麻生太郎首相がオバマ米大統領との首脳会談を終えてはしゃいでいるらしい。
「世界第一と第二の経済大国が力を合わせることが大切。(オバマは)一緒に手を携えてやっていける信頼に足る指導者との印象が一番。今後ともいろいろな問題を率直に話し合える、信頼できるリーダーという感じを持った」=(共同)=などと述べ、国内では消えかけていた笑顔を振りまいていた。
クリントンに「来てちょうだい」と言われたのが1週間前。オバマが就任後初めてホワイトハウスに招く外国首脳に「選ばれて」、わが麻生君は舞い上がってしまったのだろうか。それとも、国内で辞めろコールを聞いているより気が晴れるとでも思ったか。こんな無礼な申し入れをホイホイ聞き入れる神経が理解できない。
首脳会談、それも有力国同士となれば、通常は最低半年がかりで準備する。課題を擦り合わせ、着地点を探り合う。双方にとってプラスになる一致点が見いだせた段階で、スケジュールの細目を詰めることになる。
今回は何もない。おそらく、会談の中身もほぼゼロだろう。日米同盟の強化、北にミサイル自制を促す、拉致、核、ミサイル問題は包括的に解決、国際金融システムの安定化、アフガン復興支援強化…。話し合ったとされる事柄は、出がらし感のあるものばかりだ。
まる一日掛けてアメリカくんだりまで出掛けていって、80分の会談でおしまい。一緒に飯も食わせてもらえなかったようだ。共同会見もなし。本当にまともな首脳会談だったのかしら。
《共同会見など、両首脳がそろって会談内容を記者団に説明する場面はなかった。首相はこの後、ワシントン市内でスコウクロフト元大統領補佐官、ブレジンスキー元大統領補佐官、アーミテージ元国務副長官、ハレム戦略国際問題研究所(CSIS)所長と昼食会を行った後、アーリントン国立墓地に献花》
=asahi・com=
テーブルを囲んだのは、昔の名前ばかりだ。オバマや現職閣僚らは、首脳会談よりその後の施政方針演説を重視していたのは間違いない。オバマとしても、先の見えている麻生にてこ入れするより、様子を見ていた方が得策と考えていたフシがある。
クリントンのアジア歴訪、麻生招待の底流に流れているのは、アメリカによる日中のドル召し上げ作戦だろう。オバマはいずれドルを大増刷し、インフレを引き起こすつもりだろう。その前に日中にしこたま米国債を買わせておく。これが真の狙いだ。今回の首脳会談では表にこそ出てこなかったが、お互い深いところで握りあったのではないか。
弱体首相の屈辱外交がとんでもない厄介モノを引き受けていなければいいのだが…。
「世界第一と第二の経済大国が力を合わせることが大切。(オバマは)一緒に手を携えてやっていける信頼に足る指導者との印象が一番。今後ともいろいろな問題を率直に話し合える、信頼できるリーダーという感じを持った」=(共同)=などと述べ、国内では消えかけていた笑顔を振りまいていた。
クリントンに「来てちょうだい」と言われたのが1週間前。オバマが就任後初めてホワイトハウスに招く外国首脳に「選ばれて」、わが麻生君は舞い上がってしまったのだろうか。それとも、国内で辞めろコールを聞いているより気が晴れるとでも思ったか。こんな無礼な申し入れをホイホイ聞き入れる神経が理解できない。
首脳会談、それも有力国同士となれば、通常は最低半年がかりで準備する。課題を擦り合わせ、着地点を探り合う。双方にとってプラスになる一致点が見いだせた段階で、スケジュールの細目を詰めることになる。
今回は何もない。おそらく、会談の中身もほぼゼロだろう。日米同盟の強化、北にミサイル自制を促す、拉致、核、ミサイル問題は包括的に解決、国際金融システムの安定化、アフガン復興支援強化…。話し合ったとされる事柄は、出がらし感のあるものばかりだ。
まる一日掛けてアメリカくんだりまで出掛けていって、80分の会談でおしまい。一緒に飯も食わせてもらえなかったようだ。共同会見もなし。本当にまともな首脳会談だったのかしら。
《共同会見など、両首脳がそろって会談内容を記者団に説明する場面はなかった。首相はこの後、ワシントン市内でスコウクロフト元大統領補佐官、ブレジンスキー元大統領補佐官、アーミテージ元国務副長官、ハレム戦略国際問題研究所(CSIS)所長と昼食会を行った後、アーリントン国立墓地に献花》
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テーブルを囲んだのは、昔の名前ばかりだ。オバマや現職閣僚らは、首脳会談よりその後の施政方針演説を重視していたのは間違いない。オバマとしても、先の見えている麻生にてこ入れするより、様子を見ていた方が得策と考えていたフシがある。
クリントンのアジア歴訪、麻生招待の底流に流れているのは、アメリカによる日中のドル召し上げ作戦だろう。オバマはいずれドルを大増刷し、インフレを引き起こすつもりだろう。その前に日中にしこたま米国債を買わせておく。これが真の狙いだ。今回の首脳会談では表にこそ出てこなかったが、お互い深いところで握りあったのではないか。
弱体首相の屈辱外交がとんでもない厄介モノを引き受けていなければいいのだが…。
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