米国東部夏時間1976年7月20日午前8時12分に、NASAは、バイキング着陸船1号が成功裏に火星の地表に着いたという信号を受けた。この主要な里程標は、米国が初めて、将来のNASAのミッションで使われるだろう圧倒的な量のデータを集める宇宙船を、成功裏に火星の表面に着陸させたことを示した。着地したとき、バイキング1号は、ダストと岩の地表の初めての写真をとり、その歴史的なイメージを、その到着を待つ地球人に中継した。バイキング1号と後のバイキング軌道船2号は、豊富な高解像度イメージと科学データを集めた。クリュッセ(Chryse)地方の火星の地表のこのカラーイメージは、バイキング1号着陸船によってとられ8月21日の夕方の日没前約15分に南西を見ている。太陽は地平線の3または4度の高さにあり、フレームの右端から時計回りに約50度にある。この地域の地形が低い照明の角度によって強調されている。着陸船の足サポート構造の上の写真の中央の近くに窪みが見られる。窪みの向こうの大きな岩は差渡し約30センチである。広がった影は、沈む太陽からの長い道筋の結果として、ダストの多い火星の大気によって散乱された日光に起因している。地平線に向かって露出した基盤のいくつかの明るい片が見える。
<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」
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