酔眼独語 

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格好だけの安倍晋三では…

2012-12-17 09:07:49 | 外交
 第46回総選挙は予想通り自民党の圧勝に終わった。安倍「戦争準備内閣」が発足する。民主党政権が政権の体をなさず、よろめき倒れ掛かっている中で行われた選挙である。自民党が勝ったことに何の不思議もない。問題は戦後最低の投票率だ。政治に愛想を尽かし、「何も期待できない」層がますます増えているようにみえる。年末にも発足する「再生・安倍政権」に何ができるのだろう。

 

 ≪第46回衆院総選挙は16日投開票され、自民党が単独過半数(241議席)を大幅に上回る議席を獲得し、3年3カ月ぶりに公明党との連立で政権復帰を確実にした。両党は参院で否決された法案を再可決できる3分の2(320議席)を確保。自民党の安倍晋三総裁は来週前半の特別国会で第96代首相に選出される。民主党は公示前勢力を大幅に減らす惨敗で、野田佳彦首相は16日夜、党代表辞任を表明した。日本維新の会は第3党となる50議席以上を確保。日本未来の党は惨敗した。小選挙区の投票率は朝日新聞社の推計で59.3%。前回よりも10ポイントほど下回り、戦後最低の水準となった。

 全議席数確定:自民294、民主57、維新54、公明31、みんな18、未来9、共産8、社民2、大地1、国民1、無所属5≫=朝日degital=。


 安倍晋三はナルシストであり、見てくれを気にする男だ。小泉後継の際打ち出した「美しい日本」のスローガンは、いかにも安倍らしい。部屋中に散らばっている衣類や雑誌などを押し入れに押し込め、座布団のほこりをはたいて「はい、きれいになりました」と取り繕うマダムの振る舞いにも似ている。

 強い国、外交力を強調するが、その心は「日米同盟の強化」だという。今のアメリカが日本に期待しているのは中国封じ込めの前線基地機能だけである。日本を盾として中国をけん制する一方、左手では習近平と握手する。アメリカは実利の国だから、これぐらいは朝飯前だ。

 アジア外交は進展せず、アメリカにも足元を見られる。安倍外交の前途は多難だ。

 経済政策はゼロに等しい。なにせ、日銀券を刷りまくるしか能がないのだから。自公政権の復活で、インフレ期待が高まっている。巨額の借金にあえぐ大企業には朗報だろうが、多くの庶民はスタグフレーションに苦しむことになるのは必至だ。三重苦、四重苦に打ちひしがれる国民を安倍はこう激励するに違いない。「美しい心、強い心をもって難局を乗り越えましょう」。

 

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