ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2A衛星は、2017年4月1日に、オーストラリア北東沖のグレートバリアリーフの一部をとった。 2,000 キロメートル以上に広がり、約 350,000 平方キロメートルのエリアをカバーするこの礁は、珊瑚ポリープと呼ばれる生物によってつくられた地球最大の一つの構造体である。その名前にも関わらず、それは一つの礁ではなく約 3,000 の異なる礁を含んでいる。この礁は、 1500 種超の熱帯魚、 400 種の珊瑚、 200 超の鳥の種、 5,000 の軟体動物の種、 500 の海草の種、六つのウミガメの種のホームである。ここはまたザトウクジラの繁殖の地でもある。その重要性が認められ、この礁は1981年にユネスコ世界遺産になり、世界でも最も保護された海のエリアである。世界中の珊瑚礁が珊瑚の白化の脅威の下にある。これは、太陽エネルギーを捕え珊瑚の生き残りに必須である、珊瑚の組織で生きる藻類が高い水温のために追われるときに起きる。続く礁の生態系への影響、漁場、地域の観光、沿岸の保護への影響とともに白化した珊瑚は死ぬかもしれない。グレートバリアリーフの珊瑚は連続する年の2回の白化で苦しんできた。専門家達は、これらの地球温暖化によって誘発される増加する頻度の下での礁の生き残りに高い関心を持っている。
<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」
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<ひとこと>: 昨日の記事の続きです。地球温暖化対策の重要性を訴える記事の一つです。
<お知らせ>: 明日14日夕刻、国際宇宙ステーションに向けてロシアの貨物船プログレスが打上げられます。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。