パロマー12はここで生まれたのではなかった。パロマースカイサーベイ(空の調査)で最初に確認されたこの球状星団の星達は、我々のミルキーウェイ銀河のハローを歩き回る他の球状星団の星達よりは若い。我々の銀河のパロマー12の位置および測定された動きは、そのホームが、かつて、ミルキーウェイの小さな衛星、いて座矮小楕円銀河(Sagittarius Dwarf Elliptical Galaxy)であったことを示唆している。接近した遭遇の間に重力の潮流によって妨害されたこの衛星銀河は、より大きなミルキーウェイにその星達を失った。今ではミルキーウェイのハローの一部であるパロマー12の潮力の捕捉は恐らく約17億年前に起こった。この鋭いハッブルイメージで、手前のスパイクのある星達の後ろに見られるパロマー12は差渡し約60光年である。視界のフィールドの至る所に散っている、かすかな、あいまいな、背景の銀河達よりはまだ非常に近く、やぎ座の方向約 60,000 光年に横たわっている。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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