世界選手権の選考会を兼ねた陸上の日本選手権が28日、閉幕した。スプリント系を中心に好記録が続出した大会だったが、最終日のクライマックスに主役2人が不在で、興味をそがれたのが残念だ。
《陸上・第93回日本選手権兼世界選手権代表選考会最終日(28日・広島広域公園陸上競技場=読売新聞社など後援)――男子100メートル決勝は、江里口(えりぐち)匡史(早大)が10秒14で初優勝し、世界選手権(8月、ベルリン)代表に内定。江里口は準決勝で日本歴代4位の10秒07をマークした。
4連覇を狙った塚原直貴(富士通)は左太ももを痛めて決勝を棄権。女子100メートルは、200メートルとの2冠を狙った福島千里(北海道ハイテクAC)が足の付け根を痛めて決勝を棄権し、高橋萌木子(ももこ)(平成国際大)が11秒34で2年ぶり2度目の優勝を果たした》=読売ONLINE=
いい風と高速トラックを味方に、塚原がアジア人初めての9秒台をたたき出すシーンと福島が颯爽と10秒台で駆け抜けるシーンを期待していただけに残念だ。2人とも準決勝までは順調そうに見えていただけになおさらだ。
故障の程度は軽いということなので、早く治してベルリンで大暴れしてほしい。
それにしても、短距離でこう好記録が出るのはちと不思議だ。江里口は高校時代からそれなりの選手だが、昨年までのベストは10秒34である。一気に0秒3近くも短縮するとは驚きだ。本人も「00台がでるとは」とびっくりしていた。
高反発系のレーン全盛だが、それでいいのかという疑問もある。硬すぎて選手への負担が大きくなるからだ。普段練習しているトラックとの違いなどの影響も考えられる。
記録が出やすいのはいいが、選手が壊れるのでは困る。選手の健康や安全と両立しない用具の進化は邪道である。国際陸連によるレーンの統一規格化と超硬質・高反発系レーンの歯止めを求めたい。ただ、そうなると現在の世界記録がかなりの期間存続することになり、新記録に沸くシーンが減ることになる。興行本位の大会から抜け出すには、それもいいことかなとも思うのだが…。
《陸上・第93回日本選手権兼世界選手権代表選考会最終日(28日・広島広域公園陸上競技場=読売新聞社など後援)――男子100メートル決勝は、江里口(えりぐち)匡史(早大)が10秒14で初優勝し、世界選手権(8月、ベルリン)代表に内定。江里口は準決勝で日本歴代4位の10秒07をマークした。
4連覇を狙った塚原直貴(富士通)は左太ももを痛めて決勝を棄権。女子100メートルは、200メートルとの2冠を狙った福島千里(北海道ハイテクAC)が足の付け根を痛めて決勝を棄権し、高橋萌木子(ももこ)(平成国際大)が11秒34で2年ぶり2度目の優勝を果たした》=読売ONLINE=
いい風と高速トラックを味方に、塚原がアジア人初めての9秒台をたたき出すシーンと福島が颯爽と10秒台で駆け抜けるシーンを期待していただけに残念だ。2人とも準決勝までは順調そうに見えていただけになおさらだ。
故障の程度は軽いということなので、早く治してベルリンで大暴れしてほしい。
それにしても、短距離でこう好記録が出るのはちと不思議だ。江里口は高校時代からそれなりの選手だが、昨年までのベストは10秒34である。一気に0秒3近くも短縮するとは驚きだ。本人も「00台がでるとは」とびっくりしていた。
高反発系のレーン全盛だが、それでいいのかという疑問もある。硬すぎて選手への負担が大きくなるからだ。普段練習しているトラックとの違いなどの影響も考えられる。
記録が出やすいのはいいが、選手が壊れるのでは困る。選手の健康や安全と両立しない用具の進化は邪道である。国際陸連によるレーンの統一規格化と超硬質・高反発系レーンの歯止めを求めたい。ただ、そうなると現在の世界記録がかなりの期間存続することになり、新記録に沸くシーンが減ることになる。興行本位の大会から抜け出すには、それもいいことかなとも思うのだが…。