この図は、フィラメント状に宇宙に広がる数十万度(warm)から何百万度(hot)にわたるガスの混合、暖かく熱い銀河間の媒体についてのアーティストの印象である。ヨーロッパ宇宙機関のXMMニュートン宇宙天文台(右下:X線天文台)を使う天文学者達は、20年間の観測の後、宇宙の通常物質全体のギャップを埋めるこの銀河間の熱い構成要素を検出した。この発見は、左上に示されている、活発に物質を平らげまたX線から電波まで明るく輝いている、中心に超巨大ブラックホールを持つ大規模な銀河の、遠いクエーサの観測で行われた。天文学者達は、2015年~2017年の間に合計18日間、かってそのような源に行なわれた最も長いX線観測、地球に着くのに40億光年以上かかるこのクエーサを観測した。データを調べたチームは、天文台と遠いクエーサの間の熱い銀河間ガスに、視線に沿った異なる二カ所に左下にスペクトラムで示された酸素のサインを発見した。銀河間のガスの二つの集中は、赤方偏移 z=0.43 (緑の矢)と、 z=0.35 (紫の矢)と一致する。青い矢で示されたスペクトラムの形は、我々のミルキーウェイ銀河における窒素のサインを意味している。 (この内容は天文学上は大変重要な意味を持っています)
<出典>: 「Space in images;ヨーロッパ宇宙機関」
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<お知らせ>: 日本時間明日10日火曜日午前6時51分に、ロシアの国際宇宙ステーション補給船プログレスが打上げられます。この補給船はクイック搬送を試み、午前10時39分にはステーションとドッキングする予定です。なお、これまでは最短でも6時間でした。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。