優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

「少女は卒業しない」

2012-05-12 15:38:49 | 読書
浅井リョウさんは、何か、忘れていたものを思い出させてくれるような、そんな不思議な透明感、空気感が漂う文章を書く人のようです。


最近は、読書力というか集中力なのか、めっきり落ちて、長い文章を読むのが相当しんどくなってしまいました。
読んでも、内容をすぐ忘れてしまうし。

そんな状態ですから、この本でさえも休み休み読んでいます。

何人かの、女子高校生の視点から書かれた短編集の形になっているので、そういう意味では読みやすいです。


もう廃校になってしまう、高校の最後の卒業式の日の女子高生の心模様。
女子高校生が少女と呼べるものなのかどうか、それもちょっと疑問ではありますが、大人のようで子どものようで。

それとも、今打ち込みながらふと思いついたのですが、高校は卒業するけれど(卒業させられるけれど。廃校になるけれど)、少女であることは卒業しない、と言う意味?をかけているのでしょうか。

高校を卒業するということは、中学や小学校とは違い、就職する人、大学へ行く人、専門学校へ行く人、それぞれが違った道へと旅立っていくことです。
大人への入り口、少女時代の終わりということなのかもしれません。


私が一番共感できたのは、一番最初に掲載されている「エンドロール」。

先生に片思いしてしまったり、一度だけ見た、先生の奥さんの写真そっくりの髪形になるように頑張ったり、先生に会うために毎週頑張って本を読んで図書館に通ったり。

私の出た高校は、古い学校でおじいさんおばあさん先生ばっかりで、そんなロマンスは起こりようがなかったけれど、休み時間に図書館に入り浸ってた私には、そんな記憶があったような錯覚を起こさせる。

私は、「私」のように「好きでした。」なんてことは、先生にも片思いの人にも告白したことはなかったけれど。


【送料無料】少女は卒業しない

【送料無料】少女は卒業しない
価格:1,365円(税込、送料別)



「月経美人セルフケア」

2012-05-04 10:33:52 | 読書
月経ー生理。女性にとって大事だけれど、厄介なもの。

やんちゃ娘も、生理が来ると「やつが来た」なんていいます。

ところが、ところが、この本の作者長谷川先生は、「月経は女性にとって美しく健康になるチャンス。」とおっしゃいます。

女性ホルモンを整えて美しくなる。4日生理で体質改善。透明感のある女性になる新美容メソッド。と言うのがこの本のうたい文句。

生理を、格好のデトックスと捕らえる。生理は心地よいもの。目から鱗ですね。

女性にとってリラックスすることはとても大事なことで、特に生理中、目や頭の使いすぎは骨盤力が低下するので、そう、パソコンや携帯メールなどはもってのほか、なのだそうだ。

なので(なので?)まだ、よく読みこんでいませんし、今日書き込むのもためらいました。
パソコンをやるのは良くないって、書いてあったじゃないの~

もっとしっかり読んで、実践したら、また追記いたします。(たぶん)



「えへん、龍之介。」

2012-04-27 15:55:46 | 読書
読書もせずに、漫画読んでます。
やんちゃ娘に説教しているくせに。

実は、この本を読んで初めて芥川龍之介が田端に住んでいたことを知りました。(いや、学校で習ったような気もするんですけど、忘れてました。)

田端は、私の生まれ育った地です。実家も、そこにあります。

今は、漫画に出てくるような面影はほとんどありません。(実家の周りは、です。)
ほとんど3階建てくらいのビルになってしまって、木造家屋のほうが珍しいくらいです。

田端が文士村だったということは、小学校か中学校で、少し習った気もするんですが、(なにしろ、小学校の校歌は室生犀星の作詞です。…と書いたものの気になって、一応確認のために検索してみると、違うじゃん。ぜんぜん違う人が作詞している。一体、あの記憶はなに?確かに、室生犀星は何校かの校歌を作詞しているようだが、その中に母校の名前はない。おかしいなぁ…。)何しろ昔は、現代史はおろか、幕末ぐらいで授業は終わってしまって、明治以降の近代史さえろくに習わなかったのですから。

ところでこの作品は、やんちゃ娘に言わせると「絵が嫌い」だそうですが、(特徴的な絵です。)明治から大正期の文壇の雰囲気を良く出していると思います。

芥川が、女好きで行儀が良かったとか、面白いエピソードが随所にあって、私にはとても面白い漫画でした。

【送料無料】えへん、龍之介。

【送料無料】えへん、龍之介。
価格:620円(税込、送料別)


「Good Luck」

2012-03-29 12:48:06 | 読書
運があるとか、ないとか言う。
運命、なんていう言葉もある。

それは、変えられないものなんだろうか。
待っているしかないものなんだろうか。

この短い物語には、二人の人物が登場する。
一人は、ひたすら運が自分に向いてくるのを待ち続ける人。
もう一人は、幸運をつかむために、自分のできることをひとつづつ積み上げていく人。

果たして、魅惑の森に、四葉のクローバーは生えるのか。
二人の騎士の7日間の旅が始まる。


何か、心が明るくなるものが読みたい。
だけど、気力がわかない。という方にオススメ。
短時間で読めます。子どもにもいいかも。

【送料無料】グッドラック

【送料無料】グッドラック
価格:1,000円(税込、送料別)


「あかく咲く声」

2012-03-04 14:21:24 | 読書
緑川さんの作品(といっても、そんなに読んでいるわけではないが)は、独特の雰囲気がある。
妖怪(あやかし)を扱っていたり、普通の人間でない人が登場するせいだろうか。

そして、(たぶん)悲恋が多い。

映画で見た「蛍火の杜へ」も、叶うことのない恋だったし。切ない恋が多い気がする。

この作品も、そんな匂いがした。

ヒロインの国分は、クラスの違う声の美しい辛島に恋をする。
ひたすら、辛島の声が聞きたいと、耳を澄ます。

けれども、なかなか彼の声を聞くことができない。
待っているだけでは実らないよとの友人の声に押されて、一歩踏み出す。
自分から、近づこうとする。

でも、近づこうとすればするほど、辛島は逃げるように遠のいていく。
なぜ、声を聞かせてくれないの?
その謎は、彼の声にあった。


いつもどおり(?)生活臭がない作品です。
ちゃんと学校生活を送っているのか!と突っ込みたくなりますが。
そして、珍しくハッピーエンドの作品です。

おやすみ前に、ちょっと現実逃避したいときにはぴったりの作品です。


逃げないで あなたの声が 聞きたいの
        あかく舞い散る 花びら見せて


【送料無料】あかく咲く声(第1巻)

【送料無料】あかく咲く声(第1巻)
価格:580円(税込、送料別)



【送料無料】あかく咲く声(第2巻)

【送料無料】あかく咲く声(第2巻)
価格:600円(税込、送料別)