優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

10月の読書メーターまとめ

2012-11-01 17:42:47 | 読書


2012年10月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1411ページナイス数:42ナイスあさきゆめみし(1) (講談社青い鳥文庫)あさきゆめみし(1) (講談社青い鳥文庫)感想一気に読了。やっぱり源氏は面白い。 小中学生向けに書かれてあるので読みやすく、分かりやすい。 それでいて砕けすぎず、美しい文章だと思う。 藤壺の女御、六条御息所。 彼女たちがなぜ年若い光る君に惹かれていったのか、その心の動きが良く分かる。読了日:10月31日 著者:大和 和紀,時海 結以
トオサンの桜 散りゆく台湾の中の日本トオサンの桜 散りゆく台湾の中の日本感想私はいままで台湾にはあまり関心がなく、中国や韓国に比べ親日的だということくらいしか知らなかった。 2・28事件や白色テロのこともまったく知らなかった。(この本には、2.28事件、白色テロそのもののことは詳しく載ってはいない。この本に出てくる「トオサン」と呼ばれる人たちの多くが、その犠牲になったということ) 「トオサン」とは、おおむね1945年(昭和20年)までに日本の中等教育以上を受けた76歳から上の台湾人で、今なお日本語を話し、読み書きも不自由なく行い、日本語を自由に操る、李登輝元総統に代表される”読了日:10月31日 著者:平野 久美子
小説 ちはやふる 中学生編(1) (KCデラックス)小説 ちはやふる 中学生編(1) (KCデラックス)感想購入して翌々日にレンタルが始まってあちゃ、と思ったが…。ジュニア小説は、文体がどうにも肌に合わないときがあるので、買うまで少し躊躇した。高かったし、ビニールでパックしてあって、中身が確認できなかったから。 読んでみて、この本は大丈夫でした。 中学生になった、太一と千早の姿が描かれています。この巻は、中1のときだけなのですが、2巻は新のことが描かれる福井編らしいので、中2中3のころのことは、また読者のご想像に・・・ということになるのかな。 太一がかっこいいですね。 秀才ばかりが集まる名門校に入って、今までの読了日:10月26日 著者:時海 結以
ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)感想高校生になった千早が、仲間を増やし念願のかるた部を作る。千早のかるたへのまっすぐな情熱、諦めない心が私の心も熱くする。かるたによって変わっていく机君、かなちゃんの姿も好もしい。読了日:10月26日 著者:末次 由紀
伏 贋作・里見八犬伝伏 贋作・里見八犬伝感想何とか返却日までに読了。 「面白くて一気に読んだ。」というレビューが結構あったが、私はちょっと苦手かも。桜庭さん。 時代小説としては読みやすいとは思うが、思想があまり好みではない。 「因果」の捉え方も違うような気がするし、世の中の構造ー2面性があり、それぞれ役割を負う、(狩るものと狩られるもの、光と影のように)という考え方も好きではない。 描写は綺麗だとは思うが・・・読了日:10月25日 著者:桜庭 一樹
読書メーター

「逆境という名の幸福」

2012-09-19 16:47:09 | 読書
どんな悩みも悠然と乗り越えられる境涯。
それが幸福だ。

困難が立ちはだかったとき、よおし成長のチャンス、宿命転換のときと確信できる人は、もうすでに人生に勝利している。
何も怖くはない。


頭では、わかってる。

ところが、実際はどうだ。

子供が失業したといっては嘆き、頭が痛くて眠れない、と言われればおろおろし、財布の中身を考えてはどうしようとやりくりに悩む。

何もやる気がおきないのを体調不良のせいにし、自分に言い訳をする。

やっぱり心のどこかで幸福というのは、未来という距離の彼方にあると思っているんだな。そうじゃないのに。


漫画「ちはやふる」で、肉まん君は「俺は千早のようなカルタ馬鹿じゃない。楽して勝てればそれに越したことはない。強いやつとは当たりたくない。」といいます。普通の人はそうですよね。本音です。たぶん。
無病息災。家内安全。

だけど、その肉まん君も同い年の強敵新と当たると自分ももっと強くなりたい、勝ちたいと思うんですよね。
(そう思っちゃうから、頑張らなきゃならなくなるから強いやつはいやだって言ってますけれどね。)
人間って、そういうふうにできている、らしい。


話はどんどん脱線しますが、フィギアスケートの浅田真央選手。
いつも韓国の金妍兒(キム・ヨナ)選手とトップ争いをしていて、へたれな私などはしんどくないのかな、なんて思いながら試合を見ていました。

なんで、同い年で隣同士の国にこんな強い人がいるのよ、彼女さえいなければ、もっと楽に勝てるのに、なんて(思わないんだろうなぁ。思う私は、凡人)


話を元に戻しましょう。
この本は、12人のSGI(創価学会インターナショナル)メンバーの人生ドラマ、体験談集です。

元大リーガー選手、ジャズサックス奏者、作家、弁護士、指揮者…。
名前を見れば、ああ、あの人ねと誰もが知っている有名な方もいます。
肩書きだけを見れば、いわゆる成功者ばかり。

信仰をして成功しました!いえいえ、そんな簡単な体験じゃありません。

麻薬事件を起こし逮捕され人生に挫折。栄光からの転落。
子供の障害(重度の脳性まひ)。
愛するパートナーの事故死。
子供の難病。
肉親の自殺(しかも、目の前で、ピストル自殺…)
etc…

これでもか、これでもかと彼らに苦難が襲い掛かります。
もう、読んでいても胸が痛いくらいに。

最後の章で、作家の方がこう書いています。
「…逆境の数だけ一瞬でも仏の生命の光輝を発せられるなら、私はこれからも一作ごとに絶体絶命の淵に落ちたい。私のような人間に幸福になれる条件があるとしたら、それ以外にはあるまいと思うのである。…その積み重ねのうちに命の扉は開き、運命も切り開かれていく。…」



余談ですが、この本を初めて読んだのは、冬のソナタを見たころ。
この本を読んだからこそ「別れの後」を書いたというのは裏話です。
これを読んでいただくと、あれ?どこかで聞いたようなせりふが…、と思っていただけるかも。
はい、随所に(ふんだんに)いただいております

もう一度「だけど、それはまだ物語の途中・・・」

2012-09-18 20:49:47 | 読書
やんちゃ娘が言う。
「恋がした~い。」だよね。わかる。わかる。

なにか、熱くなれるものが欲しいんだよね。
お母さんもそうだよ。

最近冬ソナ回帰したり、JYJを聞いたりしているのもたぶん、そう。
一生懸命になれるものを探しているのだと思う。


で、(で?)「だけど、それはまだ物語の途中…」をまた借りてきました。


今年、北川さんは精力的に仕事してますね。
彼女の言うことには。」で舞台の脚本を書き、「新しい靴を買わなくちゃ」で“もう一度監督をやりたい”という願いを叶えました。


この本の最後の部分では、北川さんはかなり体調を悪くされ、「しばらくは仕事を休んで治療に専念しようか…」という状態だったんですよね。

それでも仕事への情熱は失くさない…。
もう一度映画を撮りたいと思い…
新しいホン(脚本)を書きたいと思う…


なぜそこまでして書くんでしょうか。

別の本で「好きだからこそやっているのだけれど、好きなのは2割で8割は大変。」とも言っているのに…。


「書かないと、私。作らないと、私。
そこで開放されて、自由になれるので。
ベットの上にいても、創造の翼があったら、どこまでも飛び立つことができるはず。」


書くことで、作ることで救われている。
生きていられる。(生きている意義を感じられる。)


今回は、本の中で体調の悪いときの記述(闘病記になってしまう。とか、12時間寝てしまったとか)とか人の中で仕事ができる喜び、発見(バトミントンができたとか些細なことなのだが)の記述が目を引いた。

すごく分かる、と思った。

今私は体調が悪くて、でも、北川さんのように難病、というわけではないし、入退院を繰り返しているわけでもないんだが、この夏は本当に新聞配達と旦那の送り迎えと洗濯だけして、あとは食べては寝て、食べては寝てという日が多かったのだ。

その前の6月が異常に調子がよく、睡眠時間4時間でもすいすいいける、絶好調だったので、なおさら落ち込みが激しかった。

北川さんが、難病でなければ、健康だったら、体調さえ良ければ、あれもこれもできた、仕事がもっとはかどった、旅行も、遊ぶことももっと色んなことを諦めずに済んだのに…そう、そうだよね。きっと、そうだと思う。



また読み直してよかった。
元気になったような気がします。

具合が悪くて一日寝てしまったって、また調子がよくなったら頑張ればいいってそう思えました。
卑屈になる必要も、諦める必要もないなって思えました。

どんな人生でも生きて生きようがあるって、北川さんは言います。

病気も怖いし、死ぬのも怖い。生きるのも怖い。(病気、容赦ないです。とも)
それでも、生きて生きようがあるはずだと。
健康になるのを諦めることもないと。



「ちはやふる」18巻

2012-09-14 10:23:19 | 読書
昨日、TUTAYAに行ったら発売されていたのでさっそく購入。

ん?ちょっと薄くない?とは思ったけれど、レンタルまで待てないのでやっぱり買っちゃいました。


千早は主人公だし、もちろん魅力的なんですが、私はかなちゃんが好きですね。

古典の造詣が深くて、おしとやかなやまとなでしこ。
かといっておとなしいばかりでなく、努力家で熱いものも持っている。

かるた部の仲間のことをよく見ていて、太一の恋をさりげなく応援したり、机君の頑張りを見届けようとしたり。

私にないものをいっぱい持っているので、憧れてしまいます。


ところで、この巻では産休から復帰した元クイーンが登場します。
千早の行く手を阻む強力なライバルがまた一人。
千早のクイーンへの道はまだまだ遠いのでしょうか。(まだ当分楽しめるってこと?)

進路に迷っていた千早も、ここへ来てようやくぼんやりと道が見えてきたみたいですね。千早にとってはなかなか困難な道ですが、カルタのためなら頑張るのかな。
宮内先生(女帝)って、怖そうだけれど、いい先生ですね。

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「進化する強さ」

2012-08-03 15:45:16 | 読書
思い込んだら一直線。
自分をあきらめない。

そう、心がけているつもりだった。
それが自分らしいと思っていた。

それなのに、いつの間にか自分自身に言い訳をするようになっていたのかもしれない。

もう50なんだから、老眼も仕方がない。
体調が悪いんだから、無理はいけない。あれもこれも、できなくても仕方がない。

本当にそう思ってる?

そうじゃない。だから、この本を手に取ったんだ。

「あなたにも変われる強さがある!」
そうだ。大丈夫。まだまだあなたにもできるよ。そう励ましてほしかったんだ。私は。

でも、読んでいて途中でちょっと苦しくなった。
-こんなには、できない。

「一生懸命はしんどいな。言い訳ができない。」『ちはやふる』のそんなセリフが頭をかすめた。

太一は「青春の全部かけたって新より強くはなれない」とかるたから逃げようとする。
原田先生は「そんなことは、全部賭けてから言いなさい。」とさとす。

そうだ、始める前から結果を怖がっていては何も始まらないんだった。

公子さんが37歳でテニスに再チャレンジをすることをためらっていたとき背中を押したのは夫のマイケルさんだった。
「チャレンジしたいなら、楽しめばいい。人がどう考えるかなんて関係ない。…やることに意味があるよ。」と。

素敵なパートナーですね。
こんな人に支えられて、公子さんは40歳を過ぎてなお第一線で戦い続けられるわけです。

「…覚悟を決めてまず動き出してみる。すると、思わぬ可能性の扉が開く。…私は絶対にあきらめません。自分に期待し続けています。…そしてこれは、誰にでも起こりうることだと確信しています。挑戦することは本当に楽しいことー。」

公子さんは、20代のプロとして忙しく活躍していたころからやりたいことを心に貯めてきたそうです。
それは、お茶だったり乗馬だったりするわけですが、忙しくて時間がないとあきらめるのではなく、あっと思ったものを心にとどめておく。
今はできなくても、いつかできる日が来ることを信じて。
そうやって、引退したとき次々と新しいことにチャレンジしたそうです。

私も、まだまだ。いよいよこれからの気持ちを忘れないで、毎日をやり過ごすのではなく、充実した日々にしていこう
(だーっと突っ走ったと思ったら、バタッと倒れるのだけはやめてね。←ナムリソタの声  わかってます。ハイ)