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11月16日: マリウス・ヒルズと月の穴

2017年11月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

人間は月の地下で生きられる? 日本の月軌道船セレーネが、月のマリウス・ヒルズ地方の下に、恐らく地下の溶岩チューブの天窓である奇妙な穴を撮った2009年に、この興味深い可能性は強められた。NASAの月偵察軌道船(LRO)による続く観測は、マリウス・ヒルズの穴(MHH)がほぼ100メートル下まで伸び、幅数百メートルであることを示した。最近、セレーネからの地面を貫くレーダー・データが再分析された。その指標によれば、数キロメートル下にも伸び、マリウス・ヒルズの下に広い溶岩チューブが存在し、住宅都市には十分な大きさかもしれない。このようなチューブは、大きな温度変化、微流星の衝突、有害な太陽輻射などからの、将来の月植民地のシェルターになるかも知れない。場合によっては、地下の溶岩チューブは呼吸できる空気を保持するために封印されるかもしれない。これらの溶岩チューブは、恐らく、月の火山が活動的であった数10億年以前にできた。描かれたマリウス・ヒルズ領域の地表は、1960年代にNASAの月周回衛星2ミッションによってとられ、 MHH の差込みのイメージ(左下)はNASAの月偵察軌道船から示された。いくつかの火山のドームが見え、マリウス・クレータが右上に見える。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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