衝突する前に発見された七番目の流星
地球への衝突に向かう、天文学者達が流星体と呼ぶものより7倍大きな小さな小惑星が発見された。ハンガリーのピシュケステト(Piszkestet)天文台から60センチのシュミット望遠鏡を使うヨーロッパの天文学者 Krisztian Sarneczky によって観測が可能になり、衝突の予測された時間と位置は 02:50~03:03 UTC、北フランスであった。この 2023 CX1 は、1年弱以前の 2022 EB5 のインパクトの後 Krisztian によって発見された二つ目の衝突である。
過去12回の衝突予測はすべて過去12カ月間に発生しており、小惑星の検出能力が急速に進歩していることを示唆している。
何が起きたのか!
この小惑星は、直径およそ1メートルと推定され、人々または資産に対する脅威はなかった。続く7時間で、世界中の天文学者達が、地球に向かうオブジェクトを観測し、そのインパクトの通路を正確に示した。このオブジェクトは、衝突の10分前まで観測され続け、衝突の僅か5分前に見えなくなった。
2023年2月12日 20:18:07 UTCに、今、公式に 2023 CX1 と呼ばれる新しい小惑星が、Piszkestet 天文台によって撮られた。二回目の観測は UTC 20:49 に小惑星センタに報告された。約40分後に、クロアチアの天文台がオブジェクトを確認したと報告した。この時点で、世界中の様々なインパクト評価システムが、イギリス海峡への、02:00 ~ 04:00 UTC の100%のインパクトの可能性を計算した。
衝突の美しい火の玉は、予想される時間(02:59 UTC)と場所で空を照らした。観測は主に英国南部とフランスからもたらされたが、ベルギー、オランダ、さらにはドイツからも来た。隕石のいくつかの破片は、その大気の旅を生き延び、フランスのノルマンディーのルーアンの北の海岸近くの陸上のどこかに落ちた可能性がある。
ヨーロッパ宇宙機関の惑星防衛チームは、「ミーアキャット」警告システムからのタイムリーな通知と、まさにこれらの機会のために確立された光学望遠鏡のネットワークの使用で、この歴史的なイベントに貢献した。
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<参考>: イメージは動画です。クリックしてご覧ください。
<出典>: 「今週のイメージ(Week in images (ESA) 」
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<お知らせ>: クルー5無事に地球に帰還
NASAのニコール・マンとジョシュ・カサダ宇宙飛行士、JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)の若田浩一宇宙飛行士、ロスコスモスのアンナ・キキナ宇宙飛行士は、宇宙での157日の後に、フロリダ州のメキシコ湾のタンパ沖に、東部標準時午後9時2分(日本時間日曜日午前11時2分)に無事に着水した。
<写真>: スペースXドラゴンエンデュランスが、東部標準時午後9時2分(日本時間日曜日午前11時2分)に、フロリダ州タンパ沖のメキシコ湾に着水し、クルー5を地球に帰す。
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