酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

閣僚会見は楽しめました

2009-09-17 20:33:56 | Weblog
 第93代の首相に鳩山由紀夫が就任した(古い!)。

 小泉純一郎から数えて5人連続の2、3、4世政治家が首相に就いたことにあらためて驚く。しかも。安倍以降は父親や爺様が首相を務めた家系だ。日本の政界は根の張り方が極めて狭い。これでは強風が吹けばひとたまりもない。

 昨夜は鳩山政権発足を祝って?! かなりいただいたのだが、認証式後の閣僚会見はテレビで見ることができた。「政治主導」とかで会見時間がずれ込んだお陰である。

 いまの民主党が並べられるほぼベストの顔ぶれが出揃った感がある。ほかにと問われれば、当ブログ一押しの枝野幸男と野田佳彦がいるぐらいだろう。そのせいか、会見はなかなか見ごたえがあった。官僚のペーパーがなかったのも良かった。

 出色は閣内最高齢の藤井裕久だ。「これが終わってからだな」。会見台の前でICレコーダーを並べたり取ったりする記者団を眺めながらぽつり。この程度の子どもたちと付き合うのかという思いがにじみ出ていた。

 「昔の先輩からは『行政官は政治に関与してはいけない』と習いました。その基準が破れたため、霞が関(の力)がだんだんと増強した。行政官が省を代表する会見をすることを許してはいけない」。新内閣が次官会見を廃止するとしたことへの意見を求められての答えだ。一面の真理ではある。

 情けないのは記者団だ。質問に内容が乏しい。仙石由人に「まず何からやりますか」と尋ねた某紙女性記者がその際たるものだ。その前の仙石の発言を聴いていなかったと見える。でもさすがは大人の仙石、もう一度繰り返して説明していた。

 メディアの政治部では自民党担当の平河クラブをはじめ、政府与党取材が花形だった。エース級はすべてここに投入されてきたといってもいいだろう。それが機能しなくなった。衆院選での政権交代を見越して徐々に人の配置をしているのだろうが、手薄間は否めない。無様な会見となった一因だ。

 新内閣の支持率はかなり高い。

 《毎日新聞は16、17日、鳩山内閣の発足を受け緊急の全国世論調査を実施した。内閣支持率は77%に上り、発足後最初の調査では小泉内閣の85%(01年4月)に次ぎ歴代2位の高水準となった。非自民勢力が結集して誕生した細川内閣発足時(93年8月)の75%も上回った。政党支持率でも民主党が過去最高の45%(衆院選投票前の8月26、27日に実施した前回調査比6ポイント増)となり、逆に自民党は過去最低の12%(同8ポイント減)まで落ち込んだ》

 共同も74%と速報している。思い切ったことをやるなら、いまのうちだ。小沢との二重権力とかさまざまな懸念があるが、すべては鳩山の決断力に懸かっている。「未知との遭遇」と鳩山は表現したが、宇宙人と遭遇しているのは我々である。宇宙人なら多少、あるいは大いにとっぴなことを言っても許される。ぶら下がり取材を縮小するなどとケチなことは言わず、大いに電波を発してほしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする