X線(青)/電波(ピンク)イメージのこの合成写真の中心の二つの明るい源は、巨大な電波源 3C 75 にパワーを供給している、共軌道を周っている超巨大ブラックホールである。数百万度のガスを放出するX線によって囲まれ、また、相対的な粒子のジェットを吹き飛ばしている。この超巨大ブラックホールは 25,000 光年離れている。この Abell 400 銀河集団で併合している二つの銀河達のコアは約3億光年離れている。天文学者達は、そのジェットの吹き出す外見が、秒速 1200 キロメートルで熱い集団のガスを通して動く共通する動きに起因しているので、これらの二つの超巨大ブラックホールは、恐らく、バイナリシステムにおける重力によって、部分的に結ばれていると結論した。このような壮観な宇宙の融合は、遠い宇宙の混雑した銀河集団の環境では一般的であると考えられている。それらの併合の最後の段階では、重力波の激しい源になることが予期される。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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