天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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9月12日:打上台のオシリスレックス小惑星サンプル持帰りミッション

2016年09月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのオシリス・レックス探査機(OSIRIS-REx:Origins, Spectral Interpretation, Resource Identification, Security-Regolith Explorer)を搭載したアトラスⅤロケットが、2016年9月7日水曜日に、フロリダのケープカナベラル空軍基地で、この30秒露出に遠く照らされているのが見られる。オシリス・レックスは、東部夏時間9月8日午後7時5分(日本時間9月9日午前8時5分)に打上げられた。オシリス・レックスは、研究のために、少なくとも2オンス(56グラム)の表面の素材を収集して地球に持帰る米国最初のミッションになるだろう。小惑星ベンヌ(Bennu)は、太陽系の起源と、地球に発見される水と有機分子の源の手掛かりを保持しているかもしれない。

<出典>: 「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」

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<ひとこと>: これまでの彗星・小惑星探査については一昨日(9月10日)の記事を参照してください。

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9月11日:遠征48クルー帰還

2016年09月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

遠征48クルーメンバーを乗せたソユーズ TMA-20M 宇宙船が、早朝のカザフスタンのジェズカズガンの町の近くに着陸するのが見られる。ウィリアムズ、オブチニン、スクリポチカは、遠征47と48メンバーとして国際宇宙ステーションで働き172日後に戻った。彼らは、現地時間午前7時13分に、ジェズカズガンの遠い南東に安全に着陸した。

<出典>: 「遠征48(Expedition 48)」

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<ひとこと>: ジェフリー・ウィリアムズは、カザフスタンに着陸後24時間内に米国に帰りました。かっては地上の生活に慣れるため一か月近くロシアで過ごしたものですが・・・。

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9月10日:遠征48クルー、ホームに戻るための準備/お知らせ

2016年09月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションでの5ヵ月半のミッションの後、NASAの遠征48指揮官ジェフリー・ウィリアムズは、2016年9月6日火曜日に地球に戻る。ウィリアムズは軌道の研究室からこの写真を捕え、 「私は確実にこの視界を失うだろう! 私のクルーメイト、地上のチーム、サポートしている友人や家族に感謝。」
ウィリアムズとロシア連邦宇宙局のオレッグ・スクリポチカ、アレクセイ・オブチニンは、東部夏時間午後5時51分(日本時間9月7日午前6時51分)にソユーズ TMA-20M 宇宙船を切離し、公式に遠征48ミッションを終えるだろう。数時間の後、彼らは午後9時14分(カザフスタン時間9月7日午前7時14分、日本時間9月7日午前10時14分)に、カザフスタンにパラシュートで降下するだろう。ーーー 遠征48の3名は現地時間9月7日朝、カザフスタンに戻りました。

<出典>: 「遠征48(Expedition 48)」

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<お知らせ>: NASAの小惑星探査衛星オシリス・レックス(OSIRIS-Rex)は、日本時間9月9日午前8時5分に、小惑星ベンヌに向けて打ち上げられました。打上のビデオはイメージをクリック。これまでの彗星・小惑星探査については「ホームページ」の「これまでの彗星、小惑星探査」を参照。

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9月9日:フィラエ、発見される/お知らせ

2016年09月09日 01時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年9月2日に 2.7 キロメートルの距離からとられたオシリス狭角カメライメージに、ロゼッタの着陸船フィラエが確認された。解像度は約5センチメートル/ピクセルである。フィラエの幅1メートルの船体と、3本の足の二つを見ることができる。このイメージはフィラエの向きの証拠も提供している。右上に、2015年4月16日にとられた、彗星の小さなロブのフィラエの概略の位置を印した、ロゼッタのナビゲーションカメライメージを示してある。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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<ひとこと>: 2004年3月2日に打ち上げられ、途上でいくつかの調査をしながら2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着したヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ宇宙船は、11月12日に着陸船フィラエ (Philae) を投下した。フィラエは彗星に着陸し、史上初の「彗星に着陸した探査機」となった。一方、無重力の世界に着陸することの難しさを証明するかように、後の記録によれば、フィラエは地上で大きく3回バウンドし、最終的に落ち着いた先が日照の乏しい岩陰(右下の写真)だった。このためフィラエとの交信は限られてきた。現在は、彗星とともに太陽から遠ざかっているロゼッタの電力の節約からフィラエとの通信は切断されている。フィラエは大判イメージから詳しく確認してください。

お知らせ1: 今日9月9日午前中、NASAの小惑星探査衛星オシリス・レックス(OSIRIS-Rex)が打上げられます。関連中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

お知らせ2: 今日9月9日午前2時20分ごろ、直径7~16メートルと予想される宇宙岩 2016 RB1 が、地球から約 40,000 キロメートル(月と地球の距離の1/10以下)を通過します。 詳細は「ホームページ」の「アストロサイエンス」 から。

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9月8日:STS-82 ハッブル保全ミッション

2016年09月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1997年2月11日にケネディ宇宙センタから打上げられた STS-82 は、ハッブル宇宙望遠鏡の修理を目的とした二回目のミッションであった。このミッションのゴールは、ゴダード高解像度分光器(GHRS)、宇宙望遠鏡画像分光計(STI)の一部(FOS)、近赤外線カメラとマルチオブジェクト分光計(NICMOS)の科学装置の交換であった。この写真では、搭載物指揮官マーク C. リー(左)、ロボットアーム上のミッションスペシャリストスティーブン L. スミスを示している。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

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<ひとこと>: 近年のハッブル宇宙望遠鏡は、そのユニークな解像度と美しいイメージで他に類を見ない大天文台として認知されています。しかし1990年の第一世代のハッブルは大きく期待を裏切り、ハッブル宇宙望遠鏡は失敗だったとまで評されたものでした。その後1997年の第二世代の改良で大きな成果を発揮し、現在は1999年~2002年の第三世代の改良で運用が続けられています。ハッブルの遺産は、2018年に予定されているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に引き継がれ、一層進んだ宇宙の神秘が解明されるものと期待されています。

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9月7日:Abell 370:銀河集団の重力レンズ/お知らせ

2016年09月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙


Abell 370 の銀河達の集団のイメージを撮っている間に、天文学者達は、銀河達の集団の右側の変わった弧に注目した。以前に注目されたことがないので、最初の反応は弧に関するコメントは避けることであった。しかしながら、1980年代中頃には、更に良いイメージが、天文学者達に、新しい種類の天体物理現象のプロトタイプとして、背景の銀河達に関する全集団の銀河達の重力レンズの効果である弧を確認する場を提供した。今日、我々は、この弧が、実際には、遠い背後に偶然横たわる一般的な銀河の歪められたイメージから成ることを知っている。Abell 370 の重力は、背景の銀河達 --- その他--- の光をまき散らし、ワイングラスを通して現れる遠くの光に似て、複数の経路を通って観察者に届く原因となっている。2009年7月中旬、天文学者達は、 Abell 370 を撮るために当時改良されたハッブル宇宙望遠鏡を使い、その重力レンズを先例のない詳細で撮った。ここに現れている黄色のイメージのほぼ全ては Abell 370 の集団の銀河達である。多くの奇妙な弧が見えるが、これらは遠い銀河達の歪められた弧のイメージである。 Abell 370 とそのイメージの研究は、天文学者達に、銀河の集団と宇宙における、通常物質と暗黒物質の分布に関するユニークな窓を与えている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: 今日9月7日午前中、国際宇宙ステーションの3名の飛行士達が帰還します。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」からご覧ください。

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9月6日:センチネル1A、宇宙の破片のインパクト/お知らせ

2016年09月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

写真は、ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル1A衛星のソーラーアレイの、ミリメートルサイズの片のインパクトを示している。この損傷を受けたエリアは径約40センチメートルであり、それは、大きさで5ミリメートル未満の破片によるインパクトであることと一致している。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

 

<お知らせ>: 明日9月7日午前中、国際宇宙ステーションの遠征48の3名の飛行士が地球に帰還します。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

 

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9月5日:銀河に流れ込む「星の小川」

2016年09月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

すばる望遠鏡が撮影した、銀河に流れ込む「星の小川」です。この「星の小川」、実はNGC 4449という矮小銀河(左下)がそばにある別の矮小銀河(右上)を飲み込んでいる様子で、まさに銀河同士が合体している現場です。広い視野と高い解像度を持つすばる望遠鏡は、飲み込まれている銀河の星のひとつひとつをはっきりと分離して写し出しました。また、NGC 4449は高い星生成率を示すことで有名な銀河で、NGC 4449中心部の青い輝きが活発な星生成活動を示します。一方、外縁部や飲み込まれつつある銀河に見られる赤い光は年老いた赤色巨星の存在によるものです。

<出典>: 「国立天文台」

<大判>: イメージをクリック(4.3 Mbytes)

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9月4日:国際宇宙ステーションからおはよう

2016年09月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの遠征48指揮官ジェフリー・ウィリアムズは、国際宇宙ステーションの有利な視点から撮ったこの日の出のパノラマをソーシャルメディアで共有した。船外活動が終えて一週以内に、ウィリアムズは、彼の遠征48クルーメイト オレッグ・スクリポチカ、アレクセイ・オブチニンとともに地球に戻るだろう。彼らは9月6日火曜日(日本時間9月7日水曜日)に軌道の研究室のポイスク・モジュールからソユーズ TMA-20M 宇宙船で切離され、5ヵ月半のミッションを終えて、カザフスタンに着陸するだろう。

<出典>: 「遠征48:Expedition 48」

<大判>: イメージをクリック。原版は非常に横長の写真です。

<ひとこと>: ジェフリー・ウィリアムズ達3名の地球への帰還はNASAテレビで中継されます。ホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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9月3日:2016年9月に予定されること/ファルコン9打ち上げ準備中に爆発(動画)

2016年09月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1、2016年9月に予定されること(動画)

今月、空で何が起きるだろう?  アフリカの食(9月1日終了)、二つのマイナーな流星雨、惑星と月のペア。プラス:オレゴンからサウスカロライナまで米国に広がるだろう2017年8月の皆既日食の計画に役立つ情報。

<出典>: 「太陽系(solarsystem)」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 英語解説付きです。

 

2、ファルコン9ロケット、打上台で爆発(動画)

ケープカナベラルの複合打上台40での打上前のエンジンテストで、23階高のファルコン9ロケットが、木曜日の朝の秒読みの間に爆発した。このビデオは U.S. Launch Report によって打上台から数キロメートルで捕えられ YouTube に投稿された。この事件は、東部夏時間午前9時7分(日本時間木曜日午後10時7分)に、「スペースX」が「静的な点火」を行う数分前に起きた。ファルコン9ロケットとその積載物(エイモス6通信衛星:約6トン:イスラエル)は破壊された。

 

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 「スペースX」のファルコン9ロケットは国際宇宙ステーションへのドラゴン貨物船の打上にも使用され、また、最近では再利用のために海上に着陸させるなど、比較的高度な技術を持つ安定したロケットとして評価されていました。また、「スペースX」社は、ロッキードとともに、国際宇宙ステーションとの宇宙飛行士達の往復に使うクルー船の開発も進めており、今回の事故の影響は少なくないと思われます。なお、今回の事故による人的被害は報告されていません。

 

 

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9月2日:グランドキャニオン国立公園の宇宙ステーションの視界

2016年09月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションのNASAの遠征48指揮官ジェフリー・ウィリアムズは、米国国立公園局(U.S National Park Service)の百年祭を祝うために、低地球軌道の彼の視点から国立公園の何百ものイメージを撮った。ここでは、一連のウィリアムズの写真が、グランドキャニオンのこの合成イメージにまとめられている。彼は、また、これらを“ソーシャルメディア フォロアー”と共有した。ウィリアムズは、また、軌道の研究室でとったイメージからつくられたこの公園の“ビデオ全景”をも投稿した。

1. イメージギャラリー --- 米国国立公園の宇宙ステーション視界
2. ビデオ --- NASAの宇宙飛行士ジェフリー・ウィリアムズ、宇宙から米国国立公園局百年祭を祝う(Youtube:英語解説付7分20秒)

以上、それぞれのリンクをクリック。膨大な資料です。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

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9月1日:変種の大豆/お知らせ

2016年09月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関の FLEX ミッションの進展をサポートするキャンペーンの一部として、植えられた変異体の大豆がイメージの中央の明るく青い細片として明確に見ることができる。このイメージは、異なる波長で地表から放射される光を見る二つの画像分光カメラから構成された、空からの HyPlant によって捕えられた。この変異体大豆は、通常の緑の植物の葉緑素の僅か20%しか持っていない。このような葉緑素の欠乏は、葉の特性を変え、黄色味を帯びた色になる。このように、これらの変異体の大豆の葉は緑の従兄弟より非常に多くの日光を反射し、光合成するための少ないエネルギーを植物に残す。それらはほとんどエネルギーを持っていないが、これらの変異体は空気から二酸化炭素を固定する上で驚くほど効率的である。従来の衛星技術は、植物の生産性を推定するための反射光の側面から測定することに頼り切り、変わった色の植物を数えることができない。しかしながら、欧州宇宙機関の FLEX ミッションは、植物の健康をマップするために新しい技術を使うだろう。それは、植物が光合成するときに放つ微かな輝きを検出し測定するので、緑でない植物が通常のグリーン植物のように測定されるだろう。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは、今夜9時過ぎから約6時間半、NASAの宇宙飛行士による新しいカメラの取付けなど船外活動が行われます。日本の宇宙飛行士大西卓哉は船内からサポートします。時刻等詳細は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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