この劇的なビデオは、現在、ジュピター神の巨人を周っているNASAのジュノ宇宙船によってとられたイメージから創られた。ジュノは、その6週周期のループ楕円軌道の間に、最近、その木星近くの6回目のパスを完了した。このコマ落しビデオが始まるとき、明暗の雲の帯が、交互に宇宙船の下を通過する。これらの雲には、渦巻き(eddies)、渦(swirls)、卵形(ovals)、地球と直接的な類似を持たない引き延ばされた雲など複雑な模様を含んでいる。宇宙船が木星の下を通過するとき、長い帯の欠けた新しい雲のパターンが出現するが、異形の渦と卵形が再び豊かになる。ここ数年間、ジュノは木星を周って探査し、大気の水の量を判定し続け、また、木星がこれらの魅力的な雲の下に固体の表面を持っているかどうかの判定を試みるだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: 動画はイメージをクリックして Youtube から。
<ひとこと>: 木星探査宇宙船ジュノは、1989年に打上げられ2003年まで活動したガリレオの続く2番目の探査機です。現在大きな楕円軌道を描きながら木星を周っています。ジュノは木星の北極から接近し南極に抜けています。地球から見た静的な光景(右下)に比して極めて激しい雲のダイナミズムが感じられます。その対比をご覧ください。詳細は「ホームページ」の 「ジュノ宇宙船」 のコーナーで連載しています。ガリレオの記録の一部は、同じく「ホームページ」の 「ガリレオ記念記録」 から。なお、ジュノの名は、ジュピター神の妻の名からとられています。
<お知らせ>: 今夕日本時間午後6時過ぎに、ロシアの国際宇宙ステーション補給船プログレスがカザフスタンから打上げられます。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。