のあ いちい ワールド

ここは、物書き「のあ いちい」の、人間世界とそれ以外の宇宙人について多くふれるブログです。

患部CT画像体に映し肺がん手術ー穴山貴嗣 講師グループ

2013-09-22 15:15:14 | 医療情報
肺がんの手術では、胸を切開する方法のほか、
内視鏡を使った胸腔鏡手術が用いられる。初期のがん患者に対して一般的に行われる「完全胸腔鏡手術」では、胸の横などに開けた直径1~3センチの穴2、3か所から棒状の小型カメラや、手術用具を入れ、モニター画面を見ながら病巣を切除していくという。


切開手術と比べて傷口が小さく、術後の回復が早いのが特長だが、患部を正確に把握する必要があった。


今回ニュースで発表されたのは、
肺がん患者の骨や患部などをコンピューター断層撮影法(CT)で撮影した画像を、手術時に体の表面に投影する技術を高知大医学部の穴山貴嗣講師らのグループが開発したというもの。


手術を行う際にCT画像を直接映し出す方法は珍しく、最小限の傷で確実な手術ができるメリットがあるという。高知大医学部では、
「肺がん以外の手術にも使えるよう工夫したい」と。

 
穴山貴嗣講師(高知大医学部)は、3年ほど前から胸腔鏡手術がさらに安全で効率的に実施できるように研究を進めてきたが、
今回発表した手術方法では、投影装置を工夫し、手術前のシミュレーション(模擬手術)などで使用したCT画像を手術時に患者の体に直接映すことで骨や腫瘍、切開予定の位置などを示すことに成功したという。


穴山講師は今年2月以降、7件の完全胸腔鏡手術で画像を使用したという。


従来の手術に比べて手術時間が短縮し、患者の負担が減ったという。


穴山貴嗣講師は、
「多くの患者のメリットになるよう、他の分野の医師たちと、新しい技術や手法を共有していきたい」と。
(ヨミドクター)

穴山貴嗣講師(高知大学医学部付属病院)


女性の射精ー泌尿器科医 小堀善友医師

2013-09-10 15:29:50 | 医療情報
小堀善友医師の記事も、ときどきヨミドクターで読んでいますが、
悩む女性もいると思います、という部分を読み、ふれてみました。


射精は、一般的には男性特有と考えられていますが、
女性の射精(female ejaculation)の医学的な研究もあるというのです。


日本語では一般的に「潮吹き」と呼ばれているそうですが、

経験があって、「聞いたことがないけれど、病気じゃないか」と人知れず悩む女性もいるのでは、ということですね。


今回は、本当にまじめに、この現象について、ここ数年間に出された最新の文献を中心に、という断り書きが付き、小堀医師は記しています。


2010年の論文によると、2000年前には、こうした女性の射精についての報告があったそうです。

4世紀には中国で書かれた道教の古典に記載があり、同じ4世紀ごろにインドで書かれたカーマ・スートラ中にも、詳細な記載があるとのこと。


紀元前3世紀に、 哲学者アリストテレスが報告していて、
16世紀には初の科学的な解析がなされ、尿道のそばにある女性の前立腺(female prostate)から射出された液である、と報告されているとのこと。


前立腺は男性にしかないとされていますが、文献にはそう書いてあるとのこと。

小堀医師は知らなかったので他のドクターに聞いたのだが、詳細ははっきりしないと。

 しかし、よく調べると女性の前立腺についての論文が数多く引っかかってくるとのこと。



男の射精は、前立腺液と精のう分泌液の中に、精子が混じって出てくるが、

「腺」というのは、例えば唾液腺のように、分泌液を出す体内の器官のことです。



女性の前立腺はどこにあるのでしょうか? 

ちゃんと画像診断した報告もあったとのこと。

2009年の論文で、女性の前立腺にも前部型、後部型、ダンベル型などさまざまなものがあり、尿道の周囲にあるようです。



出てきた射精液を調べた研究では、

尿と比較すると、明らかに違う液体だと。

女性が射精するのは10~40%と書かれているそうです。



日本でも、5年ほど前に日本性科学会で九州の法医学の先生が女性の射精液の研究をしていました。

そのとき、3人の女性から採取したということです。



今年あった最新報告では、性交中の女性の射精と失禁の頻度を調査しており、

女性の射精の頻度は10~54%、失禁の頻度は0.2~66%と報告されているとのこと。

失禁が混じっているという可能性もある訳なのですね。



ただし、女性の射精に関しては、全ての論文に「未だ議論中である」と書かれており、

不確定要素も多いとのこと。


小堀善友 泌尿器科医 
金沢大学医学部卒
2009年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科勤務
・専門
男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症

男女泌尿器科病院 



女性の射精ー泌尿器科医 小堀善友医師

2013-09-10 15:24:18 | 医療情報
小堀善友医師の記事も、ときどきヨミドクターで読んでいますが、
悩む女性もいると思います、という部分を読み、ふれてみました。


射精は、一般的には男性特有と考えられていますが、
女性の射精(female ejaculation)の医学的な研究もあるというのです。


日本語では一般的に「潮吹き」と呼ばれているそうですが、

経験があって、「聞いたことがないけれど、病気じゃないか」と人知れず悩む女性もいるのでは、ということですね。


今回は、本当にまじめに、この現象について、ここ数年間に出された最新の文献を中心に、という断り書きが付き、小堀医師は記しています。


2010年の論文によると、2000年前には、こうした女性の射精についての報告があったそうです。

4世紀には中国で書かれた道教の古典に記載があり、同じ4世紀ごろにインドで書かれたカーマ・スートラ中にも、詳細な記載があるとのこと。


紀元前3世紀に、 哲学者アリストテレスが報告していて、
16世紀には初の科学的な解析がなされ、尿道のそばにある女性の前立腺(female prostate)から射出された液である、と報告されているとのこと。


前立腺は男性にしかないとされていますが、文献にはそう書いてあるとのこと。

小堀医師は知らなかったので他のドクターに聞いたのだが、詳細ははっきりしないと。

 しかし、よく調べると女性の前立腺についての論文が数多く引っかかってくるとのこと。



男の射精は、前立腺液と精のう分泌液の中に、精子が混じって出てくるが、

「腺」というのは、例えば唾液腺のように、分泌液を出す体内の器官のことです。



女性の前立腺はどこにあるのでしょうか? 

ちゃんと画像診断した報告もあったとのこと。

2009年の論文で、女性の前立腺にも前部型、後部型、ダンベル型などさまざまなものがあり、尿道の周囲にあるようです。



出てきた射精液を調べた研究では、

尿と比較すると、明らかに違う液体だと。

女性が射精するのは10~40%と書かれているそうです。



日本でも、5年ほど前に日本性科学会で九州の法医学の先生が女性の射精液の研究をしていました。

そのとき、3人の女性から採取したということです。



今年あった最新報告では、性交中の女性の射精と失禁の頻度を調査しており、

女性の射精の頻度は10~54%、失禁の頻度は0.2~66%と報告されているとのこと。

失禁が混じっているという可能性もある訳なのですね。



ただし、女性の射精に関しては、全ての論文に「未だ議論中である」と書かれており、

不確定要素も多いとのこと。


小堀善友 泌尿器科医 
金沢大学医学部卒
2009年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科勤務
・専門
男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症

男女泌尿器科病院 



今日の妊娠と出産

2013-09-05 14:58:05 | 医療情報

不妊治療の公費助成の見直しについて議論している厚生労働省の検討会(座長・吉村泰典慶応大産婦人科教授)は、8月に、
助成対象を「43歳未満」(42歳まで)とする制限を2016年度から全面実施することを決めたと発表した。



現在は年齢に関係なく助成が受けられるため、治療中の人などに配慮した。


同省ではこれを受け、制度の要綱を改正し、来年度から段階的に新制度を導入する方針。



現在は、年収730万円までの夫婦が、体外受精や顕微授精を受ける際に1回15万円(凍結した胚を移植する場合などは7万5千円)までの助成が受けられる。


年齢制限はないが、初年度は3回、2年目以降は年2回、5年間で通算10回までの回数制限がある。


卵子の凍結保存ー未婚女性にも容認の指針案 (9月5日)



卵子と精子を体外で受精させる体外受精や顕微授精において、凍結保存しておいた受精卵を用いることは、現在も行われている。



1回の治療で子宮に戻す受精卵の数は原則1個だが、余った受精卵を、治療がうまくいかなった場合に備え凍結保存しておく。  



氷点下200度近い液体窒素を用いて行われる凍結保存。精子の凍結保存も不妊治療で行われている。



未受精卵(精子と受精させる前の卵子)の凍結保存は、未婚女性の場合、現在はほとんど行われていないという。



がん治療による不妊に備え、治療前に卵子を凍結保存する例はあるが、卵子の凍結保存は技術的にも難しいため、病気以外の理由による保存ではルールもなかったという。  



今回、指針が策定されることになったのは、新しい凍結技術の開発により、卵子の凍結でも、妊娠・出産の可能性が高まったとされるためだという。  



女性の年齢の上昇とともに妊娠・出産の可能性が下がり、不妊治療において、公的助成も42歳までに制限されることになった。



卵子の老化問題があり、若いうちに卵子を凍結保存しておくことが技術的に可能になったことで、出産の高齢化を助長するのではとの懸念も。


このため同学会理事長の吉村泰典・慶応大産婦人科教授は、指針は、


卵子保存を推奨するものではない」と。



慶応大学病院・産婦人科・吉村泰典教授 諏訪マタニティークリニック、不妊治療
 




東映の土橋さん、ALSで

2013-08-28 09:56:53 | 医療情報
土橋正幸(どばし まさゆき)さんが、神経難病の筋萎縮性側索硬化症のため、診断からわずか1年足らずで亡くなったことを知りました。

われわれが子供の頃、東映(現日本ハム)で投手として活躍していた方ですね。
引退後はヤクルトや日本ハムで監督を務め、プロ野球解説者をしておられたようですが。

昨年9月に筋萎縮性側索硬化症と診断され自宅療養を続けていたんですね。


筋萎縮性側索硬化症て、ALSとも呼ばれていますね。大脳からの運動の命令を筋肉まで伝える神経が選択的に障害され、運動神経以外(感覚神経や自律神経、脳の高度な機能)はほとんど障害されない進行性の神経変性疾患の代表的なものだそうです。


一般的な血液検査や頭部CT、MRI検査では正常だそうです。
そこで、筋電図検査で運動ニューロンの障害を証明することで診断されるそうです。


有病率は10万人に5人程度で、難病に指定されています。
女性よりやや男性に多く、中年以降に発症するとのこと。
遺伝を示すことはほとんどなく、病気の正確な原因はわかっていないとのこと。


ALS(amyotrophic lateral sclerosis): 筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)


症状:
ALSの患者さんのうち、約4分の3の人が手足の動きに異常を感じるとのこと。
箸が持ちにくい、重いものを持てない、手や足が上がらない、走りにくい、疲れやすい、手足の腫れ、筋肉のピクツキ、筋肉の痛みやつっぱりなどの自覚症状。このような症状がみられるとともに、手や足の筋肉がやせ細っていく。


最初に、舌、のどの筋肉の力が弱まる患者さんが4人に1人とのことです。
とくにラリルレロ、パピプペポの発音がしにくくなるそうです。

ALSの症状があらわれるのは、50代から70代前半の年齢層に多く、一番多いのは65~69歳で、この傾向は欧米でも同様。男女比はおよそ1.5:1の割合で男性に多く発症するとのこと。
職業、生活環境とは無関係に同じように発生しているそうです。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療機関


ポルシェで男性ホルモン「アップ」岡田弘 泌尿器科主任教授著

2013-07-16 15:19:28 | 医療情報
獨協医科大学越谷病院泌尿器科主任教授の岡田弘が、

「男を維持する『精子力』」(ブックマン社)

という本を出版されたとのこと。




岡田教授は、
男性不妊症、排尿機能、精巣腫瘍、腎腫瘍などがご専門の医師。

官能的とも表現されるダイナミックかつ繊細なクルマのフォルム、エンジンが奏でるサウンド、オイルや革のにおい、包み込まれるようなシートやパーツなどの素材感…そして、コントロールする高揚感や疾走感。
「スピードに興奮する!」という人もいるだろうし、スポーツカーや高級車は所有すること自体に快感を覚える人もいるはずです。
クルマには、五感を刺激する魅力がつまっており、普段は理性的な男性でも、ある種の野性的な感情を呼び起こすのではないでしょうか?

その結果、性欲に影響するテストステロンが上昇するのはおかしな話ではありません。
また、五感はセックス、ことに勃起や射精に影響を与えます、ということだそうです。


また、この研究ではクルマのエンジン音とホルモンの関係も調査しているとか。
それによると、性ホルモンが上昇したのは、女性はランボルギーニ(イタリア車)、
男性はアストンマーティン(イギリス車)のエンジン音だったそうです。
自分を駆り立てたいときはポルシェ、女性を口説きたいときはランボルギーニ(の音)という使い分けができる、とか。


以上、岡田弘教授の著書「男を維持する『精子力』」(ブックマン社)より

獨協医科大学越谷病院・岡田弘 教授


胃がんの原因・ピロリ菌除菌、慢性胃炎にも保険適応

2013-06-14 11:00:38 | 医療情報

「ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)」

日本国内では年間5万人が死亡すると言われる胃がんの主原因といわれるピロリ菌。


公的医療保険を使ったピロリ菌の除菌治療は、胃潰瘍などに限られていたが、

2013年2月に慢性胃炎も適応になりましたね。


内視鏡検査で慢性胃炎と診断された患者も保険適用になったが、対象は2回目の除菌までだという。



 ―ピロリ菌とはー岡山大病院専門外来・岡田裕之教授(消化器内科)ー


5歳位までの子どもが感染しやすく、井戸水や感染者の母親からの食事の口移しなどにより感染するという。



 ―感染するとどうなるのかー

胃の粘膜表面で増殖し、数ヵ月以内に慢性胃炎となるという。現在、胃がんの発症者数は年間11万人とされるが、そのほとんどはピロリ菌が原因だと。



 ―除菌治療の方法はー

2種類の抗生剤と胃酸の分泌を抑制する薬の計3種類を1週間服用。

尿素を含んだ液体を飲んだ後に行う呼気試験で除菌できたかを判断し、患者の7、8割は成功するという。失敗した人の菌は抗生剤への耐性があるため、抗生剤1種類を変更して2回目を実施。

これで除菌できないのは3%ほどとのこと。


岡山大病院では11年から専門外来を設けているが、
慢性胃炎や3次除菌を希望する保険適用外の人に、費用を全額負担してもらう自由診療で行ってきたという。費用は、1万5千円ほどだという。ー3回以上は自由診療(自費)です。ー

 ―治療を受けた人が気を付けることはー

治療後に必ず判定検査を受けること。また除菌に成功しても、胃がんのもとが既にあれば、がんになることもあるので、毎年検診を受け続けてほしい、と。

ー岡山大病院専門外来・岡田裕之教授(消化器内科)ー
ピロリ菌専門外来


がん探知犬

2013-06-05 10:36:47 | 医療情報
6月から日本医科大学で仕事をさせていただくことになった(ヨミドクター)という心療内科医の海原純子さん。

大学では教育推進室にいらっしゃるとのことですが、
がんを見つける犬」の話がおもしろいですね。

 「がんを見つける犬」、「がん探知犬」

ほんとうに、
まさか」という反応がありそうですが、がん探知犬は犬が持つ特殊な嗅覚を利用して、がんが発生するにおい物質を利用し、がんを早期発見するように訓練された犬なのだそうです。


現在、日本医科大学が取り組んでいるがん探知犬プロジェクトの中心となっている宮下正夫教授によると、がん探知犬の最初の報告がされたのは1989年だそうです。

ロンドンの皮膚科医が症例をランセットに報告しました。女性の足のあざのにおいを繰り返しかぐ飼い犬の行動を不審に思った女性が、皮膚科を受診したところ、そのあざが悪性黒色腫(皮膚がんの一種)だったと。

その後、訓練した犬で、

肺がん、乳がん、子宮がん、大腸がんなどでは、においを介して見分けるという報告がされているそうです。

現在の日本医科大学のプロジェクトでは、10歳のラブラドールレトリバー「マリーン」で訓練を続け、

子宮がんでは50例以上の尿サンプルですべてのがんをかぎ分けたということです。スゴ!!

宮下正夫教授は、
がん細胞の代謝により発生する有機物質のにおいを犬がかぎ分けているのでは」と。

確かに、嗅覚、聴覚・・
犬は、人間より優れている分野を複数持っていると思いますね。

★海原純子(うみはら じゅんこ)心療内科医
1976年東京慈恵会医科大学卒。日本医科大学特任教授。医学博士。
2000-2010年、ハーバード大学及びDana-Farber研究所・客員研究員。
現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。

医療機関と医師


インターネットでの一般用医薬品の販売どう決着?

2013-06-02 11:08:47 | 医療情報

インターネットでの一般用医薬品(市販薬)の販売をどこまで認めるかを議論してきた厚生労働省の検討会は結論のとりまとめを断念しましたね。


ネット業者など推進派と医療業界など慎重派との意見を両論併記した報告書案を大筋了承し、これを受け、厚生労働省は、市販薬の成分などからネット販売の適否を個別に判断する新たな検討組織を設ける方針を固めましたね。


市販薬は副作用の危険性ごとに1~3類に区分けされているが、新たな検討組織では、より細かいグループ分けでどの薬のネット販売を認めるべきかが議論される見通しとのこと。


大衆薬のネット販売は1月の最高裁判決が、副作用リスクの高い第1類と第2類の販売を一律に禁じた厚労省の省令を違法と認定。この判決以降、企業による薬のネット販売の参入が相次ぎました。


=結論先送りで、 「事実上の解禁」続くことに=


ネット事業者ら推進派は、消費者が自ら健康を管理することを促す効用やこれまで店頭では買いづらかった薬を買いやすくなる利点を強調し、日本薬剤師会など慎重派は、副作用リスクの高い第1類などの販売は一切認めない立場を変えていないとのこと。



対面販売の原則を維持するために「テレビ電話」でのやりとりを求めるか否かも検討するというが、強い規制を設ければ、ネット事業者のケンコーコムは国に対して、訴訟も辞さない様子ですね。 


  


厚労省は今後のルールづくりのために専門家による新たな検討会を立ち上げる見通しだが、医療用医薬品から大衆薬に切り替わったばかりの商品などの販売を規制する案もある。 



課題はいっぱいありますね。


医療機関と医師




偽造薬(ニセ薬)による健康被害、死者

2013-04-09 09:50:27 | 医療情報
ヨミドクターを読んでいて、

偽造薬により健康被害を起こした人のことを改めて再認識しました。

2005~10年で、国際的に問題となっている偽造薬により健康被害を起こした人は、
世界で少なくとも1337人に上り、うち424人が亡くなっていたことが厚生労働省研究班の調査でわかったとのこと。


偽造薬とは、不当な利益を得るため、正規の薬に似せて販売されているニセ薬のこと。

調査は、10年までに発表された英語の学術論文で、偽造薬について記載のある1608件のうち健康被害とその原因が書かれたものを分析し、把握できた25件をまとめたという。


それによると、被害の発生国は発展途上国64%、先進国36%で、解熱鎮痛・せき止め薬36%と最も多く、次いで糖尿病治療薬と性機能改善薬がともに12%だったという。

把握事例の4割を占める10件が2005年以降に発生している。

具体例としては、
抗がん剤の一種ベバシズマブの偽造薬で目の治療を受けた80人が急性眼内炎を起こした中国の例(2010年)や、血液の凝固を防ぐ薬ヘパリンに中国産の偽造原料が使われたと見られ、785人がアレルギー反応を起こしたアメリカの例(2008年)などがあったという。

 今回の調査結果に国内の被害事例はなかったが、
調査に当たった金沢大の木村和子教授は「偽造薬の健康被害は表面化しないものが多く、今回の調査結果も氷山の一角。日本でも最近、インターネットの個人輸入で被害が出ており、危険性をもっと認識する必要がある」と。


◆木村 和子 (きむら かずこ)金沢大学教授
東京大学 薬学部 薬学部製薬化学科卒
東京大学 修士課程 薬学系研究科 薬品物理化学修了
薬学博士
・受賞学術賞
Award for the Best Questioner(2004/07/15)

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