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4月7日:プロバ2が見た太陽のコロナ

2015年04月07日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

絶えず変化する太陽のこのスナップショットは、表面からループするフィラメントとエネルギーに満ちた爆発を捕えている。星のディスクには、明るく熱い活動エリアと、周囲に巻きつく暗く冷たい曲がりくねたフィラメントが点在している。混沌としたコロナ、星を覆い何百万キロメートルも外へ広がる過熱したプラズマの大気が表面を囲んでいる。このコロナのプラズマは、ある領域では数百万度に達し、太陽の表面より顕著に熱い。その極めて高い温度の故に紫外線と極紫外線光で輝く。欧州宇宙機関のプロバ2交換カメラは、一つの特定の波長を選択することによって、約100万度の温度の構造を選び出すことができる。この2014年7月25日にとられたイメージに見られるように、その熱いプラズマは大きなループと扇形の構造をつくり、共に太陽の激しい磁場によって抑えられている。これらのループのあるものは表面の近くにとどまり、あるものは遠く宇宙に広がり太陽風になる。我々の最も重要な星であるにも関わらず、太陽の振舞についてはまだ分からないことが多い。

<出典>: 「イメージの宇宙(Space in Images);欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

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