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4月22日:恒星風と共に去りぬ

2015年04月22日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡が写し出した老齢の星ミラのまわりのガス雲の分布。ミラは年老いた星と既に生涯を終えた星の残骸(白色矮星)が互いのまわりをまわりあう連星系であり、それぞれからガスが噴き出しています(恒星風)。年老いた星からはゆっくりとガスが噴き出す一方、白色矮星からは高速の恒星風が噴き出しています。こうしたガスの速度の違いによって、ミラのまわりにはひじょうに複雑な形のガス雲が作られました。このガス雲の構造を調べることで、ミラにおけるガス放出の歴史をたどることができます。

<参考> アルマ望遠鏡:チリのアタカマ砂漠に建設された国際協力の大型電波干渉計。2013年3月に完成した。その強力な解読能力で大きな成果が続いている。

<出典>: 「国立天文台」:今週の一枚

<大判>: イメージをクリック

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