天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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11月15日: 16,000 キロメートルから見た地球

2017年11月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1967年11月9日、無人のアポロ4号の試験飛行が、月に向かうモーターの、また、月から戻ってくるクルーを乗せたフライトに求められる高速大気入りのテストとして、地球の周りで大きな楕円飛行を行った。「遠く離れた地点」から一連の写真をとる70ミリのカメラが地球に向かう窓の外を直視するようにプログラムされた。ブラジル沿岸、大西洋、西アフリカ、南極大陸が見える。この写真は 9,544 マイル(15,270 キロメートル)の高度で地球を周る、アポロ4号宇宙船の S-IVB (第3段)に取り付けられたカメラで撮られた。

<出典>: 「NASAの歴史(NASA History)」

<大判>: イメージをクリック

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11月14日: 外部太陽系のハウメア/お知らせ

2017年11月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

外部太陽系で最も奇妙なオブジェクトの一つが最近リングを持つことが発見された。ハウメア(Haumea) と呼ばれるこのオブジェクトは、冥王星、ケレス、エリス、マケマケに続く5番目の矮惑星である。ハウメアの長方形はそれを全く異常にしている。ハウメアは一つの方向に沿っては冥王星よりかなり長く、他の方向では非常に冥王星に似た広がり持ち、 また3番目の方向では非常に小さい。ハウメアの軌道は時々冥王星より太陽の近くに来るが通常は遠くにある。ここに示されているのは、アーティストがクレータされた楕円体が均一なリングに囲まれているのを思い浮かべている。当初2003年に発見され、一時的に 2003 EL61 の名を与えられたハウメアは、2008年に、 IAU によって、ハワイの女神の名前を与えられた。今年リングが発見されたハウメアは、2005年に発見された女神の娘の名 ヒイアカ(Hi'iaka)とナマカ(Namaka) と名付けられた二つの小さな月を持っている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。なお、リングはかすかなので大判でご覧ください。

<お知らせ>: オービタルATKのアンタレス/シグナス貨物船は、日本時間今日火曜日、国際宇宙ステーションと並走、接近して午後7時40分ごろに捕捉されます。中継放送時刻等は 「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。なお、捕捉は早まる例が多いのでご注意ください。

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11月13日: 棒渦巻銀河 NGC 1097 中心部/お知らせ

2017年11月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡で観測した、棒渦巻銀河NGC 1097の中心部です。この画像では、アルマ望遠鏡が捉えたHCN(シアン化水素)分子の運動のようすを、赤から紫の色の変化で表現しています。アルマ望遠鏡による観測からは、星とは異なり、ガスが銀河の中心とそれを取り巻くリング状に分布していること、そしてその速度分布までもがはっきりと描き出されています。豊富な情報を持つデータから何が読み解けるか、研究者の腕の見せ所です。

見えないブラックホールの見える証拠

ほとんどの銀河中心に存在し、その重力で銀河の星々を引き付けているとされる超巨大ブラックホール。直接観測されていない天体だからこそ、その最も基本的な物理量である質量を測定することはたいへん重要です。研究チームはアルマ望遠鏡を使って銀河の中心部分でのガスの回転運動を観測し、その力学から銀河中心にあるはずのブラックホールの質量を割り出しました。アルマ望遠鏡の高い性能によって、このように新しい科学的事実が次々と解き明かされていきます。これからもアルマ望遠鏡から目が離せません。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: 11月11日土曜日に予定されたオービタルATKのアンタレス/シグナス貨物船は、日本時間日曜日午後9時19分に打上られました。国際宇宙ステーションへの到着は火曜日夕刻の予定。捕捉・設置など中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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11月12日: 宇宙ステーションクルー、多量の雲を見る/お知らせ

2017年11月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2017年10月22日の国際宇宙ステーションの上空通過の間に、ヨーロッパ宇宙機関の遠征53パオロ・ネスポリがスーダンの上空で雲を撮った。ネスポリは、11月6日にソーシャルメディアで彼のフォロアーと共有し、書いた。「多量の雲! これらは下からどのように見えるだろうか?」

<出典>: 「遠征53(Expedition 53)」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ:追記>: 土曜日に予定された国際宇宙ステーション貨物船シグナスの打上は、航空機の飛行が確認されたため中止になりました。日本時間日曜日午後9時14分の打上が再試行されます。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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11月11日: アンタレスロケット打上準備/お知らせ

2017年11月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

シグナス宇宙船が搭載されているオービタルATKアンタレス・ロケットが、2017年11月9日木曜日に、バージニアのワロップフライト施設の打上台で、垂直位置に上げられる。予報は、11月11日の打上のために許容できる気象の95パーセントの可能性を示している。

<出典>: 「Space Station BLOG

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: オービタルATKのステーションへの8回目の貨物船は、日本時間今日11月11日土曜日午後9時37分に、バージニア州のワロップフライト施設から、アンタレスロケットに搭載されて打ち上げられる予定です。中継放送の時刻などは「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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11月10日:雪解けの時期(動画)/お知らせ

2017年11月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このアニメーションは、1979年から2015年まで、北半球の一部分がそれぞれの年の春に雪がなくなった時期を示している。青は早い雪解け(1月~3月)、赤は遅い雪融け(6月)を表している。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<動画>: イメージをクリック

<お知らせ>: 明日11月11日土曜日午後9時半過ぎに、国際宇宙ステーション貨物船、オービタルATKのアンタレス/シグナス貨物船が打上げられます。中継放送時刻等は 「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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11月9日:熱いから最も熱い

2017年11月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージのシーケンスは、2017年10月27日のほぼ同じ時刻にとられた、太陽の表面から超高層大気までを示している。最初のものは白色のフィルタで処理した太陽の表面を示している。その他の七つのイメージは極紫外線光の異なる波長でとられた。それぞれの波長がやや異なる形を見せていることに注目しよう。それらは、表面の摂氏 6,000 度の最初のものから、超高層大気の約 1,000 万度以上の温度の順で示されている。太陽の外層大気は表面より極めて熱い。科学者達は、この現象を起こすプロセスの解に近づいている。

<出典>: 「太陽(Sun)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 大判で見るとさらにはっきりします。

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11月8日:太陽の色の球

2017年11月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージは、今年8月21日に米国に起きた皆既日食の間の「彩層フラッシュ・スペクトル:chromosphere flash spectrum」である。これは米国ワイオミングのキャスパーからのヨーロッパ宇宙機関の探検チームによってとられた。天文学者達は食の間に太陽の光球の珍しい測定をとることができる。これには、光球の乱れた表面の大気の層、通常は見えない彩層の赤を分析することを含む。食の始まりと終わりには、太陽の放射は、異なる元素の指紋を示す色のスペクトルに分けることができる。ここで示されるフラッシュスペクトルは、皆既食後の最初の太陽の縁の観測によってつくられた。この露出は正確には30分の一秒であった。食された太陽のイメージが左に、太陽のそれぞれ点のスペクトルが右に置かれている。右端近くの赤の水素アルファ放射を含む、最も強い放射、左の青と紫は水素に起因している。間の明るい黄色は、1868年8月18日の皆既食でのみ捕えられたフラッシュスペクトルに発見された、不明であった元素、ヘリウムと一致している。ほぼ30年後に地球で発見された元素ヘリウムは、今では、水素に次いで宇宙で2番目に多い元素であることが知られている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック(右上のイメージは横方向を圧縮しています)

<ひとこと>: 国際宇宙ステーション第62次/第63次滞在クルーとして野口聡一宇宙飛行士が決定しました。2019年末から約半年間の予定です。野口聡一飛行士の宇宙滞在は3回目になります。なお、来月金井飛行士の打上が予定されています。

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11月7日:A/2017 U1: 星間の訪問客

2017年11月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

極端な双曲線軌道に沿ってヘアピンを描きながら高速で太陽を回る A/2017 U1 は、星間宇宙からの初めての既知の小天体である。この5分間の露出で中心に置かれた光の点に示されたこの星間の訪問客は、彗星の活動のない小惑星のようであり、カナリア諸島のウィリアム・ハーシェル望遠鏡で10月28日に記録された。大型の径 4.2 メートルの望遠鏡が視界のフィールドで高速で動く A/2017 U1 を追っているので、かすかな背景の星達が筋を引いて現れている。天文学者 Rob Weryk (IfA) が、 10月19日に、夜のパン・スターズ天空調査データで、初めてこの動くオブジェクトを確認した。 A/2017 は現在外に向かっており、太陽系に戻ることはなく、惑星地球からは既に大型の光学望遠鏡で見えるのみである。その軌道によって星間に起源を持つことが特定されたが、このオブジェクトがどれだけ長くミルキーウェイの星達の間を漂ったかは分らない。比較すると、人類のボイジャー1号宇宙船は、星間宇宙を通して秒速約17キロメートルで旅している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 昨日の記事参照

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11月6日:小さな小惑星または彗星が太陽系の彼方から「訪れる」

2017年11月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

小さな、最近発見された小惑星 ― またはおそらく彗星 ― は、我々の銀河の外の何処かから来て、太陽系の外から始まったように見える。もしそうならば、天文学者達によって観測され確認された初めての「星間オブジェクト」である。この A/2017 U1 と名付けられた変わったオブジェクトは直径400メートル未満であり、著しく高速で動いている。天文学者達は、この顕著なオブジェクトを、世界中の宇宙望遠鏡が指摘するように、緊急に働いている。これらのデータが得られ分析されれば、天文学者達は、恐らく、このオブジェクトの起源と組成を知るようになるだろう。

<出典>: 「小惑星(Asteroid)」

<動画>: 動画はイメージをクリック

<ひとこと>: 今日と明日、太陽系の外から来たのかもしれない小惑星(または彗星?)の記事を掲載します。この天体はその軌道から、星間宇宙から到来したと考えられています。記事にあるようにもしそれが真なら、これまでで初めての記録です。イメージをクリックしてアニメーションをご覧ください。

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11月5日:ソーラーアレイを通した日の出

2017年11月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2017年7月26日、国際宇宙ステーションの遠征52クルーのメンバーが、一日に16回経験する日の出の一つの写真を撮った。ステーションの太陽電池パネルの一つが左上に見られる。ステーションのソーラーアレイはステーションシステムと実験に必要とする多くのパワーをつくり出している。ステーションが日光に当たっているとき、ソーラーアレイが発生させる電気の約60パーセントはステーションのバッテリを充電するために使われる。

<出典>: 「遠征52(Expedition 52)」

<大判>: イメージをクリック

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11月4日:10月のシリーズ3回目かつ最終の船外活動を行うNASAの宇宙飛行士達

2017年11月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士ジョー・アカバ(左)とランディ・ブレスニク(右)が、10月に計画された一連の3回の船外活動の3回目で、2017年10月20日に、国際宇宙ステーションの外で作業をしている。二名の宇宙飛行士達は6時間49分の船外活動を成功裏に完了した。彼らは新しいカメラ・システム(ステーションの右舷のトラスの高品質カメラ)を Canadarm2 ロボットアームのラッチング・エンド・エフェクタにインストールし、デクスタ・ロボットアーム拡張に関するヒューズを交換した。これは、ブレスニクの5回目の船外活動(総宇宙歩行時間32時間)、アカバの3回目(総宇宙歩行時間19時間)であった。

<出典>: 「遠征53(Expedition 53)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 宇宙飛行士の一人は確認が難しいかも知れません。捉えられる飛行士の右側(画面中央右下)に暗く写っています。大判参照。

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11月3日:宇宙ステーションからイタリアの全ての美

2017年11月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このビデオは、2017年8月29日に宇宙ステーションがイタリア上空を飛行したときに、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)によって、国際宇宙ステーションのレッド・ドラゴン・カメラで撮られた。パオロ・ネスポリは、現在、イタリア宇宙機関の長期ミッション VITA の一部として、国際宇宙ステーションで働き生活している。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

<ビデオ>: イメージをクリック(mp4)

<ひとこと>: ビデオの初めはイタリアの長靴の形の上の部分(大陸との接合部:左図付近)。ビデオの終末部で長靴の底の部分がハッキリ見える。なお、ステーションの位置とスピードによるのか、かなり歪んで見えている。

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11月2日:引かれ合う銀河たち ヒクソン・コンパクト銀河群40

2017年11月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙空間では単独で存在する銀河は珍しく、ほとんどが集団を構成しています。集団の規模は様々で、数個から十数個程度の小さな銀河集団を「銀河群」、それ以上の大規模な集団を「銀河団」と呼んでいます。この「ヒクソン・コンパクト銀河群40」は、うみへび座の約3億光年にある小さくまとまった銀河群です。ヒクソンがまとめた比較的小規模な銀河群(コンパクト銀河群)カタログの40番目に挙げられていることから、「HCG(Hickson Compact Group)40」とも呼ばれます。この画像では、渦巻銀河、楕円銀河、レンズ状銀河といったさまざまな形の5つの銀河が肩を寄せ合うようにまとまって見えています。コンパクト銀河群の銀河は、互いの重力で引かれ合い、その相互作用によって特異な形状になっている場合が多々あります。このHCG40の渦巻銀河もおそらく重力による相互作用で複雑な形になったのでしょう。また、コンパクト銀河群では近づきすぎた銀河同士の衝突が頻繁に起こります。ここに見えている楕円銀河も、過去に銀河同士の衝突が起こったことを物語っているのかもしれません。このような多種多様な形状の銀河で構成されるコンパクト銀河群は、銀河の進化を知るための重要な情報を与えてくれているのです。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 詳細は上のリンクをクリックして国立天文台のページから。

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11月1日:二つのブラックホール 3C 75 で踊る

2017年11月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

X線(青)/電波(ピンク)イメージのこの合成写真の中心の二つの明るい源は、巨大な電波源 3C 75 にパワーを供給している、共軌道を周っている超巨大ブラックホールである。数百万度のガスを放出するX線によって囲まれ、また、相対的な粒子のジェットを吹き飛ばしている。この超巨大ブラックホールは 25,000 光年離れている。この Abell 400 銀河集団で併合している二つの銀河達のコアは約3億光年離れている。天文学者達は、そのジェットの吹き出す外見が、秒速 1200 キロメートルで熱い集団のガスを通して動く共通する動きに起因しているので、これらの二つの超巨大ブラックホールは、恐らく、バイナリシステムにおける重力によって、部分的に結ばれていると結論した。このような壮観な宇宙の融合は、遠い宇宙の混雑した銀河集団の環境では一般的であると考えられている。それらの併合の最後の段階では、重力波の激しい源になることが予期される。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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