酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

お金持ちは銀行が嫌い?

2009-05-28 05:56:18 | Weblog
 東京板橋の資産家夫婦が殺され、家に火がつけられた。事件そのものより、被害者の邸宅と暮らしぶりに注目が集まった。

 《東京都板橋区弥生町で25日午前0時30分頃に発生した火事で、不動産賃貸業瀬田英一さん(74)方の木造平屋建て住宅約105平方メートルが全焼したほか、敷地内にある別の木造平屋建て住宅と蔵をそれぞれ半焼し、3棟計177平方メートルを焼いた。

 焼け跡から2人の遺体が見つかり、1人は瀬田さんと確認された。もう1人は妻の千枝子さん(69)とみられ、警視庁で確認を急いでいる。2人の遺体には胸などに刃物で刺された跡などがあり、同庁は、殺人放火事件とみて本格捜査を始めた。 

 複数の住民の話や不動産登記簿によると、瀬田さんは、1945年前後に相続するなどした土地を、自宅周辺だけでも少なくとも3000平方メートル所有しており、地元では資産家として知られていた。こうした不動産で賃貸業を営みながら収入を得ていたといい、板橋区内の不動産業者によると、ほかに駐車場の賃貸収入もあったという。10年来の知人の話では、瀬田さんはいつもジャケットにネクタイ姿で、趣味は高級カメラの収集だった》=読売ONLINE=

 その後の報道によると、布団の下から1千万円の現金が出てきたという。銀行は使わず、現ナマは自宅にしまって置いたらしい。複数の新聞には「妻が3千万円の札束につまづいて怪我をした」などとの記述がある。税金対策かどうか分からないが、資産家と呼ばれる人の中には、銀行を利用しない人がいるようだ。

 2年前、新潟県上越市で不動産賃貸業を営む70代の女性が殺害される事件が起きた。この人も経営する30軒以上の借家やアパート代を自分で集金に歩き、集めた金は自宅に置いていた。「いくらあるのか分からない」というのが、ご近所の評判だったという。

 貧乏人には理解し難い話だが、金持ちになればなるほどケチになり、人を信用しなくなるものらしい。銀行は信用しない。というより、自分の金で儲けられるのが癪なのではないか。大資産家で子どもがいないという例も多い。子どもなど穀潰しだと思っているのかもしれない。

 現金がうなっている高齢者宅など、危うすぎる。あきる野市の事件で、事情を知っている市役所関係者が捕まったように、「金がある」と周囲に知られることは危険をばら撒くようなものだ。

 まだまだこんな事件が増えそうだ。困った世の中だ。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする