木星の周りを回る衛星が新たに12天体発見され、その観測にすばる望遠鏡が大きく貢献しました。12のうち1天体は、他と逆行して運動する「変わり者」です。今回の発見により、木星の衛星の数は79になりました。この探査では、米国のカーネギー研究所、ハワイ大学、北アリゾナ大学の研究者からなる研究チームが、太陽系外縁部に存在すると理論的に予測されている「プラネット・ナイン」を、すばる望遠鏡などを使って調べています。探査では、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) がその威力を発揮します。満月9個分に相当する広い視野が、どこにあるかわらかない天体を探すのにとても役に立つからです。
<出典>: 「すばる望遠鏡」
<ひとこと>: イメージは新しく発見された衛星の軌道。クリックすると位置追跡に使われた gif 画像(動画)が表示されます。記事の詳細は上のリンクをクリックして国立天文台のページから。