ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 放課後 」 東野圭吾

2021-06-07 15:38:11 | 
           「 放課後 」 東野圭吾 
  
               

東野圭吾さんのデビュー作。 第31回江戸川乱歩賞受賞作の青春ミステリー。 ここから、東野さんの活躍が始まったんだな。
すでに何作か読んでいますが、このデビュー作は未読でした。 原点を読んでおかなくちゃ。
~~~~~ネタバレあり
進学校「 私立青花女子高等学校 」のアーチェりー部顧問の前島は、何者かに3度も命を狙われている。
そんな時、生活指導の、村橋が殺された。 密室で学校側は自殺と判断したが、警察も前島も他殺と考える。
自分を狙っている犯人かも?   捜査が進む中、第二の殺人が。 同僚教師の武井が殺された。
犯人は誰なのか? なぜ自分が狙われるのか?  犯人は意外な人物で、動機は思わないことが始まりになっていた。
事件が解決して、ホッとしたのもつかの間、最後にどんでん返しな出来事が。
~~~~~~ 
今は、おばさんになりすぎて、女子高校生の時の感性が失われているので殺人の動機には同情しかねます。忘れることはできなかったのかな。 
「 視線のレイプ 」とは⁉   おじさんのデリカシイ―のなさはわかるけれど、2人の人生を奪って、その周りの人たちを悲しませるほどのことなのか。
自分の人生をかけてまで事件を起こして動機が公になり、それで気分が晴れるものなのか、私には理解できないな。

前島の妻の気持ちは理解できます。妊娠して、眼を輝かせて吉事を報告する彼女に、前島は無感情に言いはなった「 堕すんだろう? 」 父親になるのが煩わしいのが本音。
病院に行き、処置をして、妻はいつまでも泣き、不機嫌で1~2年考え込んでいたがやっと落ち着いた。とある。
子供がいらないという選択はあると思いますが、それは2人でちゃんと話し合って決めること。
この事があってから、私は少しも前島に寄り添う気持ちがなくなり、冷めた目で読み進めました。
それだけでなく、自由・楽しみ・子供も奪われた妻の裕美子さんは、もっと早く別れておけばというのが私の本音です。


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