このイメージは、今年8月21日に米国に起きた皆既日食の間の「彩層フラッシュ・スペクトル:chromosphere flash spectrum」である。これは米国ワイオミングのキャスパーからのヨーロッパ宇宙機関の探検チームによってとられた。天文学者達は食の間に太陽の光球の珍しい測定をとることができる。これには、光球の乱れた表面の大気の層、通常は見えない彩層の赤を分析することを含む。食の始まりと終わりには、太陽の放射は、異なる元素の指紋を示す色のスペクトルに分けることができる。ここで示されるフラッシュスペクトルは、皆既食後の最初の太陽の縁の観測によってつくられた。この露出は正確には30分の一秒であった。食された太陽のイメージが左に、太陽のそれぞれ点のスペクトルが右に置かれている。右端近くの赤の水素アルファ放射を含む、最も強い放射、左の青と紫は水素に起因している。間の明るい黄色は、1868年8月18日の皆既食でのみ捕えられたフラッシュスペクトルに発見された、不明であった元素、ヘリウムと一致している。ほぼ30年後に地球で発見された元素ヘリウムは、今では、水素に次いで宇宙で2番目に多い元素であることが知られている。
<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」
<大判>: イメージをクリック(右上のイメージは横方向を圧縮しています)
<ひとこと>: 国際宇宙ステーション第62次/第63次滞在クルーとして野口聡一宇宙飛行士が決定しました。2019年末から約半年間の予定です。野口聡一飛行士の宇宙滞在は3回目になります。なお、来月金井飛行士の打上が予定されています。