公刊本おさしづより 1
青年会創設に関するおさしづ
青年会について調べ始めた経緯
他のサイトにて「女の道」といわれる「教祖のお言葉」から男・女(天の理・地の理)についてねりあう中で、婦人会に「母親講座」があるのに男には「父親講座」というものは現在ない。との言葉から婦人会・青年会の存在が気にかかり、その設立のおさしづから何か男女についての事が分かるのではないかと、青年会の創立のおさしづを調べ始めた。 【目次へ】 |
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この当時に関する資料
・「あらきとうりょう」(209) p39~48 現在の青年会創立に関する資料 ・「あらきとうりょう」(210) p26~30 |
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おさしづ目次
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明治31年6月3日 『先般梅谷たね、永尾おさしづより本部員会議の上農行衆なり日々本部で勤める青年に、月々一度宛御話する事、本部長の御許しに相成りしに付、神様の御許し頂き度く願』 『押して、農行の方宮森与三郎、山澤為蔵両人取り締まる事願』 |
関連するおさしづ |
(1) 明治31年6月2日 『永尾楢治郎腹痛に付願』 |
(2) 明治31年5月17日朝 『梅谷たね身上願(足痛に付願、本部事情あり)』 『押して、只今御聞かせ下されますは重に本部の事情こもり居りますがなれど、梅谷の事に付、梅次郎を役員一同より副会長にだん/\願われしも、未だ/\と申し居られ、又縁談も一寸話御座りますが、この処は如何に御座りますや願』 『押して、梅谷は私儀この二三年前おさしづに付御本部へ常詰さして下さるようなさしづから内々もだん/\取り決まり御本部へ詰めさして貰い居りますが未だ十分の事に参り兼ねます故この処願』 |
(3) 明治31年5月11日 (4巻2972頁) 『辻とめぎく身上願』 『押して、夜深に尋ねる事情願』 |
(3-1) 明治31年5月12日 (4巻2973頁) 『昨日辻とめぎく身上願いより夜深というおさしづに付願』 『前夜のおさしづより昨夜談示の上取り決めし事情願、第一は講社扱いの事情はその扱いの者不在中にても外の者扱いの出来るよう一同へ話して置く事、又鳴物の事申し上げし時御諭』 『押して、控えは増井りんかとみゑか』 『おかぐらに替わり合うて勤める願』 『押して、かぐら願』 『日々のあたゑ配与方の願』 『一寸暫くして』 『押して、ねたみ合いそねみ合いはどういう処を仰しやって下されますや』 『暫してあたゑ分け日々する事やろうかと言う処へ』 |
(4)[2003.10.20UP] 明治20年10月26日 (1巻88頁) 『真之介よりの思召を以て、八九人懇親会研究に付御願』 |
(4-1)[2003.10.20UP] 明治20年10月22日 (1巻87頁) 『清水与之介おたすけに行き御利益もあり、帰り道にて、左の足に何となく出物でけ、喉ひっ付くように成りしに付願』 |
関連するおさしづの掲載について一言
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(1)(2)について 青年会の創設について調べたいと「改訂 天理教事典」を見たところ、 『教会本部においては、天理教青年会創立に先だち、一致幼年会(明治26年6月)、青年団結義会(同年9月)などが発会し、次いで、「おさしづ」を仰いで本部青年会が創立された(さ31.6.3)。』(p620) と書かれ、そこで、『梅谷たね、永尾おさしづより・・・』(m31.6.3)言葉より、さかのぼって、(m31.6.2)・(m31.5.17)のおさしづを掲載した。 (3)(3-1)について (4)(4-1)について 初めて解釈をしてみました。
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明治31年6月3日
『先般梅谷たね、永尾おさしづより本部員会議の上農行衆なり日々本部で勤める青年に、月々一度宛御話する事、本部長の御許しに相成りしに付、神様の御許し頂き度く願』
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\いかな事情、いかな事情も尋ねにゃ分からん。さあ/\皆んなこれ多分の者、連れ戻りたる処、何か無しの日々の処では、とんとどうもならん。幼少の時から万事事情、日々治めすれば、日々治め来る。あら/\飛びさがした理は集め来た道理、世界又順序、一寸固まり掛け。実際固まりが一人万人の同じ心という。これ鏡やしきという。これまでとんとどうもならん。人に粗相あってもそのまゝ置いて置く。聞かん者はどうもならん。万事人間心ばかりで、たゞ天理王命と言う事ばかり、結構分かり、どういう理から集まりたる。世界の理、物が多分有る者も無き者も同じような事ではならん。よう聞き分け。これから先年限は、長いと言えば長い、数えて見れば短い。よう聞き分け。何かの事、人が知らんと思たて、知らん者は無い。夜も昼も皆映りてある。これ第一の理。これからどうでもだんないというような事ではならん。それでは育てようと思たて育てられん。そこでほんの義理や体裁を以て治めては何にもならぬ。十分治めようと思えばめんめん心次第。何でも彼でも心尽さにゃならん。心尽せば固まりて来る。少々では固める事出けん。元々台という、台無しに働いてはならん。よう聞き分け。蕾の花を生けたら一先ず見られる。なれど、日柄経てばほかして了う。これ皆んなの中、これ話の台という。よう聞き分け。月々一度の心の改め合い、話のし合い。心は随分下から行て、人の事してやるというはこれが台。放って置いても人がするというては、年限経っても同じ事。これ話して置く。尋ねる事情は、十分聞き取って十分受け取る。
『押して、農行の方宮森与三郎、山澤為蔵両人取り締まる事願』
さあ/\まあ大抵々々、年限通り来たる。その時時分、日々組み上げたようなもの何時でもその場へ持って来たら道具が揃たる。皆んなの下から積み重ねたる。そこで何処へ出たて粗相は無い。これ台として伝えにゃならん。又、一寸一つ話、どうでもこうでも、これまで二三度諭したけれど、あら/\は分かりある。なれど、人人替わりて、日々席順序一つ、何度諭したる。一寸こうして席のもの、十人なら十人、所の名言うて尋ねるまで、場所決め一々尋ねるまで身の備えこれ第一。中程でどうせいこうせい言うては、続いた席の理千切れ/\の理渡すようなもの。これする者ある。忘れて千切れ/\の理渡してはならん。遠い所からさづけ受け取りに来るのに、千切れ/\の理渡してはならん。言葉僅かよう聞き分け。中程はあと思たら、一つ理聞き取るのは、言葉分からん。先はどうやったやら、中はどうやったやら分からんようではならん。そら筆を取りて渡してある。なれど、息継ぐようなもの。これ日々や。所尋ねるまで。身に一つの備え。横向いてはならん。尋ね掛けたらどうする事要らんよう、十のものなら十ながら、外へ散らんよう。三名取次、三名ながら並んで居ては取次やない。三名許したるは不都合無きよう、千切れ/\渡すは一人でよいもの。そこで三名許したる。三名の心は一人の心を働かしてくれにゃならん。
青年会創設に関するおさしづに関連するおさしづ
(1)
明治31年6月2日
『永尾楢治郎腹痛に付願』
さあ/\尋ねる事情/\、身上という。身上に掛かれば皆んな事情、身上に掛かるというはよう聞き分け。一度やない、二度やない、三度五度までさしづという。何でも彼でもせにゃならん。遠い所から、一度さしづ貰たら、と言うて出て来る。それからめん/\心治め。この道というはなか/\難しい道である。難しい、どうも難しい。何も難しい事やない。このくらい楽な事は無いなれど、皆心が難しいのや。西へ行こうと東へ行こうと、南へ行こうと北へ行こうと、自由自在。さあ/\諭し掛ける。ほんの掛かりの話治めば、通りよい事情から治めてよう聞き分け。あちらから見てもこちらから見ても成程、という理より治まる理は無い。成程の理聞き分け。これまで度々の理諭したる。実という/\、澄んだ心/\は曇り無い、曇り無いのが実と言う。何かの処年限は余程の年限限りの処、長らえての年限と思う。年限は二代目の年限となりたる。何十年という。これから諭するによって、皆諭さにゃならん。身に事情、はっきりと諭す。身上々々大抵分かる。よう聞き分け。遠い所からそれ/\゛集まりて来る中に、万事多い事情、あちら治まりこちら治まりすれば、心という理、あら/\治まるようなれど、一寸身上堪えられん。めん/\心折り/\心ほっと事情、いつ/\かと言うは、そうやない。時々事情、あちら向いてるともこちら向いてるとも、分からんような心ではならん。これ、嗜んでくれ。これよう聞き分けて、成程というは、身上直ぐと治まる。暫くめん/\こういう事と、めん/\心でこれだけ聞かして貰た、成程、と、内々親々の中、あちらこちら安心聞かしてくれ。これで一つ又一寸話し掛ける。前々一寸話したる。難しい/\。仮名な処から事情、この事情から話し、何時どういう事情あるとも、諭すとも分からん。重い軽い分からいではならん。前々諭したる、一時諭したる。重い軽い砕いて話すればなか/\長い。重い軽いは第一理である。一寸話。今一時という。そんならめん/\どうしようと事出けん。又刻限諭した処が、出越したる処、こういう事というは、心に掛かる。どうでもこうでも均らして了う。人間心これまで神の自由知らず、まあ忘れて了たような理の世界道理で通りた年限、このほこり何ぼとも分からん。そこでほこり払う。よう聞き分け。あちらこちら十分掃き掃除、ほこり去って了たら、後々さしづ一つで治めるという。これ一寸さしづして置こう。
(2)
明治31年5月17日朝
『梅谷たね身上願(足痛に付願、本部事情あり)』
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\どちらへ掛かるとも分からん。どういう理から運び出すとも分からん。尋ねる/\、尋ねにゃ分かろうまい。だん/\諭したる、身上から事情、何でも彼でも治めにゃなろうまい。よう聞き分け。これまで/\皆んなそれ/\゛、常詰とは言われようまい。又それは出けやせん。なれど、心は常詰。早くに聞き取りて早くに定め/\。何ぼでも/\暇が要る。前々からの続き、前日よりのさしづ、幾度のさしづ。一日の日を以て、順序引き均らすという理も諭したる。これからという万事取り決め。何かの処さしづの理を以て取り決めと言うたる。未だいかん。どうでも暇が要ってならん。よう聞き分けにゃならんで。これまで紋型も無い処、ほのかに聞いた理は、ぼつ/\一つ/\見えてあろう。どうでもこうでも、見難くい処は取り消して了わにゃならん。何ぼ諭しても聞かしても、一寸あちらの理を取る、こちらの理を取る。思わず/\暇が要る。取り決めた理は無い。日々の諭しにもするやろ。一軒一人の事情は家内の理とも諭すやろ。早く救けにゃならん、救からにゃならんというが互の理、よう聞き分け。めん/\も救かろともせず、それ/\゛も救けようとも思わず、そんな事で、日々常々取り次ぐ話扶け合いの理に当たるか。さしづ通りの理を守れば、早く/\談じ取り決まり、この点はこうしました、どうしましたと、一つの理決まり無くてはなろまい。この理よう聞き取らにゃならん。理というは、一つに治め掛けたら皆治まる。あちらも一寸こちらも一寸、話し掛け、半ば/\のようではどうしてものゝ決まり付くか。こら理や、そら理やと、人間勝手の理、神の道に無き理を引き出すから治まらん。決まらん。そんな事では教の理は説けやせんで。日々どういう理を以て取り次いで居るか。一手一つの心、教一つの理を以て、嬉しい心を、日々聞かしてくれにゃならん。
『押して、只今御聞かせ下されますは重に本部の事情こもり居りますがなれど、梅谷の事に付、梅次郎を役員一同より副会長にだん/\願われしも、未だ/\と申し居られ、又縁談も一寸話御座りますが、この処は如何に御座りますや願』
さあ/\尋ねる処、中途からおっと出た分にゃ諭し難くい。一落理を治めて決まらにゃならん。ぢばに一つさしづ通り理が治まれば、こうさして貰いたいと言えば、よし/\と言う。今一時尋ねる事情は、幾重何段の理に集まってから一つの理、前前よりのさしづ取り決め一条の諭し、何も難しい事は言うてない。めん/\難しい事拵えるから難しなる。言う通りにしたら言う通りになる。よう聞き分け。この道、言う通りの理より出けたのやろうが。
『押して、梅谷は私儀この二三年前おさしづに付御本部へ常詰さして下さるようなさしづから内々もだん/\取り決まり御本部へ詰めさして貰い居りますが未だ十分の事に参り兼ねます故この処願』
さあ/\その日来たるが、容易ならん理を寄せてある。今の事情放って置けるか置けんか。内々身上障りより、よう思やんしてみよ。身上は案じる事は要らん。身上救けるため、一時心を定め。さあ/\皆んな早く/\、さあ/\これからというは、いと言うたらい、ろと言うたらろ。前々にも一二三という、きちっとしたさしづしてある。なれど、こうやろうか、どうやろうか、勝手々々の理ばかりで、一寸も治まりは無い。月に一度、一日の日を以て月次祭とも言う。帰る/\、積もった理ばかり、鮮やかなる話は一つもあらせん。明日は月次祭と言えば、宵の日より皆勇んで働かにゃならん。時々さしづ、人々事情諭しても、一つも諭し合う事も無く、喜ばす事も無く、どうして居るのや。身の障り/\という。早く救からにゃならん、救けにゃならん。これは教の理。よう聞き分け。身上の事情より一つさしづという。この理より、互い/\治め方取り決め方運んでこそ救ける理、又救かる理とも言う。これを一つ、よう聞き取ってくれにゃならんで。
(3)
(4巻2972頁)
明治31年5月11日
『辻とめぎく身上願』
さあ/\尋ねる事情/\、身上という身上一つ事情/\、第一事情々々、第一事情さあ話し掛ける/\。よく聞き分けにゃ分かり難ない。何とも思わにゃ何ともない。思えば思うだけ無けにゃならん。諭し置こう。よう聞き分け。身上一つ事情、一時事情々々、どういう事を諭す。尋ねにゃなろうまい。めん/\からめん/\に聞き分けにゃならん。これまでというは皆んなの中一つ聞いて居て、何と理が分からん分からん。長い間年限々々長い間どういう事、用無くば知らん。年限経てば先長くどういう事、よう聞き分け。道の事改めて用いにゃならん。又親子という、親の理から子何と思うか。これ諭し置こう。どういう事、人の事見習え。人の事聞き習え。神の教え一つ理、成程という事ばり/\人間心で諭す事出来ん。神の話神の理聞き分け。続いて/\年限道の理以て長い話、一つ前々事情刻限、事情引き出す。日々取次に諭して一つ集めてる処、万事取次掛かりて事情、又小人事情困る事情、何処へ事情掛かりて始め掛けるとも分からん。又一つ夜深々々、万事諭さにゃならん。あちらへ掛かりこちらへ掛かり、諭す刻限、事情諭すという。さあ/\急ぐ/\。身上は案じる事要らん。実際々々一時治めるは自由、事情夜深々々に筆取らして一時諭して、一時定めにゃならん。
『押して、夜深に尋ねる事情願』
さあ/\夜深々々、さあ/\急ぐで/\。尋ねる処尋ね返やす処、夜深々々、筆は三人、筆は三人々々。
(3-1)
(4巻2973頁)
明治31年5月12日
『昨日辻とめぎく身上願いより夜深というおさしづに付願』
さあ/\夜深という事情諭し掛けたる処、夜深という尋ね事情から事情始め掛けた。あちらこちらどういう事言い掛ける。大抵々々諭したる。皆んな心得て尋ね出たか。どうよこうよ一つの心を治めて尋ね出たか。それから話し、前々事情を以て、早く万事一つの理始めたる。事情夜深々々の理を以て尋ねる。もう万事の処あら/\二三日経ってある。どういう理を定めて尋ねるか。前々事情どういう事であったか。
『前夜のおさしづより昨夜談示の上取り決めし事情願、第一は講社扱いの事情はその扱いの者不在中にても外の者扱いの出来るよう一同へ話して置く事、又鳴物の事申し上げし時御諭』
さあ/\一時取り決めした事情をこうと言う。あら/\こうであろうか、皆々どうがよかろう、こうがよかろうか、協議して尋ねる処、信徒万事の処、皆満足を与え、内々は一つの心、それは言うまで/\。第一の処、皆悟り損うて居るか、取り損うて居るか。よう聞き分け。くれ/\゛の理に諭したる/\。一つも添うてない/\。これではならん/\。こういう事ではならん/\。その後もう一つ鳴物三人、一人は控え。どうしたらよかろうか、師匠というか、まあそこえ/\稽古さして始め掛けた。元々容易やない。紋型無い処、何っから師匠出来て、手を付けたと言うやない。一を抑え、二三を抑え、手を付けさした。この者皆存命で居るやろ。親やろうか、子やろうか。分からんから尋ねる。親やら子やら分からんようではどんならん。仮名な事に話する。人間と/\話するように言うて聞かそ。今はなあ、どうなりこうなり、代わりと言えば出けるようになりたる。その時の理が分からんようでは治められるか治められんか。よう聞き分け。そうしたらすっきり分かる。出た者が存命で居るがな。控えが無くばならん。一人出られなんだら、そこで一人控えを拵える。
『押して、控えは増井りんかとみゑか』
さあ/\尋ねる/\。そうして尋ねたら鮮やか分かる。赤衣を着せて子供出したる。そら一寸には分からん。分からんから分からんようになる。人間が心でどうしょうこうしょうと言うたて出けやせん。元という、元があって先々事情、世界という、これ聞き分け。親やら子やら分からんようではならん。分からんから大方そうであったやろかと言う。よう聞き分け。小人は皆子供、成らん中から勤めた理は些かやない。何っからそうしょうと言う者も無く、銘々心だけ尽した理やで。
『おかぐらに替わり合うて勤める願』
かぐらの方はそれはどうともこれがこうとも一つも分かりてない。それまで人衆分かりてありゃせん。肝心言い掛けた処が及ばす事出けん。一時の処急いて/\。一代は残念苦労して暮した。一時言い掛けた処がとても/\及ばん。ほんの世界道理から始め、踏ん張って一人席と言うて理を改め、代理として勤めさしてある。同じ人間やと思てはならん。口に吹き出すねという神のさしづやで。違うや違うと言え。おら不服やと言うなら、不服と言い並べ/\。
『押して、かぐら願』
さあ/\決まってないものは、今一時決まりの理は取り難くい。どれとこれと人々役割、又々一時応法の理を以て、今日は誰、今度は誰、日々の処一日の日を以て、これまで通り来た処を以て勤め、又一つ鳴物、親やったやろうか、子やったやろうか。真から誰もこうと言う者は無い。知って居たとて言わんのや。
『日々のあたゑ配与方の願』
さあ/\尋ねる処/\、そらもうこれ、どんな者でもこんな者でも同じ事情なら誰が聞いたて成程と言う。違うてありては成程とは言えん。違うた事はどうもならん。違うから何ぼ違うやら知れん。どんな理になるとも分からん。そこでさしづしてある。日々中にどうやこうや、言いようで違うによって一つの理に集め/\。日々別席する。諭しよで間違う。取りよう/\で間違う。もう何ぼ切り長い話しても、第一の理を聞き取る事出けん。こゝと/\折り目切り目の理を聞かし、十人なら十人、一二三と言うたら、それに違わんように諭して貰いたい。そこで前々にも諭したる。俺はこういう諭し誰はこういう諭し、それ/\゛書き取ってしんばしらに出して、それより席に尋ね、そうしたらどんな者が聞いても、成程あれならなあ、あれでこそなあと言う。それより結構は無い。何にもならん話した処がどうもならん。紋型も無い処からのこの道の結構という、元の理を諭さにゃならん。これは言うまでや。諭しても居るやろう。
『一寸暫くして』
長く話した処が、中に飽いて来る者が出ける。そんな席何ぼしたとてどうもならん。そこで九遍という。九遍さえ追うたらよいというだけではならん。同んなじ事九遍聞かしたら、どんな者でも覚えて了う。まち/\の理を諭しては何にもならん。もう、一つと言うたら一、二と言うたら二、三と言うたら三、きっちりしたものやろ。違わんと言うやろ。難しい事言うのやない。もうこれから人数が多くなる。そこでどんな日あるとも分からん。何人あるとも今日は今日、朝は朝、人々の理を以て替わり/\。これが一つの理。又なか/\一つの事情、あちらの者が用があれば、こちらから代わる、又出越して居る者日柄掛かれば、又その者に代わりという。すればこれより結構はあらせん。そうさえすれば、どちらからも何とも言う者は無い。そうして又一つ事情、前々一度諭したるというは、第一妬む妬まれる、嫉む嫉まれる。この理程恐ろしい理は無い/\。
さあ/\よう聞き取りて運んでくれたら、どんな働きするや知れん。そも/\の理ではどうもならん。また今日が明日になり、今年が来年になる。こうして取り次ぎ、一日の日からろっくすっきり/\。これだけは何でも彼でもと、通ってくれにゃならん。これまでの処無にしてはならん、無にさしてはならん。ようこれ聞き取ってくれ/\。
『押して、ねたみ合いそねみ合いはどういう処を仰しやって下されますや』
さあ/\まあ/\、尋ねる事よりも、一つ急いで諭さんやならん。言葉続き言葉並びとも後や先になりてはならん。どうでもこの理に運ばにゃならん。日々国々所々心得事情、さあ/\何人有りだけの人と言うて話したる、又戻りて居る者もある。又、常詰と言うて、常詰にならん者もある。本部常詰という、銘々一つ理を治めて、両手にものは出けやせん。そこで、戻りた者でも遊んで居られん。本部という、ぢばという、そこで日々詰める者が詰合という。どういう事もこういう事も、第一の理というは日々の処、それ/\あたゑという。働きの事情にあたゑともいう。これさえ治まれば、何も言う事は無い。妬み合い/\嫉み合い/\、これが見苦して見苦してならん。そこで何人あるとも詰合一同、本部員とも言う。事務所、詰所、詰所、事務所一つの事情、何人の中あちらこちら出越して居る者はどうもならん。その者は今度の回り、その日に出合うた者が話して、今日はこう/\、あゝ結構やなあと言う。これが第一の理、それさえ治まりたら、濁りはすっきり無いのや。これまで何度の話、ちょい/\にをい話では分からん。又しても分からん。この理に違わんよう、違わんよう、今日の日は楽しんで働け。楽しんでくれ。これが世界からあたゑやでと言うて育てるが、上の勤め。これが第一神の望や。些かあたゑ、時々の理を以て与えてくれるよう。
『暫してあたゑ分け日々する事やろうかと言う処へ』
さあ/\日々にそんな事して居らるものやない。月が重なる、又暇が重なる。それぞれあたゑ開き、その日と言えば詰め合い役員、その時居る者だけは、何でも彼でも集め/\、居る者だけ心合わしてくれ。そうしたらやしきの濁りはすっきり退くで。ぢばに居る者、下々些か/\あたゑ/\、あたゑやからどんな者でも喜ばにゃならん。これだけ諭したらどんな者でも分かる。分からねば得心するまで尋ね返やせ/\。心に嵌まれば心に治めてくれ。又々一つ事情、この話聞き容れあったら、日々取次席や。さづけという。人々替わり/\が神の望み、これもあたゑ、後も先も無いで。皆んな同じ理。軽ければ軽いだけ、重ければ重いだけ。この理分かりたら、あちらを引き、こちらを引きずるようでは神の理とは言えんで。しっかり聞き取れ/\。
青年会創設に関するおさしづに関連するおさしづ(4)
(1巻88頁)
明治20年10月26日
『真之介よりの思召を以て、八九人懇親会研究に付御願』
さあ/\いかなる処、どうせこうせは言わん。時談々々、時談はすうきり要らん/\/\/\で。心次第の道を知らんか。どんな者でも、道に譬えて一つ事を聞き分け。さあ/\一分一厘の理を、よう聞き分け。最初拵えた道具は、どういう道具で、拵えた道具や。神がちゃんと見分けて、一つのあたゑを渡してある。今の楽しみ、先の細道。今の細道、先の楽しみ。先の道を見て居るがよい。どういう道や、よう聞き分け。五人七人十人はどういう心、いかなる定め、十分定め。成程という理であろう。よう聞き分け。難学やで。人間心要らん/\。神一条でさい取り決まられん今の道や。自由自在だん/\説き聞く/\。内にもある、外にもある。いかなる理と思うか。どんな思やん幾重々々、一つの実を定め。一人でも何人でも同じ事。こうしたらよかろうか、何にも要らん/\で、一人は一人の心定め、百人千人万人でも同じ事やで。
【解釈;(私解釈)】 明治20年10月26日
『真之介よりの思召を以て、八九人懇親会研究に付御願』
さあどういう処どうしろ、こうしろとは言わない。時談は全く要らないで、[時談とはどういう意味で使われているのか?時談は索引になく、使われ方が分からない。示談として解釈してよいのか?示談として解釈をすると、問題を話し合いで解決をするための会合と思える。]心次第と言って聞かせているこの道を知らないのか。全ての者に道に譬えて話をしている事を聞き分けろ。さあ一分一厘の理をよく聞き分けろ。[一分一厘の理とはどういう事か?]最初に作った道具はどういう道具で作った道具か分かるか。親神がちゃんと見分けをして、一つの与えを渡してある。今の楽しみは先の細道となり、今の細道は先の楽しみとなるのである。これから先どうなるか見ていたらよい。この道はどういう道かしっかりと聞き分けよ。5人7人10人と今集まっている者の心はどういう心であるか。[割書の八九人という言葉と関連して、今集まろうとしている人数を言っているように思う。]どんな定めた心を持っているのか。十分に定めよ。成程という理であろう。[成程の理とは?」よく聞き分けよ。この教えを研究すると言う事はとても難しい事だぞ。[難学とはどういう事か?学ぶ事は難しいと解釈してみる。]研究するには人間思案は要らない。[お道を通るのには人間思案はいらないとも思えるが、難学という言葉の次に来ているので、研究するためにはと人間思案はいらないと解釈してみた。]神一条で通れと言っても通りますと取り決める事が出来ない今の道である。神の自由自在の働きはだんだんと説かれ、また聞くようになってきている。その姿はおぢばの中にもおぢばの外にもある。どういう理からそうした働きがあると思うか。どんな思やん幾重々々。[どんな思やん幾重々々。とは?]一つの真実の心を定めよ。真実の心を定める事が大切なのは、一人だけでも、何人かが寄って物事をするにしても同じ事である。うまくことが運ぶためにはこうしたらよいだろうかと人間思案で相談する事は何にもいらないで。[談じ合いの道とも聞き、またおさしづを受けてねりあいを重ねている事実を考えると相談する事を完全に否定する言葉とは思えず、今回のおさしづの流れ、自由自在の働きを頂くためには人間思案ではなく真実の心を定めて通る事を求められているように感じる上から人間思案で安易な道を通ろうと考える相談は要らないと言われているように思う。]
一人の場合は一人の心定めが大切であるが、百人千人万人が寄ったとしても同じ事で、その寄った一人一人の心定めが大切である。
青年会創設に関するおさしづに関連するおさしづ(4-1)
(1巻87頁)
明治20年10月22日
『清水与之介おたすけに行き御利益もあり、帰り道にて、左の足に何となく出物でけ、喉ひっ付くように成りしに付願』
さあ/\万事の処、大勢寄り合うて、幾重の話しても、一人々々の精神より運ぶ事は出けぬ。この理をよう聞き分け。刻限話では一人々々聞きようが違う。それで刻限話もせぬ。一人々々の身の障りより願い出れば、それ/\聞かす。この理をよう聞き分け。暗がりに成る者もある。身の処何にも案じる事は要らん。
【解釈;(私解釈)】 明治20年10月22日
『清水与之介おたすけに行き御利益もあり、帰り道にて、左の足に何となく出物でけ、喉ひっ付くように成りしに付願』
さあ全ての事において、大勢が寄ってどんな話をし合っても、一人一人の精神、心の持ち方でしか物事を運ぶ事は出来ないものである。この理をよく聞き分けてくれ。全員に対して話をする刻限話では、一人一人によって聞き方、受け取り方が違ってくる。だから刻限話では話が出来ない。(でも旬が来ているので話をしなくてはならない。)けれども、一人一人の身上から願い出たならば、それぞれにその話を聞かす。この理(個人的に話をする理由)をよく聞き分けてくれ。暗がりになる者もある。[暗がりになる者とは?]身上についてはなにも心配は要らない。