「負けるな」と 師の熱き想い 胸に迫る
弱気な自分に もうさようなら
今だけの 感傷はいらない 明日への
飛翔のための 今日の旅立ち
「君がいて 良かった」と言われる 者になれ
報恩の心 決して忘るな
明日からは 我らは同士 未来をば
よろしく頼む 共に励まん
今日は晴れの卒業式。
四年間、よく頑張ったね。
おめでとう。
四年前、一月の七日、まだ学校が始まらないうちに一次試験があり、
後から聞けば18倍の倍率だったとか。
まさかの合格。
一月の終わりにはもう二次試験の発表もあって、これから試験という友達を尻目に、君はもう受験勉強から解放されてるんるん気分でした。
ただ気になることは、これから4月までの間に何か事件でも起こしはしないかということと、最後の着校時の身体検査でした。
裸眼視力が基準ぎりぎりの0.3しかないのに、好きなパソコンをやめようとしない君。
ビタミンB製剤が目にいいと聞けば買って飲ませ、眼科に通い、本当に祈るような気持ちで迎えた3月31日。君は広報官の方に付き添われて広島へと旅立っていきました。家族に見送られながら。
夜、「無事着校し、身体検査にも合格しました。」と知らせを受けた時、どれほどほっとしたことでしょう。
でも、試練はまだ終わりではありませんでした。
1週間後の4月の8日、翌日の入校式のために江田島へ行くと、もう葉桜でした。
面会した息子に聞けば、もうすでに入校前教育についてゆけずに2人がやめたとの事。
それからの1ヵ月は「辞めたい奴は早く辞めろ」と言わんばかりのそればきつい訓練だったようです。
ゴールデンウィーク、初めての休暇。
何とか1ヵ月を過ごした君。
つかの間の休息を終えて学校へ戻る時、それはそれはつらそうでした。
「戻りたくない。」
そういいながら、君は帰っていきました。
それから何度「もう辞めるかもしれない。」と電話がかかってきたことでしょう。
そのたびに、お父さんに「給料をもらって勉強させてもらうことの厳しさ」を言い聞かされ、「とにかく1年は我慢しろ」と。
その君が二年生になったとたん、人が変わったように「辞める」を口にしなくなりました。
そればかりではなく、辞めたいという同期生の説得役に回っていると言うのです。
腹が決まったものの強さを改めてみる思いがしました。
本当に長かった一年間でした。
それからの君は、特段心配させるようなこともなく、まぁ、成績はそれこそ地を這うようなものでしたが、「落第しない程度には勉強してるさ。」と涼しい顔。
何しろ、勉強がしたくなくて入った自衛隊。
普通に高校課程の勉強をさせられるとは思っていなかったのでしょう。
不満たらたらでした。
その君が、三年の後半、高校課程が終わって専門課程に入ったとたん勉強を始めたのです。「専門課程は面白い。」と。
そして最後の後期課程では成績優秀で表彰されたというのです。
なぁんだ、やれば出来るんじゃん。まったくもう。笑
4年の後半、部隊実習も、けっこう大変だったようですね。
実際の職場での実習。
いろんな年齢の人のいる中での初めての生活。仕事。
いい経験になったことでしょう。
自分の行きたい職場も見定められたようでした。
そして、卒業式。
昼食会の後は見送りで、そのまま任地へと向かうとか。
凛々しい晴れ姿を見に行けないのは残念だけど、私にはその姿が見えるような気がします。後はお父さんのお土産話を楽しみにすることといたしましょう。
これから職場に出て、人間関係とか様々悩むことがあるでしょう。
でも、大丈夫。きっと乗り越えられるから。
そしてひとつづつ乗り越えていった時、またさらに成長できるはず。
私も頑張るから、一緒に頑張ろうね。
応援しているから、決して諦めないでね。
それから、「感謝」の心を忘れずに。
ここまで来るまでに、たくさんの人に支えられ、何より「税金」で生活し、教育までしてもらったのですから。
報恩感謝の人生を歩んでくれることを願っています。
弱気な自分に もうさようなら
今だけの 感傷はいらない 明日への
飛翔のための 今日の旅立ち
「君がいて 良かった」と言われる 者になれ
報恩の心 決して忘るな
明日からは 我らは同士 未来をば
よろしく頼む 共に励まん
今日は晴れの卒業式。
四年間、よく頑張ったね。
おめでとう。
四年前、一月の七日、まだ学校が始まらないうちに一次試験があり、
後から聞けば18倍の倍率だったとか。
まさかの合格。
一月の終わりにはもう二次試験の発表もあって、これから試験という友達を尻目に、君はもう受験勉強から解放されてるんるん気分でした。
ただ気になることは、これから4月までの間に何か事件でも起こしはしないかということと、最後の着校時の身体検査でした。
裸眼視力が基準ぎりぎりの0.3しかないのに、好きなパソコンをやめようとしない君。
ビタミンB製剤が目にいいと聞けば買って飲ませ、眼科に通い、本当に祈るような気持ちで迎えた3月31日。君は広報官の方に付き添われて広島へと旅立っていきました。家族に見送られながら。
夜、「無事着校し、身体検査にも合格しました。」と知らせを受けた時、どれほどほっとしたことでしょう。
でも、試練はまだ終わりではありませんでした。
1週間後の4月の8日、翌日の入校式のために江田島へ行くと、もう葉桜でした。
面会した息子に聞けば、もうすでに入校前教育についてゆけずに2人がやめたとの事。
それからの1ヵ月は「辞めたい奴は早く辞めろ」と言わんばかりのそればきつい訓練だったようです。
ゴールデンウィーク、初めての休暇。
何とか1ヵ月を過ごした君。
つかの間の休息を終えて学校へ戻る時、それはそれはつらそうでした。
「戻りたくない。」
そういいながら、君は帰っていきました。
それから何度「もう辞めるかもしれない。」と電話がかかってきたことでしょう。
そのたびに、お父さんに「給料をもらって勉強させてもらうことの厳しさ」を言い聞かされ、「とにかく1年は我慢しろ」と。
その君が二年生になったとたん、人が変わったように「辞める」を口にしなくなりました。
そればかりではなく、辞めたいという同期生の説得役に回っていると言うのです。
腹が決まったものの強さを改めてみる思いがしました。
本当に長かった一年間でした。
それからの君は、特段心配させるようなこともなく、まぁ、成績はそれこそ地を這うようなものでしたが、「落第しない程度には勉強してるさ。」と涼しい顔。
何しろ、勉強がしたくなくて入った自衛隊。
普通に高校課程の勉強をさせられるとは思っていなかったのでしょう。
不満たらたらでした。
その君が、三年の後半、高校課程が終わって専門課程に入ったとたん勉強を始めたのです。「専門課程は面白い。」と。
そして最後の後期課程では成績優秀で表彰されたというのです。
なぁんだ、やれば出来るんじゃん。まったくもう。笑
4年の後半、部隊実習も、けっこう大変だったようですね。
実際の職場での実習。
いろんな年齢の人のいる中での初めての生活。仕事。
いい経験になったことでしょう。
自分の行きたい職場も見定められたようでした。
そして、卒業式。
昼食会の後は見送りで、そのまま任地へと向かうとか。
凛々しい晴れ姿を見に行けないのは残念だけど、私にはその姿が見えるような気がします。後はお父さんのお土産話を楽しみにすることといたしましょう。
これから職場に出て、人間関係とか様々悩むことがあるでしょう。
でも、大丈夫。きっと乗り越えられるから。
そしてひとつづつ乗り越えていった時、またさらに成長できるはず。
私も頑張るから、一緒に頑張ろうね。
応援しているから、決して諦めないでね。
それから、「感謝」の心を忘れずに。
ここまで来るまでに、たくさんの人に支えられ、何より「税金」で生活し、教育までしてもらったのですから。
報恩感謝の人生を歩んでくれることを願っています。