう時期に入ってくるでしょうか。

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第13節 ガイナーレ鳥取vsテゲバジャーロ宮崎

2022-06-23 16:00:49 | サッカー視聴記(2022年その他)

<鳥取スタメン> 4-4-2
GK 糸原
RSB 魚里 CB 長井 CB 鈴木 LSB 石井
RSH 石川 DH 世瀬 DH 新井 LSH 田村
FW 田口 FW 澤上
<宮崎スタメン> 4-1-2-3
GK 植田
RSB 青山 CB 藤武 CB 代 LSB 大熊
DH 千布
IH 下澤 IH 徳永
RWG 薗田 CF 工藤 LWG 新保

前節(富山戦)、圧倒的にゲームを支配しながらもウノゼロで敗戦となってしまった宮崎。
GK植田が前方に出てのビルドアップはチームの代名詞になりつつありますが、同時に「良いサッカーをしても結果が付いてくるとは限らない」という厳しさを嫌というほど味わっている最中でしょうか。
また、この日はチーム得点王の岡田(6点)がベンチ外となりましたが、後に故障による長期離脱が発表され。
チーム総得点は15と、攻撃権を支配しているには少なすぎる中でかなりの痛手であると予想され、現在の順位(7位)を保てるかどうか。
チームスタイルが確立しつつある中で、中々厳しい岐路に立たされている感じである、J2年目の宮崎の現状。

鳥取のホームで開催されたこの試合、2つの本拠地のうち米子(チュウブYAJINスタジアム)が選択され。
その米子での試合は良い所が無かった前年の鳥取。
いきなりの前半1分、というか開始10秒と経たないうちに、ロングボールを収めにいった田口が反則を受けるという幕開け。

宮崎はその鳥取のフリーキックでの攻撃を切り、3分にスローインからの攻撃で下澤のエリア内でのシュートに繋げ、ブロックされたボールを尚も千布がシュートにいくもディフェンスに遭い撃てず。
いつものように、GK植田を加えての最終ラインからのビルドアップを下地として攻撃権を支配しに掛かります。
しかしそれは鳥取にとっても、前掛かりとなる宮崎サイドバックによるスペースが生まれる美味しいシチュエーションであり。
5分には左サイドの裏を突くミドルパスを、奥で受けた澤上がカットインからクロス。
GK植田が弾いたボールに、田口が素早く反応してシュートを放ちましたが、ゴール寸前で宮崎・代がブロックして惜しくもゴールならず。

冷や汗をかいた宮崎、その後は攻撃権を支配していき、敵陣で人数を掛けて攻撃を展開。
それでも鳥取は粘り強く守ると、迎えた15分。
宮崎の攻撃を切り、こぼれ球を自陣中央で魚里が拾い前進も、宮崎のゲーゲンプレスを受ける事に
しかしそれを新井が左へ展開して脱出し澤上が受けると、宮崎の前掛かりの意識が呼んだご褒美が舞い降ります。
前に出ていたGK植田を見てすかさず遠目から蹴り込んだ澤上、ボールは誰にも邪魔される事無くゴール内へと転がり。
相手の攻撃の隙を突く先制点を奪いました。

この日も先制されてしまった宮崎、以降は激烈に前への姿勢を高め。
20分には大熊の左サイド奥からのクロスに、大外で青山が合わせシュート。(枠外)
SBからSBへのラストパスという、超前掛かりというべき攻撃を見せます。
しかし鳥取は1点目と同様に、果敢にボールを奪いに来る鳥取の隙を巧く突き。
21分にはゴールキックから右サイドで石川の落としを経て攻撃、相手のクリアを中央で拾った田村がエリア内へスルーパス、走り込んだ田口がシュートするも宮崎・青山がスライディングでブロック。
DFの際どいブロックで何とか防ぐというシーンも目立った序盤の宮崎。

飲水タイムが挟まれ(24分)たのちも、宮崎は攻撃意欲の高さを見せ。
左サイドからの展開を主とし、ウイング・新保を下がらせたうえで、そのスペースを大熊や徳永が使うといった攻撃で前進していき。
それでも鳥取ディフェンスを破る事は出来ず。
逆に34分には田口が左サイドでのキープからエリア内左を突き、切り返してシュート(GK植田キャッチ)という具合に、依然として鳥取のゴールの匂いが漂いつつありました。
田口は積極的に宮崎ディフェンスの裏を突き、オフサイドも量産するものの、攻撃権を握る宮崎に対してプレッシャーを与え続け。

終盤の40分・41分に青山が連続してシュートを放つ(前者・後者ともにブロック)など、SBがガンガンフィニッシュまで絡む攻撃を貫く宮崎。
しかし結局前半はゴールを奪えず、1-0のまま折り返す事となります。

そしてハーフタイムに工藤→橋本へと交代。
長身FWの橋本を早くも投入と、攻め込んでいたものの逆に追い込まれているような感じに映った宮崎ベンチ。
そして早々の後半2分、GK植田のパスミスから危機を招く(スルーパスに澤上が走り込むも撃てず)など、後ろ向きの不安が露わになり始めます。

それでもその直後に右サイドから中央で縦パスを受けた下澤が左へ展開、シュートを放ったのはここも左SBの大熊でしたが、GK糸原がセーブ。
4分には青山のスルーパスで右サイド奥を突いたのち戻し、千布のエリア内へのパスを橋本がシュート、ブロックされたこぼれ球を新保が収めて再度シュート。
ゴールに突き刺したものの、新保がトラップの際腕に当ててしまっていたためハンドの反則でノーゴールとなります。

折角ネットを揺らしても得点を挙げられずと、焦っても可笑しくない宮崎の状況。
それを尻目に鳥取が逆襲し、5分に新井のシュートがブロックされてCKに持ち込み。
その右CKからキッカー世瀬がニアへクロス、跳んだ石川には合わずも、その一列奥で石井がボレーシュートで合わせ。
ゴール右隅を見事に捉え、追加点を挙げた鳥取。

点差を広げられた宮崎、その後は落胆の色を隠せないというように、鳥取の攻撃シーンが続きます。
9分には中央を縦パス→ポストプレイの連続で前進、最後は田村の縦パスを田口がフリックしてエリア内へ送り、走り込んだ魚里が右からシュート。(ブロック)
10分には敵陣で石川がボールカットし、田口を経由して田村が左ハーフレーンからミドルシュート、GK植田が弾いたボールを石川が詰めてシュート(GK植田再度セーブ)と攻め立て。

鳥取の決定機の連続に、流れを変える必要性も生まれた宮崎。
12分に下澤・大熊→北村・佐藤への2枚替えを敢行し、新保が左SBへと下がり。
その効果が表れ始め、14分には右サイドを北村のドリブルを絡めて前進、薗田のグラウンダーのクロスをエリア手前で受けた佐藤がシュート。(ブロックに当たりGK糸原キャッチ)
続く15分には中央をショートパスで前進し、北村がエリア内を突いてシュート(GK糸原セーブ)と、光明が差したようにフィニッシュに辿り着きます。

再び猛攻を受ける形となった鳥取。
2点リードになったのもあり、守備時は左サイドで田村・澤上がそれぞれ一列下がる事で、5-4-1の体制で守る場面も目立ち。
しかし宮崎のパスワークに奔走する事によるダメージが表れ始め、18分には田口が足を攣らせてしまい続行不可能となり、清永と交代。

決して安らぐ暇は与えられずといった展開で、直後の20分に澤上が宮崎・千布に倒された事で、中央の良い位置からの直接フリーキックを得た鳥取。
願わくばここで止めを刺したい所でしたが、キッカー田村のシュートは浮いてしまい大きく外れ。

飲水タイムが挟まれ(24分)、最初に決定機を得たのは鳥取。
GK糸原のフィードから左サイドで前進し、田村のエリア内へのスルーパスに走り込んだ新井が中央へ送り、合わせたのは石川。
しかしシュートはミートせず右へ逸れてしまい。
34分には右サイドでスルーパスに走り込んだ世瀬がクロス、逆サイドへ流れるも石井が再度クロス、石川が合わせてネットに突き刺すもオフサイドとなりノーゴール。
結局楽にする3点目は奪えずとなりました。

その一方で27分には石井が、32分には澤上が足を攣らせてしまうなど、ダメージの蓄積は着実に露わになってしまい。
27分に田村→文仁柱(ムンインジュ)への交代を準備していた鳥取・金鍾成(キンジョンソン)監督ですが、その所為で一旦取り下げて微調整を強いられる事となり。
この日が初のベンチ入りであり、出場なるかどうかという立場の文でしたが、35分に田村と交代で無事に初出場の運びとなりました。(同時に澤上→高尾に交代)

そんなアクシデント対応をこなしていく鳥取を余所に、得点を奪えぬまま終盤を迎えてしまった宮崎。(35分に青山・徳永→西田・江口へと交代)
43分には右サイドでのスローインから、トラップした千布がそのまま浮き球をクロス、ファーサイドで佐藤がヘディングシュートに持っていくも枠外に。
44分には千布のラフなロングパスを橋本が収め、エリア手前から反転シュートを狙ったものの、GK糸原のセーブに阻まれ。
橋本へのロングボールなどラフな攻撃も交えつつという、ゴールへの執念を見せたものの、結果に結び付けられず。
その直後にはGK糸原のフィードから鳥取が逆襲、左サイドでの前進を何とか防がんとするも、クリアミスが中央の魚里に渡り。
そしてペナルティアークからシュートが放たれるもGK植田がセーブと、前掛かりの姿勢を見せる事による逆襲も最後まで浴び続けます。

アディショナルタイムに突入してもその流れは変わらず、宮崎の攻撃を防いだ鳥取が、クリアボールを高尾が拾って抜け出すカウンターに。
そして1点目を彷彿とさせるロングシュートが放たれましたが、今度はGK植田もゴールを空にしておらず防ぎ。
最後の攻勢を掛ける宮崎、得たCKではGK植田が前線へと位置取り、上げられたクロスに合わせにいくというシーンも見られ。
しかし最後まで鳥取ディフェンスをこじ開けられず、結局2-0で試合終了のホイッスルが鳴り響きました。

一昔前(2000年代辺り)のJ1では、「J2からの昇格クラブは2年目に苦労する」という法則がありましたが、下部リーグの広がりによりそれが下へと移行した感があり。
今季の宮崎もその法則に乗っ取られているかのようで、「超攻撃サッカー」を唱えていながらも、13試合で15得点と芳しくない成績が残っており。
順位的にも11位に後退と、J2年目の洗礼を味わいつつありますが、果たして跳ね返せるかどうか。

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